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Yamareco

記録ID: 1037762
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

純白の雷鳥(ダイフク)に逢えた★新年の山旅【甲斐駒・黒戸尾根縦走】〜動画つき

2016年12月31日(土) ~ 2017年01月02日(月)
 - 拍手
体力度
9
2~3泊以上が適当
GPS
23:56
距離
38.1km
登り
3,479m
下り
3,388m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:02
休憩
0:19
合計
7:21
6:10
6:11
130
8:21
8:30
95
10:05
10:06
28
10:34
10:35
65
11:40
11:46
15
12:01
12:02
85
13:27
七丈小屋
2日目
山行
7:58
休憩
1:05
合計
9:03
5:09
96
宿泊地
6:45
6:45
76
8:01
8:03
5
8:08
8:24
6
8:30
8:31
91
10:02
10:15
26
10:41
10:41
97
12:18
12:24
35
12:59
13:13
31
14:12
3日目
山行
6:09
休憩
0:31
合計
6:40
6:17
10
6:27
6:27
39
7:06
7:06
28
7:34
7:48
20
8:08
8:09
15
8:24
8:33
158
11:11
11:18
99
12:57
仙流荘
天候 ■天気
12/31 雲ひとつない快晴
http://www.tenki.jp/past/2016/12/31/chart/
黒戸尾根 -2℃

1/1 曇のち快晴
http://www.tenki.jp/past/2017/01/01/chart/
甲斐駒ケ岳山頂 -13℃ 風速15m(体感的には10m程度)

1/2 晴ときどき曇り
http://www.tenki.jp/past/2017/01/02/chart/
戸台川河原 -3℃程度

■服装
甲斐駒ケ岳登頂時:
ドライレイヤー+ベースレイヤー+インシュレーテッドジャケット+ハードシェル。

他はドライレイヤー+厚手のベースレイヤー+インシュレーテッドジャケット
もしくはインシュレーテッドジャケットを脱ぎ、ウィンドシェルを重ねた。
過去天気図(気象庁) 2016年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
■往路
東京方面→長坂【JR中央線】
長坂観光ホテルに前日泊。(駅から徒歩1分 素泊まり〜\5,000)
長坂→竹宇駒ヶ岳神社【北杜タクシー】(\3,700)
※駅前にタクシー会社があるため直接予約が出来る。

■復路
仙流荘→高遠駅【長谷循環バス】
http://www.inacity.jp/kurashi/kotsu_jikokuhyo/bus_rosenjikokuhyo/busjikokuhyo/bus_takato-hase/junkan_hase.html

高遠駅→北伊那駅【伊那市循環バス】
http://www.inacity.jp/kurashi/kotsu_jikokuhyo/bus_rosenjikokuhyo/busjikokuhyo/bus_takato-hase/bus_takatosen.html

北伊那駅→岡谷駅【JR】
岡谷駅→東京方面
コース状況/
危険箇所等
■竹宇駒ヶ岳神社→七条小屋
・笹の平までは雪はなく、地面に霜が降りている程度。特に危険箇所はない。
・6合目までまでは梯子、鎖場に雪が付き、ところどころ凍結があるものの、足場となるステップは岩が露出している。
・チェーンアイゼンがあると非常に歩きやすい。(刃渡りで装着)

■七条小屋→甲斐駒ケ岳
・9合目くらいまでは鎖が出ているところがあるが、上部は埋もれている箇所が多い。
・正月ということもあり、ステップがしっかり刻まれている状況であった。
・50-60度程度の傾斜の登りがあるが、雪は硬くなくステップが切りやすく登りやすい。

■甲斐駒ケ岳→六方石
・直登コースは通過したことがなかったため、摩利支天側の巻道を利用した。
・30〜45度程度の急傾斜の非常に硬い雪の斜面(一発蹴りこんだくらいだと前爪しか刺さらない)を下降、トラバースする必要があるため、正確なアイゼンワークが必要。
・六方石直前の林の中は雪が深く、最後60度の雪壁はラッセルが必要。
・赤いポールの目印や滑落防止用ロープの鉄杭が露出しているため、ルートファインディングは比較的容易だが、通行者が少なくトレースもほとんど消えている状態。
・雪の状況によっては雪崩が起こるという話もあり、また多くの滑落事故も起こっているため、理由もなくこのコースをとることはオススメしない。実際通行できないときの方が多いだろう。

