【牛歩演習】大蔵経山〜要害山〜武田神社【戊31.3】
- GPS
- 05:59
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,024m
- 下り
- 1,001m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:JR甲府駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
岩がゴロゴロ転がっている所があるが、よく滑る。 |
写真
感想
先に迦葉山を歩いた際に出来物ができてしまって、今暫くは安静を余儀なくされている(その割には福島に花見に行ったりしているが)。大型連休までに何とか完治させるべく努めているところだが、どのくらいまで歩いても大丈夫か確かめるため、山梨県へと赴いた。
【参考】
『新・分県登山ガイド[改訂版]14山梨県の山』
ここでは、「かつてはただの藪山だった大蔵経寺山は「山梨百名山」に選定されて突然出世したが、この山だけ登ったのでは失望するのがオチである」として、もう一つの「山梨百名山」である要害山と「2つで合わせ技一本」と書かれているが、私は大蔵経寺山だけでも結構楽しめた。山頂からの展望だけが山の売りではない。出来物に障らないようにゆっくりと歩いたためか、いつもよりも山川草木に目が行ったのと、桜が残っている一方で新緑が芽生え始めていたというタイミングもあったのだろう。名前が付いている割には稜線の端にあるということで山頂そのものは地味なのかもしれないが、人によって目の付け所は異なるので、山の評価は次なる山行者に委ねるような記述の方が良いだろう。
【山行概要】
降り立った石和温泉駅のホームから見上げる大蔵経寺山は、今だに昨日来の雲を頂に被っていたが、初夏を思わせる陽射しに、いずれ晴れるであろうことを確信し、麓の大蔵経寺へと向かう。
物部神社、山神宮を経ていよいよ山の中へ。まさに「腫れ物に触る」ような感じでそろそろと歩く。低山とは言っても傾斜はそれなりで、また斜面に転がる岩は前日の雨で濡れているということもあり、やたらと滑る。「石積古墳群」という標識があるので、これらの岩は人為的に置かれたということになるが、教科書や何かに載っている古墳とは形状が違うようだ。遺体を埋めた上に墓石のような感じで岩を乗せたのかもしれないが、だとすると、私は今、墓石の上を歩いていることになる。むむむ。
それにしても暑い。道半ばにして汗が噴き出す。基本樹林帯なのがせめてもの幸いだ。また、木々の幹枝越しではあるが、東に大菩薩、西に南アルプスが見えてきて心が安らぐ。雨上がりの清清しさは朝に家を出た時から感じていたが、山の新緑の中では、その感じがいよいよ増してくる。惜しむらくは遠方の山々をカメラに収めることができないことだ。まだ葉がつかない季節だったらもう少しよく東西の風景を眺められるかもしれないが、展望は主に肉眼で楽しむことになる。
大蔵経寺山の山頂で出来物の様子を確かめつつ一休み。大蔵経寺山だけでも良いように思ったのだが、まだ大丈夫だろうと要害山へと歩を進める。
幸い、先の山頂時点で稜線に乗ったので、暫くはゆるやかな歩きやすい道。そして、防火線の頭らしき所で南アルプス方面の展望が開ける。向こうも快晴で、青空に冠雪が映えている。先に進んで良かったとしみじみ思う。
ふと地面に視線を落とすと、見慣れた丸っこい白い花びらがたくさん落ちている。もう散ってしまったかと思っていたが、山の上ではまだ桜が咲いているのだ。期せずして残雪だけでなく、残桜も楽しむこととなった。
大蔵経寺山と要害山の間には、この両峰よりも標高のあるピークが間に入っており、意外とアップダウンがある。そのため、出来物に障らないよう、小股でゆっくり上り下りする。それにだれてきた頃に現れるのが深草観音である。高く聳える岩の途中、岩室に観音様が鎮座ましまして、長大な梯子でアプローチする。これはまた凄い所に意観音堂を造ったものだと感心しつつご挨拶。深草観音下の水場で咽喉を潤し、もう暫く歩くと要害山の城郭に到る。
【総括】
心配していた出来物の状態も悪化せず、結局、バスの時間が遅いためもあったが、積翠寺から武田神社を経て甲府駅まで歩ききることができた。
今後の治り具合にも依るが、大型連休中、ハードでない中距離の山行までなら支障なく歩ききる自信はついた。となれば、後はどこへ行くか。ゆっくりと計画を立てることとしよう。
〜おしまい〜
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