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Yamareco

記録ID: 929458
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

3か月遅れの鳳凰三山 美しい稜線歩きだけれどヘロヘロの体

2016年07月30日(土) ~ 2016年07月31日(日)
 - 拍手
todora5502 その他2人
GPS
32:00
距離
16.2km
登り
2,194m
下り
2,211m

コースタイム

1日目
山行
8:50
休憩
3:00
合計
11:50
5:40
140
8:00
8:10
60
9:10
100
10:50
40
11:30
12:20
80
五色滝
13:40
14:50
60
15:50
16:40
50
17:30
2日目
山行
8:20
休憩
1:20
合計
9:40
5:00
90
6:30
6:40
50
7:30
7:50
30
8:20
9:10
70
10:20
210
14:40
ゴール地点 青木鉱泉
天候 30日(土)曇り時々晴れのち雨 31日(日)快晴
過去天気図(気象庁) 2016年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場 青木鉱泉 午前2時半到着時にはかなり混雑 午前5時には満車状態 料金は下山後青木鉱泉の受付で支払い(フロントに支払いの督促状が挟んである 1500円)
国道から鉱泉への道は細く、ガードレールもなく両側が川へ落ち込んでいる所もあるので夜間は要注意(別の道もあるかもしれないが、ナビを頼ったらまるで欄干の無い橋のような所を通ることに)
鳳凰小屋 テン場は満杯。混雑が予想されるときは設営場所を係に指定される。この日はテントがくっつき合うように設営しなければならなかった。14:30には数張り分は開いていたが、夕方にはテン場からはみ出して設営する状態。テントが張れずテン泊できなかった人たちもいたのではないだろうか。
コース状況/
危険箇所等
登山届けポストは青木鉱泉宿前にある。今回のコース状でトイレは青木鉱泉宿前、鳳凰小屋のみ。
青木鉱泉〜鳳凰小屋(ドンドコ沢) 急登で木の根や大石があり、登山道が削られ不規則な段差が大きくなっている。倒木も多く、乗り越えたり、またぎ越したり、迂回したりしなければならない。何度か徒渉をする。崩落しているところがあり、大きく迂回をしなければならない場所も。でも滝が途中のポイントとなり気が紛れる。
鳳凰小屋〜地蔵ヶ岳 小屋からすぐに急登 樹林帯をぬけ徒渉するとオベリスクが見え始めて白砂を踏みながら登るが、一歩進んで半歩滑る蟻地獄を登っているようで疲れる。
鳳凰小屋〜観音岳 小屋下の沢を徒渉し、すぐに急登。暫く樹林帯の登り。ここも登山道が削られ、木の根などによる段差が大きい。地蔵ヶ岳への分岐の稜線に登ると西に白峰三山や仙丈ヶ岳、南アルプスの山々が目に飛び込んでくる。東には八ヶ岳や奥秩父の山々が美しい。観音岳へ登ると北側に甲斐駒ヶ岳、南側に富士山の大きな姿が飛び込んでくる。
観音岳〜薬師岳 富士山を正面に、南アルプスの山々を右に、奥秩父の山々を左に見ながら気持ちのよい稜線歩き。アップダウンもそれほどきつくない。薬師岳山頂は広い。
薬師岳〜青木鉱泉(中道) 樹林帯をひたすら下る。木や笹の根が到る所に出ていたり大石がや倒木があったりして滑りやすい。登山道が削れていて段差が大きい。とにかく長い道のり。最後はつづら折りの道をひたすら下る。壊れた小屋まで降りてくると「青木鉱泉まで40分」の表示。車道を歩くが40分では???。もっともっと長い感じ。
その他周辺情報 青木鉱泉は温泉をやっていないようだ。
駐車場 このまわりにもあるが、この時点ですでに満車状態(午前5時)
2016年07月30日 05:07撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 5:07
駐車場 このまわりにもあるが、この時点ですでに満車状態(午前5時)
青木鉱泉 早朝は受付が開いていません。
2016年07月30日 05:34撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 5:34
青木鉱泉 早朝は受付が開いていません。
宿前に登山届けの提出場所があります
2016年07月30日 05:22撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 5:22
宿前に登山届けの提出場所があります
トイレ圓良充┐砲靴燭って山道に
2016年07月30日 05:36撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 5:36
トイレ圓良充┐砲靴燭って山道に
ホタルブクロ
2016年07月30日 05:50撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 5:50
ホタルブクロ
しばらく川沿いの道 いい天気です!
2016年07月30日 05:51撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 5:51
しばらく川沿いの道 いい天気です!
シナノナデシコ
2016年07月30日 06:00撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 6:00
シナノナデシコ
1時間ほどでつづら折りの登りです
2016年07月30日 06:34撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 6:34
1時間ほどでつづら折りの登りです
結構急登
2016年07月30日 06:36撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 6:36
結構急登
倒木も多い
2016年07月30日 07:20撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 7:20
倒木も多い
センジュガンピ
2016年07月30日 07:22撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 7:22
センジュガンピ
一輪だけ咲いていました こりゃなんじゃ?
2016年07月30日 07:51撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 7:51
一輪だけ咲いていました こりゃなんじゃ?
小さな滝はたくさんあります
2016年07月30日 07:52撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 7:52
小さな滝はたくさんあります
南精進ヶ滝への分岐 滝は150mまわり込みます
2016年07月30日 07:58撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 7:58
南精進ヶ滝への分岐 滝は150mまわり込みます
2016年07月30日 07:58撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 7:58
