塩見岳 蝙蝠岳 鳥倉林道から
- GPS
- --:--
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 2,882m
- 下り
- 2,884m
コースタイム
- 山行
- 13:50
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 15:40
ところが、天候は次第に回復し正午ごろには眺望を楽しめるほどの晴れとなりました。
山はゆとりをもって楽しむのが、やはり一番いいなぁと思った次第です。
天候 | 晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特になしですが、塩見岳頭頂部付近や北俣岳は岩場となっていますので落石注意 ■鳥倉登山口から塩見岳までの間 三伏峠、本谷山があり、下山時の登り返しがキツイと思いました。 ■塩見岳から蝙蝠岳の間 歩き応えのある快適な稜線歩きが楽しめました。ちょっとした岩場とざれ場、緩やかですが3つのピークと中小の肩のアップダウン、ハイマツ漕ぎもあります。 日帰りではなく、通常は1泊ないし2泊するほうが良いと思います。 塩見小屋は要予約です。 |
その他周辺情報 | ■コンビニ 松川インターを降りて最初のセブンイレブンがファイナルコンビニだと思います。 ■水場 三伏峠小屋までの6/10すぎあたりの「ほとけの清水」が実質の最終水場 (一応、三伏峠小屋にも水場はありますが往復20分かかる) ■水、ビール、ジュース類 両小屋で売っているのは直近に水場がなく、冷えていませんので期待し過ぎないよう |
写真
装備
備考 | 今回は日帰りピークハントが目的だったし距離が長いので、もう少し装備をコンパクトにして軽装で臨めば良かったかなと思いました。 |
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感想
塩見岳をはじめて意識したのは5年前。
北岳・間ノ岳に登った際に、早朝のまだ夜が明けたばかりの間ノ岳山頂で記念撮影をお願いしたソロの登山者が遠く南の方角を見つめながら「あれが塩見ですかね?」とつぶやいて、「これから塩見岳へ縦走するんです」と言い残して稜線へ消えて行った姿を見て、カッコいいおじさんだなぁと思ったのが最初でした。
その2年後に改めて白根三山を縦走した際も、鉄兜のようなこんもりした山容の塩見岳が印象に残りました。
そして今年の6月に中央アルプスの越百山から南駒ヶ岳を経て空木岳を周回した際に
もこんもりした山の肩越しに富士山を見たのですが、そのこんもりした山が塩見岳で
今年こそは塩見に登ろうと気持ちが高まっていきました。
塩見岳について調べたり、ヤマレコなどを拝見していると、塩見岳のその先にコウモリ岳という面白い名前の山があることを知りました。蝙蝠岳は日本百高山で40番目に高い山だそうで、それならば、併せて登ってしまおうと欲が湧いてきました。
ただ、鳥倉登山口から三伏峠を経由して塩見岳の山頂まででも、かなりのロングコースで、蝙蝠岳までの日帰りとなるとギリギリ行けるかどうか。
自分にとってはチャレンジでしたが、次の山行を見据えた時に、どこまでやれるか試したい気持ちもあっての今回の山行となりました。
自宅を前日の夜に出発し、駒ヶ岳SAであと数分で適用される深夜割を受けるために少し時間調整。鳥倉林道は意外に遠くて長い道のりで、第一駐車場に到着したのが午前1時30分ごろでした。
少し仮眠して3時過ぎに出発、満天の星空で今日来てよかったなぁと思いました。
真っ暗の登山道でしたが危険箇所は特になく、順調に三伏峠小屋に到着。
そこから三伏山に登れば、日本百名山に記されていたように「三伏峠の上に立って、そこから眼の前に中俣を距てて仰ぎ見た塩見岳のすばらしい姿に、旅人は息を飲む思いをしただろう」と記された「天下一品の」塩見岳がドーン!と見えるハズでしたが、なんと塩見岳の山頂はガスで覆われ全く見えませんでした・・
ここで一気にテンションが下がり、塩見小屋についても山頂部はガスで覆われたまま。一縷の望みをかけて山頂を目指すも、山頂はガスと谷から巻き上がってくる強風うの悪天候で、蝙蝠までの道のりは諦めるしかないかと思いました。
それでも行けるとこまで行ってみようと先へ進むことにしました。少し下ったところで強風にあおられ、いったん東峰まで戻ったのですが、時折、青い空が垣間見えたのと、山頂でチェックした天気予報ではA判定だったこともあり、覚悟を決めて進むことにしました。
すると北俣分岐に至る手前で青空が広がり始め、蝙蝠へ続く稜線がハッキリと姿を現しました。まるで「お前の進む道はこっちだよ」と導かれているような気がしました。こうなったら、行くしかない。一気にテンションを持ち直しました。
蝙蝠岳に至る稜線上のいくつかのアップダウンをこなし、ハイマツを漕ぎ漕ぎ、どんどん蝙蝠岳が近くなり、ついに蝙蝠岳に登頂することができました。
蝙蝠岳の山頂には誰もおらず、まさに貸し切り状態。南アルプスの中央でひとり占めの空間で贅沢なひと時を過ごすことができました。
急がないと明るいうちに戻れなくなるので、名残惜しくも下山を開始したのですが、この稜線から見る塩見岳の山容が秀麗で素晴らしいものでした。塩見岳といえば鉄兜のようなこんもりした山というイメージだったのが、蝙蝠の稜線からみる塩見岳はスッキリとした秀麗な三角形の山容でここまで来て本当に良かったなぁと思えるものでした。
南アルプスの山域は奥深く、広大。とても歩きごたえのある稜線続きで、今度は北岳や仙丈ケ岳から仙塩尾根を縦走してみたいと思いました。
また自分にとっては未踏の地である荒川方面の山域も来年には是非やりたいなぁと期待が膨らむばかりとなりました。
塩見岳はもちろん、蝙蝠岳まで行くことが出来て大満足の山行となりました。
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