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Yamareco

記録ID: 96363
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

秩父槍ヶ岳〜典型的な遭難パターンに陥りかけるも自力下山・・・

2011年01月22日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:16
距離
4.5km
登り
902m
下り
816m

コースタイム

池袋06:55〜<西武特急ちちぶ3号>〜08:14
西武秩父
08:22御花畑〜08:42三峰口
08:50秩父鉄道・三峰口駅バス停(川又経由・中津川行き)
09:45相原橋バス停着 〜 登山開始
■■
09:50相原橋
10:03野鳥観察小屋10:06
10:24野鳥の森歩道終点の標識
11:06固定ロープ11:14
11:21秩父槍ヶ岳(1341m峰)
11:39TVアンテナ(男性2人組と会う。この日会った唯一の登山者)
11:47秩父槍ヶ岳(1430m峰)11:50
11:52北西方向の踏み跡を頼りに尾根を行く分岐(諏訪神社へ下る想定だったが、、、)
12:12地図にはない見晴らし台岩(約1,380m)12:17
12:24三角点標
12:43岩に赤ペンキ印(1)
12:45岩に赤ペンキ印(2)
12:46赤い「鳥獣保護区域」標識
13:25尾根の切り立つ急壁を何とか降下
13:31滑落その1(10mほど滑り落ちる。GPSロガーの電池蓋が開いて電池が出てしまい、ログはここまでしか取れていない)
13:36尾根づたいを断念し谷へ降り始める
13:45降りたら氷結した滑沢だった(涙)
13:55頃 滑落その2〜ハンドボールサイズくらいの氷塊がゴロゴロした沢床に頭から落下するも、右腕でカバーして幸運にも打撲程度で済む
14:31凍結沢の最後のフォール部を、カニ歩きで急斜面を迂回し降りきる
14:39「彩の国ふれあいの森」の木道
14:40日当たり良好の中津川の河原で昼食休憩、着替え
15:51河原を出発〜中津川キャンプ場、吊り橋を経て車道へ
16:06歩いて中津川バス停、森林科学館へ。科学館で時間をつぶす
■■
16:58中津川バス停を最終バス出発(本来は16:55だがドライバーが「早く着いちゃうから」とのことで3分遅れ出発)
18:05「三峰口」駅着
18:15「三峰口」駅発〜18:37「御花畑」駅着
19:25「西武特急ちちぶ号」〜20:44池袋着
天候 快晴〜晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
●入山・・・秩父鉄道「三峰口駅」から西武バス・中津川行〜相原橋バス停下車
●下山後・・・中津川バス停から西武バス・三峰口行〜三峰口駅
コース状況/
危険箇所等
■野鳥観察小屋から左回りコースをとる場合、、、
・前半は枯葉で滑りやすい。踏み跡はそこそこあるので迷いやすくはないが急坂箇所も多く注意が必要。
・所々で両手両足を使ってクライミングの要領で登る箇所もあるので、そういった経験がないと厳しい。
・尾根の右側を巻くルートが頻出するが、出来るだけ尾根上を歩いた方が良さそう。どうしても巻かなくては先に行けない箇所も数回あり、そこは例外だが。
・1,341mピーク手前にある固定ロープの状態は写真の通り
・固定ロープから1,341mピークの間のわずかな距離のルートが、わりとゴチャっとしていて分かりづらいと思った。

■諏訪神社へ下るルート
今回の最大のミス、、、私は間違えて「コンサイス」ピークのすぐ先にある分岐標識から北西に伸びる踏み跡を辿ってしまいましたが、諏訪神社へ下るルートはTVアンテナから少し下るルートらしいです。当然私は確認できていませんが、森林科学館の方にそう聞きました。
ちなみに諏訪時神社〜TVアンテナのルートは、元々は地元の方が使っていた道だそうです。私が事前に思い込んでいたような「簡単な」ルートでは決してない、とも言われました。

