【狐雪作戦】宝登山〜破風山〜水潜寺〜秩父華厳ノ滝〜破風山〜満願の湯【戊34.8】
- GPS
- 06:36
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,485m
- 下り
- 1,404m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 6:36
天候 | 快晴 午後風強まる。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:皆野町営バス根古屋橋BS〜皆野駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
日影と北面、西面は積雪それなりにある。 宝登山東側:ダートの車道 宝登山西側:急坂の後、緩やかな下り。雪の下に氷や水溜りがあるので要注意。 破風山東面:日影は雪が積もっているが、山頂はじめ陽の当たるところでは無雪箇所も。 水潜寺への下り:岩と沢の谷 華厳入口〜天狗山〜大前山〜鞍掛山:鬱蒼とした森の中を歩いた後、岩場歩き。 |
その他周辺情報 | 満願の湯 梵の湯 |
写真
感想
風作戦(※)においてスルーしてから5年、遂に「満願の湯」を訪れる機会を得たり。
(※) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-98122.html
【目的】
ロウバイの花香る青空の下、新靴をもって北秩父山域を開拓すべし。
【経緯】
前回の山行で靴の履き慣らしが足りないと感じ、間をおかず山行を行うこととしたが、「新靴の履き初めで20km以上歩くとかふざけてるのか」という前回山行を終えた後の総括を受け、手頃な距離の山域を模索。栃木県南部が良かろうと考え、『新・分県登山ガイド 栃木県の山』を購入し、前日夜まで山行計画を練る。その結果歩くこととしたのが埼玉県の破風山、て、何でやねん!
栃木県まで車で行き、午前午後各1峰ずつ歩くことを古賀志山を軸に考えていたのだが、雪予報で車はよろしくなかろう、積雪の岩場歩きも悪かろうとなった時に、わざわざ栃木県まで出向く意義が大きく後退。
そこで、最近温泉に行っていなかったので、未湯だった満願の湯に白羽の矢が立つ。。そこを軸に考え、皆野駅発→椋神社から破風山→水潜寺→秩父華厳ノ滝→破風山→満願の湯とルートを設定。
しかし、「ロウバイの季節なのに宝登山に立ち寄らないとはこれ如何に」という物言いがつく。とりあえず、宝登山は行くとしてルートの確定については当日まで持ち越すこととなった。
【山行】
栃木で雪が降るならば埼玉でも雪が降る。雪の影響で秩父鉄道は30分程遅れており、本来の時刻からすると1,2本前の汽車に乗って御花畑駅を発つ。
ルートについては宝登山が入ったので、南東の梵の湯に下った方が良いのではないかとも思っていたが、最終的に宝登山から始めればルート変更が柔軟にできると考え、凛とした空気の中、静かな長瀞駅に降り立った。
(宝登山)
宝登山神社に参拝して、奥宮へのグネグネ道を登る。ここもやはり前夜は雪だったが早くも足跡が付いている。地元の人だろうか。ロープウェイの山頂駅等に勤めている人だろうか、車も一台、二台と上がってきたが、その内の軽ワゴンが私を追い越した所でタイヤが空回り。もしかして押してあげないといけないかと思ったが、ズリズリ滑り落ちて来た後、ギアを入れなおして再発進、何とか上っていった。
積雪があるといっても前からあってカチコチに固まっている雪の上に数cmといったところで、場所によってもう少し深い。雪が徐々に深まるとともに、展望も開けてくる。雲が残るかと思っていたが、朝早くから快晴の絶好の天気だ。外秩父の南北に連なる山々を眺め、息を整えながら歩く。
そうしていると、途中で先行していた老夫婦に追い付く。この日一番の山行者だ。「先に足跡付けられちゃった」と話していたので、奥宮・山頂を踏むのは先に譲ろうとロウバイ園を先に観に行く。が、彼等もロウバイ園の方に歩いてきたので、結局私が先に山頂を踏むことになった。
ロウバイはよい感じに咲いているが、まだ寒い早朝であるため、花香はさほど発散していない。それでも朝日を浴びてキラキラと輝いている。その先には外秩父、奥武蔵、奥秩父の山々と秩父盆地の街や田畑。
追い越した老夫婦のうちの男性が話しかけてきたので若干立ち話をする。「西側に下った先に氷の切り出し場があるんだよ。だけど雪が降って危ないから行かない方が良いな」と言うのに対し、「いや〜、その西側に下るんですよ〜」とはちょっと言えなかった。山頂からはこっそり下る。
車も通る東面に対し、西面は歩く人も少ないようだ。雪面も踏み均された感じではない。道中、野上峠方面から来た山行者1,2名。
(破風山)
宝登山下山の前辺りから若干便意を感じていた。前夜トイレに行った後、まだ残ってるなあと思っていたのが下ってきたのだ。こんなことなら山頂の駅でトイレによればあ良かったが今となっては遅い。破風山登山口の皆野町営駐車場にトイレがあれば、いやしかし、もし無かったり、あっても冬季閉鎖だったら破風山に登らずに終わってしまう可能性も・・・。とやきもきしながらの車道歩きも稼働中のトイレを発見してスッキリする。
破風山へは風戸登山口から入る。入口は雪がたくさんだが、実のところ、破風山の東面は雪が少なく、完全に雪が無い所もある。画像にもある休憩舎の前後で雪が結構あるくらいで他は雪があると言っても無雪期と同じ感じで歩ける。もちろん日当たりの良い山頂部も積雪は無く、乾いた地面が広がっている。
破風山山頂からは両神山は木々に遮られて見えないが、引き続き秩父を取り巻く山々、そして後ろを振り向けば群玉県境の城峯山、もしかしたら赤城辺りも見えたような気がする。ちょちょっと登って絶景を得られるというのは大変有難いことである。
水潜寺への下りは日の当たる東面とは違い、高く聳える木々の下、岩と沢音の谷間を静かに下る。木が何本か倒れているが、歩きにくいほどではない。
秩父観音霊場の結願寺である水潜寺に参拝の後、県道を歩いて秩父華厳ノ滝へ。奥多摩の百尋の滝みたいに奥まで行くのかと思ったら、意外とあっさり滝に行き着く。日光の華厳ノ滝をイメージしていくといささかがっかりすることになるが、こじんまりとした美しさを独り占めできる。
華厳ノ滝から少し戻ると登山口があり、再度破風山へ。この破風山から西側に伸びる稜線は「皆野アルプス」と言うそうだ。実際に歩いてみると最初は鬱蒼とした樹林帯だが、天狗山以降は岩場の昇降となる。さすがアルプスを称するだけのことはあると思いつつ、結局積雪の岩場を歩いていることに突込みが入る。
そして再度の破風山はさらに雪が融けて春の様相を呈していた。
冬から春への季節の移り変わりを最後に山頂で感じ、満願の湯へと下る。
【総括】
前回、履いた瞬間から擦れる感じがあった新靴も二回目ではしっくりくるようになった。これで春以降の作戦展開にメドがついた。日が長くなり暖かくなった頃には、北に南に東に西にと、各地に展開できるだろう。
〜おしまい〜
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