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Yamareco

記録ID: 1024809
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

【冬期アルパイン初め】阿弥陀北稜&赤岳主稜

2016年12月10日(土) ~ 2016年12月11日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
32:25
距離
16.5km
登り
2,039m
下り
2,025m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:40
休憩
1:39
合計
8:19
7:39
134
9:53
10:49
31
11:38
11:39
132
13:51
14:23
32
14:55
14:55
18
15:13
15:14
44
15:58
2日目
山行
8:01
休憩
1:19
合計
9:20
6:33
67
7:40
8:00
150
赤岳主稜取付
10:30
10:40
110
上部岩稜ビレイ地点
12:30
12:41
3
12:44
12:46
17
13:03
13:03
35
13:38
14:10
28
14:38
14:41
70
15:51
15:52
1
15:53
ゴール地点
天候 10日 冬型 午後から回復し晴れ
11日 冬型 寒気が入り朝方晴れ昼以降曇りで風やや強い
過去天気図(気象庁) 2016年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
赤岳山荘まで車で入る
雪なくスタッドレスの軽FRで入れた
駐車料金2000円
赤岳山荘の駐車場
2016年12月10日 07:36撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
12/10 7:36
赤岳山荘の駐車場
出発時は凍って無かった
2016年12月10日 07:42撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
12/10 7:42
出発時は凍って無かった
いざ入山
2016年12月10日 07:47撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/10 7:47
いざ入山
雪化粧下森がきれい
2016年12月10日 09:13撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/10 9:13
雪化粧下森がきれい
行者小屋
2016年12月10日 10:19撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/10 10:19
行者小屋
テントを設営 稜線はガスの中
2016年12月10日 10:21撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/10 10:21
テントを設営 稜線はガスの中
阿弥陀北稜を目指す
2016年12月10日 11:07撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
12/10 11:07
阿弥陀北稜を目指す
回復してきた
青空に白がよく映える
2016年12月10日 11:32撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6
12/10 11:32
回復してきた
青空に白がよく映える
樹氷と赤岳
2016年12月10日 11:35撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
8
12/10 11:35
樹氷と赤岳
ガスの中から姿を現す
2016年12月10日 11:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7
12/10 11:41
ガスの中から姿を現す
北稜とりつきを目指して急斜面を登る
2016年12月10日 11:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
12/10 11:52
北稜とりつきを目指して急斜面を登る
岩稜が見えてきた
2016年12月10日 11:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
12/10 11:56
岩稜が見えてきた
赤岳もすっかり姿を見せてくれた
2016年12月10日 12:01撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/10 12:01
赤岳もすっかり姿を見せてくれた
阿弥陀の横から富士山
2016年12月10日 12:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/10 12:16
阿弥陀の横から富士山
岩稜へ
2016年12月10日 12:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/10 12:16
岩稜へ
振り返ると横岳が
2016年12月10日 12:17撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/10 12:17
振り返ると横岳が
1ピッチ目の出だし
2016年12月10日 12:37撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
12/10 12:37
1ピッチ目の出だし
出だしの岩場を越えたところ
2016年12月10日 12:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
12/10 12:54
出だしの岩場を越えたところ
2ピッチ目の出だしの岩場は撮り損ねて後半部分
2016年12月10日 13:45撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
12/10 13:45
2ピッチ目の出だしの岩場は撮り損ねて後半部分
リッジ歩き
2016年12月10日 13:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
12/10 13:48
リッジ歩き
赤岳が美しい
2016年12月10日 13:48撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/10 13:48
赤岳が美しい
3ピッチ目はコンテで
2016年12月10日 14:00撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
12/10 14:00
3ピッチ目はコンテで
山頂着!
2016年12月10日 14:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
7
12/10 14:14
山頂着!
権現の向こうに南ア
2016年12月10日 14:14撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/10 14:14
権現の向こうに南ア
お見合い写真
2016年12月10日 14:15撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
6
12/10 14:15
お見合い写真
赤岳から硫黄まで稜線がよく見える
2016年12月10日 14:16撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
12/10 14:16
赤岳から硫黄まで稜線がよく見える
さらに咲きまで
2016年12月10日 14:17撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/10 14:17
さらに咲きまで
阿弥陀の下り 
2016年12月10日 14:32撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
12/10 14:32
阿弥陀の下り 
中岳から阿弥陀を振り返る
