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Yamareco

記録ID: 79727
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ハイキング
奥秩父

両神山 日向大谷口ピストン 何ゆえ道を誤るのか

2010年09月25日(土) [日帰り]
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miketama その他1人
GPS
06:25
距離
9.6km
登り
1,453m
下り
1,421m

コースタイム

08:25日向大谷口登山口→09:49八海山→10:28清滝小屋10:40→11:29両神神社→
12:02両神山頂12:17→12:46両神神社→14:54日向大谷口バス停→16:05西武秩父駅
天候 くもりのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
往路
西武池袋線小手指駅05:42→06:00西武秩父線飯能駅06:04→06:53西武秩父駅
西武観光バス西武秩父駅07:03→小鹿野車庫07:40
小鹿野車庫07:50丸通秩父タクシー→日向大谷口08:15
復路
14:54日向大谷口小鹿野町営バス→15:34小鹿野町役場15:35→16:05西武秩父駅
(土曜・休日ダイヤ)
コース状況/
危険箇所等
・トイレは西武秩父駅、小鹿野車庫前、日向大谷口登山口、清滝小屋にあります。
・清滝小屋手前に弘法の井戸、という水場あります。
・道標、ピンク色のテープ、矢印、みちしるべは要所要所にあります。
 見落とさなければ迷わないとは思いますが。
・両神神社から山頂にかけて崩落箇所がありますが、補助ロープが張られていますのでじゅうぶん注意して進めば大丈夫です。
・日向大谷口の登山口とバス停は、バス停前の道路挟んだ前に階段があるということです。知らずにぐる〜っと車道を行きましたが。
ここは終点です。
タクシーに乗車の場合はここまで来てはいけません。呼ぶはめになります。
小鹿野町役場で下車して西へ行くと丸通秩父タクシーの営業所がりそな銀行前にあります。
ここは終点です。
タクシーに乗車の場合はここまで来てはいけません。呼ぶはめになります。
小鹿野町役場で下車して西へ行くと丸通秩父タクシーの営業所がりそな銀行前にあります。
本当にお出迎えしてくれた!!
ハイタッチもしました。
本当にお出迎えしてくれた!!
ハイタッチもしました。
写真を撮る余裕があったころ。
雨上がりで晴れたので早朝のような雰囲気でした。気持ちのいい山登りを楽しんでいました。
写真を撮る余裕があったころ。
雨上がりで晴れたので早朝のような雰囲気でした。気持ちのいい山登りを楽しんでいました。
赤いザクザク石が上まで続いています。
ここを上ってはいけません…
赤いザクザク石が上まで続いています。
ここを上ってはいけません…
この後、急な道が待っていました。
この後、急な道が待っていました。
立派でした。
清滝山荘。
立派でした。
清滝山荘。
七滝沢からの道と出会うところです。
七滝沢からの道と出会うところです。
両神神社の狛犬さんです。
両神神社の狛犬さんです。
1723m。360度の展望。
1723m。360度の展望。
もっともっといい眺めです!!
もっともっといい眺めです!!
石の祠。
急いでいたのでろくろくご挨拶も出来ずごめんなさい!!
両神神社となりの御嶽神社。
急いでいたのでろくろくご挨拶も出来ずごめんなさい!!
両神神社となりの御嶽神社。
出発時刻は14:50なの?14:54なの?
出発時刻は14:50なの?14:54なの?
よい思い出になりました。
よい思い出になりました。
撮影機器:

感想

 明け方から大雨でしたが、天気図が見られる同行者の決断で両神山行き決定。
 西武秩父駅では武甲山もきれいに見えて「雨があがってよかったね〜」などとのんきにしていたら小鹿野車庫行きバスに乗り遅れそうになる。
 小鹿野の町は昔ながらの商家やお店もたくさんあって、けっこうひらけてるんだ〜などとこれまたのんきにしていたら終点。運転手さんに聞いたら、手前で下車しなければいけなかったそうで…

 夏に雲取山から見た時にギザギザの山頂の姿が印象的で、でもとても太刀打ち出来ないだろうな、でも行ってみたいなとずっと溜めておいた山。

 登り始めてからしばらくは、雨上がりの晴れた朝独特の透明な空気の中を歩いているようで、沢の水音もさわやかだし、苔むした岩肌や石像や石碑が深い霊山に訪れた気持ちにさせてくれる。

 のんきもここまでで、…

 ザクザクと赤い石がごろごろしている道を進んでいると、左側にその赤い石が上の方まで続いている。え〜、こんな足場の悪いとこ上るのか〜、しかたないなあ〜などと思いつつ上り始めたら、向こうのほうから
「そっちじゃない!!こっちこっち!!テープ、テープ!!」
 は?
 見ると、その、ごろごろの道の先の右側にピンク色のリボンがあるんだ、これが。よく見ろよ。

 沢沿いの道を進む。
 水の量も豊富でどうどうと流れている。
 岩場を進んでいるとなんか聞こえる。
 沢を渡った向こうにいる同行者がなんかジェスチャーつけて怒鳴ってる。
 つまり、ようするに、調子よくずんずん沢沿い歩いていてはいけなくて、渡らなきゃならなかったのでした。
 引き返して、渡る。
「テープちゃんと見なさいよ」
「見ていないわけじゃない、最近付け替えられたみたいな真新しいリボンだな、って見てました」

