甲武信ヶ岳 毛木平から三宝山、十文字峠
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,426m
- 下り
- 1,416m
コースタイム
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 10:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
路肩にも多く停まっていましたので、土曜日からの泊まりの車もあったようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※GPS位置情報について(カシミール地理院地図使用) 十文字峠〜毛木平(特に八丁坂から一里観音菩薩、狭霧橋のあたり)は平成15年ごろ整備され、古い地図のGPS位置情報だと今のルートと一致しないかも。 ※ペース配分について このルートを周回する場合、中間点は甲武信ヶ岳ではなく三宝山であると意識したほうが上手く行くと思う。千曲川源流域ルートが比較的容易なのに対し、十文字峠へ至る道のりはアップダウンの長丁場になるからです。 |
写真
感想
念願の甲武信ヶ岳に登頂できて、ほっとした気持ちになりました。
『頂上に降った一滴は、千曲川に落ちて信濃川となり日本海へ入る。他の一滴は荒川に落ちて大東京を貫流し東京湾へ注ぐ。さらに次の一滴は笛吹川へ落ちて富士川となり太平洋のものとなる』(深田久弥 日本百名山より)
甲武信ヶ岳はずっと気になる存在の山でした。
甲州、武州、信州の三州の中心に位置し、頭文字をとって「甲武信」と響きの良い名前がついていて、千曲川、荒川、富士川といった名だたる本州の大河の源になっている山。
かといって、有名ではあるけれども、山自体には大きな見た目の特徴がない。
無いと言い切っていいのか、でも無い。
山容だけをみると、確かに綺麗な三角形の円錐状の山だけれど、山のボリューム的には隣の木賊山、三宝山のほうが立派に見える。
標高が際立って高い訳ではなく(2,475mあるので決して低山ではないのですが)、山容にこれといった特徴がある訳でもなく、とがった岩峰を備えている訳でもない。
この山を遠くから眺めても、「どれが甲武信?」と見分ける自信がないように思えてくる。
実際に登ってみて、この山の特徴は見た目の山容にあるのではなく、三州の中心に位置し奥秩父のヘソとして鎮座し、本州の名だたる大河の源流をなす山であることが、この甲武信の特徴なんだろうと思った次第です。
登りは千曲川源流ルートから。快適な登山道で、新緑と千曲川の清流がとても気持ちの良いルートでした。遊歩道として整備されて歩きやすく、千曲川源流の標識まではとても緩やか。千曲川源流からは若干斜度が上がりますが、距離的には短く、尾根に出ると目の前に富士山が雲の上に浮かんでいるかのようで、眺めを楽しむことが出来ました。
甲武信ヶ岳の山頂からは富士山や国師ヶ岳、金峰山、小川山、遠くに白峰三山、仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳、鋸岳、中央アルプス、北アルプスまでを眺めることができ、さすがに素晴らしい眺望。
コンビニで買ったお弁当を食べて、眺望を楽しんだ後、甲武信小屋に立ち寄ってバッジを購入。
徳ちゃんに「十文字峠までは長いぞ、途中でへばるなよ!」と励ましの言葉をもらい、十文字峠を目指しました。
小屋裏にある巻道を通って、次は三宝山へ。ここが埼玉県最高峰であることを知らず、なんだかとっても感激し、むしろこっちの山で妙に達成感を感じました。
十文字峠を目指すルートは、三宝山、武信白岩山、大山を経由するので、登っては下りを繰り返すルートになっていて、千曲川源流域ルートと比べるとしんどい道のりで、確かに徳ちゃんの言葉が身に沁みました。
同じルートを周回するなら、中間点は甲武信ヶ岳ではなくて三宝山と意識した方が、ペース配分は上手くいくのではないかと思いました。
山梨県を経由して、長野県の毛木平から登りはじめ、甲武信ヶ岳を過ぎて三宝山に至ればそこは埼玉県。十文字峠までは埼玉県を歩いて、再び長野県へ戻る。そう考えると、普段は電車で何時間も移動するような感覚なので、県境って何とも不思議な感じがします。
全体を回ってみれば、気持ちのいい森林の中を千曲川の源流を目指し、尾根に出てから甲武信の山頂までは素晴らしい眺望が広がっており、三宝山は埼玉県の最高峰。
三宝山から十文字峠はいくつかの岩峰の山を乗り越えて、美しいシャクナゲが咲き誇る十文字峠に至る。変化に富んでいて、とても気持ち良い山行でした。
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