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Yamareco

記録ID: 81896
全員に公開
沢登り
白神山地・岩木山

追良瀬川 大スラブの天狗沢から天狗岳へ遡行、 四十八滝沢下降

2010年10月10日(日) ~ 2010年10月11日(月)
 - 拍手
GPS
26:25
距離
11.7km
登り
746m
下り
747m

コースタイム

一日目
青森5:00→岩崎8:00→追良瀬川堰堤9:05→10:10-15天狗沢二股→F1巻き終わり11:20→Co470 13:00→スラブの真ん中Co580m二股14:00→道に出る15:05→天狗岳15:30-40→天場四十八滝沢Co550m17:10
二日目
天場8:25→追良瀬川本流出会い8:45→天狗沢出会い10:25→追良瀬堰堤11:30ー12:00→岩崎13:00→青森16:00
天候 一日目雨
二日目曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
天狗沢に大きな滝3本。詰めには100m、幅数百mの大スラブあり。驚く。

記録の無い沢は、何が出ても驚き、面白い。
本流やや増水
2010年10月10日 10:06撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/10 10:06
本流やや増水
天狗沢二股
2010年10月10日 10:16撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/10 10:16
天狗沢二股
F1水量多く左岸を巻くがなかなか傾斜落ちず、嫌な泥壁トラバース+懸垂1ピッチ
2010年10月11日 16:52撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:52
F1水量多く左岸を巻くがなかなか傾斜落ちず、嫌な泥壁トラバース+懸垂1ピッチ
懸垂20mいっぱい
2010年10月11日 16:52撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:52
懸垂20mいっぱい
F2、16m。410二股のところ。右の支流をしばらく登って同じく巻くが嫌な感じの懸垂で降りる。
2010年10月11日 16:52撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:52
F2、16m。410二股のところ。右の支流をしばらく登って同じく巻くが嫌な感じの懸垂で降りる。
右支流は大岩で塞がれ、トンネル穴も利用
2010年10月11日 16:52撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
10/11 16:52
右支流は大岩で塞がれ、トンネル穴も利用
絶壁懸垂
2010年10月11日 16:52撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:52
絶壁懸垂
F3、6+8m二段滝。ザイルは出したが楽だった
2010年10月11日 16:52撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:52
F3、6+8m二段滝。ザイルは出したが楽だった
二段目
2010年10月10日 12:47撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/10 12:47
二段目
その後もかんな感じ
2010年10月10日 12:52撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/10 12:52
その後もかんな感じ
2010年10月11日 16:52撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:52
Co600前から始まる大スラブ。足先を縦にして突っ込むクラックを延々行く。
2010年10月11日 16:52撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:52
Co600前から始まる大スラブ。足先を縦にして突っ込むクラックを延々行く。
大スラブ下部
2010年10月11日 16:52撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:52
大スラブ下部
ここから100m続く
2010年10月11日 16:52撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:52
ここから100m続く
幅数百mのスラブ
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
10/11 16:53
幅数百mのスラブ
スラブの中の二股にて1ピッチ目ビレー
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
10/11 16:53
スラブの中の二股にて1ピッチ目ビレー
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:53
左股へ進む2ピッチ目
2010年10月10日 13:46撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/10 13:46
左股へ進む2ピッチ目
その後も続く結構難しいスラブ
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:53
その後も続く結構難しいスラブ
側面の泥壁をスパイク地下足袋で
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:53
側面の泥壁をスパイク地下足袋で
2010年10月10日 14:17撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/10 14:17
小スラブ
食えるか食えないか分からんキノコ
2010年10月10日 14:27撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
1
10/10 14:27
食えるか食えないか分からんキノコ
源頭のスラブ岩
2010年10月10日 14:45撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/10 14:45
源頭のスラブ岩
山頂
2010年10月10日 15:30撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/10 15:30
山頂
山頂から南
2010年10月10日 15:30撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/10 15:30
山頂から南
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:53
四十八滝沢6mの段差、洗濯紐で懸垂
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:53
四十八滝沢6mの段差、洗濯紐で懸垂
クライムダウン
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:53
クライムダウン
小滝のクライムダウン続く
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:53
小滝のクライムダウン続く
2段20mの滝懸垂
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:53
2段20mの滝懸垂
ようやく天場だ
2010年10月11日 07:55撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 7:55
ようやく天場だ
二日目けっこう増水
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:53
二日目けっこう増水
ゴルジュ泳ぎ
一の沢上流の函で泳ぐ
2010年10月11日 16:53撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:53
一の沢上流の函で泳ぐ
一の沢上流の函で泳ぐ
2010年10月11日 16:54撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:54
一の沢上流の函で泳ぐ
ゴルジュ泳ぎ
その後も増水で泳いだ方が速いところ多し
2010年10月11日 10:14撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 10:14
その後も増水で泳いだ方が速いところ多し
恵みの陽光
2010年10月11日 16:54撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
10/11 16:54
恵みの陽光

