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Yamareco

記録ID: 849086
全員に公開
山滑走
剱・立山

剱岳ワンディ(早月尾根から緊張の連続)

2016年04月20日(水) [日帰り]
 - 拍手
YSHR その他2人
GPS
--:--
距離
20.2km
登り
2,638m
下り
2,617m

コースタイム

日帰り
山行
14:46
休憩
1:14
合計
16:00
1:00
60
馬場島
2:00
2:10
30
立山川スナクボ岩屋付近
2:40
2:45
288
馬場島
7:33
7:40
157
10:17
10:20
61
2800m
11:21
12:00
180
15:00
15:10
110
17:00
ゴール地点
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2016年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
馬場島まで車は入る
コース状況/
危険箇所等
立山川はスナクボ岩屋付近で雪渓無くて通過不可能
早月尾根は雪が繋がるのは1700mから
滑りは早月尾根東面を使えば標高1000mまで滑走可能
1700mから雪は繋がり明るくなると背後に猫又山が
2016年04月20日 06:35撮影 by  NEX-6, SONY
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4/20 6:35
1700mから雪は繋がり明るくなると背後に猫又山が
1800mくらいにテントが一張りちょうど前泊者が出発の準備をしていた。この単独行と帰りに早月尾根2800mくらいですれ違う
2016年04月20日 07:02撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 7:02
1800mくらいにテントが一張りちょうど前泊者が出発の準備をしていた。この単独行と帰りに早月尾根2800mくらいですれ違う
2000mくらいで剱岳が見えた まだまだ遠い
2016年04月20日 06:56撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 6:56
2000mくらいで剱岳が見えた まだまだ遠い
早月小屋2200mで積雪2mくらい
2016年04月20日 07:35撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 7:35
早月小屋2200mで積雪2mくらい
早月小屋まで来てほっとするスズケン
2016年04月20日 07:36撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 7:36
早月小屋まで来てほっとするスズケン
早月小屋腰の富山平野と富山湾
2016年04月20日 07:42撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 7:42
早月小屋腰の富山平野と富山湾
早月小屋から上はカチカチで至る所氷も
2016年04月20日 07:44撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 7:44
早月小屋から上はカチカチで至る所氷も
2400m付近 待ってなさい!!
2016年04月20日 08:35撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 8:35
2400m付近 待ってなさい!!
2500mからダブルアックスの連続
落ちれば池ノ谷までボブスレー
2016年04月20日 08:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 8:51
2500mからダブルアックスの連続
落ちれば池ノ谷までボブスレー
一息つくと大日山の向こうに白山が
2016年04月20日 08:59撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 8:59
一息つくと大日山の向こうに白山が
すぐにまた40度のカチカチ斜面
2016年04月20日 08:57撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 8:57
すぐにまた40度のカチカチ斜面
2600m付近剱岳が大きくなって来た
2016年04月20日 09:01撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 9:01
2600m付近剱岳が大きくなって来た
この先も厳しい雪壁が続く
この時期トレースは皆無で全てルート工作
2016年04月20日 09:05撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 9:05
この先も厳しい雪壁が続く
この時期トレースは皆無で全てルート工作
このトラバースも嫌らしかった
ウィペットを突き刺しながら進む
2016年04月20日 09:07撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 9:07
このトラバースも嫌らしかった
ウィペットを突き刺しながら進む
YSHRもダブルアックス
2016年04月20日 09:46撮影 by  NEX-6, SONY
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4/20 9:46
YSHRもダブルアックス
この雪壁が最大の難所 斜面が固くて五回ほど思いっきり蹴り込んで何とか足場を作りながら登る 顔はずっと斜面にへばりつく斜度
2016年04月20日 09:51撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 9:51
この雪壁が最大の難所 斜面が固くて五回ほど思いっきり蹴り込んで何とか足場を作りながら登る 顔はずっと斜面にへばりつく斜度
スズケンもダブルアックス
2016年04月20日 10:03撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 10:03
スズケンもダブルアックス
早月尾根を振り返る
2016年04月20日 10:13撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 10:13
早月尾根を振り返る
2800mまで来た
2016年04月20日 10:13撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2800mまで来た
白山も高くなって来た
2016年04月20日 10:22撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 10:22
白山も高くなって来た
どこまでも固い雪壁が続く
2016年04月20日 10:27撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 10:27
どこまでも固い雪壁が続く
剱岳ロックオン
2016年04月20日 10:28撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 10:28
剱岳ロックオン
獅子頭の巻きは鎖も隠れてかなり緊張した
2016年04月20日 10:48撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 10:48
獅子頭の巻きは鎖も隠れてかなり緊張した
サブも必死
2016年04月20日 11:04撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 11:04
サブも必死
ようやく別山尾根分岐まで来た後続
2016年04月20日 11:22撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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ようやく別山尾根分岐まで来た後続
剱岳山頂
2016年04月20日 11:27撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 11:27
剱岳山頂
山頂で板を履きYSHRが滑走を試みる
5cmの新雪の下はカチカチでかなり危険で滑走は諦めた
2016年04月20日 11:42撮影 by  NEX-6, SONY
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4/20 11:42
山頂で板を履きYSHRが滑走を試みる
5cmの新雪の下はカチカチでかなり危険で滑走は諦めた
そうと決まれば早月尾根を下る
2016年04月20日 12:08撮影 by  NEX-6, SONY
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4/20 12:08
そうと決まれば早月尾根を下る
帰りは登りよりもむずい、カニのはさみの下り
2016年04月20日 12:18撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 12:18
帰りは登りよりもむずい、カニのはさみの下り
不敵な笑みを浮かべてスズケンが下る
2016年04月20日 13:16撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 13:16
不敵な笑みを浮かべてスズケンが下る
ザラメになって板を履けたのは2600mから
2016年04月20日 14:54撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 14:54
ザラメになって板を履けたのは2600mから
雪が緩めばもうタマランチ さぶが
2016年04月20日 14:59撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 14:59
雪が緩めばもうタマランチ さぶが
スズケンが快適な滑り
2016年04月20日 15:00撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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スズケンが快適な滑り
あっという間に2200mの早月小屋が見えた
2016年04月20日 15:00撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 15:00
あっという間に2200mの早月小屋が見えた
大日を見ながら楽しい滑り
2016年04月20日 15:02撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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大日を見ながら楽しい滑り
ジャンプをかます余裕のサブ
2016年04月20日 15:04撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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ジャンプをかます余裕のサブ
早月小屋から下も快適な滑り
2016年04月20日 15:11撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 15:11
早月小屋から下も快適な滑り
早月尾根1700mまで雪は豊富
2016年04月20日 15:16撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 15:16
早月尾根1700mまで雪は豊富
1500m付近から尾根を外れて東面を白萩林道目指す
2016年04月20日 16:04撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 16:04
1500m付近から尾根を外れて東面を白萩林道目指す
雪は1000m付近まで十分あって余裕で滑走
標高差1600m快適に早月尾根を滑れて大満足
2016年04月20日 16:09撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 16:09
雪は1000m付近まで十分あって余裕で滑走
標高差1600m快適に早月尾根を滑れて大満足
1000mから雪は切れ出したのでツボ足で
2016年04月20日 16:27撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 16:27
1000mから雪は切れ出したのでツボ足で
藪漕ぎも無く白萩川林道に合流
2016年04月20日 16:38撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 16:38
藪漕ぎも無く白萩川林道に合流
振り返れば小窓の王が
2016年04月20日 16:40撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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4/20 16:40
振り返れば小窓の王が
YSHR記念写真 16時間の試練と憧れでした
2016年04月20日 17:06撮影 by  NEX-6, SONY
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4/20 17:06
YSHR記念写真 16時間の試練と憧れでした
伊折集落で剱岳を振り返る
2016年04月20日 17:42撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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伊折集落で剱岳を振り返る

