もう春なのに 天狗岳にはまだ冬が残っていました。
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 827m
- 下り
- 822m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
渋御殿湯まで積雪は無くスムース。 渋御殿湯で駐車場料1000円を払い、宿のカミさんの指定する駐車場所へ。駐車場にはすでに数台の車が停まっていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口の橋を渡ると雪道。ツボ足ではちょっと無理かな。 アイゼンを装着してダブルストックで登り始めます。20分も登ると身体が温まり、フリースと帽子を脱ぎます。 黒百合ヒュッテでブランチ後、フリースを再び着込んで、ダブルストックをピッケルに持ち替えます。 中山峠から天狗岳に向かいます。足跡を辿ってピッケルを突き刺し、急登を登ります。林を抜け森林限界を越えると強風でトレースは消えています。登りやすい場所を選んで、風に耐えながらゼイゼイ、休み休み登ります。 頂上手前の急登を這い上がり、岩を回り込み、細いトレースを辿って東天狗頂上に至りました。 下りは天狗の奥庭から黒百合ヒュッテへ。ズボズボ踏み抜きながら下ります。ヒュッテのベンチでひと休み。フリースと帽子を脱ぎ、ピッケルをダブルストックに持ち替え、登山口まで下りました。 結局、アイゼンは着けっぱなしでした。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
北に前線、南に高気圧。南の国のあったかい空気が日本列島に流れ込み、4月から5月の陽気になると云う事です。晴れマークと雲マークが並ぶ中、八ヶ岳辺りは晴れマークだけ。じゃ、天狗岳に行こう。
あったかくなりそう、ハードシェルは止め、カッパを着て登ります。でもアイゼンは必要だろうと、一応靴は冬靴。いつもの如く痺れた足を引きづりながら登ります。おまけに今日は、上を見ると手も痺れ、ガタガタ。
黒百合ヒュッテでブランチを摂りながら大休止。今日は中山峠から天狗岳を目指します。林を抜け森林限界を過ぎるとそこは別世界、白銀の素晴らしい世界が広がっています。東西天狗のそろい踏み、天狗の鼻に向かう稜線には見事な雪庇、振り返れば雪を冠った北八つの山並み。頂上へと続くトレースは強風でふきとば消されています。吹き飛ばされないよう、兎に角上を目指して登ります。雪だまりの急登、差し込んだピッケルにしがみ付いて上がります。ソロのご婦人と若者に道を譲り、休み休み、たっぷり冬の天狗岳を味わいながら、慎重に天狗の鼻を回り込みます。
お二人の待つ東天狗頂上、根石岳を見下ろし、その向こうに硫黄岳・赤岳・阿弥陀ヶ岳。振り返れば、今登ってきたルートの向こうに高見石・縞枯山・北横岳・蓼科山の北八つの峰々。残念ながら、春霞みで南アルプス、北アルプスは見えません。眼前の西天狗、今日はもう登る元気はありません。暫し山頂で眺望を堪能し下りに掛かります。
下りは天狗の奥庭経由。ズボズボ踏み抜き、黒百合ヒュッテに降り立ちました。
桜満開、下界は春ですが東天狗岳はまだ冬。遅まき乍ら、今季一番の冬山らしい冬山を堪能する事が出来ました。
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