根子岳雪洞編
- GPS
- 22:50
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 610m
- 下り
- 760m
コースタイム
このタイムはc-boyのみのモノです
天候 | 6日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
写真
感想
根子岳山スキー交流会編からの続きです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-98159.html
旧ヘリポート下で信州山遊びねっとサン、カモシカ永井さん、MIMORIさんと別れ、私は上小山の会の雪洞班へ合流する事にします。先ほどのランチ中に電話で場所はコネコのコル付近の雪庇側と聞いていたので、コネコ方面へ滑っていくと場所はすぐにわかりました。
雪洞は時間的、人数的、道具的にはとっくに完成して宴会でもしているのかと思いきや、意外に梃子摺っている様子。発泡酒でも飲みながら自分の雪洞でも掘って午後のひと時をマッタリ過ごそうとの思惑が外れて、私も雪洞掘りの人足に加わります。正直あまり効率の良い雪洞作りではなかったようで、人海戦術。中に潜って掘っているとヤマメさんからcーboyさん酒くさ〜いなんて言われてしまいました。
雪洞製作中に見学者が二名現れました。朝、駐車場で私の荷物を見て話しかけてきた若者です。「もしかして上でテントで泊まるんですか?」「うん、テントじゃなく雪洞だけどね」「泊まって何するんですか?」「何もしないよ、ただ酒でも飲みながらまったりするだけさ」などと会話していました。どうやらそれが気になって雪洞とやらを見学に来たらしいのでした。
しかし、正直、人に見せるには少々恥ずかしい気がします。これが山岳会の精鋭が4時間もの時間を費やして作ったモノだとしたら、ちょっと問題があるんじゃないかい?
とは言え、メンバーの方々は初めて?の雪洞製作体験でいい勉強になったのではないでしょうか。時間と労力はかかりましたが内部も広く高くなり、まずまずの雪洞が出来ました。何より自分達で苦労して作った雪洞だけに愛着もわくと言うものです。
上小山の会の重鎮・鬼軍曹さんも2時発のネコバスでやってきて、雪洞についてのアドバイスを受けます。最初から鬼軍曹さんが指揮を取っていればこの倍の大きさの雪洞が1時間かからずに出来ていたでしょう。ちなみに鬼軍曹さんは午前中はお孫さんと菅平スキー場で遊び、1時のバスに乗り遅れて2時のネコバスとなっていたようです。
鬼軍曹さんの指導で雪洞の手直しが行われている頃、私は自分用の雪洞を作りました。横に伸ばす雪洞で高さ1.5m、長さ3m、幅1.5mくらいでしょうか。むしろ作るより、作り終わって荷物を運び込むのに時間がかかりました。急斜面の上部に作ったので下から重いザックを運び上げようと登るのですが、雪は崩れるはズッポリはまるはで全く登れなくなってしまいました。一歩一歩足場を確保して、ひぃ〜ひぃ〜言いながら何とかたどり着く始末でした。
夕暮れ間近となって、鬼軍曹さんが「c-boyに酒飲ませるなよ!」とのセリフをはいて滑っていくのを見届けてから、とりあえず自分の雪洞で発泡酒でも飲みながらまったりさせていただきました。その間、ガソリンバーナーでスコップを熱してぬれた手袋を乾かしたり、メールなど打って過ごしました。
ちなみに鬼軍曹さんは山では酒を飲まない人で、そして同行者にも絶対に飲ませない絶対的なリーダーです。その理由は、やっと私にもなんとなくわかってきている所です。
その間、他のメンバーは夕暮れの北アルプスを眺めていたようです。ちょうど今頃は槍ヶ岳に沈む夕日が見れる角度がこの辺り(正確には隣りの峰ノ原)と話題になっていて、コネコからは刺さりはしなかったけど槍ヶ岳へ沈む夕日が見れたようでした。私は昼間の雰囲気から今日は見れないと決め付けていたんですよねぇ、ったくせっかく山に泊まってナニやってんだかってとこですね。
