信越古道,金山ルート
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 999m
- 下り
- 999m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2008年06月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小谷温泉から笹ヶ峰に至る林道が通行止めで登山口まで4km・1時間歩いたので金山を目前にして天狗原でタイムリミットを迎え引き返す。 |
写真
感想
信越古道へのアプローチ
道路封鎖で計画変更
7:30,小谷温泉と妙高・笹ヶ峰をつなぐ林道の小谷側基点に着く。その林道の入り口に鎖が張られ、「小谷山菜監視委員』と言う腕章をつけた男女2人の張り番が立っていて『ここから先へは入れません』と言う。理由を聞くと山菜の不法採取を防止するためだと言う。
よくよく見れば林道入り口の看板(小谷村)は「この先から車両通行止めですよ」と言う告知の看板であって、鎖は村とは関係ない。
『自分達の権益を守るために公道を封鎖するなんてバカなことがあるか』と抗議して押し問答になった末に『300m先にゲートがあって、そこから先には入れないがそのゲートまでなら行ってもいい』と言う返答を得た。
『当たり前だ,ゲートまでの進入を阻止する権限はあなた方にはない』と言っているところへ別の人が来て『昨日(金曜日),役場が視察に行って崖が崩れた部分などの調査をした。まだ崩れた所があって通れないからゲートが開いてない』のだと『どこがおかしいのか』と胸を張らんばかりの横柄さで村の代弁者みたいなことを言う。『それなら少なくとも「妙高高原方面・車両通行止め」の告知看板は、国道から小谷温泉に入る分岐点に立てておくべきだろう』と言うとそれには答えずに去ったが、監視委員の2人は鎖を外して入ってもいいと言う。
当初の目的は信越古道の信州側の調査で、笹ヶ峰の杉野沢橋まで林道を18kmほど走り、そこから金山谷(真川)を遡って金山と焼山を結ぶ稜線との交差点に当たる富士見峠までの道を歩くつもりだった。
それを諦めて林道を4kmほど歩き、金山登山口から金山を目指すことにする。通行止めが分かっていればもう1時間早く出たものを・・。
8:05発。松尾川に沿って高度を上げる。林道周辺には白い花が目立ち、やがてサワグルミ,トチ,ブナの林が現れる。1時間歩いて9:10に金山登山口に到達する。
ブナ帯からダケカンバ帯へ
9:20発。いきなりの急登。周辺にはブナの巨木がいっぱいで、特に大きなこの1本はブナ独特のなよとした腰まわりに深い皺を刻み込み、蒼苔やツルアジサイを絡みつかせてどっしりと立つ。ブナの倒木に頭が茶色のジャグマアミガサタケに似たキノコを発見。似てはいるが少し違う。足元にズダヤクシュ。
9:55,相方の調子が上がらず1500m付近で休憩。10:05発,徳本峠に比べると1ヶ月遅れのサンカヨウを見る。
10:15,巨大化したミズバショウのある湿地帯を通過。入り口に門衛のように並び立つ2本のブナの樹肌に醜い刃物による落書きがある。100年,200年と晒される恥を本人はこの世に生きてこの地を踏んだ証しとでも思っているのだろうか・・。
湿地帯付近から道が幾分緩やかになり、1670m付近で5mほど下って小さな雪渓を越え、やせた尾根の登りにかかる。10:45,サラサドウダンの咲く1741mのピーク付近を通過。左手南西方向の樹間に雨飾山,北に金山と思われる雪に覆われた丸い山頂と南西に派生する尾根を、右手の眼下には先刻まで歩いて来た林道がつづらに折れて乙見峠のトンネルにつながるのを、また遠景に黒姫山,高妻・乙妻山,戸隠山の山々を見る。
やや下って左に廻りながら進むと沢音が近づく。沢は道の10mあまり下にあって突き当たりに細い滝があり、道はその滝の上部に廻りこんで沢に入るが、沢はまだいっぱいの雪でそこからはずっと雪渓歩きとなる。標高1800mを越えてダケカンバ帯へ入った。
これほど花があるとは・・!
2.5万図と高度計を持って歩かなかったので、地図上に通過地点や休憩点などをポイントすることができなかった。帰宅後,国土地理院の電子ポータルの地図を開いて何とか場所を特定しようと半日奮闘した。
地図上の登山道にそって等高線を読んでその特徴から地形を想像し、メモ帳の記録とデジカメで写した花や樹や景色の写真に刻印された時刻を手がかりに記憶と照らし合わせて地図上にその地点をプロットして行く。登山中に一度でもハッキリそれと分かる場所を特定をしておけば楽なのだが、初めての山なのにそれがないので今回ばかりはお手上げだ。
距離計算は電子ポータルの『計測』機能を使ってルートをトレースして行けば簡単に出せるようになった。ただしそれは純平面の場合に正確なのであって斜面を登る登山の場合は三角関数を使って補正しなければならないが、場所によって斜面の角度が異なるのでそこまでは出せないし必要もない。(暗黙の了解)
結局、出発点と到達点の他に、昼食を取った場所とその前に休んだと思われる場所が何とか推定できたが、ミズバショウのあった湿地と雨飾山や黒姫山を展望した場所が特定できず、高度が割り出せなかった。
やせ尾根を登って左右が見渡せる場所と言えば1741mのピーク付近以外になく、そこがその場所だと思ったのだが、そうするとその後のルートの距離計算が合わなくなってくるのだ。
昼食前に休んだ場所も実は怪しい。なので今回はこれ以上正確な高低差グラフは書けないと諦めた。地図を持って歩いていたとしても高度計がなければ同じことだが、多少は周りの景観から推し量ることができる。2.5万図を持たなかったのは大失敗だった。回を重ねてに補正するしかない。
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