白馬岳・杓子岳(日帰り)
- GPS
- 08:55
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 2,169m
- 下り
- 2,162m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・雪渓は中流位から入り、左岸から右岸に斜めに横切る格好でおおよそ200m程歩きます。 ・雪渓に入る前の左岸の砂利道はズルズル崩れて歩きづらい道でした。 |
写真
感想
好天の予報を聞き、今でも雪渓歩きが可能な白馬岳にやってきました。
4:30に猿倉の臨時駐車場に着きましたが、雪渓歩きのハイシーズンは終わったせいか、ガラガラです。
登り始めて間もなくすると白馬尻小屋の「ようこそ白馬大雪渓」の文字。自分としては初の雪渓歩きなので、ワクワクしてきます。
小屋から雪渓までの道は明るくて良く整備されていて、とても歩きやすく、すぐに雪渓が見える場所に出ました。
雪渓は落石や土石流でかなり汚れていますが、想像していたより大きなもので、この時期までこれほど大量の雪氷が残り続ける不思議を感じました。
雪渓に入るまでのザレ場はズルズル崩れて、とても歩きにくい道でした。この道を延々歩いて雪渓のおよそ中ほどで、ようやく雪渓に入れます。
雪渓では軽アイゼンを装着。すると、とても歩きやすく、どんな登山道より歩きやすいくらいです。あっという間に雪渓終点に着いてしまい、物足りないくらいでした。
雪渓を上がった後の道は落石危険地帯ということで、「止まるな」、「休むな」の標識が頻出し、そろそろ休もうかなと思い始めていた気持ちに、冷水を浴びせてくれました。
崩壊が進んで荒々しい山容になっている杓子岳を眺めながら高度を上げて行くと村営宿舎のある鞍部に到着です。
鞍部の目の前には至近距離に山肌も鮮やかな旭岳、左前奥には神々しくそびえる剱岳と立山、左後ろには杓子岳と鑓ヶ岳が稜線を連ね、右手には白馬岳山頂と巨大な白馬山荘が広がります。これでもかというような絶景のてんこ盛りです。
山頂に向けて登り始めると、結構足が上がらなくなっていることに気がつきました。1,500mの標高差と雪渓前のザレ場で足を使いすぎたような気がします。とはいえあと少し。ややペースを落として休まずに登り続けます。
やっとこさで山頂到着。山頂は有名な方位盤を中心にかなり大きな広場になっていました。先客10名位の皆さんと共に、360°の大パノラマのもと昼食&大休止にします。勿論、乾杯つきで。ここはフラットで何処からも素晴らしい眺望で、大いにくつろげる山頂でした。
十二分に休憩を取った後、鑓ヶ岳に向かうことにします。快調に下って最低鞍部に達し、休まず丸山へ登り返します。大休止でかなり回復したものの登りになると足にきていることを再認識しました。少し不安を覚えつつも、杓子岳に向けて丸山を下ります。そして登り返しになると、ますます足が上がらなくなっています。杓子岳山頂付近はガスで見えません。杓子岳山頂はパスして巻き道で鑓ヶ岳に向かいます。
暫く歩いて鑓ヶ岳手前に到達し、見上げると、本日の自分の足の調子のせいか、結構な登りに見えます。加えてガスが時折山頂を覆います。更には鑓温泉も閉鎖になったことを思い出します。そんな状況が重なり、鑓ヶ岳に向かうモチベーションが急低下、鑓ヶ岳は断念することにしました。
白馬岳に向けて引き返すと、杓子岳山頂のガスは晴れており、山頂経由で戻ることにしました。山頂は細い稜線の一部で、雪渓側は切り立った崖です。覗き込んで見ると、雪渓の最下部まで真っ逆さまという迫力でした。
杓子岳を過ぎると丸山への登り返しです。足と体に最後の鞭を呉れて頑張りました。そしてようやく村営宿舎前、一息ついて下山します。ガスに時折覆われましたが、都度休憩を入れつつ下山しました。アイゼンでの雪渓下りは、登りと同様に快適そのものでした。
今の時期、お花畑と真っ白で広大な大雪渓とはいきませんでしたが、紅葉と緑と岩肌のコントラスト、それにチョット汚なくなったけど、スケールのでかい雪渓、それに山頂からの360°の大パノラマで、白馬岳は存分に堪能させてくれました!
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