天空の巨大船 荒船山
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 686m
- 下り
- 676m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません 一杯水付近の木橋が破損し落下の恐れがあるとして、内山峠〜艫岩が通行止めとなっていますが、noir0054さんのレコ情報を参考にさせていただきました |
写真
感想
今回は、kenboさんが以前から登りたいと言ってた荒船山に登りました。
荒船山と言えば、まるで大きな船のような独特の山容で、表妙義縦走の時に間近に見てから気になっていた山です。
スタートは内山峠登山口から。
午前9時前という遅めの出発です。
朝は雨が降っていたため、登るかどうしようか迷っていたので。
荒船山に登るにはいろいろな登山口があるようですが、この内山峠から登る道は最もスタンダードなコースだとか。
(kenboさんからは藪岩魂初級コースを提案されましたが、出発が遅いので却下。)
8時半頃に駐車場に到着したのですが、車は1台も停まっていません。
それもそのはず、この内山峠コースは一杯水付近の橋が崩落の危険があるため、現在通行止となっています。
しかし事前に他の方のレコを見ると「問題なく通れる」とのことで、実際何人かの方が同コースのレコを上げていらっしゃったので行ってみることにしました。
登山口に入ると、道は整備されていてとても歩きやすく、そんなに傾斜のない道をユルユルと登っていく感じです。
しかし、車が1台も停まっていないということは私たちの前を歩いている人もいないということで、通り道には蜘蛛の巣が張り巡らされていて、先頭を歩くkenboさんは悲鳴を上げていました。
蜘蛛の巣と木の枝から垂れ下がっている芋虫に悩まされながら、1時間もかからずに鋏岩修験道場跡に到着。
大きな岩肌にいくつかの窪みがあったり、石でできた建物の土台跡があったりしました。
かつてはここで修験者が修行をしていたのでしょうか?
鋏岩修験道場跡から先は、少しアップダウンがあり(とはいえ相変わらず緩やかです)一杯水に到着。
長沢背稜の一杯水とは違って、ちゃんと水が出ています(笑)
ここの橋が「崩落の危険あり」ということでしたが、意外としっかりしていました。
たしかに橋板の間に少し隙間がある箇所がありましたが、他の方のレコのとおり、静かに渡れば問題ありませんでした。
また、水場の方へ下って迂回することも出来たので、危ないと感じたら橋を渡らずに通過することも出来ます。
一杯水から先は少し道がザレてきたり、岩場や鎖場が出てきます。
ちょっとした急登ですが、距離は短く、あっという間に平坦な場所に着きました。
荒船山を遠くから見ると山頂が平らに見えますが、ここがその部分なのかな?
山頂とは思えないような平らな道を進むと、避難小屋があり、艫岩展望台に到着。
鬱蒼とした森の中から、いきなり明るい開けた所へポン!と放り出されたような感覚です。
近年、ここで転落死亡事故が続いているということでしたが、たしかにロープや柵などがないので、景色に夢中になっていたり、写真を撮ろうとして身を乗り出したりしたら危ない感じがしました。
しかしここから見える景色は最高!
少し霞んでしまっていましたが、この前縦走した妙義山も見えたので満足♪満足♪
写真を一通り撮って景色を満喫したら、荒船山の山頂である経塚山へ進みます。
相変わらず平らな道をてくてく…
途中に「皇朝最古修武之地」という大きな石碑や、クリンソウの群生地、あまり飲みたくない水場などがありました。
星尾峠との分岐に到着し、ここから少し登って経塚山の山頂へ到着。
山頂は木々に囲まれていて何も見えないので、そそくさと下山開始。
来た道を戻り内山峠へと下りましたが、帰りは登りよりもさらにあっという間に到着してしまいました。
写真を取ったりしてのんびり歩きましたが、出発から4時間かからずにゴールとなりました。
帰りは、近くの神津牧場でソフトクリームと「牛肉の煮込み」を食べてご満悦♪
特に塩だけで煮込んだという「肉の煮込み」は絶品でした!(しかも一杯300円。安い!)
その後、世界遺産に登録されたという「荒船風穴」を見学し、荒船温泉で汗を流して帰路に着きました。
とてもお手軽に登れる荒船山ですが、登山口もたくさんあってコースが豊富なので、今度は違うコースを違う季節に登ってみたいですね。
この時期登るなら、登山道の至る所に咲いているレンゲツツジと、艫岩展望台と経塚山の間にあるクリンソウの群生地が見どころです!
