石鎚山北壁ダイレクトルート
- GPS
- 11:36
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,970m
- 下り
- 1,974m
コースタイム
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 4:32
- 合計
- 11:35
天候 | 朝だけ良かった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ダイレクトルート、元A2と日本山岳大系には書かれている。デシマルで言ったら、一ピッチ目が10d、2ピッチ目が11C~Dくらいか? ルートは遭難プレートから5m左が取りつき。左上に見える明瞭な凹角を登る。支点はハーケンと錆びたリングに手製のハーケンなどで、衝撃荷重に耐えれるどうかは不明。過去2回ボルトが抜けて落ちた奴を見たことがある。 取りつきやすく、ピッチ数も少ないので、1本だけ登るのではいまひとつ物足らないかもしれない。だが終了点が山頂という恵まれたロケーション、ギャラリーとの交わり(大概はただうるさいだけだが)などの部分は魅力である。 |
写真
感想
おおよそ聞いた事がない、石鎚北壁でクライミングするいうのに西之川から登山開始てのは(^^;;
しかもワタクシもケンもお初。トイルート以外、考えもしていなかったが計画書によるとダイレクト・・。よくよく見たら西之川登山口から4時間で取り付きに到着となっている。ガチャやらロープやら重いのに。
ダイレクト行くなら土小屋から。トイなら西之川から出ませんか?と進言しようかとも思ったけどやめた。厳しい条件にチャレンジするのも悪くない。
「岩が濡れてなきゃ何とかなるかぁ」くらいに考えてた。キッチリ濡れてて何ともならなかったけど
集合して西之川登山口からスタート。
歩き出してすぐ。暑い暑いとジャックナイフ氏、ケンが裸になった。野地の長い登りを経て成就へ。ここは泊まりの人らが居てて恥ずかしいので裸族は人に戻った。
人気が少なくなったので彼らは再び裸族に戻り、3の鎖を目指す。しかし裸族、早い・・。やはりワタクシ一人遅れを取る。ワタクシ一人だけ服を着ているので放熱の関係上、不利だったのかも知れない
で、取り付きへ。直下から見る北壁に圧倒された・・簡単に言うとビビった。
トップがあれよあれよと登っていき、GOがかかったのでワタクシも登り出す。半分までは良い感じで問題なく登れた。ボードはワタクシ下手くそだが案外実戦ではイケるんではないか?そんな風に思ってたけどそこまでだった。半分より上は岩が濡れまくっててどう攻めたら良いか全く分からない。どこに手足を置いてもツルツル滑るんである。リーダー、どうやって登ったんだコレ?と何度も思ってしまった。
仕方ないのでヌンチャクワシ掴み&ゴボウで何とかビレイ点までよじ登った。最後の乗り上げは薄氷ものだった。偶然一発で決まったから良かったものの、ミスったら二度目登る腕力尽きてたかも知れない。
ケンも苦労して登ってきたので2ピッチ目へ。スラブというかツルツルの一枚岩があり得ない角度で突き上げている。よーく見るとやはり上の方は濡れている・・。ヒヨった。これ以上なくヒヨった。「イケるかなー。アカンのちゃうかなー」とぼんやり考えてたらビレイ解除の声が聞こえてきた。
上の空なあまり、ハイハイ解除ね、とセルフビレイに手をかけていた。ケンが「オッサン、それセルフやぁ〜。そっち違う」と教えてくれたがもう既にロープは流れ出している。仕方ないので手動でロープ送りまくった。
で、おっとろしい2ピッチ目。アブミ使い恐る恐る登ってく。二箇所、身を乗り出す所がある。600m下は何もない。かなりイヤだったが何とか突破。続いて登ろうとするも、ロープが動かない・・(T ^ T)
下を見るとケンのロープと交差してZで絡まっている。戻る事など出来やしない。磔の刑だ・・。幸いカンテ岩だったので背中を預ける事は出来たがドエラく恐ろしい所で身動き取れなくなったものだ。
「ケン、登って外してぇぇ( ; ; )」と言うのが精一杯。
「マジかよ!」ケンにしてもテンション掛からない状態で登らなければならない。ムチャ言ってるのは重々承知だがケンお願いするしかなかった。慎重に且つメチャ頑張ってケンは登り、何とか正常化させてくれた。
解放されたので登ろうとしたが今度はアブミのバックアップが変に絡んでいる。ヨタヨタと直していたら下から「はよ動いてくれー。拷問やぁ」
見ればワタクシ以上に厳しい所で停滞している(^^;;
何とか一枚岩を登り、安心した所で一回2mくらい落ちた。被せ岩に背中のザックぶつけ反動きたので足で踏ん張ろうとしたが濡れててツルっと滑り落下。デコピンされたミノムシのように振られ、肘とか手の甲をしこたま岩にぶつけた。痛いし血まみれになった。
ホウホウのテイで何とか登り、北壁登攀完了。クライミングのテイをなしてなかったけど完了。上ではヤマキヌさんが応援に駆けつけてくれてた。BMWも彼女連れて冷やかしに来てくれていた。記念撮影して下山。
