針ノ木岳
- GPS
- 07:08
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,503m
- 下り
- 1,501m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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その他周辺情報 | 大町温泉郷 湯けむり屋敷 薬師の湯 \700 |
写真
装備
個人装備 |
[スキー板/ビンディング/靴] MADSHUS:EPOCH/Burnt Mt. Designs :Lite Spike 3pin/Scarpa: T2 '13モデル
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感想
今週の山スキーは針ノ木岳。賞味期間はまだありそうなので来週以降に回しても良かったのですが、来週はもうGWで、扇沢の駐車場はアルペンルートの客で大混雑しそうです。なのでこの土曜に登っておくことにしました。
過去ここに来たのはいずれも5月下旬のこと。1ヶ月早いだけあって、寡雪とはいえさすがにその時と遜色ないくらいには滑れました。沢が割れているのは初めて見ましたが、この程度なら許容範囲です。
時期が早いだけあって小石や枯れ枝はほとんどなく、雨による縦溝もなし。デブリも大きなものはありませんでした。とはいえ中間部以降はそれなりに荒れており、今日の軽量ウロコ板では滑るのにけっこう体力を使いましたが。
そのせいもあってか、滑り終えての満足感はさほどなし。それでも天気は思ったより良かったですし、スキーも上部は十分楽しめました。これだけ雪の少ないシーズンのスキー山行としては十分でしょう。
7:47 1423m 扇沢駅。
登山道はトロリーバスの道路をショートカットする形で作られている。ヤブが少々うるさかったり雪解けの泥道があったりと少々歩きにくいが、道路を大回りするよりマシだろう。
篭川の橋を渡ったところで雪がつながるようになる。雪はしまっているのでしばらくツボ足で歩き続ける。この辺りは5月下旬だとだいぶヤブがうるさいが、今日はさほどでもない。この様子なら十分楽しめそう。
8:24-8:28 1602m 右岸に出て2つ目の堰堤を越したところで雪渓に降り、シール登行に切り替える。が、雪渓に降りるのはちょっと早かった。この先にもまだ堰堤があり、右岸から巻く必要があった。
大沢出合の先は沢がちょっと割れている。先週のヤマレコの記録で知ったのだが、こんな針ノ木雪渓は見たことがない。ただ、実際に見てみるとそれほどひどいものでもない。滑る場所は限られてしまうが、この程度なら許容範囲だ。
沢割れ区間を過ぎたらやっと沢底に降りて、雪渓上を登れるようになる。
1900m辺りには道路のような幅広い縦溝ができている。あたかもデブリの真ん中を重機でならしたかのようだ。雨でできたのだろうが、それにしてもこんな造形は初めて見た。
9:45-10:28 2116m livくんの姿が見えなくなったのでしばらく待つが、なかなかやって来ない。先頃スキーで痛めた足でフルマラソンを完走し、さらに悪くなったと言っていたのでその影響かもしれない。様子を見にちょっと戻ったところでやっと姿を見せる。両足のマメがつぶれたとのことで、ここで手当て。
10:40 2233m マヤクボ沢・針ノ木峠分岐。
初めて登ったときは針ノ木峠を経由したが、今日はマヤクボ沢から。2330m辺りから勾配が増すのでアイゼンを履き、シートラーゲンに切り替える。ステップがきれいに切ってあり、ありがたく利用させてもらう。
2540mでいったん傾斜が落ち、ちょっとした平原になる。この先は再び急傾斜になるので、途中でこのように一息つける場所があるのはうれしい。ただ、登ってきたルート上は雪がなく、ハイマツや岩が露出していた。ちょっと北側、マヤクボのコルに向かうルートは雪がつながっているので、そちらから回り込むべきだった。
引き続き上段、針ノ木岳南東の肩を目指しての急登。下段のように先行者の階段ステップが残っていれば楽できたのだが、もう下りのトレースで潰されている。幸い雪は適度に柔らかいので、先行者のステップに頼らなくても簡単に登っていける。
12:17 2743m 針ノ木岳南東の肩。
この先まだちょっとだけ急斜面は残っているが、山頂はもう目の前。景色を楽しみながら稜線上をのんびり登る。
12:31-13:18 2818m 針ノ木岳。
目の前に北アルプスの絶景が広がる。すぐ隣の蓮華岳もスキーコースとして甲乙付けがたいところはあるが、展望についてはこの針ノ木岳のほうが遥かに上。北は白馬岳・五竜岳・鹿島槍といった後立山の山々。西に立山・剣岳や薬師岳、南は穂高・槍ヶ岳等々、北アルプスの名だたる山々が見渡せる。
さて滑降。今日の雪質なら山頂直下のルンゼも普通に滑れる。華麗にとはいかないが、それでもまあ無難に滑り降りる。
ちなみにlivくんは肩まで歩いて下り、そこから滑走。自分のほうが先に滑ることになるので、途中の緩斜面でlivくんを待つ。
が、livくんはなかなか姿を見せない。これはなにか遭ったかと登り返す準備を始めたところで、やっと滑り降りてきた。途中で雪を踏み抜いて胸まで埋まり、右足が抜けずに苦労したらしい。ほんのちょっと別行動をとっただけだが、こういう時に限ってアクシデントが起こるのだ。
ともあれ引き続きマヤクボ沢を滑降。雪が荒れていないので十分に楽しめる。
針ノ木峠からの雪渓を合わせた後もしばらくは快適に滑れるが、だんだんとデブリによる雪荒れが目立ち始める。大きな塊はなく、シュプールでだいぶ潰されてもいるが、今日の軽量ウロコ板では振動を抑えるのに苦労する。足が疲れ、それほどは楽しめない。
沢が割れてからは右岸をトラバース。ターンも何もせずトレースに乗って滑っていくだけだが、荒れた斜面を滑るよりもマシかもしれない。
14:32-14:38 1528m 篭川の橋。
ここで滑降終了。あとは15分ほど登山道を歩けば扇沢駅に出る。観光客に混じって土産物屋でも冷やかしましょう。
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