飯士山、威守松山、正面山【上越の展望絶景低山】


- GPS
- 24:00
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,584m
- 下り
- 1,568m
コースタイム
【飯士山 1111.2m 湯沢町&南魚沼市の境界上】
岩原スキー場リフト券売り場近くの駐車地4:37→第3ペアリフトトップ5:05→飯士山5:51〜6:16→山頂クワッドリフトトップ6:42→駐車地へ下山7:27
所要時間(休憩含む)=2時間50分 標高差=約580m
【威守松山 1214.1m 南魚沼市】
威守松小屋近くの駐車場8:30→尾根ルートの分岐点8:48→威守松山9:33〜10:25→寺屋敷跡11:01→駐車場へ下山11:20
所要時間(休憩含む)=2時間50分 標高差=約480m
【正面山 953.2m 湯沢町】
ルーデンス湯沢スキー場車道沿いの駐車地12:38→ハイキング道終点13:17→正面山14:02〜14:42→ハイキング道終点15:25→駐車地へ下山15:58
所要時間(休憩含む)=3時間20分 標高差=約470m
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ルートは手書きで、GPSは三座とも携行しませんでした。 |
写真
感想
当初の予定では最初に威守松山へ行き、次に飯士山。正面山は時間が余り、ルートが分かって行けそうなら行く予定だった(三座とも初山行)。
深夜に自宅を出てずっと一般道(高速道は使わず)を走っていたら三国峠越えに意外と時間がかかり、湯沢の街なかで夜明けとなる。
山の日は早朝一刻値千金、夜明けには登り始めていたい派だ。
一座目は、登山口が近い飯士山へ変更。この山は関越道や国道17号から特徴的な山容がよく見え、幾つかの登山ルートがある。
南側の岩原スキー場からゲレンデを上がるのが短時間で行けそう。
このスキー場からは、2015年3月17日に八木尾山から下山後に行ったが、山頂クワッドリフトを降りた時、雪崩の危険性があるので登山はしないでくださいとリフト係員から止められた経緯がある。仕方なく写真だけ撮って帰った。
飯士山頂上はほぼ360度の展望。北側のみ目線より少し高い木が茂るが、北側には目ぼしい山はない。
下りは上りに歩いたペアリフト側ではなく、山頂クワッドリフト側を歩く。ペアリフトトップから入った山道は赤土の地面がつるつるで、下りには歩きたくなかった。
正面山は平野を挟んで飯士山の正面だが、威守松山を優先して巻機山登山口の清水集落へ。事前のリサーチが功を奏し、登山口はすぐわかった。
岩原スキー場から小1時間、移動中に食事していた。
登山口から尾根へ上がるまでは歩く人がとても少ない印象だったが、尾根歩きとなってからはルートは明瞭。やや急坂の連続で、尾根からは木にさえぎられて展望はない。
頂上には飛び出すような感じで着き、突然360度の素晴らしいパノラマが広がる。正直なところ、驚きに値する絶景が眼前に展開する。
展望が良いことは前もって知っていたが、足元が高くて木の葉がない残雪期の記録が多く、無雪期はどうなんだろう…との思いもあった。
猫も杓子も巻機を目指す中で、訪れる人の極めて少ない威守松山は生涯忘れられない山旅となるだろう。
この日、新潟地方は全域☀マーク一色だったが、飯士では少し高層雲があった。威守松登頂以降は一片の雲もないパーフェクトな快晴となる。
三座目の正面山は余裕を持って行けそう。
登山地図はルーデンススキー場側から、地形図は神立高原スキー場からルートが表記されている。
事前に読んでいたのはルーデンス側からの一件のサイトのみ。神立側からの記録(BCでなく純然たる登山)は見当たらなかった。
神立側から一番東寄りのゲレンデを上がる予定だったが、神立スキー場直前に移動可能な小さなゲート(俗にウマといわれる三脚)が置かれていた。ゲートの脇からスキー場の駐車場へ入ったが、周辺はどこも濃い緑の林で、どこを上がれば良いのか皆目見当がつかず。
神立側は諦めてルーデンス側へ回る(威守松から移動に1時間20分)。
正面山東尾根は登山地図に表示されている3本のリフトの一番南側だが、赤の破線ルートは中央のリフトに沿っている。南側のリフト下を上がったが、ゲレンデトップに登山道らしきものはない。横異動で中央リフト跡のゲレンデ上端(林の中に照明塔がある、そのすぐ下)に上がると、何となく道っぽいものが南側に続き、途中には写真の10本の鉄管がある。その先で、右上に赤布の目印があった。
以後しばらく廃林道歩き。途中に『正面山ハイキングコース終点』の看板があるが、廃林道終点は看板から8分後だった。
ここからが分かりにくかった。スズタケと雪の重みで地を這う灌木の藪で、激やぶではないものの両手で灌木につかまって体を引き上げる急斜面となる。
できるだけ藪の薄い所を選んで左寄りの尾根へ上がっていたら、突然尾根上の明瞭なルートへ出た。しかし、最近人が歩いた気配は全くない。
1時間半近く、’試行錯誤’しながら頂上へ辿り着く。周囲が切り立ち、頂上の灌木は腰の高さ程度で、視界を遮るものは何もない。
展望の素晴らしさは予想以上で、なぜこの山へ登る人が極めて少ないのか理解に苦しむ。人口に膾炙(かいしゃ)した展望名山とは無縁の、誰も気に留めることのない哀れなピークである。
かってはハイキングコースの延長で、頂上を踏んだ人も多いと思われる。
1000mにも満たない低山でありながら、残雪が突出して多い火打や、越後平野を隔てた米山が見える。
正面山登頂を目指す人が増えることを願わずにはいられない。
ルーデンス湯沢スキー場は、ゲレンデやスキー場施設の荒れようから、2015−2016は営業しなかったのではないだろうか・・・・・
このまま閉鎖されれば、ゲレンデは年を追うごとに荒れ、ルーデンス側からは益々上がりにくくなるだろう。
※ 下山後、改めて正面山の記録を探していましたら、ルーデンス側からの詳しい記録がありました。
このサイトの管理者はヤマレコ会員でもいらっしゃいます。
リンクフリーと書かれていましたので、ご紹介します。
私が下りに歩いた状況も、この記録と酷似しています。
http://www.gekiyabu.sakura.ne.jp/public/2014/140511%20shoumenzan/shoumenzan.html
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