穂高のメインルート(奥穂高岳〜前穂高岳)苦渋の選択は焼岳
- GPS
- 112:00
- 距離
- 41.9km
- 登り
- 2,713m
- 下り
- 2,781m
コースタイム
上高地6:00ー6:55明神7:00ー7:40徳沢(徳沢園食堂)8:10ー8:26新村橋ー8:45パノラマコース登山口ー9:32中畠新道分岐9:51-12:20屏風のコルー13:52分涸沢ヒュッテ
9月28日
涸沢ヒュッテ7:01-7:33見晴岩ー7:50奥穂、涸沢小屋分岐ー8:20ザイテングラートー9:43穂高岳山荘11:42-13:31涸沢小屋13:46-14:50本谷橋14:55ー15:39横尾15:47-16:40徳沢園
9月29日
徳沢園5:10-5:49明神5:55-6:34河童橋ー6:45上高地BT7:00-7:22焼岳新中の湯ルート登山口ー9:00下堀沢出会ー10:20南峰北峰鞍部ー10:40焼岳頂上ー12:04焼岳小屋ー13:27焼岳登山口
天候 | 9月27日 曇り 9月28日 雨 9月29日 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
さわやか信州号 上高地ルート http://sawayaka.alpico.co.jp/kamikochi/ 上高地BT→新中の湯登山口(タクシー)\3,800 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは上高地BTにあります。 パノラマコースの屏風のコルから涸沢までの登山道は細くロープ、アップダウン、 ガレ場もあり、通過には注意が必要です。 ザイテングラートは雨の日は滑りやすいので注意が必要です。 温泉は上高地温泉ホテルの日帰り温泉が便利ですが、田代橋を通って上高地BTから 20分ほどかかりますので、余裕をもって入浴下さい。 上高地にはコインロッカーはありませんが、バスターミナルには荷物預り所(6:00〜 17:00)があります。荷物の大きさによって値段は変わるようですが、小さいもので 一日350円で三日間預かってもらえました。大きなザックも一日400円でした。 身軽になって焼岳に登りました。 http://www.myojinkan.co.jp/benri.html |
写真
感想
今回もアクセスは「さわやか信州号」を利用させて頂きました。
何と言っても、朝イチから歩き出せるのは有りがたいし、少しでも仮眠できるのは
更に有りがたい。
帰りは、意外に早く新宿に到着(4時間)するので車や電車より楽させて頂いた。
今回の山行ルートは7月に涸沢に行った時、残雪で歩けなかったパノラマコースを
涸沢への登りで歩きました。
屏風の頭へ登らなくても、屏風の耳からでも360°の北アルプスの眺めを堪能できる
そうなのだが、周囲はガスで視界がなく、あえなくそのまま涸沢へ下山したのだが、
それまでの登りがキツかったのでホッとしたのも事実です。
新村橋から屏風のコルまでの危険個所は特にはないですが、屏風のコルから涸沢へ
の下りは一変します。
道幅は狭く、ロープや階段を何度か使うし、今にも崩れそうなガレ場を通過するなど、
斜度も有りなかなかハードな下りでした。
また、この区間は北側斜面に位置するため、登山道は濡れた状態で滑りやすくなっ
ています。
少しでも滑ったらそのまま滑落してしまう個所もいくつかあります。
残雪期は通行禁止ということももっともだと思いました。
このコースは涸沢から上高地への下山ルートとして使うのが良いと感じました。
当初の山行計画は、涸沢に一泊。穂高岳山荘で一泊し、奥穂高岳を経て余裕がある
なら前穂高岳を経て重太郎新道を通り、岳沢を下る三日間の予定だった。
28日は朝から土砂降りの雨で、穂高岳山荘への出発は小降りになるまで待ってから
出た。
ザイテングラートは大きな岩を乗り越えたり、一部クサリや梯子を使う登山道で、
雨で濡れているのと相まって慎重に登った。
穂高岳山荘に到着したら寒い。
雨と風で気温は一気に下がった。5℃だった。
天気予報では明日の29日は晴れだった。
ただし、低気圧が通過すれば気温も下がるから、雪や路面の凍結を山荘では呼びか
けていた。
もし、雪が降ったり凍結していれば、我々は経験もなければ技術もない。
まして装備も無いのでそこで足止めになってしまう。
予備日は無く、30日の仕事は絶対に外せない。
でも、全く問題なく奥穂に登れるかもしれないが、そんな賭けは許されない。
仕方なく、我々は下山の道を選び、それならゆっくりお湯に浸かろうということに
なり、徳沢かもしくは上高地の温泉を目指した。
ザイテングラートの下りは登りより更に慎重に下った。
登りは涸沢ヒュッテからパノラマコースで登ったので、下りは涸沢小屋廻りで歩いた。