一昨年に登山を始めてから気になっていた山、荒船山。他の山を優先してしまい、なかなか登る機会が訪れませんでしたが、表妙義縦走時に戦艦のような山容を近くで見て、今年中に登ってみようと決めたのでした。
直前で天気予報が変わり、朝の3時に起床しても地元は結構な雨。今週は諦めるかな?と2時間程度雨雲の動きを確認していると、群馬県方面は8時過ぎ頃から晴れてきそうな雰囲気に。これなら、現地に到着したら晴れているのでは?と期待して、自宅を出発。関越道の寄居付近で雨は上がり、上信越道に入る頃には晴れてきました。
せっかくだから藪岩魂初級コースを提案しましたが、kazaruさんに「スタートが遅いし、雨で濡れているかもしれないから」と却下されてしまい、今回はおとなしく普通のコースを選択することにしました。
さて、どこからスタートするか?直近のレコでは、内山峠は通行止めのため、相沢や荒船不動からスタートする方が見受けられましたが、noir0054さんのレコに「地元の方から得た情報」が掲載されていて、内山峠スタートでも大丈夫とのことで、ここをスタートにしました。
内山峠に到着すると、車は1台も停まっていません(このため、ただの空き地と思って一度通過してしまい、引き返しました)。今日は静かな山歩きになりそう。準備をして出発です。
蜘蛛の巣や上方から糸を垂らしているイモ虫に若干悩まされながらほぼ平坦な道をユルユルと進むと、鋏岩修験道場跡に到着。大きな岩肌にいくつかの窪みがあるばかりではなく、石でできた建物の土台跡があり、ここが立派な修行場であったことを物語っていました。
ここから少し道が荒れてきて、一杯水に到着。チョロチョロと水が出ていました。同じ「一杯水」でも、11時間で1Lを溜めるのがやっとだった、GWに歩いた長沢背稜の一杯水とは大違いです。あそこもこのくらい水が出ていたら、普通に食事ができて快適に夜を明かすことができたのになぁ。
通行止めの原因である「破損して落下の恐れがある」とされている木橋は、確かに山側は少し危なげで、木橋の中央部あたりも隙間がありましたが、谷側をそっと歩いて隙間部分は跨げば普通に渡ることができました。また、橋を渡らなくても水場の方に下って迂回することができるので、橋が危ないと感じる場合は無理に渡るのはやめましょう。
この先からは、ちょっとした岩場・鎖場の急登になります。ただ、この方が標高を稼ぐことができるので、あっけなくだだっ広い平原のような場所に到着。下から見上げる艫岩は、上部も険しいと思って敬遠してきましたが、これには拍子抜けでした。少し進むと避難小屋に到着。内部はハンガーが置いてあるなど、それなりに充実してしましたが、ここで泊まることはあるのだろうか???ちなみに、トイレは使用不可でした。
避難小屋見物を終えて、本日のメインである艫岩展望台へ。漫画「クレヨンしんちゃん」の作者の臼田儀人さんが転落された場所?で、確かに絶壁です。下を覗きこんだり、ワイルドな写真を撮影しようとついつい崖っぷちまで行きたくなる気持ちが理解できました。
ここから眺めるのを楽しみにしていた妙義山は、少し霞んでいたものの、それなりに見えていました。「前回は向こう側からこちら側を眺めていたんだよね」とご満悦なkazuruさん。見惚れてばかりいて転落しないでくださいね。。。
ここで引き返すのもつまらないので、経塚山まで進むことにしました。登山をしているのを忘れるくらい、平原のような歩きが続きます。途中にある「皇朝最古修武之地」という、大きな石碑を見物しました。ここが神々の戦の場になっていたかもしれない…という神話に頷きながら、一方で昭和9年にこの大きな石碑をここまでどうやって運んできたのだろう?と疑問に思ったり。
緊急時以外は飲みたいと思えない水場らしき箇所を渡り、ようやく登山者とお会いしながら星尾峠との分岐に到着。ここから少しザレた登りとなり、呆気なく経塚山に到着しました。木々に覆われていて眺望は皆無で長居する気にもなれず、とっとと下山開始。艫岩展望台に再度立ち寄り、鋏岩修験道場跡を通過してから初めて内山峠からの登山者とすれ違い、駐車場に到着。
先ほどすれ違った方と私たちの車の計2台のみと思いきや、全部で4台停まっていました。熊倉峰の方に登っているのでしょうか、それとも車2台で来て縦走されるのでしょうか?とにかく、通行止めとされている内山峠を利用する方はそれなりにいることがわかりました。
スタートが遅かった割には早く下山することができたため、近くにある神津牧場で山と高原地図で「うまい」と記載されている牛乳とソフトクリーム、ついでに串焼きと煮込みを注文。煮込みはお肉がたっぷりと入っていて、とてもおいしかったです。荒船山下山後は、是非神津牧場に立ち寄ることお勧めします。
明らかに今日の消費カロリー分以上を摂取して、2014年に世界遺産登録された富岡製糸場と絹産業遺産群のひとつ、荒船風穴を見物し、荒船の湯で汗を流して帰路に着きました。
休憩含めてのんびり歩いても4時間かからずにゴールとなり、私としてはこれまでで最短の登山となりました。身体が鈍らないように注意しなければなりませんが、一度登ってみたかった荒船山にようやく登ることができ、それなりに満足することができました。次に登ることがあれば、紅葉の時期にしてみようと思います。
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