2016年12月10日 14:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/10 14:53
中岳から阿弥陀を振り返る
中岳山頂
2016年12月10日 14:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/10 14:55
中岳山頂
中岳から赤岳
2016年12月10日 14:55撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/10 14:55
中岳から赤岳
明日登る赤岳主稜
2016年12月10日 15:20撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/10 15:20
明日登る赤岳主稜
ちょうど左下が取付き
2016年12月10日 15:24撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/10 15:24
ちょうど左下が取付き
中岳と阿弥陀
2016年12月10日 15:29撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/10 15:29
中岳と阿弥陀
行者小屋へ戻るとテント村になっていた
2016年12月10日 15:52撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
12/10 15:52
行者小屋へ戻るとテント村になっていた
残照の赤岳
2016年12月10日 16:04撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
12/10 16:04
残照の赤岳
翌朝、またしても稜線はガス
2016年12月11日 06:34撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
12/11 6:34
翌朝、またしても稜線はガス
阿弥陀もガス
2016年12月11日 06:53撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/11 6:53
阿弥陀もガス
取付きへ登る
2016年12月11日 06:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/11 6:56
取付きへ登る
朝陽を浴びる阿弥陀と中岳
2016年12月11日 07:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
12/11 7:50
朝陽を浴びる阿弥陀と中岳
少し回復して主稜の全貌が見える
2016年12月11日 07:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/11 7:50
少し回復して主稜の全貌が見える
取付きへのトラバース
今回は雪崩や滑落の危険は無かった
2016年12月11日 07:54撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
12/11 7:54
取付きへのトラバース
今回は雪崩や滑落の危険は無かった
1ピッチ目も2ピッチ目の出だしも撮り損ねて2ピッチ目後半
少したった岩壁を越えると緩い斜面に
2016年12月11日 09:28撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
12/11 9:28
1ピッチ目も2ピッチ目の出だしも撮り損ねて2ピッチ目後半
少したった岩壁を越えると緩い斜面に
2ピッチ目を終え3〜5ピッチはコンテで
2016年12月11日 09:41撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
12/11 9:41
2ピッチ目を終え3〜5ピッチはコンテで
4ピッチ目くらいか
先行パーティーはスタカットで行っている
我々はコンテ
2016年12月11日 09:45撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
12/11 9:45
4ピッチ目くらいか
先行パーティーはスタカットで行っている
我々はコンテ
5ピッチ目が見えてきた
ここもコンテで
2016年12月11日 10:05撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
12/11 10:05
5ピッチ目が見えてきた
ここもコンテで
先行パーティーのビレイヤーが立っている先が後半岩稜の核心部
一段岩場を越えて6ピッチ目を切って、7ピッチ目で立ち気味の浅いルンゼを登る
寒かった・・・
2016年12月11日 10:12撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
4
12/11 10:12
先行パーティーのビレイヤーが立っている先が後半岩稜の核心部
一段岩場を越えて6ピッチ目を切って、7ピッチ目で立ち気味の浅いルンゼを登る
寒かった・・・
7ピッチ目を浅いルンゼを越えた先
2ピッチ目以降同様緩い斜面が続く
2016年12月11日 11:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
3
12/11 11:56
7ピッチ目を浅いルンゼを越えた先
2ピッチ目以降同様緩い斜面が続く
続々と後続が登ってくる
2016年12月11日 11:56撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
12/11 11:56
続々と後続が登ってくる
8ピッチ目くらい
コンテで超える
2016年12月11日 12:06撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/11 12:06
8ピッチ目くらい
コンテで超える
頂上まであと少し
2016年12月11日 12:18撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/11 12:18
頂上まであと少し
到着!
2016年12月11日 12:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/11 12:44
到着!
久々にしんどい登攀でした
2016年12月11日 12:44撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
5
12/11 12:44
久々にしんどい登攀でした
一息ついて降りる
2016年12月11日 12:59撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
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12/11 12:59
一息ついて降りる
依然ガスに覆われた主稜
2016年12月11日 13:09撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/11 13:09
依然ガスに覆われた主稜
行者小屋へ帰還
2016年12月11日 13:36撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
12/11 13:36
行者小屋へ帰還
一瞬赤岳が微笑んでくれた
2016年12月11日 13:50撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
2
12/11 13:50
一瞬赤岳が微笑んでくれた
帰ろう帰ろう
2016年12月11日 14:13撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/11 14:13
帰ろう帰ろう
お疲れ様です
2016年12月11日 15:45撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/11 15:45
お疲れ様です
帰る頃には結氷していた
2016年12月11日 15:49撮影 by  TG-4 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/11 15:49
帰る頃には結氷していた

