南アルプス深南部(丸盆岳・鎌崩の頭)
- GPS
- 07:20
- 距離
- 20.9km
- 登り
- 2,223m
- 下り
- 2,209m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
丸盆岳と鎌崩の頭の間は一般コースではありません。 鎌崩は崩壊しています。 事前に入念な準備と覚悟が必要だと思いました。 |
写真
感想
南アルプス深南部の稜線で、最も危険な場所の一つと思われる鎌崩。
歩くなら、筋力とバランス感覚が衰えない内にと思い、秋晴れが確約された日に軽量装備で挑戦しました。
丸盆岳からは、2つの鞍部を経て鎌崩に着きました。二つ目が最低鞍部です。
今回のコースで一番厳しいと感じたのは、実は鎌崩そのものではなく、一つ目の鞍部でした。岩場の下りで、ホールドがもろく、下手に力をかけるとボロッといきそうでした。岩場は結構好きな方だと思いますが、ここは墜ちるかもしれないと感じてかなり緊張し、正直怖かったです。
最低鞍部もかなり厳しかったのですが、少し東側に数m逃げて通過しました。(一つ目の鞍部も東側にコースを取れば、良かったかもしれません。)
鎌崩は距離的には短いのですが、稜線を進むか、下降して巻くか迷いました。巻くとしたら、100m位下降するというのが自分の考えでした。
ダメだと思ったら無理をしないで直ぐ引き返すことにして、稜線上を進みました。
核心部に取りつくと、道が「さあ、今から崩れるぞ」と言っているように感じました。足場は、不用意な一歩を出せば簡単に崩れ出します。手がかりも、ちゃんと確認しなければ力を入れられないのはもとより、加重を増すのも慎重に行わなければ、即命に関わる事態になりそうです。一部(斜度は無いけど)自分にはとても2本足では通過できないところもありました。稜線をまたいで、手を使って通過しました。
何とか笹の生えている所に入った時には、ほっとしました。
結果的に、ほぼ巻くことなく、稜線上を歩きました。最低鞍部には、東側に巻き道があるようですが、気付くことができませんでした(反省)。一部、樹の枝が邪魔な所もありましたが、細い稜線でよけると危険だと感じ、力任せに突破しました。
運良く無事に通過できたことは、神様に感謝です。
もう一度書くと、個人的には、一番南側の鞍部、最低鞍部、鎌崩核心部の順で厳しかったです。
鎌崩核心部だけであれば、快晴、微風、軽量装備という今回と同じ条件であれば、もう一度歩いてもいいかなとも思います。(逆コースだと下りになり難易度は増すと思います。)
しかし、その手前(南側)の鞍部二つはそうは思えません。自分の力量では、楽しめる所ではありませんでした。それがハッキリと分かったので、今回が最初で最後の鎌崩だと思います。
怖かったことばかりを書いてしまいましたが、カモシカ平や鎌崩の頭北側からは、周りの山々が良く見えて楽しかったです。(富士山は霞んでいました。)
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