【競争】
八丁から成就までの登り返しで競争するのがY会の恒例行事らしい。いい歳した中年が競争て・・
しかしながら(競争)という響きが何とも懐かしい。ロマンを追う男は少年心をいつも抱いてる。
もちろん、参戦🗯
開始中盤までは絶対王者についてったがそのうちチギられ、見えなくなったので連勝記録を止める事は諦めた。ケンは?振り向いても姿が見えないので逃げ切れると思った。と、しばらくすると時々姿を見かけるようになった。ヤバイ、確実に詰めてきている。ケンからもワタクシが見えていることだろう。ブラインドに入るたび、小走りで逃げることを繰り返した、ケンにバレないように。と、最後の方で小走ってるのがケンに見つかった。このワタクシの姑息な作戦にケンは怒り心頭、猛然とダッシュしてきた。そのスピードは凄まじく、とても逃げ切れるものではなかった。結局ケンに1分差付けられてゴール。ケンと王者は1分30秒開いてたとのこと。次は逃げ切ってやろ
四度目の正直でやっと憧れの石鎚の北壁へ。
以前、戻ヶ嶽で高所にびびったのを思い出し、上で動けなくなったらどうしようという不安もありましたが、当日そんなことを思う余裕もなくただただ上だけ見て登りました(笑)
登り始めて最初はよかったんですが、途中から岩が濡れて自分のレベルではだんだん厳しくなってくると手がかりがわからなくなってきて、後半めっちゃヌンチャクつかんで登り、2ピッチ目にいたってはほぼすべてアブミを使い、上に着いた時点でヘロヘロになってしまいました(後半あきらかにフリーなんだろうなと思う場所でも、周りの冷たい目線を無視してアブミ使用)
途中ロープのトラブルもありましたが、しんさんが無事解決してくれたので助かりました!
そして、あいかわらずトップはすべてジャックナイフさんにおんぶに抱っこの山行だったので、次回はもうちょっと頑張ります!
まあとりあえずこいつらに一回は登らせとくか?っので計画した。
本当はダイレクトの後にワシオかトイをやれば充実するのだが、初めての本チャン(というには難易度、危険度共に物足らないが・・・)的なことをやった2人は十分お腹がいっぱいになったようで、岩も濡れてるしこんなもんでいいか、経験は経験だし。
なんで西の川からなんだと、思ったメンバーもいたようだが、そこに深い意味なんか無い。しいていえばそのほうが面白いからだ。
登攀については、濡れてたこともあって意外に手ごたえがあった。ロープが絡んで動けなくなったりとかなんか色々あったみたいだけどそれもまた経験だ。
次回は2本やる。そう決めた。
怖そー(≧∇≦)お疲れ様でした。
岩が濡れてなければもうチイとマシに登れたかも知れません、トシさん^^;
こんにちは〜
我々も去年同じ時期に登ったので懐かしく拝見しました〜
ダイレクトルートですよね。
私達はイマイチ自分たちがどこのルートを登ったのか自信がなくって。。
地元の方にダイレクトルートをお勧めされて登ったつもりなんですが一部違うルートを登ったような。。
私たちの時も前日雨、当日ガッスガスで岩はしっとり潤っていて嫌な感じでした。
LYNX8640さんの書かれているようにここは何本か登るのが楽しそうですね。
最後の競争、やっぱり男子は勝たないといけないいですかね
登攀のテンションやA0よりここの負けが悔しそうなのがうひひポイントでした
いいなぁ、四国
昨年北壁に来られたんですね。記録の写真を見ましたがおそらく「わしおルート」を登ったんだと思います。ダイレクトよりは人工部分が多いルートですが、ハングを豪快な乗り越した後のスラブなど変化にとんだ好ルートだと思います。また機会があればいらしてください。
最後のレースについてですが、我々は男子たる者、どんなアホなことであろうとも勝ちにこだわり、勝負をやり続けなければならないと、朝に、夕に心に銘じている戦闘集団なんです。会則にも「向う傷は問わず」とあります。
嘘です。
何となく勢いでやってるだけです。
ですね、競争メインみたい😊
負けると分かってても立ち向かわなければならない時があるのです、男には。
今はムリでもいずれ倒します、悪の帝王は👊
四国遠征以前に拝見してました。こちらもまた登攀より骨付き鶏に鶴丸、山下うどんとパーフェクトに押さえてるところに参りました
またイロイロと教えて下さい
ありがとうございます、どこを登ったかわかってすっきりしました。
「ハングを豪快な乗り越した後のスラブ」まさにそのルートです。
そして離陸は慰霊碑プレートのすぐ横から上部のハングに直上しルートを外れていたことがわかりました。
1p目離陸して逆層&濡れた岩にびびり「プレート、スタンスに使っちゃいなYO!」と私の中の悪魔がおっそろしいこと囁いたのを思い出しました
3日間の短い滞在で行けなかったところばかりの四国。
また是非お邪魔したいです。
こちらこそ、イロイロ教えてください
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