感想

さて、今週は冬期アルパイン始動!ということで、八ヶ岳へ。
昨年、阿弥陀北稜&赤岳主稜に参加し、天気の都合で阿弥陀北稜しか行けなかったリベンジも兼ねて。
赤岳主稜は初見なのでなかなかドキドキだ。

10日 久方ぶりの八ヶ岳
久方ぶりの強烈な寒気が入る中、中央道を折り返し八ヶ岳へ。
寒気の影響か八ヶ岳はどっぷりガスの中だ。
赤岳山荘までは積雪がなかったので我らがFRワゴンRで気合で突っ込む。
凍結はあるも何ら問題なく入れた。

駐車場はアイスだかアルパインだかに行く人々で賑わっている。
何だか初冬の十勝岳温泉を思い出す。

登はん具と泊まりの荷物でずしりとくるザックを背負っていざ出発。
最初のうちは雪もなくところどころ凍結している程度。
南沢大滝に向かうであろう人たちが登山道から離れていったくらいからしっかり雪が付き始める。
巨木は少ないものの、白く化粧を施した木々を楽しみながら森を歩いていく。

えっちらおっちら歩いていき、行者小屋へ到着。テントはぼちぼち。
適当にテントを設営、登攀具を装着し早速阿弥陀北稜へ向かう。

文三郎との分岐を見送り、少し進んだところから適当に右岸の尾根に取りついていく。
少し登るとトレースが付いていたので辿ってみるが、結局は夏道のトレースで少し遠回りとなってしまった。

この頃から天気は回復しだし、赤岳がその堂々とした姿を表し、大同心なども見えてきて俄然テンションが上がる。

北稜の第1岩稜もなかなか急でアイゼンの先をぶちこみながら登る感じだがザイルを出す程ではない。灌木などをたよりに登る。
そんなところを100mくらい登ると見覚えのある第2岩稜が姿を現し、左手に周り込むとペツルのボルトが確認できる。早速ザイルを出して登攀開始。

1ピッチ目 30m
ルンゼ状を5mくらい登って緩い岩稜を進み後半は雪稜。
2ピッチ目の岩場の取付きにボルトがあり、そこが終了点

2ピッチ目 30m
1ピッチ目出だしと同じくらいの岩場を登って後半は細い雪稜を歩いて急斜に入る。
終了点は灌木。2月に来たときは灌木が埋まっていてスタンディングアックスをしていた。

3ピッチ目 60m
雪稜歩き。コンテでいく。程なくピーク直下で夏道と合流しピークへ。

あっさりと終わってしまったが、ピークではすっかり晴れ渡り最高の景色。
どっしりとした赤岳から横岳、硫黄、奥は蓼科まで稜線が続く。
振り向けば、権現、その向こうに南アや先週登った千畳敷がよく見え、奥秩父や富士山なども見える。
後続パーティや広河原沢から登攀してきた人もいた。

さてひとしきり景色を堪能した後は文三郎経由で明日登る赤岳主稜の取付きを偵察して帰ることとする。

阿弥陀の下りはところどころ岩混じりで、ちょっと緊張する。
中岳は意外としっかり登らされ少しだるいが、振り返ると阿弥陀がかっこよく聳えている。赤岳も本当にでかい。
文三郎分岐まで息を切らしながら登り返し、尾根に入る。

文三郎尾根から望む赤岳西面は大迫力だ。
取付き地点にはしっかりとトレースがあり、雪崩の危険もなさそうで一安心。
しかし、いきなりの核心の1ピッチのチムニーや2ピッチ目の出だしも立っていて難しそう。主稜を無事登れるか不安になってきた。

そんなこんなで、行者小屋へ戻ると来たときとは打って変わってテントで大賑わいだ。
夕陽に染まる赤岳を眺めながらテントに潜り込む。
水場は凍っていなかったので、水作りもなく快適。今日もなかなか動いたのでビールが美味しい。
アヒージョを作って、メインはクリームシチュー。美味なり。ちびちびお酒も飲んで、寒くなってきたあたりでシュラフに潜り込む。
さて明日はどうなることやら。

11日 激寒の赤岳主稜
夜は月明かりが眩しいくらいで、明け方も星がよく見えていたが、ラーメンを啜って出発する頃には稜線にガスがかかり始める。
今日も強い寒気が入るそうなので、その影響だろう。

