渋滞から静寂の稜線へ（燕～餓鬼～唐沢）

2016年08月06日(土) ～ 2016年08月07日(日)

• GPS: 18:11
• 距離: 31.6km
• 登り: 3,157m
• 下り: 3,902m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:26
• 休憩: 1:25
• 合計: 7:51

距離 12.8km 登り 2,293m 下り 1,148m

6:00 中房温泉
6:46 6:54 第２ベンチ
8:07 8:21 合戦小屋
9:04 燕山荘
9:25 9:40 燕岳
9:48 北燕岳
10:42 10:57 東沢乗越
11:26 11:46 東沢岳
12:46 12:59 剣ズリ登りの標高2520m付近
13:51 餓鬼岳小屋

2日目

• 山行: 6:54
• 休憩: 2:01
• 合計: 8:55

距離 18.8km 登り 864m 下り 2,785m

4:05 餓鬼岳小屋
4:09 餓鬼岳
5:46 6:15 唐沢岳
7:45 8:36 餓鬼岳小屋
9:38 9:49 大凪山
10:27 10:47 最終水場
11:47 11:57 白沢登山口
13:00 信濃常盤駅

天候

ずっと快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車

往路：4:20に穂高神社登山者用駐車場に到着。4:48発中房温泉行きバスに4:30から並びだしたところ、すでに先客は16人いました。バスは定刻よりも早く来て、満席になると定刻を待たずに発車。もちろん乗り切らないので後続に増発もありました。
復路：白沢登山口から徒歩で信濃常盤駅まで。電車で穂高駅まで行き、歩いて穂高神社の駐車場。国営アルプスあずみの公園から信濃大町駅などへの路線バスもあるようです。