南精進ヶ滝 まわり込まなくても上から見えるが、ここからの方が迫力があります
2016年07月30日 08:07撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 8:07
南精進ヶ滝 まわり込まなくても上から見えるが、ここからの方が迫力があります
マルバタケブキ
2016年07月30日 08:27撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 8:27
マルバタケブキ
鳳凰の滝分岐 ここはスルー
2016年07月30日 08:58撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 8:58
鳳凰の滝分岐 ここはスルー
白糸の滝へさらに登ります
2016年07月30日 09:09撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 9:09
白糸の滝へさらに登ります
トリカブト
2016年07月30日 09:39撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 9:39
トリカブト
2016年07月30日 10:47撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 10:47
白糸の滝
2016年07月30日 10:49撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 10:49
白糸の滝
タマガワホトトギス
2016年07月30日 11:07撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 11:07
タマガワホトトギス
ここに荷物をデポしてちょっと寄り道
2016年07月30日 11:28撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 11:28
ここに荷物をデポしてちょっと寄り道
2016年07月30日 11:58撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 11:58
五色滝
2016年07月30日 11:49撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 11:49
五色滝
開けた沢沿いの道に出ます
2016年07月30日 13:10撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:10
開けた沢沿いの道に出ます
ヤマハハコ
2016年07月30日 13:15撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:15
ヤマハハコ
マルバコゴメグサ
2016年07月30日 13:16撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:16
マルバコゴメグサ
オトギリソウ(弟切草) 兄が切りつけた弟の血で染まり赤い蕾になったとか 恐ろし・・・
2016年07月30日 13:22撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:22
オトギリソウ(弟切草) 兄が切りつけた弟の血で染まり赤い蕾になったとか 恐ろし・・・
鳳凰小屋到着!
2016年07月30日 14:47撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 14:47
鳳凰小屋到着!
14:30頃のテン場 あと何張りかはできそう
2016年07月30日 14:46撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 14:46
14:30頃のテン場 あと何張りかはできそう
テントを張って地蔵ヶ岳へむかいます。小屋裏から急登がはじまります。
2016年07月30日 14:58撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 14:58
テントを張って地蔵ヶ岳へむかいます。小屋裏から急登がはじまります。
樹林帯をぬけると蟻地獄のはじまり・・・
2016年07月30日 15:17撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 15:17
樹林帯をぬけると蟻地獄のはじまり・・・
砂地を登りますがなかなか進みません。オベリスクにはガスが・・・
2016年07月30日 15:33撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 15:33
砂地を登りますがなかなか進みません。オベリスクにはガスが・・・
東の空に青空が
2016年07月30日 15:36撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 15:36
東の空に青空が
観音岳も見えてきました
2016年07月30日 15:37撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 15:37
観音岳も見えてきました
タカネビランジ
2016年07月30日 13:17撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/30 13:17
タカネビランジ
やがてガスが晴れてオベリスクの姿が・・・
2016年07月30日 15:45撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 15:45
やがてガスが晴れてオベリスクの姿が・・・
賽の河原に地蔵様が並んでいます
2016年07月30日 15:57撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 15:57
賽の河原に地蔵様が並んでいます
オベリスクの頂点が雲の切れた青空に突きだしています
2016年07月30日 16:00撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
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7/30 16:00
オベリスクの頂点が雲の切れた青空に突きだしています
オベリスク下には祠がありました
2016年07月30日 16:08撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/30 16:08
オベリスク下には祠がありました
地蔵ヶ岳から戻ってくるとテン場はこの状態(17時半) 手前のふたつのテントはテン場の外に張られています
2016年07月30日 17:36撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/30 17:36
地蔵ヶ岳から戻ってくるとテン場はこの状態(17時半) 手前のふたつのテントはテン場の外に張られています