■右回り(時計周り)の場合
観察小屋裏手からの左回り登りコースを実際に歩いてみて、各所で言われている通り1,341mピークから東へ下るのはかなり困難でオススメしません。地元の方からも「毎年何人か行き詰って救助依頼が出される事故が起こっている」とのこと。
1/25000地形図を拡大してルートも書き入れて準備万端、、、のはずだったが・・・
2011年01月23日 13:25撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/23 13:25
1/25000地形図を拡大してルートも書き入れて準備万端、、、のはずだったが・・・
相原橋バス停のトイレ。冬季を使用不可
2011年01月22日 09:47撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 9:47
相原橋バス停のトイレ。冬季を使用不可
相原橋バス停(トイレ、休憩所)
2011年01月22日 09:47撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 9:47
相原橋バス停(トイレ、休憩所)
相原橋バス停から登山口
2011年01月23日 13:25撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/23 13:25
相原橋バス停から登山口
登山口で見られた氷結した滝
2011年01月22日 09:48撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 9:48
登山口で見られた氷結した滝
登山口
2011年01月22日 09:48撮影 by  SH704i, DoCoMo
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登山口
2011年01月23日 13:25撮影 by  SH704i, DoCoMo
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和名倉山でも似たような警告を見たような。ここに書かれている通り「ケモノ道」に惑わされた1日でした。
2011年01月22日 09:51撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/22 9:51
和名倉山でも似たような警告を見たような。ここに書かれている通り「ケモノ道」に惑わされた1日でした。
スタートして早々、こんなわかりやすい表示が
2011年01月22日 09:51撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 9:51
スタートして早々、こんなわかりやすい表示が
手すりのあるルート
2011年01月23日 13:25撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/23 13:25
手すりのあるルート
しかし手すりが崩壊している箇所も
2011年01月23日 13:25撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/23 13:25
しかし手すりが崩壊している箇所も
野鳥観察小屋までの区間、至る所でこのような氷結した流れが
2011年01月22日 09:56撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 9:56
野鳥観察小屋までの区間、至る所でこのような氷結した流れが
ゴッツい氷の塊
2011年01月22日 09:57撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 9:57
ゴッツい氷の塊
野鳥観察小屋が見えてきました。分岐はもう少し先
2011年01月22日 10:00撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 10:00
野鳥観察小屋が見えてきました。分岐はもう少し先
2011年01月22日 10:01撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 10:01
右手の「県道」の方に進むと野鳥観察小屋。しかし県道って何?
2011年01月22日 10:03撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/22 10:03
右手の「県道」の方に進むと野鳥観察小屋。しかし県道って何?
小屋の裏手にこの札が。左回りコースはここを入っていきます。
2011年01月23日 13:25撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/23 13:25
小屋の裏手にこの札が。左回りコースはここを入っていきます。
野鳥観察小屋の内部
2011年01月23日 13:25撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/23 13:25
野鳥観察小屋の内部
急登が続きます
2011年01月22日 10:11撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 10:11
急登が続きます
尾根に出ました
2011年01月22日 10:21撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 10:21
尾根に出ました
バス停から30分余で野鳥の森歩道終点の標識に。思ったより早かった
2011年01月22日 10:24撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/22 10:24
バス停から30分余で野鳥の森歩道終点の標識に。思ったより早かった
急坂続きの痩せ尾根
2011年01月22日 10:25撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/22 10:25
急坂続きの痩せ尾根
2011年01月22日 10:28撮影 by  SH704i, DoCoMo
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尾根上
2011年01月22日 10:37撮影 by  SH704i, DoCoMo
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尾根上
こういう所は歩きやすい
2011年01月22日 10:38撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 10:38
こういう所は歩きやすい
歩き始めて50分の地点で初めて雪を見たが、こんな程度のまばらな感じ。
