上高地から岳沢・奥穂高岳

- GPS
- 16:11
- 距離
- 26.1km
- 登り
- 1,960m
- 下り
- 1,952m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 9:15
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 6:52
| 過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
|---|---|
| アクセス | |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
上高地から岳沢・奥穂高岳 20250821-22
そもそもが上高地お初で怖いもの知らずの岳沢・奥穂高岳一泊二日の強行軍だった。未明の4時にさわんどバスターミナルに着くと駐車場いっぱいで券売機の前に長蛇の列、よく見るとほぼ観光客なのだ。オドオドしていると熟練と思しき登山者に声をかけられタクシー乗り合わせて行かないかと。なるほど、それなら始発を待たずに出発し料金も安くできる。ちなみに片道6000円。その方は西穂高からジャンダルムを越えて奥穂高岳、穂高岳山荘へ向かうという。うちらのルートを伝えると危ないところは無いが前穂高岳で落石に気をつけるようアドバイスをもらった。ほぼ一番乗りで上高地バスターミナルに入り人気のない河童橋を渡る、梓川の清流がきれいだが穂高は雲の中だ。穂高岳沢登山路の樹林帯を歩いているとハイスピードで抜いていく救助スタッフが、しばらくして救助隊数名に付き添われて下山してくる初老の男性とすれ違う...ヤバ、うちらだいじょうぶか? 胸突き八丁と書かれた登り一服で岳沢小屋へ。テラスからは岳沢と遠ざかってゆく上高地を眺められテンション上げ上げも、ここからが本当の胸突き八丁だった。重太郎新道という所々ハシゴやクサリのある急登の連続でいっきに高度を上げてゆく。森林限界を超えて岳沢パノラマからは岳沢小屋と遙か遠くなった上高地を眼下におさめ、これから向かう前穂・奥穂、吊尾根といった荒々しい岩峰の稜線が迫る。紀美子平には主人を失ったザックがいくつかデポされ前穂高岳ピストンへ。ガレた足場を落石に注意し慎重に登るがけっこう長いし急すぎるって、トラバース気味なクサリの無い怖い箇所もあり萎える。前穂高岳のピークに立つと常念の方角の眺めは良かったが奥穂の方はガスがかかり北アルプス方面の展望はない。紀美子平に戻り吊尾根から奥穂を目指すが、稜線の西側につけられたヘツリ道で体力を奪われる。最低コルからは長いクサリ場もありここが登りのハイライト、ようやく奥穂高岳のピークに立った。涸沢カールを見下ろし、大天井岳からピラミダルな常念岳、平らで伸びやかな稜線の蝶ヶ岳へとつづく常念山脈の展望がすばらしい。振り返れば吊尾根からせり上がる前穂高岳の急峻さを改めて思い知る。そしてガスの切れ間から姿を現したジャンダルムの岩壁と石斧のような岩峰の迫力に圧倒される。しかし北アルプスの方は雲がかかりつづけ槍ヶ岳の姿はついぞ拝むことは無かった。穂高岳山荘の赤い屋根が見えてほっとするのも束の間、最後のクサリ・ハシゴの難所が待ち構えていた。疲れ果てすでに山小屋がビールにしか見えない小生にはしんどすぎる...その垂直に近い壁を小屋前のテラスに降り立ったときの安堵感といったらきっと忘れないだろう。穂高岳山荘にチェックインすると朝タクシーで乗り合わせた西穂高経由の熟練ハイカーがすでに到着していて早すぎー!夕飯時に聞くと明日は槍ヶ岳を登り1日で上高地へ降りるという...マジやべぇ。笠ヶ岳のピークに沈む夕陽を見送り、シナモンの香り高いチャイで体を温め夢の中へ。翌日はザイテングラートを下り涸沢へ、テント場から見上げると前日に歩いた前穂から奥穂、吊尾根を冠した涸沢カールのスケールに圧倒される。ここから沢沿いにSガレ、本谷橋と緩やかに下り、これから涸沢入りする登山者とよくすれ違うようになる。横尾は多くのハイカーで賑わっていたし、徳沢まで来るとオシャレなカフェもあって観光客の姿が多くなってくる。梓川沿いの林道はほぼ涼しい日陰を歩き広くて快適、ベビーカーを押してる一行もいる。河童橋まで戻ると穂高岳を背景に大勢の観光客で賑わっていた。
ぐもっち














いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する