翌朝5時 観音岳へ向かいます
2016年07月31日 04:57撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 4:57
翌朝5時 観音岳へ向かいます
小屋前の谷間からはたなびく雲の上に山稜の連なりが見えました
2016年07月31日 05:00撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 5:00
小屋前の谷間からはたなびく雲の上に山稜の連なりが見えました
谷間に陽が射し込んできました
2016年07月31日 05:01撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 5:01
谷間に陽が射し込んできました
小屋下の沢を徒渉して登ります
2016年07月31日 05:42撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 5:42
小屋下の沢を徒渉して登ります
途中の山道から八ヶ岳の美しい姿が見えます
2016年07月31日 05:48撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 5:48
途中の山道から八ヶ岳の美しい姿が見えます
稜線に出ました
2016年07月31日 06:30撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 6:30
稜線に出ました
ここは観音岳と地蔵ヶ岳方面への分岐です
2016年07月31日 06:26撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 6:26
ここは観音岳と地蔵ヶ岳方面への分岐です
稜線からは北岳(中央)そして左に間ノ岳、農鳥岳が見えます
2016年07月31日 06:26撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
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7/31 6:26
稜線からは北岳(中央)そして左に間ノ岳、農鳥岳が見えます
東側は八ヶ岳と奥秩父の山々
2016年07月31日 06:29撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 6:29
東側は八ヶ岳と奥秩父の山々
観音岳はあの頂のさらに先
2016年07月31日 06:36撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 6:36
観音岳はあの頂のさらに先
地蔵ヶ岳のオベリスクと八ヶ岳
2016年07月31日 06:40撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 6:40
地蔵ヶ岳のオベリスクと八ヶ岳
トウヤクリンドウ
2016年07月31日 06:56撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 6:56
トウヤクリンドウ
観音岳2840m
2016年07月31日 07:28撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
1
7/31 7:28
観音岳2840m
観音岳山頂に出ると富士山が美しい姿でむかえてくれた
2016年07月31日 07:17撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
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7/31 7:17
観音岳山頂に出ると富士山が美しい姿でむかえてくれた
観音岳から登ってきた山道を振り返る。奥には甲斐駒ヶ岳、左に仙丈ヶ岳
2016年07月31日 07:37撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
1
7/31 7:37
観音岳から登ってきた山道を振り返る。奥には甲斐駒ヶ岳、左に仙丈ヶ岳
観音岳から薬師岳へ向かいます
2016年07月31日 07:46撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 7:46
観音岳から薬師岳へ向かいます
稜線から白峰三山と南アルプスの山々
2016年07月31日 07:55撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 7:55
稜線から白峰三山と南アルプスの山々
富士山を眺めながら稜線を歩きます
2016年07月31日 07:55撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 7:55
富士山を眺めながら稜線を歩きます
薬師岳2780m
2016年07月31日 08:24撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
1
7/31 8:24
薬師岳2780m
薬師岳から観音岳
2016年07月31日 09:04撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 9:04
薬師岳から観音岳
矢印の方向へ降りると青木鉱泉への中道です
2016年07月31日 09:07撮影 by  NIKON D5500, NIKON CORPORATION
7/31 9:07
矢印の方向へ降りると青木鉱泉への中道です
御座石に到着 鉱泉まで2.5時間なんてとてもとても・・・
2016年07月31日 10:19撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 10:19
御座石に到着 鉱泉まで2.5時間なんてとてもとても・・・
御座石に書かれています
2016年07月31日 10:19撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 10:19
御座石に書かれています
壊れた家まで降りてきました
2016年07月31日 13:49撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 13:49
壊れた家まで降りてきました
ヘロヘロでようやく降りてきましたが、さらに40分車道を歩かなければなりません。登りの時間は書き換えられています。
2016年07月31日 13:50撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 13:50
ヘロヘロでようやく降りてきましたが、さらに40分車道を歩かなければなりません。登りの時間は書き換えられています。
矢印に沿って車道を歩きますが・・・これも疲れ切った足では40分はとうてい無理でした
2016年07月31日 13:58撮影 by  TG-860 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/31 13:58
矢印に沿って車道を歩きますが・・・これも疲れ切った足では40分はとうてい無理でした