コース状況／危険箇所等

荷物は18kg。水分6.4㍑持って行き、信濃常盤駅に着いたときは残り200mL。全体を通して猛烈に暑かった。（餓鬼岳小屋で購入可能）

写真

8/6 5:52

毎度おなじみの場所。誰もいない奇跡の瞬間に撮影。

8/6 8:06

合戦小屋。酷い渋滞でした。「スタートしてまもなく～第一ベンチ」と「第二ベンチ～第三と富士見の中間付近」はノロノロ。

8/6 8:35

快晴で槍さんこんにちは。翌日下山するまでずっと見えていました。

8/6 8:35

反対側には餓鬼岳見えた！あそこまで行けるの？

8/6 8:55

稜線の向こう側の景色はどうだろうか・・・・。

8/6 9:00

燕山荘直下はお花畑。

8/6 9:04

わぉ。

8/6 9:04

わぉぉ。

8/6 9:04

倍率のいいカメラなら人も確認できそうなくらいくっきり。

8/6 9:05

休憩する予定だったけど、一気に山頂へ行っちゃおう。

8/6 9:06

終わりかけのコマクサさん。

8/6 9:09

イルカが青い空へ。

8/6 9:27

後ろは餓鬼岳。

8/6 9:35

日差しが強いためか東側は白くなりあまり見えません。

8/6 9:43

元気な子。

8/6 9:48

北燕岳への途中にコマクサの栽培試験地あり。もう少し早ければ見頃だったでしょう。

8/6 9:48

北燕岳到着。山頂から踏み跡を辿ってそのまま稜線上を進んた。徐々に危なくなり、東側下方に道が見えたので戻る。

8/6 9:52

山頂手前の標。よく見るとここが三叉路の分岐だったのね。

8/6 10:08

斜面東側を進みまた稜線上へ。ここまでくると誰もいない。この景色を独り占め。

8/6 10:11

稜線上はテンポよく進み、東沢岳が近づいてきました。

8/6 10:15

あとは500m下って200m登るだけ。

8/6 10:18

上部はザレ場の横を通ります。慎重に。

8/6 10:41

東沢乗越。途中に厄介な倒木があり、ザックは木の上、人は木の下から通過。

8/6 11:24

東沢乗越から猛烈に暑い南側斜面を登ると東沢岳山頂のすぐ下。山頂へ踏み跡があります。

8/6 11:26

山頂。こちらは燕の稜線。

8/6 11:26

有明山方面の稜線。興味を持って調べたけど見た目と違って藪藪していた。

8/6 11:27

右奥が餓鬼岳。ここまで来るともう高低差も少なく、楽勝・・・・だと思っていた。小さなアップダウンのオンパレードでバテる。

8/6 11:58

先へ進むとだんだんゴツゴツしてくる。ここは下ります。足場は豊富。

8/6 12:26

ザレ場の横断もあり。

8/6 13:03

一人ずつと書いてあるハシゴ。

8/6 13:07

踏み跡を辿って剣ズリのトップ付近まで行ってみた。鋭い唐沢岳はすぐこそに。

8/6 13:14

ずっと見えている穂先。

8/6 13:14

餓鬼岳方面。稜線上を歩けるわけもなく、西側斜面（写真左側）をアップダウンしながら巻いて進みます。

8/6 13:21

空中回廊。

8/6 13:24

ギザギザの剣ズリ。

8/6 14:49

テン場を通過して2分程で餓鬼岳小屋。ワンルームと言っている人がいた。まさにその通りだった。団体用に離れもありました。

8/6 14:41

テン場にテントを張って山頂へ。バックは唐沢岳。分岐や入り口の下見を兼ねて。

8/6 14:41

山頂からそのまま向かう道でした。

8/6 14:42

明日の下山路の大凪山方面。

8/6 14:43

餓鬼から剣ズリ。

8/6 14:52

テン場に戻って10m弱の段を上がると絶景ポイント。日の入りまで暇なので行ったりきたり。

8/6 17:44

小屋の裏にウスユキソウがいっぱい。

8/6 18:31

もうすぐからが長かった。

8/6 18:34

よく見る光景ですが、根が朽ちているのに枝から養分を吸ってさながら移動しているシャクナゲ。

8/6 18:38

8/6 18:38

8/6 18:39

8/6 18:39

8/6 18:39

8/6 18:42

8/6 18:44

8/6 18:45

8/6 18:46

8/6 18:47

8/7 4:09

翌朝、唐沢岳にレッツゴー。空がスターオーシャン。後ろの明かりは燕山荘。

8/7 4:23

燕山荘と大天荘が縦に並んだ。

8/7 4:28

展望地と唐沢岳の分岐。展望地は20m程奥で行き止まりになっています。

8/7 4:27

展望地から唐沢岳。

8/7 5:03

樹林の中から御来光。山頂で見たかったけど時間的に厳しかった。

8/7 5:19

根が剥き出しで滑りやすいところが多く、唐沢側は掴みながら登る急登。

8/7 5:21

写真では大きさが伝わりませんが私の中ではここが核心。真ん中と左の段で150cm程の高低差があります。掴むところがなくゆっくりと。

8/7 5:27

もうすぐ山頂だと思ったらここから下って南側から回り込みます。

8/7 5:30

8/7 5:37

猛烈な急登で写真を撮る余裕がなかった。掴むものはいっぱいあった。

8/7 5:41

ついに常念山脈の末端に。

8/7 5:41

今日も天気が素晴らしすぎる。

8/7 5:41

槍穂。

8/7 5:41

燕大天井。

8/7 5:42

裏銀座と影唐沢。

8/7 5:42

8/7 5:42

立山剱。

8/7 6:01

餓鬼岳遠い。遠すぎる。

8/7 6:10

戻ったら下山するだけなのでゆっくり。

8/7 6:19