■甲斐駒ケ岳→仙水峠
・急傾斜があるが、雪は硬くなく歩きやすかった。
・正月ということもあり、ステップがしっかり刻まれている状況であった。

■駒津峰→北沢峠
・北沢峠までしっかり雪が付いている。

■北沢峠→戸台
・チェーンアイゼンがあると非常に歩きやすい。
・赤河原分岐先の渡渉は凍った丸木橋を渡るため注意が必要。
・初めの砂防堤を超えて進行方向左の岸から右の岸の岸に渡る。
渡渉点については前回の仙丈ヶ岳のレコに詳しく記した。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-790564.html
ただし、今年は赤テープがたくさんあるため迷うことはないだろう
・白岩堰堤を超えてからは3-4箇所、川の中の渡渉する箇所がある。スパッツをつけていれば浸水はない。

■戸台→仙流荘
・1時間半以上の車道歩き。

※1/2、甲斐駒ヶ岳山頂直下、滑落による死亡事故が発生した。(長野県側への沢筋への滑落。六方石からの直登コースと思われる。)ご冥福をお祈りするとともに今後このような事故が起こらないことを祈るばかりである。
その他周辺情報 ■長坂駅周辺
駅前の信号を右折したところに寿司屋(ほうとうなども食べられる)がある。
そこからさらに1分ほど道なりに進んだところにコンビニがある。

