地蔵岳 (御座石温泉から往復)
- GPS
- 08:33
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,802m
- 下り
- 1,798m
コースタイム
天候 | 快晴 気温低し 山頂付近は弱風、強風 その他はほぼ樹林帯につき風弱し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今日の時点ではほぼ夏道を利用できたが、標高が低いところは雪がなく落ち葉ラッセルだが、標高が上がると雪と氷が出てきてペースは上がらない。登山道自体は燕頭山付近までは急傾斜の連続だが、そこから地蔵岳まではなだらかな個所が多く歩きやすい。 駐車場から旭岳付近までは登山道上に雪氷はほとんどなく、アイゼンは要らない。旭岳から燕頭山に至る途中で雪と氷は増え始め、燕頭山を過ぎると完全雪道になる。標高が低いところ(概ね2000m付近)までは雪と言うよりも氷なので、下りの時はアイゼンがないとつらい。鳳凰小屋より地蔵岳山頂までは、途中からトレースが強風のため消えてしまうが、天候が良ければどこを歩いてもいいと思う。稜線は時折体をもっていかれるくらいの強風が吹いていた。 アイゼンは、自分は登りは鳳凰小屋で付けたがもっと早くても良かった。帰りは旭岳まで利用。ピッケルは持参するも使用せず。 |
写真
感想
鳳凰三山はこれまで2回秋に日帰りで縦走しているが、今回は年末の時期に一座のみ=地蔵岳を目指して歩いてきた。登山口から山頂まで標高差が1500メートルを超えるため、登山道も落ち葉、凍結、氷、雪とめまぐるしく変わった。
まだ真っ暗な御座石温泉に到着したのは午前6時前。クルマの温度計はマイナス4℃を示していた。お隣の青木鉱泉は数回訪問したことがあるが、ここ御座石温泉は初めてだった。駐車場には10数台程度とまっていて、これから歩きだす人も多数だった。食事とトイレをすまし、完全に明るくなってヘッドライトが要らなくなってから行動開始。日帰り荷物なので軽いが、足元はアイゼンを付けるための重登山靴なので軽快ではない。駐車場からはしばらく急な登りが続き、運動不足の体にとってはきつくて声も出ないほどだった。やがて林道のようなところと交わり、左手に広大な法面が現れる。これだけを作るのだから重機も入ったはずだが、登山道にはそのような痕跡は見られない。ロープが張ってあって、近づくな、の看板があるだけ。駐車場から歩きだした時から、周囲には雪がちらほら見えていたが、登山道にはなく歩く上で支障となるものもなかった。旭岳の手前あたりで大休止するが、この時もまだアイゼンを付ける気にはならなかった。燕頭山で休憩した時にはそれまでの登山道に雪氷が多く見られたことからここからアイゼン付けたほうが良いかな?と少し思ったが、結局思っただけで何もせず先に進む。燕頭山より先は急傾斜がなく全般的に歩き易いのが幸いだったが、所々出てくる日蔭で凍ったトラバース区間は当然慎重に通過した。鳳凰小屋に到着する頃にはすっかり雪道になっていて、ラッセルは不要なものの、アイゼンなしで歩いているとずるずる滑って歩きにくいのでここで栄養補給しつつアイゼンを装着。ピッケルはまだザックにくくりつけたまま。恐らく不要だろうと思いつつも持ってきたが、ここまではやはり不要だった。この先も結局下山まで使用せず。鳳凰小屋から先は一度秋に歩いたことがあるので記憶を思い出しつつになったが、山頂の直下は砂地で歩きにくかった記憶があった。12月末の時期なので地面が露出していることはなかろうと思ったがやはりそうで、雪の上を歩くことになった。しかし、ここまではトレースばっちりでラッセル皆無だったものの、山頂直下は風で雪が飛ばされるらしく、トレースをつけてもすぐに埋まってしまうようだった。近付いてもどこがトレースか良く分からない。積雪自体が多くはないので腰までのラッセルでは全くなかったが、くるぶし程度は埋まることは時折あった。それより何よりもこの地蔵岳山頂直下は傾斜がきつい。無雪期は砂に埋もれながら歩いたが、有雪期は雪に埋もれながらとなった。それでも空は青いし、地蔵岳のオベリスクはきれいなので、ゆっくり確実に登り稜線に迫る。無事稜線に上がり反対側方向を見ると甲斐駒ヶ岳や仙丈ケ岳などが見えるが、時折体を持っていかれるくらいの突風が吹く。長居は無用だった。オベリスク登頂は当然諦め、地蔵岳の看板付近で写真を撮りそそくさと下山開始。登りは傾斜と雪質で苦しめられたが、下りは楽そのもの。ここならゲレンデになるな、などと思う余裕すらあった。あっという間に鳳凰小屋に到着。ここまで下りると先ほどまでの強風が嘘のように静かで暖かくなる。小屋で休憩後、アイゼンを付けたままで下山開始。今日は小屋に泊ると思しき人が続々登ってきてその度に道を譲る。今日は小屋もテント場も大入りのようだ。帰りはどこまでアイゼンを付けたものか迷うが、結局旭岳まで来てこの先は少なくとも氷はなかったことを思い出して外す。この決断は正しくて、ここから先は悪くないペースで下りることができた。標高が高いほうはハードシェルもオーバーグローブも着込んで歩いていたが、標高が下がると暑くて仕方ないのでミドルだけにし、グローブもインナーのみにする。それでも暑いがそれ以上は脱げないので汗を滲ませながらも下る。下りで何パーティか追い抜き15時頃に登山口に到着。御座石温泉の飼い犬に盛大に吠えられる。番犬としての仕事をしっかりしているようだ。落ち葉ラッセル、氷、雪、強風と色々あったが無事に戻ってこれたので良しとしたい。駐車場に戻って後片付けをしているとやはり寒さを感じる。氷点下で後片付けは楽ではない。特にこのあたりは午後になると日が当らないので寒さを一段と感じた。
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