大杉谷



- GPS
- --:--
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,750m
- 下り
- 463m
コースタイム
12:10大杉谷登山口-14:00千尋滝-14:50シシ淵15:10-15:20ニコニコ滝-16:10大杉谷桃の木小屋
10/31(月)山行2日目
6:55桃の木小屋-7:15七ツ釜滝-8:00崩落地-8:10庄野ケ浜8:20-8:25光滝-9:10堂倉滝9:30-10:45堂倉避難小屋11:00-12:10シャクナゲ平-13:15日出岳13:30-14:05東大台登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
・復:大台ケ原駐車場-R40/169/309/30-葛城IC-南阪奈・近畿自動車道-摂津北IC-JR高槻駅 ・大杉谷登山口駐車場-10台位駐車可能 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポスト-大杉谷登山センター ・道の状況-大杉谷登山口から堂倉滝までは宮川に沿った狭い登山道で岩道が続く。殆どの道には鎖が取り付けられているが、濡れた岩は滑り易く危険なところが多いので慎重を要する。 |
その他周辺情報 | ・宿泊先:大杉谷桃の木小屋 ・温泉:R169沿いの杉の湯 |
写真
感想
平成16年9月の台風21号により大杉谷は壊滅的な被害を受ける。
特に七釜滝と光滝の間の登山道の打撃は大きく、巨岩が積み重なって誕生した崩壊地は崩れをそのままに歩きやすく道をつけ平成26年、10年の歳月を要して開通することになった。
10年振りの開通にあわせて登山を計画したが天候等で中止になり、漸く3年振りの熱い思いを叶えることができた。
大杉谷登山道は日本でも有数の多雨地帯で、この豊富な雨が数々の滝と深い渓谷を作り、そのため登山道は急峻で危険な箇所が多く、過去にも多数の方々が命を落としています。
今回の山行は参加者が増えたので十分時間をかけた無理のない計画を作成、足の遅い方もおりますのでサブリーダーを着けグループを切り離すこともありました。
幸いにも2日間、天候に恵まれたことが最大の安全の要因になり感謝しています。
10/30(日)晴れ 山行1日目
現在の登山口までの公共交通機関は、大杉峡谷登山バスのみとなります。
時間は、奥伊勢おおだい道の駅を10:30に出発する1日1本です。
今回は貸し切りバスを利用し大杉谷登山口に11:30頃到着する。
12時前に登山口を出発し、今日の宿泊地である大杉谷桃の木小屋を目指す。今日のコースは標高差約300m、歩行距離6.2km、歩行時間4Hの予定です。簡単に思われましたが想定以上に厳しいコースでした。
登山道は宮川沿いに造られ、幾つもの吊橋を渡り、小さなアップダウンを繰り返します。そのうえ岩の道は狭く滑り易く、切り立った断崖部分があり、多くの鎖が山側に撃ち込まれています。
また登山道一帯は変化に富み千尋滝、ニコニコ滝などの大きな滝があり、特にシシ渕の美しい渓谷とコバルトブルーの清流は大きな感動を与えてくれます。ゆっくりと山歩きを楽しみ、16時過ぎに今夜の宿泊地・桃の木小屋に到着する。
その夜の大杉谷のV字の空には満天の星が輝く。
そして明日の天候と安全を祈願しつつ深い眠りに落ちる。
10/31(月)晴れ 山行2日目
早朝5時前に目覚める。まだ大杉谷は深い漆黒の闇に包まれている。
登山準備と朝食を済ませ7時前に桃の木小屋を出発する。
七ツ釜滝・崩落地・堂倉滝までのコースは大杉谷の核心部だ。
核心部から今日の最終地点・大台ケ原を目指す。
今日のコースは標高差1200m、距離9.8km,時間7Hの厳しい山登りです。
出発から約30分で七つの釜を持つ豪快な七ツ釜滝に到着する。
切り立つ断崖を右に巻き、更に狭い鎖場の岩道を進むと前方に巨岩が積み重なった大崩落地が迫り、自然の大きさと力強さに圧倒される。
崩落地に登山道が作られ安全に歩くことができるように復旧に携わった多くの人々に感謝したい。
崩落地を過ぎると宮川左岸に庄野ケ原という砂礫の広場が拡がり悠久の時間が流れている。紺碧の清流、後ろには崩落地、前方奥には大きな滝があり、厳しい現実と夢のような風景が交錯する素晴らし空間を創り出している。
休息のあと美しい光滝、隠滝を通過し9時過ぎに堂倉滝に到着する。
堂倉滝は大きな美しい滝だ。上りと下りの多くの登山者が合流し混雑している。
ここから登山道は宮川の渓谷を離れ、林道出会いまで1.6kmの急峻な尾根道を進むことになる。
林道出会いを左に登ると堂倉避難小屋に到着する。ここで後続部隊と合流する。
ここからの登山道は緩やかな広い道となる。標高1100mを超えるとシャクナゲの樹林帯が拡がり、広葉樹が紅葉し赤や黄色の彩で山の斜面を染めている。
紅葉の尾根道を進み、シャクナゲ平を通過すると間もなく日出岳山頂だ。
13時過ぎに多くの登山者や観光客で溢れる日出岳山頂に到達する。
山頂から熊野灘は雲に覆われ見えないが、大峰の山脈は遠く蒼色に輝き、近くの山々の斜面は紅葉色に染まり輝いている。暫く休憩し景色を楽しみ写真撮って山頂を後にする。
14時ごろ無事、東大台登山口に到着する。
2日間の山歩き、本当にお疲れさまでした。
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