■仙流荘
日帰り入浴や食事も出来る。名物のローメンや、鹿肉のカツなどが食べられる。但し冬季は食事は14:00まで。
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
七丈小屋
酉年にちなんでか?真っ白な雷鳥(ダイフク)に出会えた感動的な山旅でした。
2017年01月01日 07:17撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
60
1/1 7:17
酉年にちなんでか?真っ白な雷鳥(ダイフク)に出会えた感動的な山旅でした。
山旅の始まりは竹宇駒ヶ岳神社。旅の無事をしっかり祈り、いざ出発!!
2016年12月31日 06:13撮影 by  X-A1, FUJIFILM
7
12/31 6:13
山旅の始まりは竹宇駒ヶ岳神社。旅の無事をしっかり祈り、いざ出発!!
冬枯の道を登って行くと、やがて朝陽が射してくる。どの山に登っていても朝陽というものは嬉しいものだ。
2016年12月31日 07:08撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
2
12/31 7:08
冬枯の道を登って行くと、やがて朝陽が射してくる。どの山に登っていても朝陽というものは嬉しいものだ。
笹の平から傾斜の急な八丁登りに差し掛かる。地面に雪がちらつき始める。
2016年12月31日 08:57撮影 by  X-A1, FUJIFILM
7
12/31 8:57
笹の平から傾斜の急な八丁登りに差し掛かる。地面に雪がちらつき始める。
キツイ八丁坂を登りきって少し歩いたところにある、前屏風の頭の広場で休憩。富士山の展望がサイコーなのでここまで頑張るのがオススメ!
2016年12月31日 09:52撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
12
12/31 9:52
キツイ八丁坂を登りきって少し歩いたところにある、前屏風の頭の広場で休憩。富士山の展望がサイコーなのでここまで頑張るのがオススメ!
「難所」と呼ばれる刃渡り。まだ雪が積もっていないので無雪期とあまり変わらない。ここからはチェーンアイゼンを装着する。
2016年12月31日 10:25撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
9
12/31 10:25
「難所」と呼ばれる刃渡り。まだ雪が積もっていないので無雪期とあまり変わらない。ここからはチェーンアイゼンを装着する。
刃渡りは八ヶ岳の絶好のビューポイント。しばし立ち止まってつい見入ってしまうね。
2016年12月31日 10:26撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
19
12/31 10:26
刃渡りは八ヶ岳の絶好のビューポイント。しばし立ち止まってつい見入ってしまうね。
そしてここからは鎖や梯子のオンパレード。(クライミングやってる身としては楽しい)それらを登りきると・・・
2016年12月31日 10:49撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
4
12/31 10:49
そしてここからは鎖や梯子のオンパレード。(クライミングやってる身としては楽しい)それらを登りきると・・・
刀利天狗に到着。ここで昼食をとる。
2016年12月31日 10:50撮影 by  X-A1, FUJIFILM
1
12/31 10:50
刀利天狗に到着。ここで昼食をとる。
さらにすすむと五合目小屋跡地に到着。ここはクライマー達の基地となっているようだ。後で知ったのだが黄蓮谷にアイスクライミングのスポットがあるらしい。
2016年12月31日 11:56撮影 by  X-A1, FUJIFILM
5
12/31 11:56
さらにすすむと五合目小屋跡地に到着。ここはクライマー達の基地となっているようだ。後で知ったのだが黄蓮谷にアイスクライミングのスポットがあるらしい。
五合目小屋跡地からは甲斐駒ヶ岳の勇姿が見える。去年は雪がほとんどなかったが、今年は良さそうだ。
2016年12月31日 11:58撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
12
12/31 11:58
五合目小屋跡地からは甲斐駒ヶ岳の勇姿が見える。去年は雪がほとんどなかったが、今年は良さそうだ。
さてここからは黒戸尾根の核心部。階段や鎖場の険しさが増す。
2016年12月31日 12:06撮影 by  X-A1, FUJIFILM
3
12/31 12:06
さてここからは黒戸尾根の核心部。階段や鎖場の険しさが増す。
正月は雪が少ないから良いが、2月3月ともなると梯子や鎖が埋もれるため難易度が上がるのだとか。
2017年01月04日 18:35撮影
9
1/4 18:35
正月は雪が少ないから良いが、2月3月ともなると梯子や鎖が埋もれるため難易度が上がるのだとか。
意外と恐怖感があるのがこの橋。つま先で歩かないとバランスが取りづらい。
2017年01月03日 21:06撮影
4
1/3 21:06
意外と恐怖感があるのがこの橋。つま先で歩かないとバランスが取りづらい。
そしてようやく七丈小屋に到着。ここで今夜は宿泊する。
2016年12月31日 13:54撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
4
12/31 13:54
そしてようやく七丈小屋に到着。ここで今夜は宿泊する。
日がくれる。一瞬のブルーモーメントは藤城清治の世界。
2016年12月31日 17:03撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
20
12/31 17:03
日がくれる。一瞬のブルーモーメントは藤城清治の世界。
夜も更けると街の空にオリオンが輝く。
2016年12月31日 20:19撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
20
