記録ID: 1016072
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積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊
大源太山(降雪後をねらって上越のマッターホルンに。)
2016年11月26日(土) [日帰り]
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- GPS
- 06:24
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 856m
- 下り
- 836m
コースタイム
天候 | 晴れ (★二日前に東京で観測史上初の11月の積雪あり) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
この日の時点では、林道は冬季閉鎖されていませんでした。 林道は一部未舗装。凍結・積雪注意。 登山届ポストは見つけられませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●積雪について 2日前に降雪。また、おそらく前日夜に僅かに湿雪が加えられた状態でした。 気温が5度近くまで上昇したので、行動中にもみるみると溶け消えていきました。 積雪は深いところで10〜20cm。 しかし前日に登山者が入ったようで、うっすらとトレース有り。このためもあって、登山道の積雪は5cm未満。 岩、粘土、腐葉といった滑りやすい路面を、根雪になっていないズブズブのが覆い隠している状態なので、それはそれは歩きにくかったです。 急登が続くので、なおさら。 早朝は霧氷が美しかったです。 ●渡渉について 沢の渡渉が2、3箇所ありますが、歩行箇所をよく見定めてから動き出さないと滑りやすいかと感じました。ロープが張ってあるので、それに頼るのが無難です。冬季でのボッチャンをすると即リタイア。ただちに引き返すことになるでしょう。 ●大源太山山頂から七ツ小屋山への道を見下ろして 当初の計画では、可能ならば南に向かってコルまで急下降を試みるつもりでした。 その付近から振り返って見る大源太山こそが「上越のマッターホルン」に恥じない鋭鋒だからです。 しかし、先が見えないほどに落ちていく急斜面は、ただでさえ滑りやすい岩の形状を覆い隠すように薄雪が乗っていました。 リスクが高いと判断し、ピークハントまでで満足することにしました。 山頂でお会いしたヤマレコユーザーさんの見方では、風の吹く方向からして、厳冬期には進行方向に向かうように雪庇が伸びるのではないか?とのことでした。 本格的な冬になったら、ここは下れない難路になりそうです。 |
その他周辺情報 | 下山後は越後湯沢駅1Fの駐車場まで移動して、ぽんしゅ館で食事休憩をしました。 日本酒風呂にも入りたかったのですが、なにか菌が検出されたらしく、しばらくは検査のため営業しないそうです。 |
写真
ツボ足訓練をしてきましたが、ここでギブアップして12本爪アイゼンを装着しました。重いw
そして、枯葉や粘土とミクスチャーした雪団子が、数歩で底にくっついてしまいます。ペースが上がりません。
そして、枯葉や粘土とミクスチャーした雪団子が、数歩で底にくっついてしまいます。ペースが上がりません。
山頂でまったりしていると、40分遅れで出発されたというベテラン二人組が来られました。ラッセルマンを自称されていて、今回は下見とのこと。私とは格が違いすぎる方々のようです。
大源太でラッセル期待とは、渋すぎます。
大源太でラッセル期待とは、渋すぎます。
さて。
計画では、ここを急降下したいところですが。
先が見えないほどにストンと落ちています。
山頂直下の岩場を登ってきましたが、それと同様の路面コンディションと想定すると・・・
結論は、断念でした。
ピークハント成功したし、潔く帰ることに決定!
計画では、ここを急降下したいところですが。
先が見えないほどにストンと落ちています。
山頂直下の岩場を登ってきましたが、それと同様の路面コンディションと想定すると・・・
結論は、断念でした。
ピークハント成功したし、潔く帰ることに決定!
「いっしょに下りますか?」との申し出を受けて、ついていきます。
岩場が終わるまではストックも収納して、手を使うのがよさそう。それにしてもお二人とも、言葉少なく集中してガンガン下りていきます。振り返ることも少なく。が、がんばって追いつきますよ。
岩場が終わるまではストックも収納して、手を使うのがよさそう。それにしてもお二人とも、言葉少なく集中してガンガン下りていきます。振り返ることも少なく。が、がんばって追いつきますよ。
だいぶ戻ってきたところ。
さすがの大ベテランさんたちですが、それでも雪と岩と粘土と腐葉と根とのミクスチャーな道では、慎重な感じで下っておられました。見て、マネして、どうにか追随していきます。休憩も一回だけでした。が、がんばる!
さすがの大ベテランさんたちですが、それでも雪と岩と粘土と腐葉と根とのミクスチャーな道では、慎重な感じで下っておられました。見て、マネして、どうにか追随していきます。休憩も一回だけでした。が、がんばる!
撮影機器:
装備
備考 | 雪山装備としては12本爪アイゼンを使用したぐらい。 この日は積雪が薄いので、ピッケルは重りにしかなりませんでした。 |
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感想
雪山始め。
最高の天気で臨むことができました。
計画としては、半分成功半分敗退ではあるのですが、足ならしとしてはこれで十分の手ごたえでした。
厳冬期の谷川連峰は、谷川岳を除くと、ラッセル地獄の印象が強くて私には手に負えません。(昨年みたいな記録的小雪ならば、白毛門にも単独で登れましたが)
雪景色の大源太山に登るならば、ニュースになるほどに早く雪の降った直後のこの日こそがワンチャン!と考えました。
結果、そのめったにない機会を活かせたので嬉しく思います。
広くオススメするわけにはいかない、危うさとマイナーさもある山です。
様々なコンディションを確認してから、挑戦して、楽しんでいただきたい山だと思います。
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