 弘法の井戸で手ですくって冷えた水をゴクンゴクン飲み少し行くと、木々の間のまっすぐ向こうに清滝小屋が見える。
 道をいったん右に巻いてその先の涸れた沢のようなところがあって少し上り始めたが、よく見るとまっすぐ。よく見なくてもまっすぐでこれは小屋方向ではない!とさすがに気がついて戻り始めてとにかく小屋方向に進むと道があり、無事に到着。

 先に着いていた同行者は、なんでこんなに遅いの?と全身でムッとしている。
 何か言われる前に、「そこの手前で、もと沢みたいな方が開けてたから、そっちかと思って行っちゃって、だってテープがなかったし、わかりにくいよねーっ」とまくしたてていたら、先客に親子連れと思しき二人組が座っていて、言い訳だらだらまる聞こえ。
 あー、恥ずかしかった。

 清滝小屋からの道は急で、鎖場が続く。
 鎖場なんて初めての経験だったけれど、上るにつれ、これは下りる時の方がたいへんで時間かかるのではないかと気づき、怖がったりしないで一気に挑む。

 両神神社からの道もひたすら急で、奥秩父三大急登のひとつだ、間違いない、
本仁田山よりきついよ、と思いながら上って上ってまたもや鎖場を上ると、
ぽん、と視界が開けて山がたくさん広がり、はるか下の方の町まで見える。
着いたんだ。

 岩の上には10人くらいの若者グループが全員同じ方向に立って静かに遠くを見ている。
 大変な思いをしないと見られない風景。
 あの、ギザギザのお山のてっぺん。
 どのお山にもそれぞれの花(華?)があるけれど、両神山は独特の花だ。

 …と、ゆっくりたっぷりしていられるはずもなく、下山開始。

 私は鎖初心者なのでやはり下りる時の方が時間がかかる。
 山頂から両神神社までは、昭文社の地図の参考コースタイムは20分とあるが30分かかってしまった。
 また鎖?また鎖?と、行きでは感じなかったトホホ感にも襲われるし、下りは滑る!
 バスの時間があるから、立ち止まったのは弘法の井戸でお土産の水を汲んだ時だけ。
 と、また道を間違える。

 清滝小屋を過ぎてしばらくしてこれから登る二人組と擦れ違って道なりに進んでいたら何故だか落ち葉の多い斜面に変わった…
 すぐに、曲がらなければならなかった方向に行ってた同行者が大きな声で呼んだから戻れたけれど、もう、そんなこんなで大ロスタイム。
 だって、テープなんかなかった…
 戻るとある…


 そりゃ、テープを見落とすわたしがいけないのだが、道がこっちこっち、と言ってるような…わきゃないよ。

 もう道迷いする時間は本当にないから、私を先にしてずんずん下りる。
 後ろから、このバス逃したら4時半まで無いとかプレッシャーかけまくる。
 わかってますよ、だから走ってるんじゃない!
 過ぎた鈴が坂という名前の由来はこうやって熊よけ鈴を鳴らしながら通ったからだと勝手に決めつけながら走る。
 私はいつトレイルランに転向したんだとか、大変な山だってわかってたじゃん、下りを怖がるの知ってるじゃん!とか、石に滑って転ぶから、両神神社でちゃんと私の分までおまいりしてくれたのっと聞くと二人分20円お賽銭して来たとけろりと答えるから、それっぽっちだからご利益ないんじゃん!!とか、心のなかでじゃんじゃん怒りながら走る走る。

 会所まで辿り着き、同行者に先に走って行ってもらってバスの発車を待ってもらうことにする。

 スタートとゴールが一緒のコースは富士山七合目しかしたことはないのだが、同じ道なはずなのに印象がまるで違う。
 時間の関係で光や空気が変わるからかなあ。
 …といってのんびり楽しんでいた行きと違って風景どころじゃない、おまけに汗が目に入って足元さえ見えづらい。

 走って走ってなんか、人の声が聞こえる!?
 駐車している車が見える。
 人の声は、あとから聞いたら両神山荘のご主人が下りて来た同行者に「あんたが2番!!」とか言ってたそうな。

 両神山荘にやっと下りて来て、それからバス停までも、どんだけ急いだか。

 車道のカーブを曲がったところにバス停!!

 同行者がいる。間に合わなかったの!?
 でもにこにこしている。
 バスがいる!

 運転手さんみたいな人がは「トイレはいーのかい?」とのんびり尋ねる。

 間に合った

 なんだかの〜んびりしたバスで、山道の途中で作業をしているおじいさんに運転手さんは声かけるし、途中ダリヤと農産物の即売会をしている会場前では、誰々が乗るはずなんだけどなー、としばらく停まってるし。
 私も、ひと袋100円のとうがらし買いたいといえば降ろしてくれたかもしれない。

 小鹿野町役場でバスを乗り換えて、なんだかいい感じの小鹿野の町をあとにして武甲山頂からは小さく見える荒川の大きな赤い橋を渡り西武秩父駅へ。

 靴とストックを洗って、時間があるから蕎麦でも食べる?と聞かれて心と胃袋が揺らぐが、忙しないのはもーまっぴらごめんなさい、土曜日とあってちょっとにぎやかな仲見世で帰り車内用の飲み物とか買って出発5分前にゆっくりと乗り込む。

 シュポン♪!
 「ま、こうやって間にあったからよかったじゃない♪」まーねー
 大変だったからこうやって美味しいのかな、いやもともと美味しいのだろうけど。
 秩父名物の味の染みたコンニャクが沁みる。
 乾杯、乾杯、
 武甲山も青空に映えて綺麗だ。



 

 

 


 
 




 


 

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