2011年01月22日 10:39撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 10:39
歩き始めて50分の地点で初めて雪を見たが、こんな程度のまばらな感じ。
攀じ登ります
2011年01月22日 10:46撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 10:46
攀じ登ります
ここは無理だったところで、右を巻いて尾根上に出て、後ろを振り返った図
2011年01月22日 10:52撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 10:52
ここは無理だったところで、右を巻いて尾根上に出て、後ろを振り返った図
固定ロープが見えてきました
2011年01月22日 11:04撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:04
固定ロープが見えてきました
エンドはこんな感じのロープ
2011年01月22日 11:06撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:06
エンドはこんな感じのロープ
お約束のセルフ撮。時間食うんだよな
2011年01月22日 11:08撮影 by  SH704i, DoCoMo
1
1/22 11:08
お約束のセルフ撮。時間食うんだよな
ロープをピンと張るとこんな感じ
2011年01月22日 11:11撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:11
ロープをピンと張るとこんな感じ
その先は、このように細い木の幹に結び付けられている
2011年01月22日 11:13撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:13
その先は、このように細い木の幹に結び付けられている
固定ロープを上から見下ろした図
2011年01月22日 11:14撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:14
固定ロープを上から見下ろした図
通行止め区間はここで終了
2011年01月22日 11:20撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:20
通行止め区間はここで終了
西側から見るとこんな感じ(1)
2011年01月22日 11:20撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:20
西側から見るとこんな感じ(1)
そしてすぐのところに1,341mピーク
2011年01月22日 11:22撮影 by  SH704i, DoCoMo
2
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そしてすぐのところに1,341mピーク
西側から見るとこんな感じ(1)
2011年01月22日 11:24撮影 by  SH704i, DoCoMo
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西側から見るとこんな感じ(1)
秩父槍ヶ岳並みにひょっこり突き出たフォルムの山が遠くに見えたんだけど、あれはどの山だろうか。
2011年01月22日 11:28撮影 by  SH704i, DoCoMo
1
1/22 11:28
秩父槍ヶ岳並みにひょっこり突き出たフォルムの山が遠くに見えたんだけど、あれはどの山だろうか。
尾根上を西へ進むと、これ以上進めない、、、
2011年01月22日 11:31撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:31
尾根上を西へ進むと、これ以上進めない、、、
右手を見下ろすと赤テープの目印。下ります。
2011年01月22日 11:31撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:31
右手を見下ろすと赤テープの目印。下ります。
2011年01月22日 11:33撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/22 11:33
2011年01月22日 11:34撮影 by  SH704i, DoCoMo
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TVアンテナがすぐ上にある地点まできました
2011年01月22日 11:37撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:37
TVアンテナがすぐ上にある地点まできました
テレビアンテナ(1)
2011年01月22日 11:39撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:39
テレビアンテナ(1)
テレビアンテナ(2)
2011年01月22日 11:40撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:40
テレビアンテナ(2)
2011年01月22日 11:44撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:44
ちょっと小高くなったところを登ってみると、、、
2011年01月22日 11:47撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:47
ちょっと小高くなったところを登ってみると、、、
目立たないので見過ごしてしまいそうな「コンサイス 秩父槍ヶ岳 1,430m」の表示
2011年01月22日 11:50撮影 by  SH704i, DoCoMo
1
1/22 11:50
目立たないので見過ごしてしまいそうな「コンサイス 秩父槍ヶ岳 1,430m」の表示
コンサイス頂を降りるとすぐ分岐の道標。ここから北西方向に見られる踏み跡を尾根方向に進みましたが・・・
2011年01月22日 11:48撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 11:48
コンサイス頂を降りるとすぐ分岐の道標。ここから北西方向に見られる踏み跡を尾根方向に進みましたが・・・
いったん西に延びる尾根にルートをとってしまい、おかしいと思ってすぐ引き換えし、北西方向の尾根に再度のりました
2011年01月22日 11:54撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/22 11:54
いったん西に延びる尾根にルートをとってしまい、おかしいと思ってすぐ引き換えし、北西方向の尾根に再度のりました
