【小6娘】新雪だ！快晴の天狗岳（渋の湯から往復、2560mで時間切れ撤退）

2016年11月26日(土) ~ 2016年11月27日(日)

• GPS: 26:30
• 距離: 8.2km
• 登り: 750m
• 下り: 760m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:57
• 休憩: 0:27
• 合計: 7:24

距離 4.2km 登り 724m 下り 65m

8:20 スタート地点
9:39 9:40 八方台方面・渋の湯方面分岐
10:58 渋ノ湯・唐沢鉱泉分岐
12:20 12:40 黒百合ヒュッテ
13:22 13:24 天狗の奥庭
14:52 14:54 天狗岳分岐
15:34 15:36 中山峠
15:44 黒百合ヒュッテ

2日目

• 山行: 2:18
• 休憩: 0:02
• 合計: 2:20

距離 4.0km 登り 36m 下り 670m

8:30 黒百合ヒュッテ
9:14 9:15 渋ノ湯・唐沢鉱泉分岐
10:00 10:01 八方台方面・渋の湯方面分岐
10:50 ゴール地点

1日目：渋の湯8：20→9：40八方台への分岐10：15→10：55唐沢鉱泉への分岐→12：20黒百合ヒュッテ12：40→天狗の奥庭上14：50→15：50黒百合ヒュッテ（泊）…［7時間30分］
2日目：黒百合ヒュッテ8：30→唐沢鉱泉への分岐9：15→八方台への分岐10：00→10：50渋の湯…［2時間20分］

天候

1日目：晴れ
2日目：曇り時々雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

茅野駅⇔渋の湯（アルピコ交通、大人片道￥1150）
https://www.alpico.co.jp/access/suwa/

写真

父娘、本日は茅野駅からのスタート。

標高1850mまで連れて行ってもらいます。

渋の湯に着きました。父は1年半ぶり。奥へ100mほど行くと、

奥蓼科登山口。登山届を提出できます。

ちょっと待って、すぐ書くから。

娘がザックの上に背負っているのはスノーシューですが、

トレースはすでにしっかり。ひとまずノーアイゼンで。

サラサラの新雪です。

2122m、八方台への分岐近く。ここまでで、登りらしい登りはほぼおしまいな感じです。

朝、茅野駅前には何もなかったので、ここで朝食にします。

あとはこんな雪のトンネルをゆったり登っていきます。

子供は雪さえあれば！（笑）

楽しいもんね。

こうして娘の背中を眺めつつ追いかけるのが

父、幸福を感じるとき。

登山口から2時間半、唐沢鉱泉への分岐。

時折、「スノーシューなんていらないじゃん！」と怒る娘（笑）

休憩込みで4時間ほどかけて黒百合ヒュッテに着きました。宿泊の申し込みを済ませ、荷物を少々残してすぐに山頂へ向かいます。

当たり前のようにこちらの、天狗池経由の道を選択したのですが、ちょっと安易でした。。。

黒百合ヒュッテを見下ろす。

風が強いのは予想通り。

中央アルプス、北アルプスまでよく見えました。

おお〜左が東天狗、右が西天狗。

岩の間に新雪が積もっていて、油断すると足を突っ込んでしまいます。

明るい。天気がいいと山は何倍も楽しい。

しかし、近くに見えたはずの東天狗がなかなか近づいてこない。

大きな岩と、吹き溜まった新雪にてこずります。

苦しい登りです。頑張れ…

娘、エネルギー切れか。

なかなか進みません。

遠くに蓼科、そして北八ヶ岳の縦走路。

雲海になってきた。

行けると思っていたけど、時間が足りないかな。空気も薄いし。でも、このコースを引き返すのは厳しい。なんとか稜線までは頑張ろう。

リミットは15：00。思うように登れず、ついに悔し涙の娘。

中山峠からの道と合流しましたが…ここからの道も雪が深そう。ここから山頂まで30分程でしょう。いつものノリなら行ってしまうところですが、ここは2500m越えの雪山。それに、小屋の夕食に遅れるわけにもいきません。