12/31 20:19
夜も更けると街の空にオリオンが輝く。
見上げれば満天の星空。空気の澄み切った冬ならではの風物詩。
2016年12月31日 20:37撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
25
12/31 20:37
見上げれば満天の星空。空気の澄み切った冬ならではの風物詩。
そして翌日、ご来光を見に夜明け前から登り始めたのだが・・・
2017年01月04日 19:50撮影
1/4 19:50
そして翌日、ご来光を見に夜明け前から登り始めたのだが・・・
ガスに包まれ、展望は全くきかない。
2017年01月03日 21:08撮影
3
1/3 21:08
ガスに包まれ、展望は全くきかない。
しかし太陽は見えないものの、その温かな光は周りの空気をほんのりとピンク色に染め、包みこんで行く。そして・・・
2017年01月01日 07:06撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/1 7:06
しかし太陽は見えないものの、その温かな光は周りの空気をほんのりとピンク色に染め、包みこんで行く。そして・・・
辺り一面が黄金色に染まるという、なんとも幻想的なご来光だ!これはこれですごいぞ!そしてさらに・・・
2017年01月01日 07:08撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
40
1/1 7:08
辺り一面が黄金色に染まるという、なんとも幻想的なご来光だ!これはこれですごいぞ!そしてさらに・・・
な・・・なんと雷鳥が登場!!!
2017年01月01日 07:12撮影 by  iPhone 5s, Apple
34
1/1 7:12
な・・・なんと雷鳥が登場!!!
羽毛は完全に真っ白でプクプクしている。か・・・かわいすぎる!!
2017年01月03日 12:32撮影
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1/3 12:32
羽毛は完全に真っ白でプクプクしている。か・・・かわいすぎる!!
雷鳥写真家の高橋広平さんの写真展に訪れた時、写真の題名に「DAIFUKU(大福)」とつけられていたが、まあ納得するよね(笑)
2017年01月01日 07:13撮影 by  iPhone 5s, Apple
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1/1 7:13
雷鳥写真家の高橋広平さんの写真展に訪れた時、写真の題名に「DAIFUKU(大福)」とつけられていたが、まあ納得するよね(笑)
いつか会いたいと思っていただけに感激の嵐である。でもここ60度くらいの雪壁・・・核心部なんですけど・・・
2017年01月01日 07:13撮影 by  iPhone 5s, Apple
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1/1 7:13
いつか会いたいと思っていただけに感激の嵐である。でもここ60度くらいの雪壁・・・核心部なんですけど・・・
彼らとの出会いで今回は十分と思ってしまったほど。まだ山頂を踏んでいないのにクライマックスになってしまった(笑)
2017年01月01日 07:17撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/1 7:17
彼らとの出会いで今回は十分と思ってしまったほど。まだ山頂を踏んでいないのにクライマックスになってしまった(笑)
気を取り直して山頂を目指す。烏帽子岩も幻想に包まれたようで、なんとも優しげである。
2017年01月01日 07:21撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
6
1/1 7:21
気を取り直して山頂を目指す。烏帽子岩も幻想に包まれたようで、なんとも優しげである。
陽の光に二本の刀剣。
2017年01月01日 07:27撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/1 7:27
陽の光に二本の刀剣。
気温-13度。風速15m。体感的には風は10m程度に感じた。太陽が出ているとどこか安心感がある。
2017年01月01日 08:06撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/1 8:06
気温-13度。風速15m。体感的には風は10m程度に感じた。太陽が出ているとどこか安心感がある。
奥の院に到着。トレースも残っており、難度は思ったより低かった。山頂はもう一息だ。
2017年01月01日 08:06撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/1 8:06
奥の院に到着。トレースも残っており、難度は思ったより低かった。山頂はもう一息だ。
山頂に到着!ガスガスで何も見えないね〜
2017年01月01日 08:17撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/1 8:17
山頂に到着!ガスガスで何も見えないね〜
残念がらガスが晴れる気配もなく、諦めて下山するが・・・。
2017年01月01日 08:26撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/1 8:26
残念がらガスが晴れる気配もなく、諦めて下山するが・・・。
ガスは一気に霧散し、雲ひとつない空と銀色に輝く峰々が姿を現わした!
2017年01月01日 09:48撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/1 9:48
ガスは一気に霧散し、雲ひとつない空と銀色に輝く峰々が姿を現わした!
しかし硬くクラストした急斜面の長いトラバースを超えなければならないので、景色を楽しむゆとりはない(汗)。ほんの少しのミスが命とりになる。
2017年01月03日 14:17撮影