右手に切り立つ岩が
2011年01月22日 12:10撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 12:10
右手に切り立つ岩が
攀じ登ってみたら本日最高の見晴らしの展望台岩(1)から真北方向。ロガーによると標高約1,380m。地図には載っていない。
2011年01月22日 12:14撮影 by  FE240/X795 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/22 12:14
攀じ登ってみたら本日最高の見晴らしの展望台岩(1)から真北方向。ロガーによると標高約1,380m。地図には載っていない。
展望台岩から(2)北東方向
2011年01月22日 12:14撮影 by  FE240/X795 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/22 12:14
展望台岩から(2)北東方向
展望台岩から(3)北西方向
2011年01月22日 12:14撮影 by  FE240/X795 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/22 12:14
展望台岩から(3)北西方向
展望台岩から(4)ちゃっかりセルフ撮も忘れず
2011年01月22日 12:16撮影 by  SH704i, DoCoMo
1
1/22 12:16
展望台岩から(4)ちゃっかりセルフ撮も忘れず
展望台岩には雪が残っていました。この日、山中で見た一番まとまった雪でした
2011年01月22日 12:16撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 12:16
展望台岩には雪が残っていました。この日、山中で見た一番まとまった雪でした
展望台岩に何やら表示が。読めませんが「秩父〜」でしょうかね。
2011年01月22日 12:18撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 12:18
展望台岩に何やら表示が。読めませんが「秩父〜」でしょうかね。
展望台岩を降りて間もなく見られた三角点標
2011年01月22日 12:24撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 12:24
展望台岩を降りて間もなく見られた三角点標
ただし痩せ尾根の非常に歩きづらいルート。登りルートと大差なし
2011年01月22日 12:31撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 12:31
ただし痩せ尾根の非常に歩きづらいルート。登りルートと大差なし
岩に赤いペンキ印(1)。ってことはルートは正しいのか。それにしても、、、な険しさだけど。
2011年01月22日 12:43撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 12:43
岩に赤いペンキ印(1)。ってことはルートは正しいのか。それにしても、、、な険しさだけど。
続けてもう1つ赤いペンキ印(2)
2011年01月22日 12:45撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 12:45
続けてもう1つ赤いペンキ印(2)
鳥獣保護区域の標識も。先へ進みます。
2011年01月22日 12:46撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 12:46
鳥獣保護区域の標識も。先へ進みます。
自分で書いたルート図だとほぼ真北に進むべきところ、だんだん西に寄っていたので、右手にトラバースし、右手の尾根に移ります
2011年01月22日 12:52撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 12:52
自分で書いたルート図だとほぼ真北に進むべきところ、だんだん西に寄っていたので、右手にトラバースし、右手の尾根に移ります
2011年01月22日 12:53撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 12:53
焦げたメロンパンのような巨大キノコ
2011年01月23日 13:20撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/23 13:20
焦げたメロンパンのような巨大キノコ
徐々に稜線通しでは歩けない険しさに
2011年01月22日 13:15撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 13:15
徐々に稜線通しでは歩けない険しさに
ザイル無しでの降下はキツかった
2011年01月22日 13:25撮影 by  SH704i, DoCoMo
1
1/22 13:25
ザイル無しでの降下はキツかった
続けざまにこんなところも降下せねば
2011年01月22日 13:25撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 13:25
続けざまにこんなところも降下せねば
何度目かの下りで、ついに10mくらい滑落してしまいました。
2011年01月22日 13:35撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/22 13:35
何度目かの下りで、ついに10mくらい滑落してしまいました。
もう耐えきれなくなり、尾根を諦めて谷へ降りることにしました。この時点ですでに集落が見えていたこともあって。
2011年01月22日 13:36撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/22 13:36
もう耐えきれなくなり、尾根を諦めて谷へ降りることにしました。この時点ですでに集落が見えていたこともあって。
しかし降り着いたところは、氷結した沢だった。。。典型的な遭難パターンに。距離的にはそれほどないはずだったので、もうひたすら「滝が現れないように」と祈りました。ちなみに地図には載っていない名無しの沢。
2011年01月22日 13:45撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/22 13:45
しかし降り着いたところは、氷結した沢だった。。。典型的な遭難パターンに。距離的にはそれほどないはずだったので、もうひたすら「滝が現れないように」と祈りました。ちなみに地図には載っていない名無しの沢。
前の写真から約1時間後、最後の難所を、斜面をつかって迂回して何とかクリア。心臓に悪い