こっちからの方が登り下りがキツいように感じた。
涸沢小屋のスタッフが一生懸命整備をして下さってるとは思うが、奥穂への登山道
は登りも下りもヒュッテからのほうが歩き易いと思う。
涸沢から横尾まではペースよく下山できたと思う。
「お風呂」という人参をぶら下げられた競走馬状態だった。
急いで歩いたものの、横尾の公衆電話から上高地の温泉ホテルに予約の電話を入れ
たが、18時をまわってしまうのであっさり断られた。
それで徳沢園になったが、良い意味で期待を裏切ってくれて、結果は大満足だった。
考えてみたら、今回はどこの山にも登っていない。
屏風の耳も、涸沢岳も奥穂も前穂も登ってない。
みんな中途半端だった。
話し合って、せめて焼岳に登ることにした。
焼岳は今年登ったことがあるし、気軽に登れそうだ。
前の日におにぎりを作ってもらい、徳沢園を5時に出発した。
上高地BTに到着したら、荷物をコンパクトにまとめ、手荷物預り所で荷物を預けた。
登山道は新中の湯ルートで登ることにし、アクセスはタクシーにした。
おそらく、焼岳に登るにはこのコースが最短時間で登れる。
地図上のタイムスケジュールでも3時間弱だし、我々でさえ3時間ちょっとで登れた。
下山は上高地にした。この道も過去2回歩いているので、危険個所も少しはあるが、
慎重に下れば問題ない。
昨日、入れなかった温泉にも入ることができて、終わってみれば楽しい山登りだった。
上高地BTでバスの待ち合わせをしていたら、いきなり声をかけられた。
27日のパノラマコースや28日の穂高岳山荘でお話した人だった。
私たちと殆ど一緒のスケジュールだった。
私たちは下山したが、その方はその場に留まり、29日は雪や凍結も無く、奥穂や
前穂からの素晴らしい景色を堪能してデジカメやビデオに収めたそうだ。
我々は下山して、残念にもその景色を垣間見ることはできなかったが、焼岳から
奥穂や前穂は見ることはできた。
またチャンスは何度でもあるだろうから、その日迄その感動は取っておこうと思った。
onsenさん
こんばんは、上高地の周遊お疲れさまでした。
編集中だったので、ちょこちょこ覗かせていただいておりました。
予定通り、行かれたのですね。
ただ、奥穂・前穂は残念でしたね・・・
天気はなかなか思うようにいかないですもんね。
でも、正しい選択だったと思います。
奥穂から前穂への稜線(吊尾根)は手ごわいですよ。
もし、凍結していたら自分は歩きぬく自信はありません。
でも、最後には快晴の焼岳に登られたようで良かったですね。
槍穂の眺めが最高ですね。
実は再来週、涸沢に行く予定です。
onsenさんとは逆に、上高地から横尾経由で涸沢に泊まり、翌日パノラマコース経由で下山する予定です。
パノラマコースは危険でしたか?
自分は大丈夫だと思うのですが、相方を連れていくので若干心配です。
それと紅葉はどんなもんでしょうか?
来週、だいぶ色づきそうですが、行けるのは三連休のあとになってしまうのです・・・
涸沢小屋のホームページを見ると、なんとか持ちそうな感じなのですが・・・
あとは祈るばかりです。
自分はまだ、焼岳に登ったことがありません。
何度か行こうと思ったのですが、なかなかタイミングが合わないんです。
onsenさんの山行記録を見て、やはり登りたいと思いました。
小屋泊まりも良い意味で期待を裏切られたようですね。
食事も美味しそうですし、お風呂も良いですね。
なんだかとても長くなってしまいすみません・・・
また、onsenさんの詳細な次回の山行記録も楽しみにしています☆
star
starさん
starさんの詳細な山行記録は本当に勉強になります。
そんな方からコメント頂けるなんて嬉しいです。
starさんも涸沢に行かれるのですね?
私たちが行った時は、紅葉はまだまだでした。
逆に紅葉真っ盛りだと、小屋泊なので、もしかしたら
行かなかったかもしれません。
再来週ですと、ちょうど盛りの頃ではないかと思います。
羨ましいです。
パノラマコースですが、starさんの技量でしたら全く
問題ないと思いますが、お連れさんが心配のようですね?
ただ、私たちは新村橋から登ったので、屏風のコルに
着いた頃はヘロヘロでした。
ですから涸沢への下りは踏ん張りが効かなくて、危なか
しかったかもしれません。
涸沢からでしたら、慎重に歩けば大丈夫だと思います。
奥穂、前穂は残念とは思いましたが、「まだまだお前たち
には修業が必要だ」と、言われたようです。
もっと、経験を積まないと・・・・
ですからstarさんや、ヤマレコの皆さんの山行記録はと
ても参考になります。
今後とも宜しくお願いします。
気をつけて行ってきて下さい。
onsen
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