天子山地縦走(本栖湖〜竜ヶ岳〜毛無山〜長者ヶ岳〜白糸の滝) 『富士山を山を繋いで周回する』〜section 4〜
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- GPS
- 32:40
- 距離
- 31.9km
- 登り
- 2,582m
- 下り
- 2,995m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 7:56
- 山行
- 8:34
- 休憩
- 2:49
- 合計
- 11:23
天候 | 06/18 ☀ 06/19 ☀→⛅ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
復路 白糸の滝入口(富士急バス)本栖湖(歩き)本栖湖登山者駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
詳細は感想に記載 |
その他周辺情報 | 日帰り温泉 http://kazenoyu.net/ |
写真
感想
★『富士山を山を繋いで周回する』★
〜section 4〜
梅雨入りしたが、良いのか悪いのか週末の天気が悪くはなさそうである。
先週は忘れ物回収のため寄り道となりましたが、本計画にルートを戻し、天子山地を御坂山塊同様、1泊2日テント縦走としました。
計画段階で上手く情報をとる事ができず、もう少し煮詰めたい部分もありましたが時間は待ってくれません。
前回エンドが本栖湖、素直に本栖湖スタートとした際に、今回のエンド予定地点である白糸の滝から本栖湖に戻るバスの最終が14:40と少し余裕がないと感じました。
逆ルートのコースタイムや、バスを白糸の滝から本栖湖ではなく、比較的遅くまで便がある富士宮方面を経由するなど色々検討しましたが、どれもしっくりきません。
収集方法が悪いのか、本計画のような歩き方をされる方が少ないのか・・・
結局、当初の計画が一番妥当と判断しての出発です。
やはり、マイカーのトランポ計画を推進させ、バイクを積載してエンド地点にデポするようにすると、山行計画に幅ができるのかもしれません。
ただ、そうなるとラダーやらタイダウンなどの必要経費を考えると、その費用でマウンテンバイクなどを検討する方が良いのでないかと迷走しています。
1日目:6月18日(土)
久しぶりに2輪ではなく4輪を選択し金曜日の夜を車中泊として土曜日早朝から歩き始めることにしました。
このセクションハイクも、開始した山中湖付近の時は丹沢のプラスアルファー程度で近くてお手軽なんて感じてしましたが、本栖湖あたりまで進むといつの間にかスタート・エンド地点の遠さをあらためて感じさせられます。
昨夜は1:00過ぎに到着、即就寝の5:00起床、6:00出発です。
少し、体は重いですが何より気象コンディションが良いので助かります。
『今梅雨だよな』と自問自答
まずは、本栖湖キャンプ場のキャンパーの朝食の準備を横目に、あのような朝も素敵だろうなぁ…と登山口に向かい竜ヶ岳をめざします。
トイレ・水場もありました(私は使用しませんでした)
降水こそありませんが、湿度は高いので汗はかかされます。
アルプスとは違い、水とテント場は不確定要素となり、今回水は4リットル用意しました。
さすがに日帰りとは違い荷物の重さを感じ、汗もかき、水を消耗する悪循環。
初日はしかたがないですかね。
歩き始めは、ペースが上がらないように慎重に心がけます。
ワンピッチ目によく事件が起こります。
本日も、ザックのチェストベルトが外れました^_^;
割れてないだけ、良しとしますかね。
程よい位置にベンチがあり、やがて石仏のある、刈払いされたスペースは東屋もあり、🗻もよく見えます。
そこから小一時間程でルートが合流しました。個人的には、ここからの見晴らしの方が竜ヶ岳ピークよりも好きで、遠く三つ峠の鉄塔で決めると、御坂山塊を追いながら、背後の八ヶ岳に気づいた時はなんだか嬉しくなります。
竜ヶ岳ピークは広く、レジャーシートでお昼寝という過ごし方も有りかなぁ…と。
先があるので程ほどにゆっくりして、雨ヶ岳を目指します。
少し下ると、長い尾根で連結しており、樹林帯の中へ入りまもなく端足峠に到着。
座り休憩をしていると、いつの間にか『うとうと』してしまいました。
物音で目を覚ますと、人が上がってきました。
その感じの良い男性は地元が北海道で800m程の低山でコマクサが見れると話してくれて、緯度が違うんだなぁ…と
昨年、幌尻、大雪山系を縦走した時の事を思い出します。
余計なお話で引き留めてしまった彼は、竜ヶ岳へと歩き出し、私もコマを進めます。
ここからはひたすら登る訳ですが、事前情報のとおり、なかなかの登り返しでした。
序盤から自分が売り切れないか心配になりました。
雨ヶ岳は空いていて、静かでした、また『うとうと』してしまいます。
この頃には、富士山も全身が見えていて、なんとも贅沢なお昼寝です。
すると先程の彼が上がってきて(早ぁ)
竜ヶ岳を早々にやっつけての登場です。
彼は、愛鷹山を複数のルートで歩いていたので、ガイドブック片手にまたお話です。
このような一期一会を与えてくれる山は本当に素敵だと思います。
もう少し高度を上げていき、タカデッキ、大見岳とピークを踏むと、登りがひと段落したせいか、毛無山最高点はすぐで、この頃から『幕営センサー』全開です。
せっかくなので毛無山付近を見てからと足を進めると、毛無山ピーク到着と同時に『ここだ』と即決。
ピークに幕営するのは、北海道の北戸蔦別以来で、風が気になりますが、貴重な条件という事とします。
到着時には富士山は見えてなく、心眼で富士をイメージして自宅位置を固定、衣類・靴などを沼津港の干物のようにマットに並べ、体を拭き寝巻に着替えたりしていると、気温も下がり始めたのか、富士山が見えてきました。
