中ア・萩原沢〜独標2338.7m
- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,551m
- 下り
- 1,189m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
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アクセス | |
ファイル |
(更新時刻:2016/10/26 15:19)
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写真
装備
個人装備 |
ノコギリ 1
登攀具個人装備 1
沢個人泊まり装備(お風呂マットとシュラフカバー) 1
沢基本装備 1
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共同装備 |
ツエルトかタープ 1
ストーブ(非常用)焚き付け 1
鍋 1
ロープ50m 1
無線機 1
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感想
この沢は、十四年前に北海道から本州に戻った際「登山大系」で勉強中に浮上した課題の一つで、一時期通った中央アルプスの中でも特に関心を惹いた沢の一本だった。読めば「大岩壁がパノラマ状に現れ」とか「中央稜側壁が圧倒的な迫力で屹立」だとか幕岩やら屏風岩、烏帽子岩と称された岩壁群が源頭部に現れるとの記載がある。地図を睨んでも、独標周辺の地形は実に荒っぽい。これは行かんば。9月上旬から日程調節をしていたものの天候や同行者の体調不良やらで計画が中々上手く運ばず気を揉んだりして月を跨ぐ。
紆余曲折在りつつ、待望の萩原沢へ。この沢の要所は登山大系の図の通りに、地図で見てカクッと左曲した部分三ヶ所にあり、壁を破った風情で磨かれた連瀑を垂らして我々を値踏みした。大堂クラッククライマー石原氏の登場こそ願わずに何とか済ましはしたものの、容易ならざる部分も現れた。木立を寄せ付けぬ岩壁の両岸は峙ち、我々の進入を明らかに拒んでいる。ここは本当に中アか? まるで黒部に居るみてえだぜ。
山頂には、噂の通りに翠色の酒瓶がメッセージボトルとして仕込まれていた。アプローチのし辛さから三角点マニアには相当貴重なピークのはずだ。それには関わらず、今回同行予定だった米山氏から託された「白州」の小壜を仕込んどいたので、米山さんは独標、必修です。実に好ましい山頂でした。果たしてこの山頂、年間何人の方が踏むのだろうか???
若き服部文祥氏が単独で実践した、中八丁からキンバ岩、蕎麦粒岳、ここ独標を経由して三ノ沢岳〜宝剣岳という山行を、いつか積雪の多い年に実践できたらと思っている。
今後この国道を通る度毎、この小沢の源頭部に展開する荒々しい風景を想像することができると思うと、それはそれは温かな気持ちになる。
【gaoro氏の記録】
https://sspaces.exblog.jp/22469176/
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