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1/3 14:17
しかし硬くクラストした急斜面の長いトラバースを超えなければならないので、景色を楽しむゆとりはない(汗)。ほんの少しのミスが命とりになる。
まばらに生える樹林帯はフカフカの雪で足を取られる。そして最後は腰ラッセルでの60度の雪壁越え・・・摩利支天側の巻道は冬は難度の高いルートだ。
2017年01月03日 21:11撮影
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1/3 21:11
まばらに生える樹林帯はフカフカの雪で足を取られる。そして最後は腰ラッセルでの60度の雪壁越え・・・摩利支天側の巻道は冬は難度の高いルートだ。
雪に包まれた六方石へ到着。とりあえずひと安心。
2017年01月03日 21:20撮影
8
1/3 21:20
雪に包まれた六方石へ到着。とりあえずひと安心。
あとは絶景を見ながらの稜線歩きが始まる。
2017年01月01日 10:37撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
11
1/1 10:37
あとは絶景を見ながらの稜線歩きが始まる。
見渡せば No2.北岳 に No.3 間ノ岳!
2017年01月01日 09:48撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
24
1/1 9:48
見渡せば No2.北岳 に No.3 間ノ岳!
そして雪の女王、仙丈ヶ岳!絶景を眺めながら雪の稜線を歩ける幸せ。
2017年01月01日 10:39撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
23
1/1 10:39
そして雪の女王、仙丈ヶ岳!絶景を眺めながら雪の稜線を歩ける幸せ。
駒津峰から見る甲斐駒ヶ岳の勇姿は端正で美しい。
2017年01月01日 10:56撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/1 10:56
駒津峰から見る甲斐駒ヶ岳の勇姿は端正で美しい。
仙水峠直下の岩海はすっかり雪に埋もれている。
2017年01月03日 20:10撮影
3
1/3 20:10
仙水峠直下の岩海はすっかり雪に埋もれている。
仙丈ヶ岳を見ながら北沢へと降りてゆく。
2017年01月04日 18:42撮影
8
1/4 18:42
仙丈ヶ岳を見ながら北沢へと降りてゆく。
北沢は氷の芸術祭のようだ。
2017年01月01日 13:31撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/1 13:31
北沢は氷の芸術祭のようだ。
不思議な形に成長した氷が、光に照らされ、瑠璃色に輝く。
2017年01月01日 13:14撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/1 13:14
不思議な形に成長した氷が、光に照らされ、瑠璃色に輝く。
冬季はバスはない。仙流荘まで歩かなければならない。そのためこもれび山荘でもう一泊する。
2017年01月02日 06:21撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
10
1/2 6:21
冬季はバスはない。仙流荘まで歩かなければならない。そのためこもれび山荘でもう一泊する。
なんとも豪勢なおもてなし。こもれび山荘は正月は営業中止するという噂があったが、どうやらこれからも正月営業を続ける気配だ。
2017年01月01日 18:34撮影 by  iPhone 6s, Apple
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1/1 18:34
なんとも豪勢なおもてなし。こもれび山荘は正月は営業中止するという噂があったが、どうやらこれからも正月営業を続ける気配だ。
翌日は戸台川の長い長い河原歩き。
2017年01月02日 08:50撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/2 8:50
翌日は戸台川の長い長い河原歩き。
赤河原分岐を超えたところでは。凍結した丸木橋を渡る。チェーンアイゼン外したので怖いぞ・・・
2017年01月02日 07:58撮影 by  X-A1, FUJIFILM
8
1/2 7:58
赤河原分岐を超えたところでは。凍結した丸木橋を渡る。チェーンアイゼン外したので怖いぞ・・・
白岩堰堤を越え、30分ほど歩くと何箇所か渡渉点が出てくる。15cmほど川に足を突っ込むが、スパッツを履いていれば、靴の防水もあいまって濡れることはない。
2017年01月02日 10:17撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/2 10:17
白岩堰堤を越え、30分ほど歩くと何箇所か渡渉点が出てくる。15cmほど川に足を突っ込むが、スパッツを履いていれば、靴の防水もあいまって濡れることはない。
戸台の駐車場の手前の日当たりのいい河原で昼ごはんを作って一息つく瞬間は最高である。
2017年01月02日 10:46撮影 by  X-A1, FUJIFILM
13
1/2 10:46
戸台の駐車場の手前の日当たりのいい河原で昼ごはんを作って一息つく瞬間は最高である。
陽の光に照らされた山肌の木々はまるで水彩画でも見ているかのようだ。
2017年01月02日 11:10撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
24
1/2 11:10
陽の光に照らされた山肌の木々はまるで水彩画でも見ているかのようだ。
さようなら甲斐駒ケ岳。また来るよ!
2017年01月02日 11:19撮影 by  X-Pro2, FUJIFILM
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1/2 11:19
さようなら甲斐駒ケ岳。また来るよ!

