天狗岳 〜白駒池から東天狗岳、ニュウ周回
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- GPS
- --:--
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 768m
- 下り
- 755m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険はないと思いますが、歩きにくい道です |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
今週のハイキングの候補は入笠山、鍬の峰が上がっていたのですが、相方が一番反応した白駒池周辺に決定。ヤマレコで早速検索すると、中山、にゅうの周回コース、さらに足を伸ばせば東天狗岳まで。天狗岳といえば北八ヶ岳の盟主で200名山ではないですか。
地図で調べると登り4:10、下り3:25と結構な時間。とりあえず、中山、にゅう周回コースでもいいからと白駒池駐車場に行きました。
到着すると、駐車場は30台くらいでがらがら、麦草ヒュッテの方から入られる方々もいると思われるので、こんなものでしょうか。早朝は係員さんはおらず、戻った時に500円を払う方式。
梅雨入りはしたものの、長野はあまり雨が降っておりません。その上、昨日今日と晴天が見込まれておりました。北アルプス付近はよく晴れている一方、諏訪に来てみると八ヶ岳は雲の中です。しかし、駐車場に着いてみればよく晴れていました。
最初は苔の森を進みます。前回にゅうに来た時にはオコジョに出会ったので探したのですが、今回は会えませんでした。間もなく、高見石小屋への分岐。だらだらとした登りが始まります。足元は木を縦に寝かしてあり、歩きにくいこと。
そのうちに、かなり荒れた道になりました。川と道が合流してしまってこんなになっているようです。枯れた川と別れると比較的歩くやすくなり、やがて麦草峠から丸山を経由した道と合流します。と、間もなく高見石小屋が現れました。
高見石は小屋の裏にありました。結構な岩ゴロの上を登ると、途端に視界が開けました。眼下には白駒池、北に蓼科山へ連なる山々、さらに遠くに立山が見えました。南にはこれから行く、中山が大きく視界を遮っています。
高見石を降りて、小屋の前の案内図をみながら、中山へ向かいます。案内図にだらだら登りと書いてあったように急登ではありませんが、岩の道を上っていきます。直線的で結構こたえます。その中で、可憐に咲いているオサバグサを発見。初めて見ました。ヤマレコで予習していたのでわかりました。可憐な花ですよね。
道がなだらかになるといきなり展望台にでました。先行者は3人。貸切状態です。遠くに北アルプスがよく見えました。燕の後方に裏銀座の山々が白く見えていました。そして、行くのを迷っていた東天狗岳山頂に人が立ってました。まだ9時前、時間的にはかなり余裕があります。天気もいいし、予定通り行くことにしました。
予定通りというのは、今回初めて登山届をコンパスをつかってネットで出してみたのです。その時に目的地を東天狗岳で出したからです。
セブンのバターロールで軽く補給をして、いざ出発。ここから、一旦は大きく下るようです。しゃがんで降りるような岩の段差があるところでした。道がなだらかになると、にゅうへの分岐がありました。この辺りから、イワカガミが見られるようになりました。そして、南斜面は少し暑いです。
東側が切り立った道を行くと、見晴らし台に到着。天狗岳が近づいて来てます。もう少し行くと森林限界を超えそうです。東側は小海方面ですが、高原野菜の畑が光ってます。でも、上空には雲が垂れ込めていて秩父の山々は見えませんでした。
ここで、ショッキングなことに気づきました。GSPが消えてました。充電池を使ってるのですが、これが逝ってしまったようでした。
中山峠を過ぎて、鉄の梯子のところを登るて、森林限界を超えました。気持ちの良い岩場歩きです。東天狗岳と中山峠は周回コースがあるため、西に天狗の坪庭を行く人も見えました。
ハイマツと岩場の急登を息も絶え絶えに登ります。ただ、ガスがかかってきたのが気になります。北アルプスは完全に隠れてしまいました。それでも、天狗岳まで行けば、硫黄岳より向こうの山も見えるのではないかと頑張りました。
天狗の顔をしたような岩のドームを目指して登って行きました。ところが、山頂は、それより南でした。山頂にはたくさんの人たちが。そして、西と往復している人々も本当にたくさん。さすが人気の山です。
さて、山頂に着きましたが、ガスで展望はあまり良くありませんでした。蓼科山も山頂が隠れ、南も硫黄岳すら隠れ気味です。しかし、相方の用意してくれた弁当を食べていると、阿弥陀岳や赤岳も姿を見せてくれたのです。そして、遠く編笠も。晴れの展望はお預けですが、今日は満足です。
西天狗岳も行けば行けそうでしたが、まだこれからの行程も長いのでパスして、黒百合平へ天狗の坪庭を下りました。これが、結構な岩場の下りで、しかも長い。山頂を向こうに広がる岩とハイマツの庭は素晴らしい景観でした。
最後、黒百合ヒュッテへの下りはかなりの段差があり、編笠山から青年小屋への下りを思わせました。
黒百合ヒュッテではたくさんの人たちが休んでました。中に、黒百合が咲いているのを教えてくださった方がいました。黒百合は初めて見ましたかもしれません。
中山峠は黒百合ヒュッテからは木道ですぐ、ニュウへの分岐までは登り返しました。そこからは、下り。緩やかな林の中を下っていきます。空も、曇りがちになってきました。段差がだんだん広がってきて、ニュウばかりか景色も見えない林なので、不安になってきた頃、東側の崖を覗ける場所が数箇所。そこには、イワカガミも満開でした。
にゅうは結構混んでました。千葉から見えたという団体の方々と一緒になりました。白駒池がはっきりと見え、蓼科山もふたたび見えました。白駒池の向こうには朝に登った高見石も見えました。ここで、おにぎりと、漬物の残りで再び腹を満たして、白駒池へ向かって下りました。
ここまでは、あまり間違えないようのない、一本道ばかりでしたが、ここからは、テープがあちこちにあって進む方向を示してくれます。テープがないとちょっと間違えそうな感じの森です。今までの下りに比べれば歩きやすい方でした。苔の森に戻ってきたという感じでした。
白駒湿原で一度展望が開けたものの、また森に入り、しばらく進んでやっと湖のきらめきが見えました。池周回コース青苔荘の方へと木道を進みました。トトロの森のものすごい苔の積み重なりに癒されました。青苔荘前の池からは、にゅうと高見石が見えました。
周回を始めた分岐を過ぎて、間もなく駐車場に戻りました。
先週の岩菅山と同じくらい疲れましたが、岩場あるきの醍醐味に苦しんだ、静かな北八ヶ岳でした。また、行きたいと思う場所ですね。
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