剱岳 源次郎尾根 成城大ルート（山岳会山行）

2025年07月19日(土) ~ 2025年07月21日(月)

• GPS: 16:20
• 距離: 15.5km
• 登り: 2,179m
• 下り: 2,176m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:09
• 休憩: 0:08
• 合計: 2:17

距離 4.5km 登り 511m 下り 411m

8:11 室堂
8:41 浄土橋
9:58 10:06 剱御前小舎
10:28 剱沢キャンプ場

2日目

• 山行: 10:02
• 休憩: 2:09
• 合計: 12:11

距離 6.5km 登り 1,252m 下り 1,251m

1:35 剱沢キャンプ場
1:41 1:42 剱澤小屋
2:22 平蔵谷出合
2:24 2:28 源次郎尾根取付
3:33 夏尾根道・冬ルンゼ合流地点
3:54 4:03 源次郎尾根から離脱する地点
4:35 5:00 成城大ルート取付
5:00 成城大ルート登攀開始
8:07 成城大ルート登攀終了
8:29 8:34 源次郎尾根 I 峰
8:55 9:53 源次郎尾根 II 峰
10:43 10:44 剱岳
11:46 11:54 カニのヨコバイ
12:00 12:08 平蔵の頭
12:17 前劔の門
12:25 12:26 前剱
12:59 13:00 一服剱
13:14 13:17 剣山荘
13:30 13:35 剱澤小屋
13:46 剱沢キャンプ場
13:46 宿泊地

3日目

• 山行: 1:44
• 休憩: 0:08
• 合計: 1:52

距離 4.5km 登り 416m 下り 514m

4:43 宿泊地
5:15 剱御前小舎
5:51 5:59 浄土橋
6:35 室堂

※コースタイムはヤマパン基準です。

天候

3日間共晴れ（空気感は暑くなかったが日差しが暑かった。朝夜は快適。）

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

・車は立山駅の駐車場に駐車。
・立山駅から室堂までは立山黒部アルペンルートを利用。

コース状況／危険箇所等

▶登山ポスト：室堂にあり。

▶ルート状況（2025年7/21現在のものです。）

◆室堂〜剱沢テント場
・一般登山道。特に問題なし。

◆剱沢テント場〜源次郎尾根取付
・剱沢雪渓を下っていく。途中から雪渓に乗るが問題なし。（今回はアプローチシューズとチェーンスパイクで歩きました。）

◆源次郎尾根〜取付
・源次郎尾根夏道を登っていく。（フリーでどんどん登りました。）
・源次郎尾根から横断バンドへトラバースしていく分岐箇所は事前にネットで写真等を良く調べていたので迷いませんでした。（暗いうちに分岐に着いたので明るくなるまで暫く待機。）分岐箇所を過ぎると思っていたより踏み跡（薄いですが）がありました。
・横断バンドは浮石の多いルンゼで水流もあったりするので落石させないよう滑り落ちないよう注意して登っていきました。
・成城大ルート取付も事前にネットで写真等を良く調べていたのですぐに分かりました。

◆成城大ルート（5.10a）（ルートグレードは参考にしたトポ図からで、あとは個人的な感想です。）

【全体を通して】
・核心のトポ4P目以外は平凡なルートに感じました。
・動く岩多くありました。
・トポ2〜5P目までは残置中間支点は豊富でした。

【1P　テラス右の凹角〜ブッシュの凹角　30m �掘曄淵蝓璽鼻�
・特に問題なく登れますが動く岩が多いので注意が必要です。
・カムが1箇所使えたかな？他はブッシュから中間支点を取りました
・終了点はリングボルト2つで構築し灌木にタイオフしたスリングで補強しました。

【2P　カンテ状を右に回り込みフェイスの登りやすいところ直上してテラスへ〜テラスからカンテすぐ左のフェースを登りテラスまで　20m �掘� 20m �検曄淵蝓璽鼻�
・トポ2P目と3P目を繋げて登りました。
・フォローメンバーから全て（15〜16本？）のアルパインクイックドローを受け取らず11本ぐらいで登ったらトポ2P目終了点で残り5本に・・・。トポ3P目も残置中間支点が豊富にありましたがランナウトして登りました。（終了点に着いた時に1本余りましたw）トポ3P目でカムが1箇所使えたかな？
・終了点はハンガー1つとリングボルト2つで構築。（トポ2P目終了点にもハンガー1つありました）

【3P　テラスからバンドまで少し直上しフレークのクラック下までトラバース、そこからホールド・スタンスの乏しいスラブを左へトラバースしてから直上　40m 5.10a】（フォロー）
・トポ4P目。
・ホールド、スタンスの乏しいスラブを左へトラバースするところが核心かな？ホールドが微妙なのにスメアで立つのが怖くてA0しました。後半の直上はサイドにホールドがあるので（サイドなので隠れてますが）難なく登れます。
・終了点はハンガー2つで構築。

【4P　終了点から少し左へ移動して直上　40m �� 〜 白い岩直下のハイマツ帯 �� 10m】（フォロー）
・トポ5P目。
・出だしの1手を頑張って登れば後は問題なし。ここもサイドにホールドがあるので（サイドなので隠れてますが）難なく登れます。最後の方は簡単なフェース。
・ハイマツ帯の途中に平らで開けたところがあってそこが本来の終了点かと思いますがSさんは残りのピッチのことを考えロープを目一杯伸ばして白い岩の下付近の中途半端な傾斜のところでハイマツ帯にスリングで終了点を構築。