装備

個人装備
ドライレイヤー ベースレイヤー 薄手フリース ソフトシェル ハードシェル インシュレーテッドジャケット ダウンジャケット タイツ ズボン ゲイター 靴下 インナーグローブx2 アウターグローブx2 ネックゲイター ニット帽 バラクラバ サングラス ゴーグル 雪山用登山靴 アイゼン ピッケル ストック ヘッドランプ ザック 地図 コンパス 時計(高度計) スマートフォンGPS 予備電池 計画書 筆記用具 保険証 カメラ 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 テルモス 水筒 ダウンパンツ
共同装備
ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ツェルト ガス バーナー コッフェル カップ

感想

我が家では、真っ白な雷鳥のことを「ダイフク」と呼んでいる。

この呼び名は以前、高橋広平さんの写真展(雷鳥が好き過ぎて、脱サラして山小屋に勤め、雷鳥写真家となったという方)「四季を纏う神の鳥 〜雷鳥に魅せられて〜」に行った時、写真につけられていたタイトル「DAIFUKU(大福)」であったこと由来する。

丸々と太ったその姿を正面から撮影した姿はたしかに「ダイフク」だな〜とえらく共感したのだ。

自分たち雪のアルプスを登り始めて3年目なのだが、もちろん、真っ白な雷鳥など見たこともない。

山小屋に貼られた真っ白な雷鳥のポスターを見るたびに「ダイフク」に合いたいね〜などと話しながら、まあ、一生に一度会えればいいだろうぐらいに思っていた。

そんなわけで、今回まさか雷鳥に会えるなど露ほどにも思っていなかったのだ。しかし烏帽子岩の直下、無雪期だと岩が凹状となっている鎖場の核心部(だと思う)の雪壁を登り始めた時に、その雪壁のてっぺんをいきなり「ダイフク」が横切った。

「あっ雷鳥だ!!!」

とそのまま登ると、何と!!3羽もの「ダイフク」がたむろしているのが見えるのである。写真に収めるため、近づこうと上り詰めるのだが、、、だがしかし、ここは、よりによって、雪壁の途中、すなわち核心部である。

ステップがこれでもかというくらい刻まれていたものの、「フロントポイント」と呼ばれるつま先立ちのまま撮影するという非常に苦しい体勢を強いられた。

5分ほどすると首を引っ込めたので雪壁のてっぺんまで登ったのだが、辺りを見渡しても彼らの姿はどこにも見えなかった。ほんの一瞬の出来事であった。

雷鳥は日本の山岳信仰において、「神の鳥」として尊ばれてきた歴史を持っているらしいが、酉年の正月に雷鳥とはあまりに「出来過ぎ」である、なんとも縁起の良い出逢いであった。

皆様の山行が事故もなく素晴らしいものになりますように!



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コメント

2017年素晴らしい山旅のスタート
 初めまして
masaと申します。

「ダイフク」存在しているんですね〜〜
驚きました

 「黒戸尾根」計画していますがなかなか実現しません。
今年こそは是非行ってみたいです。(しかし積雪時はムリ

素晴らしいレコありがとうございました。
2017/1/5 11:05
Re: 2017年素晴らしい山旅のスタート
masaさんこんにちは
はじめまして!

わたしもびっくりでした!
ただ、よく考えると、冬に「ダイフク」の生息するような
アルプス系の山域ってアプローチが長くて、入りづらいんですよね。
長期休暇がないとなかなかです。
そういう意味で今回はとてもラッキーでした。

黒戸尾根はアスレチック的で面白いですよ!
ぜひぜひ楽しんできてください。

コメントありがとうございました!
2017/1/5 12:12
『だいふく』ちゃんがカワイイ💕
cajaroaさん、maamさん、こんばんは🌙、そして、あけましておめでとうございます🌅🎍
年末年始、甲斐駒ケ岳、黒戸尾根、行かれてたのですね❤
maamさん、インフルエンザの時は大変でしたでしょうね、こうして、元気に雪山行かれて何よりですね😄

秋の紅葉🍁とは、また違った、雪山の美しさに、ウットリです❤
お写真もキレイですし、編集も素晴らしいです✨
『だいふく』ちゃんも、可愛くてステキです
NO35、手に汗です。あそこから滑ってしまつたら、もう、オシマイなんですね
NO45、自然の造形美✨ですね‼
あまりに美しいので、画像、保存させていただきました、ありがとうございます
これから、ますます雪山本番のシーズンですね❄
次はどちらへ行かれるのでしょうか?レコ、楽しみです💕

比べものにはなりませんが、私が主にこの時期歩く低山エリアも、雪☃になるのが楽しみでもあります🌟
2017/1/5 21:02
Re: 『だいふく』ちゃんがカワイイ💕
machagonさんこんばんは!

あけましておめでとうございます。

"だいふく"かわいいでしょ。
もうあれで山旅は大満足でした。
あれを見たあと、相棒と交わした言葉は
「じゃあ帰ろうか?」
でした。(笑)

3つもあったので1つ(運気を)さしあげます。

No.45は、結構いろんな形があるんですね。
相棒を待たせて、15分くらい沢の中をさまよっていました。(笑)
画像保存していただいたなんて、照れくさいですね。

塔の岳や雲取山も雪のシーズンに入ったことがありますが、とても綺麗だった記憶があります。楽しみですね!

そういえば、先ほど、相棒に「青汁」のパッケージを自慢げに見せられました。
最近、なんと!「プロテイン」に混ぜて飲んでいるようなのです!

