【天城作戦】万二郎岳・万三郎岳・八丁池・天城峠・滑沢渓谷・浄蓮の滝【丁45.2】
- GPS
- 08:17
- 距離
- 29.1km
- 登り
- 1,240m
- 下り
- 1,956m
コースタイム
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 8:17
天候 | 快晴 風非常に強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:浄蓮の滝バス停〜修善寺駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
万二郎、万三郎岳付近は岩場の上り下り それ以降は、尾根を巻く平坦な道がほとんど ただし、路肩弱く、崩壊・崩落箇所多数 |
写真
感想
早春を感じるために伊豆を歩く。早春も早春、春の嵐を感じながらの山行となった。
春には春めいた山行を。伊豆に来れば梅に河津桜と早春の花が揃っている。しかし、伊豆半島は意外と広く、山行ルートを引くとどうしても長距離になってしまう。そこで、中伊豆の温泉宿宿泊も視野に検討。前夜まで考えた結果、2日続けての晴れが望めないこと、宿賃が予算オーバーなことから日帰りとした。
伊東駅に降り立つと路面が濡れている。どうやら前夜雨が降ったようだ。それも天城高原リゾートに上がっていく中で雪へと変わる。独り降り立った天城縦走登山口バス停は風がとても強く、粉雪を巻き上げている。登山者用に駐車場があり、トイレもあるとバス内でアナウンスしているが、現在は冬季閉鎖中。
入り込んだ天城の縦走路は雪が積もっているので実際はどうなのか分からないが、道が彼方此方で分岐しているように見える。それは結局後で合流することになるのかもしれないが、登山道を外れないようにロープを張って道を示している。
そして、歩き始めて数十分で万二郎岳に到達。恐怖を感じるほどの物凄い風だ。岩の上から伊豆半島南端の下田、河津、そして伊豆諸島を見るが、あまりの風の強さに気圧されてしまう。そんな強風下の稜線歩きが万三郎岳を下るまで続く。木々があったから良いものの、禿山だったらとてもじゃないが歩けないだろう。
強風と積雪の岩場歩きの万二郎岳、万三郎岳を過ぎると、道は巻きに入る。風は相変わらず唸りを上げているが、ブナの原生林やアセビのトンネルが風から守ってくれる。
稜線の南を巻く陽だまり道から北側の残雪道に入って八丁池まであと少しとなったところ、万三郎岳下分岐から先行していた足跡が消える。途中、分岐も無いはずなのだが。真に不思議なことだが、雉撃ちということだろう。用を足している時には気配を消すものだ。
八丁池辺りまで来ると、暴風もどこ吹く風。穏やかな水辺のお昼時を楽しむ。池には山行者が一人、また一人、二人、また二人と集まってきた。しかし、皆反対側から来ている。結局、途中で無くなった足跡の謎は謎のままとなった。
万三郎から八丁池は約6kmと結構長いが、八丁池から天城峠も約6kmの長丁場。山肌を巻く平坦な道が続くが、八丁池までの道と違い、深い谷に山おろしの風が勢いよく流れ込んでくる。その穏やかならざる環境に、所々、崩壊箇所も現れる。
車の往来が激しい下の道と違い、上の天城峠はとても静かだ。しかし、天城峠から西側はさらに道の状況が酷くなる。さすがは多雨地帯というべきか。歩きながら、次は達磨山等伊豆西側の稜線かなと考えていたのだが、もしかしたら結構難儀するかもしれない。道中、一人の男性と対向し、「こんな所に来るとは珍しいね」と言われる。そのくらい寂しい山道である。
山から降りて滑沢渓谷や太郎杉に立ち寄りながら、道の駅天城越えを目指す。綺麗な沢水にワサビ田が点在する風景に、わさびソフトを食べたくなり、期待していたのだが、私が着いた頃には全ての店が閉店。何じゃこりゃ。
道の駅で軽食を取りながらバスを待つつもりだったが、その先の浄蓮の滝まで足を伸ばすことにする。一応、踊子歩道が滝まで続いているが、交通量の多い国道の、信号も横断歩道も無い所を横断しなければならない。バスの時刻も気になってきていたので、国道の路側帯を歩いて滝へと下る。
足を伸ばした浄蓮の滝は落差も水量も十分、見応えも十分。かくして、雪に禊して始まった山行は滝に心を洗って完了した。次こそは、宿をとってじっくりと歩き巡りたい。
また、今回は万次郎岳、万三郎岳と歩いたわけだが、万太郎を見出すことはできなかった。万太郎はいずこなりや。あっ・・・。
〜おしまい〜
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