【甲府北山】羅漢寺山(弥三郎岳)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 691m
- 下り
- 687m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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写真
装備
個人装備 |
防寒具
カッパ
小マット
水筒
その他沢個人基本装備(ナイフや灯り地図磁石)
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共同装備 |
ツエルト
ノコ
焚き火セット
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感想
平山ユージさんのドキュメンタリ映画を作ることになった監督のユーコさんが初めて山登りをしたいというので、サイズも展望もバッチリの昇仙峡周遊コースにご案内する。20年前からの友だち。まさか一緒に山登りすることになるなんて本人もこちらも20年間思いもしなかった。
自宅から車で12分で、集合場所の長澤橋向こうの市営駐車場で待ち合わせ。何年ぶりか。朝、三浦半島からやってきたんだって。
登山口の鹿の扉には、たくさんの杖が立てかけてあった。一人一本一日中使った。これはありがたい。地形図を渡して、どうやって見るか、今はどこにいるかをどうやって考えるかを話しながら登る。
高校の同級生の女子が、FBで真っ赤な昭和のキャラバンシューズを蔵の中から見つけた話を書いていて、「捨てるんならください」と書いたら、送ってきてくれた。40年前の中学一年生、燕岳登山で両親に買ってもらった靴。今見ても格好いい。今時のと違って、裏のビブラムはバッチリ、ソールと本体のつなぎ目は糸で縫ってあるから、接着剤の経年劣化もなく安心の骨董品だ。視界の下を赤い靴がスイスイ歩くのがとてもおしゃれだ。本人もとても気に入ったみたい。もう、そこらじゃ手に入らないよ。
太刀の抜き岩の下では、倒木が道をふさぎ、軽く土砂崩れを起こしている一帯があり、道が不明瞭。前回はこれほどひどくなかったと思う。山は生きている。
太刀の抜き岩の上で、早いお昼ご飯。富士山も見えて、おにぎり食べたら、マキが俄然元気になった。神奈川から来たという一人のおじさんと話する。今回のコースで山頂以外であったのはこのおじさん一人とすれ違った女性一人のみ。山頂の喧騒とは裏腹に空いているコースだ。
白山展望台という風化した花崗岩の露出した尾根は、展望が良い上に、白砂海岸のような爽快感がある。正面に甲斐駒から茅ヶ岳、太刀岡山まで展望する。新緑の海の中に、安寺や下芦沢など、訪れた村落が埋づもれている。日差しも蘇り、美しい風景だ。
虫もいない、可愛らしい栃の葉や朴の花が咲く美しいトラバース道をたどって山頂神社へ、社は真っ赤だけど、本殿の石造はすごく古くて良い。ここから山頂はロープウエイの観光客が歩いているので雰囲気は一変する。ツツジの花が橙から紫に変わった。階段のように刻まれた風化花崗岩の道を辿り、最高点へ。あの山頂手前の丸くて崖の境が曖昧なちょっと怖い丸岩の上でマキが走り出したので、少しびびった。でも、「危ない」とは言わないように心がけた。
山頂部は人がたくさん来て混むのでその下の、腰掛けがたくさんある、あまり狭くないところ(展望台)でお昼を食べる。カメが出がけに慌てて、おにぎりも水筒も忘れてきたのでみんなで分ける。
協議の結果、時間もかかっているし、この後ユーコさんも長距離を帰るので、金桜神社まで行くのはやめて、ここでソフトクリームを舐めてロープウエイで下ることに変更する。
昇仙峡仙娥滝から遊歩コースを長澤橋まで。アスファルトはやっぱり足にくるかな。後半の、岩についた名前を当てっこしながら下る。みんなでやると面白いね。外国人がいたけど、漢字の熊岩、大仏岩という標識なのでわからなくて少し気の毒。説明したら面白がっていた。
帰りにうちによって、昨日下ごしらえしておいたタケノコを山盛りで刺身にして出す。鰹節と醤油かけて食べる。ぬか漬けのキュウリもたくさん食べる。ユーコさんから山野井さんやユースケや坂下さんの話を聞くことになろうとは、世の中まったくわからないものだわ!ユーコさんは次は葉山アルプスを攻めると言って帰って行った。
昇仙峡周遊コースは、来客もてなしハイキングに最適だ。ゆっくり歩いたからコース半分にしたけど満腹だった。山には藤の花が咲き乱れていた。
スマートなオミアシに、赤いキャラバンシューズがシュッと映えるね。
対するウチの娘が昨日履いていたのは黒い地下足袋で、すれ違い様のオバサン達に何度も「あらっ、地下足袋ぢゃないのよ」と驚かれました。その親である私は「地下足袋センセ」とまで呼ばれたぁよ。
23センチなら、もうあるか。
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