南アルプス 雪の小河内岳
- GPS
- 13:40
- 距離
- 23.3km
- 登り
- 2,271m
- 下り
- 2,267m
コースタイム
- 山行
- 11:06
- 休憩
- 2:34
- 合計
- 13:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は無料。トイレは使用できず。 ポストはゲート前と林道の終点登山口にあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<鳥倉林道最終ゲートから登山口> 4キロ程の林道歩き。 ところどころ雪と凍結ありだが特に問題なく歩ける。落石の痕跡はたくさんあった。 <登山口〜三伏峠> 10分割した標識があるので現在地が分かりやすい。 登山口〜豊口山のコル辺りまでは少し急でぐっと登り、その後は尾根をトラバース気味に徐々に標高を上げてゆく。 雪は4/10辺りから。現状夏道を歩けるしトレースもあったのでつぼ足でも歩けそうだが、安全で快適に歩く為には軽アイゼンやチェーンスパイクぐらいはあったほうがよい。水場は現状まだ生きていた。 雪がついているが夏道が辿れるので歩きやすいし危険箇所も少ない。 7/10辺りから白い山がいくつか目に飛び込んでくる。 甲斐駒、仙丈ケ岳、間ノ岳なんかが美しい。 塩川分岐、水場、小屋まで200歩の標識を過ぎたら三伏峠に到着。 小屋は営業終了。 冬季小屋とトイレは開放されている。 <三伏峠〜烏帽子岳> 小屋から少し下り、塩見岳との分岐を右側に行く。 樹林を抜け、鹿避けの柵が出てきた辺りから視界が開ける。 一応この辺りで軽アイゼンからアイゼンに装備をチェンジ。 おそらく軽アイゼンでも歩けるが、雪の量がそれなりにあるので爪の長さがあったほうがザクザク歩ける。 烏帽子岳まではトレースが付いていたので歩きやすかった。 崩落気味のところは雪が付いているお陰で逆に歩きやすかったように思う。 森林限界を超えると一気に視界が開け360°の展望の烏帽子岳山頂。 ここまででも充分楽しめる。 <烏帽子岳〜前小河内岳〜小河内岳> 烏帽子岳から先は一名分のトレースが薄く付いていたが、前小河内岳までの中間地点ぐらいまでで終わっていた。 烏帽子からコルに下り前小河内岳までの登る。ハイマツの中をわかん、スノーシューを履いて膝上ぐらいのラッセル。思ったよりも時間もかかったし体力も必要とした。 稜線のトップの雪庇の上を歩くのが雪が締まっていて一番歩きやすい(雪庇の縁には寄らない) 前小河内岳から小河内岳までも一旦下ってから登り返す。 この下りが少し急でわかんやスノーシューを履いたままだと少し怖い。 アイゼン、ピッケル歩行であれば問題ないと思うが注意が必要。 夏道は全体的に稜線の西側に付いているが、すぐ下は崩落しているのと雪で道が隠れているので稜線のトップを歩いた。 小河内への登りはたまに踏み抜きがあるが全体的に雪が締まっていてアイゼンがよく利き歩きやすかった。 ここは風を避けるところもなく、広い稜線なので風が強い時、視界が悪いときは多少注意が必要かと思う。 小河内岳避難小屋は二階の冬季入り口が開放されている。 入り口は扉が開いてしまわないようにロープで縛ってある。 中はそれ程広くはないがとても綺麗で快適。窓もあるので明かりも入る。 トイレは閉鎖。 雪山のフル装備一式は必要。 道具の選択は状況に応じて使い分ける。 |
写真
装備
個人装備 |
<gakubito>
長袖インナー
フリース
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着(ダウン上下)
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
軽アイゼン
12本アイゼン
ピッケル
スコップ
スノーソー
ストック
昼ご飯
非常食
調理用食材
調味料
飲料
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
<mamepyon>
長袖シャツ
ソフトシェル
防寒着(ダウン)
予備グローブ
アウターグローブ
ネックウォーマー
着替え
ザックカバー
サブザック
行動食
バーナー
ガスカートリッジ
水
1L
スポーツドリンク500ml
計画書
針金
ツェルト
ナイフ
カメラ
|
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感想
冬季の南アルプスへ行こう行こうと思っていたけどなかなか行けずにいた。
連休の少ない自分にとって日帰りで目いっぱい楽しめる山としてここ2年ぐらい行こうとして行けなかった山にgakubitoさんと一緒に登れる機会があったので計画を立てて山に向かった。
予定よりも少し遅れた出発になったけど、烏帽子岳まで明るいうちに戻って、三伏峠まで安全に下れば後は問題なく下山できるのでそれ程気にしない。
ゲート前駐車場から最初の林道歩きはおしゃべりしながらのウォーミングアップと言ったところ。
登山口からぐっと登って豊口山のコルへ。