【5P　白い岩直下のハイマツ帯〜白い岩左のクラック〜ハイマツ帯（源次郎尾根上）　50m　�供銑掘曄淵侫�ロー）
・ハイマツ帯区間は特に問題なく登れます。
・白い岩左のクラックは浮石が多く岩も動くので落石注意！！
・終了点はハイマツ帯にスリングで構築

◆下降
・源次郎尾根を登って剱岳山頂へ行き、一般登山道で剱沢テン場まで下山

写真

7/19 8:09

7/19、室堂を出発

7/19 8:14

みくりが池を通過

7/19 8:20

地獄谷を見下ろす

7/19 8:38

雷鳥沢キャンプ場を通過

7/19 8:38

浄土橋を渡る

7/19 9:57

剱御前小舎で小休止

7/19 10:17

剱沢キャンプ場まであと少し

7/19 10:26

剱沢キャンプ場に到着して初日の行動は終了

日差しが暑くて雪渓にマットを敷いて寝転ぶ

7/20 1:34

7/20、出発

7/20 2:04

剱沢の雪渓に乗る

7/20 2:21

平蔵谷出合に到着

7/20 2:28

源次郎尾根を登り始める

7/20 2:36

7/20 2:46

木登り

7/20 2:57

岩登り

7/20 4:03

源次郎尾根のここから離脱して横断バンドへ

7/20 4:16

横断バンドを登る

7/20 4:29

成城大ルート取付が見えた

7/20 5:00

成城大ルート取付の支点

1P目リード中

7/20 5:20

1P目終了点

7/20 5:21

1P目を登ってくるメンバー

2P目リード中

7/20 5:50

2P目終了点

7/20 6:16

3P目をリードするSさん

7/20 6:21

3P目をリードするSさん

7/20 6:21

2P目終了点から源次郎尾根を見下ろすと大勢の人が登ってました

7/20 6:28

ここが核心だと思う

7/20 6:29

右手が効く

7/20 6:37

直上は問題なし

7/20 6:41

3P目終了点に着いたSさん

3P目をフォローで登るKさんとヤマパンを源次郎尾根組のメンバーが撮影してくれる

7/20 7:12

4P目は左へ回り込んで

7/20 7:47

4P目終了点から下を見下ろす。ハイマツのないところが平らで安定しているから本来の4P目終了点かな。

7/20 7:48

5P目をリードするSさん。白い岩を左から巻くとクラックがある

7/20 7:48

4P目終了点

7/20 8:08

5P目終了点

7/20 8:25

源次郎尾根の落石事故要救助者のところにヘリが来る

�曲�からの懸垂下降

7/20 10:43

剱岳の三角点

7/20 10:43

剱岳の山頂

7/20 10:55

カニのヨコバイ手前で渋滞発生（登ってくる人とすれ違えないから？）

7/20 11:39

カニのヨコバイのプレートまで下山

7/20 11:57

平蔵谷の雪渓

7/20 13:14

剣山荘まで下山

7/20 13:46

剱沢キャンプ場まで下山して2日目終了

7/21、剱沢キャンプ場を出発

7/21 5:15

剱御前小舎を通過

7/21 5:15

剱岳見納め

7/21 6:33

室堂まで下山して登山終了

撮影機器：

RICOH WG-4 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

装備

個人装備

ｱﾙﾊﾟｲﾝ用ｸｲｯｸﾄﾞﾛｰ×5 ｸｲｯｸﾄﾞﾛｰ×1〜2 ﾅｯﾂｷｰ ｱﾌﾟﾛｰﾁｼｭｰｽﾞ ﾁｪｰﾝｽﾊﾟｲｸ その他登攀装備1式 ﾃﾝﾄ泊装備1式

共同装備

50ｍﾀﾞﾌﾞﾙﾛｰﾌﾟ×2 ｶﾑ（#0.2〜3.0）×1ｾｯﾄ ﾅｯﾂ小×適宜 特定小電力ﾄﾗﾝｼｰﾊﾞｰ×2台1ｾｯﾄ ﾂｴﾙﾄ 4〜5人用ﾃﾝﾄ

感想

yama_pound

今年の海の日3連休の山岳会山行は剱岳でアルパイン合宿でした。源次郎尾根成城大ルート、源次郎尾根、剣稜会ルート〜八ツ峰上半に分かれてそれぞれ剱岳の山頂へアタックしました
Climbing

�ヾ響�

・アプローチの割にはあっと言う間に終わってしまった感じでした。あっけなかったです。

・2Pと3P目の終了点には1つ（今回は2〜3Pを繋げて登っているので終了点として使ったのは3P目のもののみ。）、4Pの終了点には2つハンガーの終了点に変わっていて安心感がありました。

・核心の3P目（トポ4P目の5.10a）はトラバース地点でフォローでも落ちたくないとA0をしました。スメアの効くクライミングシューズならもっと大胆に登れたかもしれません。A0はその1回だけであとはフリーで登れました。

・源次郎尾根�曲�からの懸垂下降は渋滞していて待ち時間が長かったです。

・剱岳山頂からの一般登山道の別山尾根下山はカニのヨコバイ付近で渋滞して待ち時間が長かったです。

・山岳会山行の剱岳アルパイン合宿の全体の総括としてはどのパーティーも無事に、そして予定よりも早く下山できて良かったと思います。

��反省

・特にありません。