甲斐駒ケ岳 黄連谷右俣
- GPS
- 18:19
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 3,191m
- 下り
- 3,197m
コースタイム
- 山行
- 3:51
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 4:02
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
行動食
非常食
水筒(保温性)
地図(地形図)
トポ
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
クイックドロー
スリング
アイスアックス2本
ツェルト
マット
シュラフ
|
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共同装備 |
ジェットボイル
アイススクリュー
カム
ピトン
ロープ60m1本
テント
|
感想
雪があれば白馬にでも行きたいところだが、天気が微妙な上に混んでいるだろう、とスキーは諦めた。南アルプスは天気が良く、雪も全く無いので、例年通りならもう雪に埋もれているはずの?黄連谷に行くことに。前日乗鞍岳を登り、南下して前泊。2人とも風邪気味で、太ももにやや疲労感。
朝まで行くかやめようか悩んだが、天気も最高だし、身体はなんとかなるだろう、と行くことにした。尾白渓谷の駐車場に車を駐めて歩き出す。10:30スタートと遅いため、既に駐車場は満車気味。駒ケ岳神社を参拝し、黒戸尾根に取り付くが、とにかく雪が無い。寒さも全く感じないような陽気で、厳冬期にまさかの小春日和ハイキングだった。
途中休憩をはさみながら、五丈小屋跡に着いたのが14:30。同じく黄連谷目当てと思われるテントが3張程。篠沢七丈瀑に取り付くパーティのテントが1張。近くにいた方に坊主の滝の氷結具合やアプローチについて聞いていみる。「水は流れているが、登れる」とのこと。
坊主の滝の氷結が悪いとの前情報により、当初七丈小屋から派生する尾根から二股へ下り、取り付こうと計画していたが、五丈小屋跡に幕営することを決める。周囲にはギリギリ水を作れるくらいの雪があったので、まずはジェットボイルで水作り。同時に幕を張って、夕飯を食し、寝た。
前日寝すぎたせいか真夜中まで寝られず、予定の2時になっても起きなかった。風が強すぎたし、眠すぎた。セットし直したアラームが改めて3時に鳴る。風も収まったようなので、起きてうどんを食す。出発は4:15。
最初明瞭な踏み跡を歩き、トラバース気味に進む。高度を落とし始めると一箇所崩壊した斜面があり、ここのトラバースがやや悪かった。その後は道が不明瞭になったため、GPSとNAOを武器にルーファイしていく。思っていたよりは下流に出たが、まずまず悪くない地点で沢に下りれた。ここまで来ると前日に入ったパーティのものと思われる足跡もある。
歩き始めてすぐに氷結の甘い、水出まくりの二段滝を登る。1段目はそれぞれ登り、2段目で一応ロープを出した。リードしたが、本日一本目でびしゃびしゃ氷ということもあり、結構緊張した。少し登って、一旦ロープをしまう。
続いて坊主の滝。ここは順番的にUTMFがリードする。危なげなく登ったが「結構一杯一杯だった」そう。気温がそこまで低くないから刺さりが良く、前日までのパーティが登っているので、蹴り込みがあまり必要ない。
そこからたまにスクリューで支点を取りながらのコンテで登っていく。明らかに傾斜のある滝が正面に見えるところが左俣との分岐。傾斜の無い右俣へ入る。このあたりは氷の廊下で美しかった。奥千丈の滝は段々になっており、坊主の滝よりも簡単。
ここも流れでUTMFがリード。
残りもひたすらナメ滝をコンテ。最後の滝手前に薄めの氷があったが、巻いて、最後の滝をリード。傾斜も無く、完璧すぎるステップが切ってあるので、ふくらはぎにやさしい。スクリュー一本でビレイ。
あとはひたすら歩いて頂上直下の稜線に出る。午後なので山頂に人影はなく、素晴らしい景色を2人で楽しむ。北岳、間ノ岳をはじめ南アルプスのほとんど、中央アルプス、八ヶ岳、鳳凰三山と富士山などが見渡せた。
あとは下るだけだが、これがまた長い。初めての黒戸尾根なのでそれなりに楽しめたが、それでもしんどい。七丈小屋をスルーし、五丈小屋跡でテントをしまい、パッキング。余ったおでんもここで食して準備完了。帰ります。
最後は暗くなり、ヘッドランプで走るように下山した。アミノ酸のおかげか筋肉系はもってくれたが、風邪は当然ながら悪化していた。
追記 初日に下山中の花谷パーティ(ヒマラヤキャンプ合宿中?)に遭遇しました。
追々記 UTMFの活躍ぶりを書き忘れていました。今回はロープにアイススクリュー8本くらい?になぜか金属のやすり、ビンに入ったタフマンまで持ち、明らかに自分より重荷だった。そしてそんな一見無駄とも思われるアイテムに助けられもした。UTMFの馬力と体力に乾杯。
今晩は。
雪が少なく冷え込む時は、沢が良い具合に氷結しますよね。例年なら、1月半ばには雪に埋もれてしまう(特に右俣は)のですが、今年はまだ露出渡が高く、十分楽しめたことでしょう。
5合目付近から見える滝は「篠沢七丈瀑」。体力のあるTomahawkさんたちなら、登山口に前夜泊して軽荷で日帰りアタックが出来ますね!
次はそこかな? それとも、左俣かな?
時間をもう少し短縮したいときには、坊主の滝上に下りることが出来ます。ご興味があれば、こっそり、お教えいたします
mizuki
コメントありがとうございます!
篠沢七丈瀑!それです!さすがアイスクライマーですね〜。
右俣は体調が万全で今回の自然条件ならぎりぎりワンデイできそうですね。ラッセルがあればかなり大変そうです。次のアイスはいつになるでしょうかねぇ。雪が降ってくれればスキーに専念するのですが、、、
今度こっそり情報伝授して下さい!
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