感想

10月10日曇りのち小雨
白神で数少ない山頂らしい山頂の天狗岳に、道からではなく、未知の沢ルートから計画した。これまでここを登った記録は無かった。
三連休の後半二日をあてる。一日目は雨。前夜からしょぼしょぼ降り続いたが、追良瀬川河口でそれほどの増水でない事を確認して、突入決定。水はやや多めぐらいだ。紅葉が始まっている。雨が時々降る。
天狗沢出会いからいきなり巨岩帯をこえ、荒々しい渓相で心高まる。すぐにF1。12mほどの滝。水流が多くなければホールドなどありそうだが、巻くとする。左岸のルンゼ状を登り、左に泥壁をだましだましトラバースしてブッシュにいくまでが落ちたらヤバい感じなのでザイルを出す。トラバース終了点から懸垂下降。20mいっぱいで滝の上のゆるいところに着陸。そこにブナハリタケあり。いただき。
ほどなくコンタ400の、支流出会いの本流に、直登できない16mのF2。この右股の支流ルンゼを登り、大岩が屋根を塞いでいる下のトンネルをくぐったりして左へトラバースできそうなところを探し登って行く。ずいぶん上でいけそうな所を見つけ、急な斜面をトラバる。乗った細い尾根の向こう側は絶壁。尾根伝いに木にぶら下がり下降するが、ガケのところで遂に懸垂。やはり20mいっぱいでなんとか沢のすぐ上に着陸できた。こんなの続くと気がめいるなあ。
三つ目の二段6+8mは快適に登れる滝。フリクションをきかせ、ホオルドをかっちりはめて快登。
その後も小さな滝がいくつか現れよどみなく進む。
コンタ600下あたりから、幅数百m、高度差100mの大スラブが突然現れ、舌を巻いた。側壁ではなく、行く手である。傾斜はわりと緩いが、ホールドスタンスは全体に細かく、ジェードル状の真ん中にあるクラックに、フェルト地下足袋を縦に押し込んで進むような、かなり爽快な大スラブ。高度感はばっちりだ。結局40+40+20mで100mあった。1ピッチ目の終了点が二股で、両方ともスラブ沢。ここは左を選んだ。
スラブが終わったあとも同じ一枚岩のスラブ小滝がいくつもでる。技術的にはこちらの方が難しく、数mの段差なのに、滑り落ちる事数回。アクロバチコなムーブでようやく抜けるものもあり。
スラブも終えると源頭の詰めは結構ダルい。倒木のジャングルジムなどもあり、息が上がってシゴかれて来たところで登山道。そこから山頂まで30分。薮こぎで直上するよりは楽をした。山頂は展望が利くよう樹木が刈られていてありがたいのだが、ガスで視界は2キロ程。紅葉始まりかけの追良川の懐をかいま見る。
下りは南へ直滑降。くたびれて来ているので歌ったり叫んだりして小滝群のクライムダウン。6mと20m滝を二度、懸垂下降した。日暮れとの競争だ。暗くなりかけた頃、ようやく増水にも耐えられそうな天場に至り、サワグルミの巨木に紐を張ってタープを張る。相かわらず小雨だ。
ずぶぬれながら屋根の下で充実の気分で乾いたものに着替え、楽しい食事と飲酒。夜半雨が降り続き、4時頃までやまなかった。浸水してくる夢を見る。気温はそれほど低くない。
10月11日
明るくなると雨はやんでいる。多少水は多いが本流を行けそうと判断し、下降する。四十八滝沢にはイワナがたくさんいる。
本流はやや増水しているが徒渉に問題は無い。とはいえ、徒渉するより泳いだ方が楽な箇所が多く、10月で黄葉の季節というのに、何度か泳いで下る。水温は意外に高く、それほどつらくない。雪渓のゴルジュに比べたら鼻歌ものだ。黄色のトンネルを、ザックにのっかって平泳ぎしていると、世界一幸せものの気分になる。
ありがたい陽光を浴び、黄色に染まった峰に囲まれ追良瀬川を下る。
日本海に抜け、青森に向かう途上で、イカ焼き通りでイカ焼きを求める。今日は名犬わさおがいて、お客がたくさん見ていた。

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コメント

うらめしや〜
米さん・ま〜くん沢登り お疲れ様でした。

うらめしや〜〜(ー_ー)!!、、、

・・・自分は8月中から休み無く仕事です。、、
2010/10/11 22:28
裏飯屋〜
うらやましや〜〜の間違いでしょう。
仕事一段落したら雪山行きましょう。
2010/10/11 23:22
滑滝
私も1980年頃、たぶん、この沢を登りましたよ。大変きれいなスラブで終わりが無いような気分、とても感動しました。

我々は80年代にほとんどの白神の沢は登っています。ここに執念を燃やしていたのが私の直属の先輩でした。その後、彼はウルタルなどに登頂しましたよ。

今は、忙しくて、近くて遠い場所になってしまいました。
2010/11/24 14:54
記録
pamir88さんこんにちは

80年代に弘前大がこの辺の沢を登ったという話、聞いています。でもお仲間はあまり記録を公には残しておられないようですね。昔の記録を読むのがとても楽しみです。
2010/11/29 9:19
昔の山行
残念ながら昔の記録はほとんど残っていません。私たちは部誌を毎年発行していましたが、それも紛失してしまい、記憶にあるだけです。
写真も白神ではほとんど撮っていません。また、沢の名前や位置も今となっては定かではありません。
私の手元に残っている写真は合宿でのものがほとんどです。白神は合宿ではなかったのでカメラなどは持参しない事が多かったように思います。
合宿の記録でしたら、幾つか載せてありますから、ご覧下さい。
白神の記録に関しては、ご期待に添えないと思います。
2010/11/29 22:14
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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