このテントにして本当に良かったのが、開口部が長辺であり、メッシュにもできることで、テント内で作業しても外の様子がわかり易く重宝しています。
14時には歩くのやめて、19時位まで明るいのですが、あっという間に時間は過ぎていきます、このような時間の使い方は本当に贅沢なのだと感じます。
明日は、夜明けと共にスタートしてコースタイムで歩いてもバスに間に合いません。
よって、休憩や道草をした分の時間は自らの足によって捻出する事になります。
ゆっくり歩く私にとって、明日はちょっと忙しそうです。
2日目:6月19日(日)
4時過ぎには明るくなり始め、富士山の姿を見ながら荷物を整理します。
雲が多く、朝日は難しそうなので、早々に出発。
この日も長者ヶ岳までは人と会わなかったので静かです。
富士山をはじめ、山を見れる楽しみと、気軽に長く歩ける楽しみと、すっかりこの山域のファンになり、もう少し近所だったら手隙の時に来れるなぁ(笑)
朝一の体にちょうど火が入り始めた頃に地蔵峠に着きました。
気がかりでもある、水場を探しに山梨県側に降りていき、九十九折れの遠く下の方に反射しているものが見えると、期待感を持たせます。
思ったよりそこへはすぐに到着することができ、冷たくおいしい水を補給、口にも含み、普段お水の違いなんてわかりもしないくせに、『この水、美味しいな』なんて口にしています。
再び地蔵峠に戻り一安心できたところで、これからガイドマップは破線表記になり現地にも案内板などで注意喚起がされています。
感想しては、トレースもしっかりしていて、全体的には危険箇所は少なかったと感じました。
雪見岳ピークには静岡県側へのルートでしょうか、地形図に表記さていますが、ガイドマップに線表記のないルートであろうトレースが目立ちました。
雪見岳で、ルートが屈曲する為、ときおり見える富士山の角度にも変化があり面白いです。
途中、エンジン音が近くなってきたので、林道湯之奥猪之頭線であると気づき、帰宅後に林道について調べると、基本的に全面舗装で富士山の眺望もあり、機会があったらツーリングもいいなぁと企みます😁
中には自転車でこの林道と御坂峠とを周回されている方の記事をみかけて自転車にも興味を感じ、歩きの感覚からすると、とてつもない移動距離だと驚きます。
現地でガイドマップを見て気なった、『飛び台』とはグライダーで使用するようですね、なるほど、想像力がとぼしい^^;
熊森山で、簡単な食事休憩をとり、湧水峠までは高低差も少なく感じて気持ち良く歩けました、天狗岳の手前で突然鉄塔が現れ、視界も開けます。
ここからの富士山方面は愛鷹山も添えられ、いよいよこのセクションハイクもフィナーレに近づいている事を感じます。
更に開けていて良かったのは、山梨県側の山も見えた事です。
おそらく七面山からの稜線なのでしょう、ずっと歩けそうで嬉しくなります。
こればかりは、東電さんに感謝ですかね。
再度樹林帯に入った事を良い事に、少し飛ばしますが…
お花が満開のような所に遭遇、携帯カメラのくせに何度もフォーカスを変えて遊んでいると、そこはもう長者ヶ岳のすぐ手前でした。
長者ヶ岳は、ベンチが複数あり、そこから見える富士山は伐採された樹木が絵のフレームのように見えて素敵な場所です。
地元の方が、昔は伐採されてなく、こんなに富士山は見えていなかったと教えてくれました、またオススメの日帰り温泉も教えてもらい楽しかったです。
せっかく作った20分程のアドバンテージは、楽しい会話と共に10分程のビハインドに姿を変えてました(笑)
今回の縦走最後のピークとなる、天子ヶ岳まではあっという間でした。
ふと、見渡すと広いスペースにレジャーシートをひいて、お花見でもしているかのような光景に、道でも間違えたかなと…^^;
お邪魔しないように、富士見台で富士山を確認しに行くと、少し雲がかかり始めており、降り出すのも時間の問題かと早々に下山開始です。
下り始めてすぐの九十九折りの開けた場所で富士山に再会すると、てっぺんにお椀を二つかぶっているような雲になっていて、調べると「富士山が笠をかぶれば近いうちに雨」「ひとつ笠は雨、二重笠は風雨」などと言われいるようです。
昔の地元の方は、富士山をとりまく雲が天気予報だったのかもしれませんね。
先日、ハイカーズデポの土屋さんが、『昔の人のように山を登る』と言う言葉が印象的で、今ほどのマテリアルもなく…アクセスにしても汽車を降りて峠を越え…
と、想像力を働かしてみると、何が自分にとって本当の『必要と不要』なのかが見えてくるのかもしれません。
そんな『人生の断捨離』とテーマが壮大になりかけと思えば、長い長い林道のなかで、ふと『白根南嶺の奈良田越え』を思い出しながら歩いていました。
雰囲気が似てるんですね。
一人で山を歩いていると、自分でもどっからこんな話題になったのかと不思議で仕方ありません(笑)
過去の記録もこちらに転記できると良いんだろうなぁ…と思う今日この頃です。
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端足峠、雨ヶ岳でお会いした北海道の者です。先日はありがとうございました!色々なお話ができ、もっとたくさんの山に行きたい!と思いました。これを機にヤマレコにも登録しました。セクションハイク、愛鷹山塊も楽しんでください!
現地で話していた時間が印象に残っていたので、勝手ながら感想に添えさせていただきました。私もヤマレコ初心者ですが、こうして下山してから見つけてもらえて本当に嬉しかったです、愛鷹山塊楽しみです。また良かったらお話し聞かせてください。
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