残雪期の奥穂高岳、北穂高岳

- GPS
- 26:10
- 距離
- 38.3km
- 登り
- 2,884m
- 下り
- 2,820m
コースタイム
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 7:27
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:42
- 山行
- 8:57
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 10:59
| 天候 | 1日目、曇り、強風。 2日目、快晴、10:00頃まで風強め、その後無風。 3日目、快晴、無風。 4日目、曇り後雨。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
河童橋〜横尾: 梓川沿いの遊歩道歩き。距離は長いが、アップダウンはほとんどない。明神、徳澤に小屋あり。積雪なし。 〜涸沢: 緩い登りから徐々に急な登りに変わり、涸沢ヒュッテが見えてからがきつい。本谷橋への中間地点ぐらいから積雪。雪崩に要注意。 〜北穂高岳: 夏道である南稜とバリエーションルートの東稜の間を直登する。ずっと急登が続くが、後半は特に急になるので、登りも下りも要注意。登りきると絶景が素晴らしい。近くは前穂高、奥穂高、笠ヶ岳、槍ヶ岳、常念岳、遠くは白馬岳、頚城山塊まで見渡すことができる。 トレースがあり、迷う事は無いが雪崩には要注意。9:00頃に小規模な雪崩があったそうです。 #東稜をチャレンジしましたが、稜線まで気を抜くと滑落しそうな急登、稜線は更に過酷で身の危険を感じたので断念しました。ロープやダブルアックスを使いこなす技術が必要なようです。 〜穂高岳山荘: 涸沢ヒュッテのテント場からひたすら直登。夏道のザイテングラートと思われる岩場の右側を直登し、岩場より上に出ると穂高岳山荘は近い。急登ではあるが北穂高ほどではない。 〜奥穂高岳: アイゼンを履いたまま岩稜帯歩行が続く。 いきなり危険な岩稜帯。梯子と鎖を頼りに登る。迫力はあるが、慎重に進めば問題なし。 次に雪の壁をアイゼンとピッケルを使ってよじ登る。高度感があり緊張を強いられる。下りは更に難しい。ピッケル2本ほしい。全行程でここが最も危険。当日滑落事故があったとのこと、幸い下に張っていたネットに引っかかって助かったようです。 その後、岩と雪の稜線を進む。道を間違えないようにマークを確認しながら進む。 山頂近くで再び雪の壁をアイゼンとピッケルを使ってよじ登る。こちらも危険で、しかもセーフティーネットなし。 山頂からは最高の絶景。ジャンダルム、前穂高、御嶽山、乗鞍岳、焼岳が最高です。 |
| その他周辺情報 | 涸沢小屋:素泊まり10500円。荷物預かり可能。 涸沢ヒュッテ:テント泊2000円。 北穂高山荘:昼食に利用。味噌ラーメンがお勧め。 奥穂高山荘:昼食に利用。担々麵がお勧め。 横尾山荘:宿泊14000円。風呂あり。ホテルのように快適。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
前に見える人達を頼りにしばらく進んだが、トレースは消えており、急坂のトラバースを強いられる。いつ滑落してもおかしくない。これ以上は無理と判断し、戻ることに。
の)戻るのも恐怖登るのも恐怖💦しかし戻るほうが短いので戻ると判断。前爪しかかからないとこをピッケルさしながらトラバースしてなんとか戻る。今までの登山で一番こわかった。
感動で泣きが入りました。
の)素晴らしい景色と自分の頑張りに感動したのか恐怖から解放された涙なのかわからないけどすごい感情がわきあがり涙がこみあげてきた。普段の生活でこんなに感動することはない。
けど、頑張ります。
の)下からみなさんがどんなルートでいっているか眺めていたが、みればみるほど怖い。とにかくとりついてみて無理そうならまだ、ひきかえそうと思っている。のどがカラカラ
アイゼンとピッケルを雪にさしながらよじ登る。
の)写真では簡単に見えるが、下りが難しい。ダブルアックスでダガーポジションだとスムーズにいけるかもしれません。
の)ここの上部をダガーポジションで下るのが難しい。ここもダブルアックスおすすめ。滑落してネットにひっかかり助かった方が救助されていました。巻き込まれなくてよかった。慌てずひとりひとり行きましょう。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ストック
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
シェラフ
カラビナ
ハーネス
|
|---|---|
| 共同装備 |
スコップ
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
ロールペーパー
テント
テントマット
|
感想
GWの北アルプスが良いと情報を得て、これは行かない手はないと思い、さっそく準備、天気予報をチェックし続けて、良いタイミングで行くことができました。
雪崩や危険な箇所があり、リスクはありましたが、無事乗り切ることができて自分も妻も成長できていると実感しました。
感動的な眺望、人との出会いと得るものが多い登山でした。
