御坂黒岳・鬼ヶ岳(三ツ峠入口BS~魚眠荘BS)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,642m
- 下り
- 1,736m
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
登山日和の土曜日。紅葉と展望を求めて、御坂の稜線を回ることにする。
富士急車内からの富士山は一糸纏わぬ姿を見せる一方で、御坂の稜線には重たく雲がのしかかっており、やや不安になる。河口湖駅から甲府行きのバスを三ツ峠入口で下車。車がひっきりなしに通る国道には信号がなく、なかなか渡れない。渡ったと思えば番犬が飛び出してきて息が抜けないスタート。
天下茶屋方面に入ったところが登山口になっており、すぐに御坂峠への道を見送り、西に板取沢沿いの道をとる。沢から尾根へ鋭角に折れる取り付きは少し分かりにくい。ヤブっぽい急坂を登っていくと、黒岳の南側の尾根に出る。尾根上は更に急な坂が続く。御坂にかかっていた雲は次第に取れ、三ツ峠の山頂あたりに残るだけになった。
黒岳の展望台からは南側、西側の眺めが雄大。展望ポイントは上下2か所あるが、以前、黒岳山頂側から展望台を往復したときには、上部しか気づかなかった。展望の利かない黒岳山頂から、西の稜線を辿る。小さな展望スポットが随所にあるが、休んでいる人で埋まっているところが多い。歩くよりも休みたくなる稜線である。
中藤山先で休憩した後、大石峠までいったん下る。暖かな小春の日中。鳥が飛び交い、ススキが揺れる先に富士が見える。大石峠から金山の間を歩くのは随分と久しぶり。金堀山、節刀ヶ岳までは、基本的に登りで展望も得られなくなる。節刀ヶ岳直下のきつい登りをこなせば、北面が開ける節刀ヶ岳山頂。眼下の山腹は紅葉で埋められている。十二ヶ岳の凶悪な稜線の形もよく分かる。
鬼ヶ岳からは八ヶ岳方面の展望が良い。富士山に雲がかかってきたと思えば、南からの上昇気流が一気に駆け上ってくる。鍵掛峠に向けての下りは雲の中に入り、安定した晴天からの山の天気の移ろいやすさに改めて驚く。
鶯宿から石和へ出るバスも利用可能な時間なので、鍵掛峠から様子見で少し北に下ってみるが、やはり荒廃しており不明瞭。リスクが高いと判断して、当初の予定どおり根場へ下る。この山域の北側の峠道は荒れていく運命・・・。下界は晴れているが、振り返る稜線は、朝と同じように黒く低い雲が覆っていた。10分遅れで到着した富士山駅行きのバスに乗り、外国人観光客で賑わう河口湖駅からは、型落ちの特急車両を使った全席指定の富士山梨号で帰途に。
眺めは期待どおり良かったが、御坂の稜線の細かなアップダウンは地図での距離や高低差以上に体力が必要と感じた。展望と日差しを楽しみながら、もう少しゆっくり歩くき山域なのかもしれない。
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