感想

深夜11時に自宅を出て1時馬場島発の約束で馬場島へ車を走らせる.

1時前に馬場島に着くと既にサブもスズケンも到着していた.

深夜1時剱岳周回(大窓経由)を目指して立山川を突き進む.例年より雪は少なく難儀しながらルートを伸ばすがスナクボ岩屋付近で完璧に雪は途切れゴーゴー水が流れている.そんなバナナ、徒渉も高巻きも不可能で敗退せざるを得なかった.

ここで諦めて素直に帰るほど僕たちは柔ではない.スズケン、サブ、行くぜ剱岳、早月尾根から登り上げ、雪の状態次第では山頂から滑降して劔沢を下り小窓経由で白萩川から馬場島だ.誰も異を唱える人はいなかった.

急いで馬場島へ引き返す.2時間ほど時間を無駄にして深夜3時前に馬場島をスタート、ただ如何せん早月尾根には雪が無い.スキー靴で板を担いで黙々と登って行く.難儀だ.雪が繋がったのは標高1700mからおまけにカチカチ、僕はスキーで他はアイゼンで登って行く.

標高1800m辺りにテント一張り、前泊者が出発の準備をしていた.ガシガシ尾根を登って行く.雪はもう豊富である.

2200mで早月小屋が見えて来た.積雪は2mほどだろうか.しかしこの上もカチカチ、おまけに残雪期まだ誰も来ていないのかトレースは皆無だった.ダブルアックスの厳しい登りの連続、次々に難所が出て来て皆真っ青だった.僕もこんな厳しい早月は経験無い.一歩でもミスると池ノ谷に真っ逆さま、緊張の連続だった.

岩と雪、おまけに氷の連続、もう皆必死だ.獅子頭の巻きもかなりヤバい斜面だった.かなり時間をかけてルート工作した.カニのはさみの急斜面も所々凍っていて難儀した。ここを過ぎると別山尾根の分岐が見えた.ようやく山頂が近い.

僕を先頭にさぶ、スズケンとゴール、貸し切りだ.風は強くて斜面はカチカチの上に新雪が5cm、この新雪のせいで全くザラメになっていない.山頂からどうする.皆山頂滑降したいだろうが雪が悪い.

行けるかどうかまず僕が先頭で山頂から飛び込んだ.5cmの新雪の下はカチカチでとても危険な状況で山頂直下で僕は進退窮まった.絶対に無理だ.滑走を止めたが急斜面でアイゼンも履けないしエッジも十分効かない.スズケンにアイゼンで下りて来てもらい板を外してもらい辛うじて登り返すことができた.

今日は危険過ぎる早月を下りよう.帰りもカチカチで全く雪は緩まず一歩一歩ダブルアックスの下りが続く.板を履けたのは2500mからようやくザラメになり後は快適に早月尾根を滑って行く。早月尾根東面は雪は多くて標高1000mまではスキーで滑れて白萩川の林道に合流した。

今日の剱岳は甘くは無かった.試練の連続の16時間行動だった.

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無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
剱岳/早月尾根ルート/馬場島起点早月小屋経由
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [日帰り]
馬場島〜三ノ窓〜剣岳〜早月尾根〜馬場島
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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