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ヘッドランプ 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック テントマット シェラフ
共同装備
調理用食材 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ファーストエイドキット カメラ テント

感想

 長かった・・・つらかった・・・きつかった・・・中道ルートの下山。
 GWに予定したが天候が悪く急遽金峰山へ向かいそこから眺めた鳳凰三山。今回は仲間と10名で唐松岳の予定が、頂上山荘の宿泊客があまりに多いとのこと(10日前の確認時でも1畳に3人とか)で、これも急遽延期、そして妻と娘と3人でテントを担いで出かけた。
 零時に家を出て午前2時半に青木鉱泉に到着。この時点でかなり駐車されていた。車中で仮眠を取り5時過ぎに起床。すでに駐車場はいっぱいで路駐も・・・。
 準備をして5時40分に青木鉱泉を出発。川沿いを歩き、つづら折りの結構きつい登りに入る。ドンドコ沢は倒木や木の根、大石などがあり、道が雨や雪で削られたのか段差が大きい場所もかなりあり歩きづらい。何度か徒渉し、滝を見て気を紛らわしながら休み休み登る。普段、標準よりもかなり遅い時間で登る私たちは後から来た人たちにどんどん追い越される。それでも、計画よりも早い時間で鳳凰小屋に到着した。
 南精進ヶ滝、白糸の滝、五色滝はどれも美しかった。鳳凰の滝は登山道から少し入るようなのでスルー。
 朝、晴れていた空も次第に雲が多くなり、あたりもガスってきた。
 小屋について受付をすると、係の人がテントの場所を指定。この日はかなりの混雑が予想されるため、テントとテントの間をできるだけ空けないようにということだ。午後2時半ごろにはテン場がかなり埋まっていた。
 テントの設営後、地蔵ヶ岳へ向かう。ここも急な山道だ。樹林帯をぬけると砂地になり、一歩踏み出すと半歩下がってしまう。まるで蟻地獄を登っているようだ。ひたすら登るとうっすらとガスに覆われたオベリスクが見え始めた。岩の間にはピンクのタカネビランジがあちらこちらで花開いている。登りながら東を見ると少しずつ青空が見え始めた。
 オベリスクの下までたどり着く頃にはガスもすっかり晴れ、青空を突き刺すようなその姿を見ることができた。しかし、残念なことに、西側の南アルプスの山々は厚く雲がかかり姿を見せなかった。
 やがて、遠くの雷鳴が聞こえ始めたので下山。天場に着くと、そこは超満杯状態のテントの数だった。遅く到着した人はテントが張れず小屋泊まりになったのではないだろうか。小屋もきっと満杯だっただろが。
 夕方食事をしていると、ぱらぱらと雨。雨は夜半まで降っていた。テントの中はシュラフが無くても寝られるぐらい温かかったが、気づくと日をまたぐ頃にはかなり寒くなっていた。午前1時半頃外に出ると満天の星空。ただ、山が迫っていてあまり広く空が見えないのが残念だった。「天の川が見たい」と言っていた娘を起こし、しばし夜空を鑑賞。
 翌朝3時半に起床、テントを撤収し、準備をして5時に出発。
 小屋下の沢を渡り、観音岳へ向かう。ここも、全日のドンドコ沢と似たような登山道できつい登りだ。やがて稜線へ出た。八ヶ岳や奥秩父の山々、南アルプスの山々が青空の中にそびえ、美しい。3年前は北岳からこちらを眺めていたが、今度はこちらから北岳や間ノ岳、農鳥岳を眺める。さらにGWには金峰山からこちらを眺め、今度はこちらから反対に眺めている。
 観音岳の頂上に出ると、なんと、大きな富士山がむかえてくれた。頂上の大岩の上を跳びまわりながら写真撮影をした。
 薬師岳へ向かう。この稜線からの眺めもとても美しい。心地よい冷たい風が吹き抜けてゆく。広い薬師岳の山頂でお湯を沸かしカップラーメンを食べる。360度のパノラマを堪能しながら風の中で熱々のラーメンをすする気分は最高だ。このときは未だ下界の気温がかなり高くなっていることなど知りもしなかった。
 中道を青木鉱泉へ下山する。しばらくは調子よく歩いていたが、木の根、笹の根、石の何と多いことか。そして急勾配な上に滑ること滑ること。次第に足に疲労が溜まる。それでも降りなければならないから、足の筋肉疲労や関節の違和感があってもヘロヘロ、クタクタになって下山。「まだかよ〜」とうんざり。
 なんとか壊れた小屋までおりてきて、「さあもう少し」と思ったら、「青木鉱泉40分」の表示。「げっ、さらに40分も歩くのかよ・・・」と神様を呪いたくなる。しかも、下山するにつれて気温があがり、空気が体にまとわりつくようだ。とぼとぼと車道を歩きやっとの思いで到着。
 天空の稜線はこの上なく快適だったが、最後の最後の下山路にやられてしまった。それでも元気な人たちは、サッサと私たちを追い抜いて下山していった。
 私たちにとっては「長かった・・・つらかった・・・きつかった・・・」中道ルートの下山だった。
 

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無雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [日帰り]
鳳凰三山 青木鉱泉日帰り周回
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

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