初冬の石老山、スキヤキで上を向いて歩こう
- GPS
- 04:15
- 距離
- 7.4km
- 登り
- 546m
- 下り
- 501m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
相模湖09:28 相模湖駅09:35(神奈川中央交通) 石老山入口09:42 |
写真
感想
12月に入ると陽は短くなるし、またもう1年が経ってしまったなんてマイナス思考になってしまい気が滅入ることが多い。
そんな時に友人から石老山へ行こうとのありがたいお誘い。
しかも山頂ですき焼きをしようというのだ。
山ですき焼きなんて自分の中では思いついたこともなく、前日の準備からウキウキした気分になった。
やはり持つべきものは友である。
相模湖駅から石老山入口へのバスに乗り込むとほぼ満員で、さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト前で数名降りた以外はほとんど石老山入口で降り、この時期の石老山の人気には驚いた。
8年前の初夏や5年前の冬に来た時には周りにほとんど人がいなかったと思うので、これには驚いた。
紅葉の時期はもうそろそろ終わりだが、顕鏡寺境内には初冬の陽に輝くモミジの葉が残っていてきれいだった。
あんまり早く登りすぎてしまうとお昼には早すぎてしまうので、石老山の見どころのひとつである「奇岩」たちをゆっくりと見学しながら登る。
「弁慶の力試し岩」では前回登った時に見た記憶のある「弁慶は強かった人かもしれないが、この岩に拳の跡を残す力はなかったと思う。拳に似た石が抜け落ちてできたものではないかと思われる。」との伝説を冷静に否定する記述が。
確かに奇岩は礫岩なのでおおきな礫が抜け落ちたのだろうけれど。
また今回気づいたのは「八方岩」のところでも「八方ではなく南東方面しか見えない」との記述もあった。
今日は暖かかったからか遠方は霞み、その八方岩からは新宿の高層ビル群、横浜ランドマークタワーまでがなんとか見えたものの、東京スカイツリーなどは見えなかった。
山頂に到着したら、いよいよ目的のすき焼き開始。
最初は割り下がなかなか煮立たず心配したが、一度煮立ち始めるとあとは順調だった。
大きなコッヘルがなかったので、4回に分けて食べたのだが、結果的に何度も楽しめた感がありちょうどよかった。
最初陣取った場所は少々風が寒かったので、陽当りに移動したところちょうどいい気温でゆっくりと1時間半ほどすき焼きを楽しむことができた。
これからは冬の低山で鍋を楽しむという選択肢が自分の中にできたことを友人に感謝したい。
最初は雲の中だった富士山も鍋を終えて山頂を出発するころには、真っ白い姿を現してくれた。
下りの途中、団体さんに追いつき道を譲ってくれる時に「若い人が通るよ〜」と言われ、友人ともう若くないのに恥ずかしいねと話す。
でも今日のことも、いつかは「若い日の思い出」として思い出す日が来るのだろうかなんて思ってしまった。
さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト内にいい日帰り温泉があるとのことで、そこに立ち寄る。
この施設に入るのは当時まだ「相模湖ピクニックランド」だった高校生の遠足の時以来ほぼ20年弱ぶりだと思う。
「さがみ湖温泉うるり」というきれいな施設で、温泉のほか高濃度炭酸泉もあり、これはそんなに熱くなくのぼせないのになんだか血管が拡張されてふらふらした感じになる不思議な風呂だった。
その後は友人紹介のうまいけど店にクセのある鶏の唐揚げ料理を食べに東京下町まで。
自分の場合バイオリズムが陽の長さに左右されるのか気が滅入りがちな12月。
友人のおかげで山の上で「スキヤキ(SUKIYAKI)」を食べられ「上を向いて歩こう」を思い出した。
いや、泣きながら歩いていたわけじゃないが、過去を振り返らず「幸せは雲の上に 幸せは空の上に」、この先にあるということで。
すき焼きで「上を向いて歩こう」を連想するなんて、やっぱり「若い人」じゃないよ。
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