戻ります。木や岩を掴んだり、3点支持で。

8/7 6:31

8/7 7:24

展望地まで戻ってきた。それなりにすれ違った。皆さん、お目当ては同じようで。

8/7 7:40

餓鬼岳山頂より。

8/7 7:41

8/7 8:15

テン場の様子。ここに4張り、

8/7 8:15

反対側、ここに5張り。とても狭く、人が来るとずらしたり向きを変えたりと協力して張りました。

8/7 10:04

白沢へ下山します。大凪山を過ぎると急坂の下り。よく道を開拓したなというくらい。

8/7 10:11

8/7 10:26

最終水場。テント張れますね。

8/7 10:28

水場は10秒も手を入れていられないほど冷たかった。

8/7 10:28

このような橋がたくさんあります。

8/7 10:51

本流脇を通る。ケルンやペンキマークがいっぱい。本流は冷たすぎず、いつまでも手を入れていられた。

8/7 10:52

渡渉点。最上部だけ橋も何もなかった。増水したら危ないだろう。

8/7 10:53

この写真の中だけでケルンが8個。

8/7 10:55

ちょっと心もとないですが階段もたくさん。

8/7 10:56

足場が打ってある滑りやすそうな道。

8/7 10:57

キレイな沢。こちらへは進みません。

8/7 10:56

歩くスペースのないところは斜面を登ったりして迂回します。

8/7 11:01

魚止めの滝。15m大滝くらい。迫力ありました。

8/7 11:03

嫌らしい道が多い。

8/7 11:05

8/7 11:15

ちょっと高度がある道。

8/7 11:28

キノコの山。

8/7 11:40

林道に出て少し歩くと

8/7 11:45

舗装道路の登山口。信濃常盤駅まで6km歩きます。

8/7 11:45

駐車スペース。

8/7 11:57

駐車スペース。右手前と左奥。

8/7 12:22

アルプスあずみの公園付近。太陽に向かって伸びていく。路面触れないくらい暑いのにすごい。

8/7 12:33

灼熱の車道歩き。

8/7 12:36

側溝が二つある。不思議。片方は農業用水路？

8/7 12:44

アルプスの水で育つ稲穂。

8/7 12:58

久しぶりの無人駅。

8/7 13:10

お疲れ様でした。

撮影機器：

DSC-WX50 SONY

感想

lasting

霞沢岳～唐沢岳の常念山脈。反対側の霞沢岳は歩いたのでいつかはガッキー唐沢にも行かないと！と計画してから数年。

天気予報と睨めっこしながら絶対に張れるであろうこの週末まで先送りの日々。
普段の土日では移動がきついので行くなら3連休にしたかった。
しかし今年の海の日連休も微妙な予報。
苦労して現地へ行っても天気が悪い、というのはちょっと考えたくない。
そこで天気が良さそうなこの週末に気合を入れて決行することにしました。

穂高神社駐車場に車を停め、バスに乗って中房温泉に着くと人人人。
4年前の同時期に燕→槍と縦走していたのである程度は想定していたがまた増えたような。
渋滞の合戦尾根をサクッと登るとアルプスこんにちは、
青空の下に期待していた抜群の大展望と出会えました。

燕岳を過ぎると人は一気に減り、北燕から先は誰もいなくなった。
餓鬼から来たであろう6人くらいとすれ違っただけ。
静かな稜線歩きだ、ただ日差しがちょっと強い。いや、ちょっとどころではなかった。
ジリジリと肌に突き刺さってくる。

東沢岳を登ると餓鬼岳は一気に近づく。
東沢から餓鬼までのコースタイムが距離の割りに長いのが気になったが、もう高低差も少ないし余力も残っている、あとは優雅な稜線歩きだろう、と楽観的に考えていた。

実際に歩き出してみると稜線上は大きな岩稜帯で歩くことはできず、東西どちらかの斜面を巻く。
西に岩が広がって歩けなくなると稜線を越えて東側を巻く、歩けなくなると西へ、の繰り返し。
平らなところがないんじゃないかと思えるほどのアップダウンの連続だった。
剣ズリを過ぎるとアップダウンは小さくなるが階段などが豊富に出てきた。

また稜線上に出ると程なくして小屋に到着。
受付をしてテントを張ってようやく落ち着いた。
山頂へ行ったり、見晴らしのいいところへ行ったりと日が暮れるまで時間を潰す。

翌日はついに唐沢岳アタック。
荷物の大半はテントへ置いて行ったので真っ暗の餓鬼岳を過ぎて一気に唐沢岳に到着。
その先は高瀬ダムへ降りていく尾根となっている。ついにここまで来たんだなと。
帰るのが勿体無く、しばらく休憩する。

テントに戻り、ダラダラとテントを撤収し、下山開始。
下山路も下山路でよくこんなところに道を開拓したなと思えるような道だった。急斜面や沢の渡渉点、草刈りなど手入れが大変そう。ありがとうございます。

登山口に着いたらあとは信濃常盤駅までの車道歩き。これまた暑く長い道でした。

コメント

yokowv

黒い人見なかった？笑
おや、同じ日にうちの相方izshun君が餓鬼岳でテン泊してるよ。白沢登山口からスタートで、北アルプス21泊変態縦走の初日。
青いグレゴリーのデカザック、青いアライテントのシングルウォールのテントの人いなかった？着いたのきっと遅かったから分からなかったかな？

ついに行ったのねガッキーKARA。私はいつになることやら。

lasting

Re: 黒い人見なかった？笑
yokoさん

いたーその人！
ザック重量が45kgと謎めいていた方ですね。
どこかで会ったことがあるような、ないような気がして話しかけずじまいでした。
なるほど、yokoさんの記録で見ていたのか。
確か写真44の左上に写っている3人の真ん中の方だったと思います。