2011年01月22日 14:31撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/22 14:31
前の写真から約1時間後、最後の難所を、斜面をつかって迂回して何とかクリア。心臓に悪い
中津川に流れこむ最下流部に人工の堰堤が2つほど。
2011年01月22日 14:33撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 14:33
中津川に流れこむ最下流部に人工の堰堤が2つほど。
2011年01月22日 14:36撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 14:36
彩の国ふれあいの森 の木道に出ました
2011年01月22日 14:39撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 14:39
彩の国ふれあいの森 の木道に出ました
中津川の川面(1)は雪に覆われていました。山には全くといっていいほど雪はなかったのですが・・・
2011年01月23日 13:18撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/23 13:18
中津川の川面(1)は雪に覆われていました。山には全くといっていいほど雪はなかったのですが・・・
中津川の川面(2)
2011年01月22日 14:43撮影 by  FE240/X795 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/22 14:43
中津川の川面(2)
中津川の川面(3)奥に見えるのが中津川キャンプ場の出入り口となる吊り橋
2011年01月22日 14:44撮影 by  FE240/X795 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/22 14:44
中津川の川面(3)奥に見えるのが中津川キャンプ場の出入り口となる吊り橋
中津川の川面(4)
2011年01月22日 14:44撮影 by  FE240/X795 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/22 14:44
中津川の川面(4)
遅いランチ。緊張の連続で空腹も忘れていました。日当たり良好で気持ちいい。
2011年01月22日 14:55撮影 by  SH704i, DoCoMo
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1/22 14:55
遅いランチ。緊張の連続で空腹も忘れていました。日当たり良好で気持ちいい。
2011年01月23日 13:18撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/23 13:18
2011年01月22日 14:41撮影 by  SH704i, DoCoMo
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中津川キャンプ場
2011年01月22日 15:53撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 15:53
中津川キャンプ場
吊り橋
2011年01月22日 15:54撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 15:54
吊り橋
吊り橋を渡ったところから、下山してきた辺りを望む
2011年01月23日 13:18撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/23 13:18
吊り橋を渡ったところから、下山してきた辺りを望む
バス終点の中津川バス停のあるところに
2011年01月22日 16:06撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 16:06
バス終点の中津川バス停のあるところに
バス出発まで時間が1時間弱あったので森林科学館で時間をつぶしました
2011年01月22日 16:48撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 16:48
バス出発まで時間が1時間弱あったので森林科学館で時間をつぶしました
科学館の内部
2011年01月22日 16:11撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/22 16:11
科学館の内部
こんなジオラマも
2011年01月23日 13:18撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/23 13:18
こんなジオラマも
平賀源内がこの集落に住んでいた期間があったとかで。
2011年01月23日 13:18撮影 by  SH704i, DoCoMo
1/23 13:18
平賀源内がこの集落に住んでいた期間があったとかで。
実演販売の木工職人さん。今作っているのは蕎麦粉をこねる器だそうで。いろいろとお話しが聞けて楽しかったです。
2011年01月22日 16:12撮影 by  SH704i, DoCoMo
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実演販売の木工職人さん。今作っているのは蕎麦粉をこねる器だそうで。いろいろとお話しが聞けて楽しかったです。
三峰口駅ではお約束の記念撮影
2011年01月22日 18:03撮影 by  SH704i, DoCoMo
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三峰口駅ではお約束の記念撮影
三峰口駅のかわいいストーブ
2011年01月22日 18:08撮影 by  SH704i, DoCoMo
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三峰口駅のかわいいストーブ
こんなに足繁く秩父に来るなら、一度は食べてみたいわらじとんかつ。ただし西武秩父駅にあるコレは本物の味ではないそうです。
2011年01月22日 18:41撮影 by  SH704i, DoCoMo
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こんなに足繁く秩父に来るなら、一度は食べてみたいわらじとんかつ。ただし西武秩父駅にあるコレは本物の味ではないそうです。
地図上にない「見晴台岩」と「沢」の位置
2011年01月24日 02:59撮影
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地図上にない「見晴台岩」と「沢」の位置