きつい登山に毎回ついて来てくれる妻に感謝です。
以下、旅程のダイジェストです。
1日目:
夜中2時30分に関西を出発。
荷物20堋、予想外に疲れた。夜中は強風で寒いとのことでテント泊から小屋泊に変更。涸沢小屋は快適、変更してよかった。
2日目:
奥穂高岳に向かう人が少ないので北穂高岳へ。東稜に行ってみたが、強風と難易度の高さで撤退、分岐点まで戻って冬道を登る。山頂は絶景、緊張感から解放されたこともあり感動。槍ヶ岳、北アルプス北部。南アルプス、八ヶ岳、富士山も良く見えた。
北穂高山荘の味噌ラーメン美味しかった。
涸沢ヒュッテのテント場に移動。テントを張り終えてヒュッテで宴会し、たのしかった。
3日目:
奥穂高岳へ。山荘まではひたすら急登だが調子よく登る。
山荘からは緊張感あり。梯子と鎖場のある岩稜帯、雪の壁、岩稜帯、高度感のあるトラバース、雪の壁。下りの方が大変。
山頂はまたしても素晴らしい絶景。ジャンダルム。御岳山、乗鞍岳、霞沢岳、焼岳。吊尾根、前穂高岳。
奥穂高山荘に戻るとほっとした。担々麺が美味しかった。
テント撤収後、横尾まで急いだ。テントを張る時間がなく急遽小屋泊。風呂と美味しい食事で体力回復。食事でご一緒した女性と会話を楽しむ。根っからのオコジョ好きらしい。
4日目:
上高地まで3時間。荷物は重いが、体力万全。上高地でまさかのオコジョを目撃。
帰りは大雨。事故渋滞があり、時間がかかった。
夫が北穂と奥穂に行くと言いだし、また、無理なこと考えてんな〜ぐらいにしか思っていなかった。本気だと知りかなりビビる。調べてみるよくわからないし、調べれば調べるほど怖くなるのであまり詳しくしらべないで、とにかく涸沢までと思い行くことに。あまり深く考えないことにした。
当日。久しぶりの雪山テント泊装備はかなり重く肩にのしかかり正直いって気分はブルー。涸沢に到着すると目の前の穂高の急斜面の大迫力におののく。北アルプスなめてました。緊張で食欲なし。
1日目北穂は、バリエーションルートの東陵のほうに行ってしまい途中退敗。ほんとの雪山の厳しさを知る。ルートについて夫に任せっきりにしていて反省。戻って登りかえすというハプニング。よけいな体力を使ったけど頂上に着くのが遅かったので頂上で絶景を堪能し名物ラーメンを食することができた。なにが幸いするかわからない。景色は写真のとおり素晴らしいのひとこと。
2日目奥穂は、とにかく、小屋まで行ってみる。目の前の岩稜帯におののいて、なかなかいく決心がつかない。勇気をふりしぼり、とにかくとりついてみる。2か所ダガーポジションで降りるとこは、今までにない緊張感!あとは、落ち着いて行動できた。成長できている自分を感じることができた。テント場に戻った時にはやったぞ!と雄たけびをあげた。
好天に恵まれ、夫と協力してこの登山を終えれたこと本当に良かったと思う。また、忘れられない思い出ができた。全てに感謝!
カズ
のり













お二人のナイスなコンビネーションで、会話も弾みとても楽しい時間を過ごさせていただきました。
奥穂登頂も流石ですね。(山頂近くの雪壁の下りはビビりますよね。)
我々は翌日の雨予報へのテント片付けに嫌気がさして断念しましたが、上高地までの午前中は降られてない感じですね。断念せずに登ってればよかったのかなとも思いました〜笑
不精なもんで自分のヤマレコは適当ですが、よろしくお願いします。
宴会楽しかったですね。寒くても長居してしまいましたね。機会あれば是非ともよろしくお願いします。
あの宴会、オモロかったけどホント寒かったw
機会あればこちらこそ宜しくお願いします☺️
奥穂は充実感ありました。これだから山はやめられまへん。おりてくると厳しかったことも忘れ、すぐにどこかに行きたくなります。是非とも、またお会いしましょう!
本来のポテンシャル、山でも飲み会でも期待しますw
是非☺️
いきましょ〜!!たのしみにしてまっす!!
私と同じ去年、雪山教室に通われたお二人が、残雪期穂高に登頂されたのを、ビックリ&とても嬉しく思っています。
ノリコさんが登頂後、感無量となった写真を見て、私も何だか嬉しくなりました。
私は天気予報に日和って、北アルプスは行かずじまいでしたが、来年はチャレンジしようと勇気が湧きました。
良い山行記録、ありがとうございました!
コメントありがとうございます!北穂、奥穂は最高でした!今でも、写真をみかえすと当時の気持ちがよみがえり涙がでそうになります。
ですが、無知なゆえに勢いでいけちゃったというところもあります。
13日に北穂で雪崩にあわれ亡くなったかたがいるとのこと....
私が行ったときにも前日にまとまった降雪があり表層雪崩に注意してと長野県警の方が注意喚起されていました。GW涸沢は長野県警警備隊の方が常駐されています。
私の数少ない山友さんのなかでも、涸沢から上部で雪崩にとばされたというのを2件聞いております。全ての危険は回避できませんが、お互いに気を付けながら楽しみましょうね!
ほんとに頂上に辿り着いたときの感動は、はかりしれないものがあります。
北アルプスの雪崩による事故が報告されているので、慎重であるのは良いと思います。けど行くと感動します。私達は天気が良くて運が良かったですね。
良いタイミングで行ける事を祈ってます!
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