昨日降りてきた文三郎尾根を登り返し、主稜の取付きまで。
すでに先行パーティーが取り付いている。後半岩稜にも人の姿があるが、いつから登っていたのだろうか。
トレースを辿って1ピッチ目のチムニーに下まで。

1ピッチ 30m 検
2つのチョックストーンが詰まった6mほどのチムニーを登る主稜の核心部。
ステミングでスタンスを上げていき、チョックストーンの上の雪面にバイルを打ち込んでマントリングっぽくチョックストーンを超える。
落ちるという感じはないが出鼻からこれは結構怖い。
ザクザクと雪の詰まったチムニーを登り、角岩でランニングを取って、右手の方に進み岩場を周り込むとペツルのボルトがあり終了点。
先行パーティーでボルトが埋まっていたので、ハーケンを打ってセカンド確保。

2ピッチ目 40m 
出だしの5mくらいは立ち気味の岩壁だが、左手のカンテから登る。ボルトやハーケンがあるど真ん中を行くと難しいだろう。
10mくらい少し緩くなった岩場を抜けると緩い雪稜に出て一気にザイルを伸ばせる。
カムがいい感じで使える。

3ピッチ〜5ピッチ目 コンテ 120mくらい?
2ピッチ目の後半程度の緩い雪稜を進むと6〜7mの小さい岩峰がある。
真ん中のルンゼ状を登ると左手に大きな上部岩稜が姿を現す。
そのまま左手に岩稜を見ながら急斜30mほど登ると再びペツルのボルトがあり、上部岩稜の核心部が始まる。

6ピッチ目 掘20m
ペツルのボルトから5mほどのおにぎり型の岩を越えていくが、微妙のホールドスタンスが乏しく難しめ。
そこから15mほど登ると上部岩稜の核心となる立ち気味の浅いルンゼがある。
tentyoが難しさを感じ、ルンゼの手前でピッチを切る。
このあたりから天気が悪くなり風に晒されながら寒さに震えながらのビレイ。少し詰まってしまって後続パーティも待たせてしまった・・・。

7ピッチ目 掘棔40m
立ち気味の浅いルンゼを登る。立っているものの、ハーケンもそこそこあり、ガバホールドもあるので、1ピッチ目ほど難しくはない。
ルンゼを登ると細い岩稜となり5mほど進むと5ピッチ目程度の急斜となり、そこそこザイルを伸ばして角岩を支点にセカンド確保。

6ピッチ目を大きく右手から回り込んで、更に奥のルンゼ状を登ったり、細い岩稜に沿って登ったりといろいろルートがあるようで、寒さに耐えていた後続パーティーが続々と登ってきた。

8〜9ピッチ目 コンテ 100mくらい?
7ピッチ目終了点からさらに20mほど登ると4ピッチ目と同じくらいの小さい岩峰があり、ルンゼ状を登る。難易度も4ピッチ目と同じくらい。
その後は、多少緩くなった斜面を登っていき赤岳展望荘の手前くらいにでて終了。

いろいろ反省点もあるが無事、登ることができて一安心。寒さに震えてなかなか厳しい登攀となった。
ザイルを解いてお互いをねぎらう。お湯や行動食を頬張り、赤岳山頂へ。なかなか達成感のあるピークだ。
展望もないので写真をとってそそくさと下る。

下りはあっという間に文三郎分岐を経て下っていく。波はあるものの赤岳はガスの中。一瞬ガスが切れて上部岩稜を登っている人たちも見えた。
登ったルートを改めて見返すと充実感もひとしおだ。

ザクザク下って行者小屋へ。テントは大分少なくなっていた。
テントを撤収していたら一瞬青空とともに赤岳が見えた。これが今日最後の微笑み。
また来よう。

あとは来た道を戻るだけ。再びずしりと重くなったザックを背負って歩いて行く。
やはり今日の冷え込みは厳しいのか、行きよりも沢が結氷していた。
ダラダラと下っていき、赤岳山荘へ着くと駐車場の車も大分減っていた。
久々に充実感と疲れた〜という感じの山行となった。

ガスに覆われながらも暮れなずむ八ヶ岳を眺めつつ樅の木荘で汗を流し、レストランペチカでハンバーグに舌鼓打って、中央道を経て帰京。
今年の冬はアルパインを頑張ろう!

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