ローソクの炎を眺めてまったりしていると、夕食にするからこっちに来てと電話がかかってきました。携帯も便利ですね。再び入ったメイン雪洞はさらに快適になっていました。内部は熱気でかなり暖かかったですね。
鬼軍曹さんはアンナコト言ってたけど、山で飲まないなんてありえねーと言うK村さんがウイスキーを持って来ていて下さいました。お湯割りのホットウィスキーを頂きながらまったり。火器はガスでしたが、余熱ブースターを装着するとかなり出力が高くて感動しました。貧弱なガスに嫌気がしている私は夏でもガソリン派ですが、5000kcalくらいのガスでもガソリンの2500kcalに迫るくらいに出力されて驚きましたね。
メインは野菜と肉と厚揚げ?の鍋をいただいてから〆は味噌ラーメン。大変美味しゅうございました。血圧の話から少し薄味でいただきました。食後にコーヒーでも淹れようと思いましたが、フィルターを個人雪洞に忘れ、取りに戻るのも面倒なのでご勘弁願いました。
自分の部屋に戻り、シュラフに入ってローソクを眺めていると何時の間にか寝てしまったようです。これは夕食後にコロっと寝て夜中に起きるいつもの私の山でのパターンです。酷い時など、夕食のラーメンを茹でている時に寝てしまった事もあります。で、また飲み直すわけですが、今回はトイレに行くのが面倒なので1本だけにしておきました。と言うより夕刻の撮影や、食後の珈琲フィルターの時などもそうでしたが、本当はこの部屋、一旦外に出て再び戻るのが非常に面倒なのです。そんな訳で夜間の町の灯りや星空撮影もする気にはなれなかった。
次に雪洞を作るときはそんな事も考えて作りたいですね。
さて、1時ごろまでゴソゴソとやってから就寝。起きたら6時45分でした。向こうはどうなったかな?と電話を入れたら外で朝焼けの北アルプスを眺めているとの事。私も急いで出てみましたが残念ながら朝の時間は終わっていました。しかし快晴で北アルプスなどバッチリ見渡せました。そして今回の雪洞泊を楽しみにされていて昨日は所用で宿泊出来なかったkitaさんが早くも登ってこられていました。
北アルプスなど眺めつつざっと撮影してから撤収準備。他のメンバーは朝食ののち、雪上訓練をする予定になっていました。ロップやピッケル、アイゼンなども持参していてさすがは山岳会の精鋭部隊。幽霊会員の私など申し訳ないです。
スキーを着けツアーコースへ出ても展望が良くて気分が良いです。ピステンがかけられゲレンデと変わらないようなコースを展望を楽しみ写真をとりつつ滑りました。荷物は少々重めでしたが疲れがないのでほぼ最後までテレマークターンが出来ました。この時間だと貸切状態で気分も良かったです。
駐車場に戻り、係りの方にリフト券一回分の利用で丸一日停めさせてもらった詫びを伝えると気持ちの良い返答があり、朝から良い気分になりました。そして帰りに菅平の鬼軍曹さんの別荘へ寄ったら一旦下(自宅)へ下りているとの事で不在でしたのでそのまま帰りました、浜省ガンガン歌いながら。
注:この記録を見た上小山の会の会員さんがいるなら鬼軍曹さんには御内密に願いますよ!特に酒の事、よろしく!
雪洞掘りお疲れ様でした。
5人が入れる雪洞だと掘り応えがありますね。
一泊だけではもったいないと思ってしまいますが。
雪洞はテントとは違い静かで落ち着きますね。
時間は掛かりますが雪山の楽しみにいいものです。
shigeさん、ありがとうございます。
実は雪洞掘りは意外と簡単なんです。コツを知っているかどうかで何十倍も違いが出るようです。
メイン雪洞はボクは途中からのお手伝いだったのですが、皆さん経験がないようで少々時間がかかったようです。
でも確かに時間をかけて作れば愛着もわいて一泊ではもったいなくなりますね。
ボクのマイ雪洞は一人で掘りましたが20分まではかかっていませんっす(ただし、ボクの場所は上に人がくれば崩れる場所でした)。
内部は静かでテントに比べれば全然暖かかったです。ローソクの灯りも良い雰囲気でした
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