感想

今回、道を間違えて先に行けずやむを得ず降りたら沢だった、、、という典型的な遭難パターンに陥り、かつプチ滑落もしてしまったのですが、原因を検証してみました。森林科学館のスタッフとずっと話をしていた中にヒントも。

●前日、自分で1/25000地形図に書き入れたルートのうち、下山ルートが間違えていた(失笑)。書き間違えたルートのライン=尾根は、通しで歩けない状態。

●ルート書き間違いを誘発した遠因について。
今回の登りルートは、「埼玉県の山」の中で「本書最難関コース」と書かれているし、通行止め区間を含む。そのため猛烈に事前情報収集を行い、もはや地図を見なくても歩けるほど、登りルートに関する情報を頭の中に叩き込んだ。
一方、下りの「諏訪神社ルート」は、スタート地点の相原橋に戻る周回コースより難易度が低いという情報を複数見て、ネットで集団のハイカーが登っている写真をみたこともあり「踏み跡がしっかりした簡単なコースに違いない」と勝手に思いこんで、あまり情報収集に熱を入れなかった。登りルートに集中しすぎた感もある。油断したのだ。

●どのように間違えたのか?
科学館で尋ねたところ「TVアンテナのところから少し下る感じでルートをとる」そうだ。帰宅後よく調べたら、確かに「TVアンテナのところに中津川方面の道標がある」と書かれていた。実はTVアンテナでこの日唯一の登山者と会ったのだが、ひとがいたせいもあってTVアンテナは写真を撮ってそくそくと先へ進んでしまっていた。道標を見ていたら結果は変わっていただろうか・・・。
ネットなどで事前情報収集した中で、TVアンテナより先に進んだ「1430mピークのところから北西方向の尾根に踏み跡あり」という情報が共通して複数見られた。地形図を見ると、その尾根を真北にたどっていくとちょうど諏訪神社にたどり着く格好になるので、勝手にその尾根がルートだと思いこみ、地図に書き入れた。
ネットでこのルート図を見つけることが出来なかったが、さほど気にならなかった。

●失敗の概要
最初に踏み跡をたどって尾根を進んだ道は、間もなくして踏み跡がなくなり急な下りでおかしいし、やけに西の方角だったので一度戻った。戻る途中に東側に別の尾根があり、それ以東には尾根がなかったことから、この尾根に違いない、と進んでみた。(後から地形図とGPSログを見比べると、この尾根ですら自分で書き入れた尾根より西側だった)

間もなく右手に切り立つ岩峰。これを左に巻きながら尾根に立つと、本日一番の見晴らし台。後ろを振り返って1,430mピークを望むと、ほぼ同じ高さだった。ログで調べたらここは約1,380mの標高だ。狭い頂上には秩父槍ヶ岳コースと違って遮る木々がないので、見晴らしが抜群。写真を撮りまくるが、台状で進行方向は完全に切り立った状態、先に進めないので降りざるを得ない。何かの木に大きく赤いペンキで文字が書いてあったが、風化して解読できず。
降りてからも険しい道が続くが、すぐに三角点標や岩に赤いペンキで印がつけられていたり、鳥獣保護区域の標識もあり、間違えてはいないだろう、ただそれにしても険しい、、、と思いながら歩を進めた。またこの先、最後までずっと「踏み跡ってほどではないが、何となく道になっているような」感覚を引きずりながら進んだのだが、これらはケモノ道だったのか。。。いまだに、この2つの赤ペンキ印、鳥獣保護区域標識の意味するところが解読できていない。どこと結ぶルートなのか。。。

さて、一応痩せ尾根を歩けたので先に進むと、すぐに切り立った岸壁で稜線を通して歩けず左に巻いたりしているうちに、尾根も巻き道も行けない激急斜面の連続になる。その斜面をなけなしのクライミング技術で、木や岩をつかみながら這うように進むが、垂直に降りるケースなどもあり、ザイルなしでは到底無理なルートになっていた。ちなみにザイルは持ち合わせていませんでした。
で、方角も自分が地図に書いたライン=真北とは違って西北西なので右手に見えてきた別の尾根にトラバースし方向を修正。その後あたりで一度滑落。もろい土の斜面を木の根や幹だけを頼りに下っていたら、木が折れたのか足下が崩れたのか、10mくらい滑り落ちて右大殿筋と左膝を強打。恐る恐る自分の身体を確認すると、骨折はしていないようだ。ラッキーだ。下山後に気付いたが、ザックの外側に括り付けていたGPSロガーの電池蓋がはずれ電池が飛び出してしまい、ログがとれたのはこの地点まで。
さて、これ以上尾根づたいを続けると、いつでも滑落の恐れがあり、そのストレス、恐怖から登山のセオリーに反するが、もう谷床へ降りることを決心。1つ明るい兆しとして、北の方角のそれほど遠くないところに車道、集落が見えていた点。これは非常に心強く「絶対に自力下山できる」という強い意志を保てた。地形図上も、北上すればいずれ車道に出る形で、行く手を阻むものはなさそうだった。