割れた腹筋を自慢げに見せられる今日のこの頃です。
2017/1/5 22:11
おつかれさまでした。
あけましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
それにしてもこの時期の黒戸尾根からの甲斐駒、本当にお疲れ様でした。真冬の真っ白な雷鳥(ダイフクってまさに!なネーミングですね)・・・こんなの私、写真でも初めて拝見しました。見られるものなのですねぇ。短時間だったのでしょうが、素晴らしい一期一会でしたね。

甲斐駒山頂〜六方石〜駒津峰〜仙水峠〜北沢峠は以前に夏に歩いたことがありますが、この時期は見える周囲の北岳、仙丈などの景観も(当たり前ですが)全く違う様相となって迫って来るようですね。そしてこの氷のモニュメントも凄いです・・・。年頭から良い山行が出来て何よりです。ご来光はともかく、お天気は終日安定してましたしね。出来れば今年は夏シーズンもこの気候の安定感が続くと良いのですが、果たして・・・ですね
2017/1/6 0:19
Re: おつかれさまでした。
ryoさんこんにちは

あけましておめでとうございます!

冬はアルプス山系になかなか入らないので(交通機関がないので土日で行きづらい)白い雷鳥に出会えるなんてホントラッキーでした。

あんな厳しい環境でどうやって生活しているのか想像もできません。彼らの逞しさに感心します。

北沢峠からのルートは綺麗ですよね。北岳や仙丈は夏と違って雪化粧をしていますがですが、甲斐駒はもともと白いのであまり印象は変わらないかもしれません(笑)

今年の夏は天気良いと良いですね。そういえばテント買われてたのでしたっけ。テント泊は「宿の予約しなくて良い事」「1日くらい泊数が増えても金銭的に大した事ない」を生かして晴天をキャッチしやすいです。

うちはここぞという長期山行は予備日を設け、天気の悪い時は停滞します。

また、北アは天気が悪くても南アは天気が良いなど、地域によって天気が変わる場合は場所を変更し、日曜日は天気だけど土曜日が晴れの場合は土曜の日帰りに変更するような事をしています。(ちなみに今週末三連休、八ヶ岳の予定でしたが、日曜天気悪そうなので土曜日の谷川の日帰りに変更しました(^_−)−☆)

ザ・浮気作戦です(笑)
2017/1/6 19:22
Re: 『だいふく』ちゃんがカワイイ💕
machagonさん、あけましておめでとうございます!

インフルは軽症だったようで回復も早かったです。
座骨神経痛、辛いですよね。私も油断するとなります。足を組んで座らないようにするとか、下半身を冷やさないようにするとか気をつけてはいるんですが、たまに気配を感じます(笑)
痛みのある時は、焦らずどうぞご自愛下さい。

クリアな初日の出は見ることはできませんでしたが、ダイフクちゃん達に会えて、良い年明けになりました。

そういえば、最近、青汁を始めました。あれだけだとさすがにつらいので、ホエイプロテインと混ぜてます。あの色も抹茶だと思えば(*^^*)
2017/1/6 8:47
凄い年越し!
cajaroaさん、maamさん
あけましておめでとうございます

お二人らしい豪快な年越しに感服しております。
酉年初日の朝、白い雷鳥さんのお出迎えは劇的ですね!
冠雪した六方石は別世界のよう ...
快適な稜線から仙丈〜北岳の展望 ...
〆のこもれび山荘はボクの一番のお気に入り
もう言うことなしですね!
これほどの山行ができたら、
北沢峠からの歩行も苦になりませんね。

ボクにとって甲斐駒は ...
昨年敗退した黒戸修行への挑戦しかないですが、
こんな甲斐駒は最高ですね

本年もよろしくお願いします。
2017/1/9 11:28
Re: 凄い年越し!
shinさんこんばんは

あけましておめでとうございます。

冬の甲斐駒は、去年、計画段階で敗退していまして・・・そういう意味でリベンジです。
σ(^_^;)

正月のこもれび山荘の営業、shinさん心配されていましたが、色々な苦労はありながら、営業を続けてくれそうな気配です。

ツアー客も入っており、盛況でしたよ。

積雪期に限らず黒戸尾根からの甲斐駒ケ岳はストーリーがあるし、アスレチッキーで面白いので、ぜひリベンジしてきてください!

レコ楽しみにしています。
2017/1/9 18:47
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この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [2日]
甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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