よく頑張った。今日はここを頂上にしよう。

きれいだね。また来ればいいさ。

中山峠への急な下り。右側は絶壁だったりしますので、気を抜けません。

風も強いし、顔が冷たくなってきた。こちら側も思ったより時間がかかる。

少し気落ちした娘はしんどそうだけど、あまりゆっくりはできない。

なんとか無理やりここまで引っ張ってきました。

黒百合のテン場。もうフラフラだそうですが、無事に明るいうちに帰ってこれて少し笑顔が戻りました。

朝食以後はぶっ通しで歩いてきた。さあ、夕食まで一休みしよう。

あったかい小屋です。

心まで暖まる薪ストーブの前で、

娘と一緒に本を読んで過ごします。あ、宿題やるの忘れてる！

夕食はハンバーグ。

これはホット赤ワインにシナモンを振りかけて。あったまります。

就寝前、娘と外に出てみましたが、星は見えず。天気は予報通り下り坂のようですね。小屋の夜はとても暖かく、久しぶりに熟睡できました。

翌朝6時、朝ごはんです。

渋の湯11：35発のバスに合わせ、3時間前に出発します。

いろいろ食べたいものもあるし、また挑戦しに来よう♪

気温は上がってきています。

さあ、行くよ〜

天狗岳方面は真っ白

夜中のうちにさらに積雪がありましたが、もうすでに新しいトレースができています。

気温が上がり、昨日と比べると少しべとついた雪。途中から雨もパラつき、

木の枝も重そうになってきています。

唐沢鉱泉への分岐から

さらに25分ほど。いいペースですが、早く着きすぎても渋の湯で寒いだけなので、ここで一休み。

父はコーヒーをいれます。早くドリップコーヒーに進化したいな…f(^^;)

ケツ圧

八方台への分岐

ここも若干薄いですがトレースあり。

だんだんびしょびしょになってきました。

帰りは2時間20分で到着。

なんか全然達成感ないよ〜とふくれっ面しつつも、まだ雪遊びしたい？

グーチョキパー

さ、もうすぐバスが来るはず。よろめいて川に落ちるなよ〜

夏には全山縦走しようか♪

装備

共同装備

長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター 毛帽子 バラクラバ 靴 ザック アイゼン スノーシュー ストック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 テント マット シュラフ ゾウ足 着替え ガスカートリッジ コンロ コッヘル 傘 タブレットPC 宿題プリント

感想

hiyopa

紅葉も終盤と思われるユーシン渓谷には首を横に振り、ならば八ヶ岳ロープウェーで雪の北横岳は？にも首を横に振り、欲張り娘が選んだのは天狗岳（ホントは赤岳）。

無雪期ならどうってことないコースですが、2日前に新雪が積もった高山。時間はおろか、行ける体力があるのかどうかも全く分からないままのスタートでした。

不安ながらもスノーシューまで担いでの山行。幸いにして、黒百合ヒュッテまでの道はしっかりと踏み固められ、ぎりぎり山頂を狙えるかという時間に到着できました。

しかし、この後は甘くなかった。普段のようにゆっくり休憩・補給しながらというわけにいかない状況の中、時折ラッセルしながらの岩稜コースはかなり堪えた様子。

残念ながら、あと少しのところで撤退となりました。

でも、黒百合ヒュッテまでフル装備を背負い、よくここまで頑張りました。それに、ぎりぎりまで希望を持ちながらも、しっかり撤退判断もでき、父娘として結構高得点つけてもいい山行だったのではないかと思っています。

ヒュッテではおいしいご飯を頂き、あったかく過ごせました。消灯後から爆睡した父娘、普段と違って余裕をもっての下山でした。

コメント

soratokaze

雪山ですか(@_@)
hiyopa さん　こんばんは。はじめましてかな？

時々ですみませんが レコ読んでおります 。
どれも親子のほのぼのとした感じが伝わります。
北アルプスの次は雪山ですか
自分からチョイスするとはhiyoriさんも凄いですね

山頂は踏めなくとも新雪と天気 に恵まれて
思い出に残る登山だったのでは？

この週末に天狗岳に行く予定です。
で山の状況が分かり助かります
お疲れ様でした。

hiyopa

Re: 雪山ですか(@_@)
soratokaze さん、こんばんは♪

初めましてですが、いつもありがとうございます。
私たちの方こそたま〜にですが、きれいな写真眺めさせていただいています

今回はどこまで行けるか見当もつかない状態でしたし、私たちはめったに天気に恵まれないのでこれでも上出来です 娘は、登れないこともあるかもしれないけど、やっぱり高い山を目指したいようなんですよね。私もそうですが…f(^^;)悔しい気持ちも忘れずに、また次回挑戦できたらと思います。

２日目は雨が降ってしまったので、黒百合ヒュッテまでのさらさらの新雪はかなり解けてしまいました。気温が下がるとつるつるの凍結になるでしょうから、お気をつけて。
今週末も晴れるといいですね。

tomhig

最高の山行
こんばんは。
撤退…初日これだけの青空の下歩くことできれば言うことなしだと思います。
娘さんの表情が如実に物語ってます

hiyopaさんお一人の黒戸修験もいいですが、親娘のこういう山行も微笑ましくていいです。
黒百合ヒュッテ、通年営業だと初めて知りました。
天狗もいいですね。
ちょっと気になりだしました。
素晴らしいレコありがとうございます。

hiyopa

Re: 最高の山行
tomhig さん、こんばんは♪

ありがとうございます。私たちとしてはめったにない、「快晴の…」レコです（笑）
もちろん山頂に立つに越したことはないですが、私自身は今回は満足です。
娘は悔しかったようですが、満足させるとしばらく行ってくれなくなるので、課題を残す方がいいのかもしれません

このコースは黒戸なんかと比べるまでもなく、危険度も体力度も低いですから、tomhig さんにはぜひ、ドカ雪の後のラッセル隊長として行ってみてほしいですね