しかし降りるのも容易ではなく、道無き超急斜面で足下は脆い。雪山じゃないのに尻セードに近い格好をとったり、逆に向いて降下したり、、、谷床に近づいていくのだが、そこには絶望が待っていた。というのも地図に載っていないが、そこは沢だったのだ。沢じゃないだろうから降りても大丈夫と思っていたのだが万事休す。典型的な遭難パターンだ。更に悪いことに、その沢は全面凍った”滑沢”なのだ。これで事故が発生する要素が揃ってしまった。
集落が見えている、ということだけを支えに(もう絶対に戻れない状況)凍った沢に沿って、氷に足を踏み入れないよう歩を進めた。しかし左右ともに切り立った斜面の底にある沢、容易に歩けるルートなどない。両側斜面は枯れ葉に埋もれていて滑りやすい。斜面を歩くことができないので沢ぎりぎりのところを歩き、沢下りを始めた。最初か2番目の少し流れ落ちている部分を、岸の岩だけを手がかりにゆっくり降りていたが、まだ序盤で慣れていなかったこともあり、ここで思いっきり滑り落ちた。沢の表面は大抵、透明でツルっとしているのだが、そこは流れ落ちる滝壺みたいなところだったから、ハンドボールかソフトボール大の氷塊がゴロゴロしている運の悪い場所での滑落だった。天地が逆になり頭から落ちているのがわかった。割とスローモーションに感じた。本能的に頭を防御するために右腕で頭をかばった結果、右肘を強打した。今回も幸運にも骨折その他大怪我無し。

以降は少しずつコツを掴んで、リスクを最大限抑える選択肢で降り続けた。最後の最後に超難関な流れ落ちに。ここは右岸斜面をトラバースするしかなさそうだが、手がかりの木や岩が殆どなかった。とりあえず木だけが頼りで、ボルダリングで多少習得していた技術を総出動させ、時間をかけて何とかクリア。
あとは人工の堰堤があって、平地にでると遊歩道、そして木々の間から何となく白く見えていたのは中津川の川面の雪だった。
日当たりの良い、1月下旬にしては暖かいその河原でやっと一息つき、着替えて昼食をとり、最終バスまでかなり時間があるのでのんびり過ごした。
やがて日が山に隠れて影ってきたので河原を発ち東側に見えた吊り橋の方へ歩いて行った。吊り橋は「中津川キャンプ場」の出入口だった。つまり諏訪神社より西側に下山したのだ。吊り橋を渡って車道に出て、西の方角へ歩いていくと「西台」バス停があり、さらに進むと終点の中津川バス停。時間はたっぷりあったので、そこにあった森林科学館というところで時間をつぶした。来場者など居らず、木工職人が何やら木の器を作っていたので、地元のいろんな話をきいた。科学館のスタッフ(1人だけ)の方とも話をして、このあたりにアイスクライミングのスポットがあることや、シャクナゲの良いポイントがあるとか、南天山の見晴らしが良いとか、そんな話をしながら、最終バスまでの時間を有効につぶすことができた。
話をうかがっていてゾっとしたのは、今回私がたどった下山ルートより西側に進路をとってしまっていたら、恐らく脱出できなかったかもしれない、という話。西側の方にはもっと酷い滑沢があるし、そこらじゅう氷結しているから無理だったかもよ、と。アイスクライミングのスポットがあるくらい凍りやすいエリアですからね。。。この辺りは地形図だけを見てもわかりません。


今回は、最も警戒していた登りルートが、ちょっと肩すかしなくらいあっさり終わってしまい、逆にノーマークだった下りルートで大失敗してしまった。ちょっとシャレにならない場面もあったし、反省すること多し。
ザイルの使い方をマスターして、必要あらば携行したい。

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コメント

さすが!
ピークハンターならぬ『滑落しそうな山ハンター』ですね。急斜面の落ち葉が今にも滑りそうでコワいです。

遭難パターンに陥ってもちゃんと写真を撮るのを忘れないのが素晴らしいです。臨場感あふれるリポートこれからも楽しみにしてます。

でもリアル遭難はやめてね(>∇<;)
2011/1/26 17:06
反省
最近みた映画(DVD)「運命を分けたザイル」の冒頭で、「遭難事故の80%は下山時に発生する」というフレーズが出てきますが、まったくです(山のレベルが違いすぎますが)。今回下山は楽勝だと思っていましたから、、、。

写真を撮っている間は精神的に全然OK状態ですね。マジでヤヴァくなると写真なんて撮りませんから。

リアル遭難しないためにもロープワークを身に付けます(^^ しかし奥秩父、奥武蔵は楽しいですよ。
2011/1/26 18:34
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