ここまでは薄く雪がある程度で無雪期と変わらない。
三伏峠までは10分割されていて案内があるのでどのぐらいまで進んでいるのかわかりやすい。コルを過ぎ4/10ぐらいから雪道に変わる。
つぼ足でも歩けるけど安全で快適に歩くため軽アイゼンを付ける。
塩川口との分岐辺りを過ぎるとチラホラ他の山が見えてくる。
白い山が見えて嬉しい。
まだ生きていた水場を過ぎ、三伏峠まで200歩の看板が出てきたので歩数を数えて歩く。自分はほぼぴったり200歩。
gakuさんは足が長いのでもっと少ない。
三伏峠辺りは雪もいっぱいで冬季小屋やテン場辺りからは真っ白な塩見岳が見えてちょっと興奮。
ここまではトレースもバッチリ。
前日の土、日に数名程度は入っているようだ。
烏帽子方面に向かって樹林帯を抜けると一気に視界が開ける。
これから向かう稜線も近くに見える大きな山々も真っ白でテンションがあがるね。
途中アイゼンを履き替え、ハイマツの中を進んでゆく。
烏帽子まではトレースもあるので比較的歩きやすかった。
これから向かう小河内岳は距離的にはそこそこあるけどそれ程遠くは見えない。
烏帽子手前で富士山見えたときは「富士山出た!」って大騒ぎw
やっぱ雪山いいよね〜♪
烏帽子岳からは塩見岳、蝙蝠岳、その向こうに富士山、そしてこれから向かう小河内岳とその向こうに荒川三山や南部の山々が見渡せる。ここまででも充分楽しめると思うけど我々はこんなもんじゃ物足りない。
まだまだ先に進むよ〜
烏帽子から先は一名分(たぶん)のトレースがあったけど前小河内岳まで向かう途中で終わっていた。夏道の崩落地側はちょっと歩くのは難しい感じで稜線の東側のハイマツの中をラッセルしながら進む。ハイマツに行く手を遮られ、足元はズボズボもぐりペースが上がらない。
わかんを履いても苦戦。
しばらく大きな山を歩いていなかったので体力的にも結構キツくなってきたなぁ。
しかし、スノーシューに履き替えたgakuさんがここから怒涛のラッセル。ルートも踏み抜きの多いところから稜線のトップに上がり、雪庇にの上を歩くとコレが歩きやすいんだな。
前小河内岳は小ピークみたいな扱いになっちゃってるけど結構大きくて烏帽子からでも反対の小河内岳からでも意外と大変。あなどれない。
一旦下って登り返す。
テカテカの斜面を登れば小河内岳山頂。
先行していたgakuさんがヘロヘロの自分を山頂手前で待っていてくれた。
ようやく小河内岳山頂!
風は強くて寒いけど青空の山頂は最高に気持ちいい♪
写真を撮ったりした後、ロケーション抜群の小河内岳避難小屋まで下る。
メシだメシだ!
二人とも軽量化というものとは無縁で日帰りでもガッツリ荷物を担ぐ。
特にgakuさんは生の食材と調理器具も完璧に用意。
小屋の中で焼肉です♪
ラムチョップとかタン塩網焼きとかバーベキュー並みww
ただ今回は時間が少し押しているので少しだけ急ぎ目で。
お腹いっぱいになったところで片付けて下山を開始します。
烏帽子までを明るい時間に通過すれば後は暗くなっても勝手知ったる南アルプス。
問題なく下れるだろう。
下山開始時から冷えたのかお腹がゴロゴロ・・・
標高高いとこではペースも上がらない。
これはやはりしばらく大きな山を歩いてないのと、まだ体が雪山に順応してないんだろうな。結構大変だった。
月明かりに照らされる塩見岳やその向こうに見える富士山はホント美しかった。
烏帽子の山頂で装備を変え、最後の下りに備える。
ここから三伏峠まではあっという間。
その後は休み休みのんびり下る。
豊口山のコルの少し手前辺りでアイゼンを外し、登山口まで下って最後の林道歩き。
長い林道を終えてゲートに到着。
丸々一日歩きっぱなしで疲れたけどラッセルあり、崩落地あり、装備をいろいろ変えたりルートも考えながら歩く雪山の総合的な力を試される山行でした。
かなりの充実感。
一人ではちょっと難しかったかもしれないな。
gakuさん丸々一日ありがとうございました。
mamepyonさんからお誘いいただいて南アルプス小河内岳。
最高の天気で稜線歩きを楽しめました♪
ちょっとハードな日帰りになってしまったけど丸々1日遊びまくった充実の山歩きに満足w
ハイマツ漕ぎや踏み抜きラッセルも大変だったけど、達成感は大きかった!
一緒に遊んで頂いたmamepyonさんに感謝です♪
温泉も閉まるギリギリになっちゃって、深夜飯の時は自分だけ飲ませて頂いてすみませんmamepyonさん!
素晴らしい天気と大展望の南アルプスの山々。
本当に楽しい1日でした。
いやー、素晴らしいですね。
お二人だから出来る日帰り山行なんでしょうか?小河内岳、いってみたくなりました。あー、山にいきたーい♪(笑)
makasioさん、ありがとうございます!
南アルプスの大展望の稜線♪
小河内岳は派手さはないけど良い山ですw
良く見てみたら23キロぐらい歩いてるし、標高差も2000m以上あるし結構ハードな山だったです。南アルプスの雄大な山は静かで美しいです。
膝の具合少しでも良くなるといいね〜
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