【野辺山作戦】飯盛山〜美し森〜天女山【丙35.4】
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- GPS
- 07:09
- 距離
- 27.7km
- 登り
- 1,106m
- 下り
- 1,308m
コースタイム
- 山行
- 5:44
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 7:10
天候 | 晴れ 午後雲出る。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:JR小海線甲斐大泉駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
飯盛山(獅子岩コース):石がゴロゴロ。前日の雨で若干泥濘あり。 美し森:山というよりは小高い丘といった感じ。 天女山:実は車で来られる。 |
その他周辺情報 | 甲斐大泉温泉パノラマの湯 |
写真
感想
大型連休初戦は、丹沢縦走夜戦、と決めていたのだが、先述のとおり出来物ができた関係で大事をとることとした。ではどこに行ったものか。29日の天候はイマイチということで、明くる30日には奥多摩はじめメジャーどころは混むこと必至。ここは一つ、そういったところをちょっと外していってみるか。
と検討した結果、八ケ岳、の山麓の高原歩きをすることとした。うん、これなら体にも優しい。〆には温泉もついているので安心して歩くことができる。
【参考】
大人の遠足BOOK 東日本16『日帰り山あるきベスト100 関東周辺』JTBパブリッシング
【山行概要】
八ケ岳の東麓、小海線沿線は一度歩くなり泊まるなりしてみたいと思っていたが、ついにその時が来た。山川草木が次々と立ち現れるドキドキ、ワクワクの八ケ岳高原鉄道の旅を経て、JR最高地点の駅、野辺山駅に降り立つ。野辺山という地は小学校だか中学校だかの時の社会の教科書に高原野菜の産地として取り上げられていたが、実際に触れ合うのはこれが初めてだ。
どうせ暑くなるんだろうと思ってあまり厚着をしてこなかったのだが、まだ明け方の甲府盆地、そして八ケ岳高原は冷える。地元の農家の人達も「凍みるねぇ〜」と言い合っているほど。その凛とした空気の中、冠雪の八ケ岳が輝く。大抵こういう田舎に来ると、車中心主義で歩道が蔑ろにされることが多いのだが、土地が十分広いためか歩道もしっかりと確保されており、高ポイントだ。
鉄道最高地点を経て飯盛山へ。車道を上り詰めたところが平沢峠・獅子岩で、鉄道最高地点では頭だけだった南アルプスも峠・岩からは八ケ岳とセットで全容を眺めることができる。そこから入山。
平沢峠にはある程度広めの駐車場があり、結構賑わっている。親子連れが多いようだ。確かに岩と泥濘は若干あるが、距離も標高差も程々。そして、展望がドーンとくれば子供達にもちょうど良いハイキングコースだ。平沢山の辺りまで来ると、まさに飯を盛ったような形の飯盛山、奥秩父、浅間山、南アルプス、そして八ケ岳連峰をぐるっと見渡すことができる。
参考にした本等では飯盛山にフォーカスが当てられているが、植生保護だとか階段状の道だとかいった体裁から、どうも築山くさい感じが拭えない。また、これまた植生保護のため、山頂部が通路上になっており、人が増える時間帯にはとてもではないが山頂でゆったりはしていられない。途中の平沢山の方が広く落ち着ける。ただ、今は彼方此方規制線を張られた禿山となっている飯盛山にも回復すべき緑があったのだと思うと、怨むべきは人間の業と言うべきか。
アプローチの短い獅子岩コースに比して清里に通じるコースは人もまばら。新緑眩い整備された道を下る。その降りた先がペンション或いは別荘池となっており、沢水は大きな滝を形成している。こんな立派な滝がたくさんあるんだったら滝巡りだけでも十分満足できるなあと思いながら清里駅に至る。
清里からほぼ一直線の道を八ケ岳方面に進むと、美し森が見えてくる。「美し森山」と称されることもあるが、小高い丘のような感じで、あっさりと登れてしまうので、あまり山に登ったという感じがしない。しかし、展望は抜群で後ろに八ケ岳が屏風のように聳え、前には南アルプスや奥秩父の山々、その手前の広大な高原が広がる。
さらに奥にある羽衣池より奥へ進むと、人も歩かない静かな世界が広がる。雲と木々の隙間からこぼれる陽の光の斑模様を見つめながら歩くと、急に視界が開ける。八ケ岳牧場だ。今はシーズンオフらしく放牧は行われていないが、上は八ケ岳から下は野辺山まで、斜面にだだっ広い高原が広がり、頭がリフレッシュされる。
ただ、ここで有刺鉄線に行く手を阻まれる所があり、その辺り道に注意だ。
最初は遠いかなと思った天女山も、高原を過ぎ県道を越えれば、意外とあっさりついてしまうものだ。その山頂に着いてみると、すぐ上に駐車場があったりしてガクッとなる。ただ、来るまで来る人にとって天女山は目的地ではなく、八ケ岳へのスタート地点なのだろう。私もいずれ東側から八ケ岳を詰めることがあるかもしれない。
最後はまた歩道の広い道を下って甲斐大泉へ。途中、出来物が気になる時もあったが、20kmくらいの行程であれば大丈夫なようだ。ここからもうワンステップ行けるだろうかと、温泉で疲れた身体を揉み解しながら思うのであった。
〜おしまい〜
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