雪の大山・スキー滑降:夏山登山道〜いろいろあって大山寺
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- GPS
- --:--
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,271m
- 下り
- 1,265m
コースタイム
(隊員3号)夏山登山道より下山-12:30大山寺橋横駐車場
(隊長)山頂より西側(桝水方面)を滑走-12:00夏山登山道4合目あたり-12:40六合目避難小屋付近12:48ドロップイン〜元谷堰堤〜13:0大神山神社-13:10大山寺橋横駐車場
天候 | くもりのち晴れ、晴れ、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
<復路>13:40大山寺橋横駐車場-米子自動車道:溝口IC-(勝央SA)神戸JCT渋滞12km-16:45中国自動車道:宝塚IC |
コース状況/ 危険箇所等 |
大山寺橋横駐車場に登山ポストあり。 周辺の温泉は、大山レークホテルかロイヤルホテルくらいかな?ちょっとお値段高め。大山寺門前の宿あたりで入浴させてくれるところあり。 |
写真
感想
本来、今日は仕事の関係で東北の被災地へ応援に行ってる筈であったが、その必要がなくなった。
ちょっと不謹慎かと思いつつも、近年稀に見ない大雪の大山に行くことに決めた。
自分は、あまり一人で山へは行かない主義なのだか、今回は一人でも行くつもり「バリバリ」であった。
というのも頂上からスキーで是非滑りたかったからである。
が、心配性の隊員3号がお伴してくれた。
たぶん最初はさほど行く気がなかったと思うが、私が一人でも行くと言っていたので、一人じゃ危険だと思い、お伴すると言ってくれたんじゃなかろうか。
3号は面倒見の本当にいいやつだ。
世の独身男性陣よ、こんないいやつをほったらかしにしててはいかんぞ!
話は本題に戻り、午前4時に大阪を出発。
大山は意外に近い。3時間程度で着いてしまう。(250卍度)
中国道落合JCTから米子自動車へ。
ここから急に景色が変わる。
水墨画のようにモノトーンの世界へ。「何これ?真冬の色やん。」
その上、チェーン規制。もうすぐ4月・・・ありえへん。
溝口ICで下り、大山寺方面へ・・・路面真っ白。気温マイナス2℃
「ありえへん」と思いつつも笑みがこぼれる。
そう、この時季はザラメ雪覚悟であったが、パウダーが味わえるのだから・・・ウッシッシ
7:00過ぎ大山寺橋横の駐車場到着。
天候、まずまず。
7:30登山開始。
歩き始めから、3号の体調が悪すぎ。
二日酔いなのだ。
本人いわく、日本酒を4合ほど飲んだと言っているが、もっと飲んでいたに違いない。
二合目あたりからは、話さえしない。
休憩すると、「吐きそう」としか言えない感じ。
吐いてしまえば楽ということは本人も承知だが、それもできない。
そんな感じが頂上まで続くことになるが、根っから頑張り屋なんで何とか乗り切った。
下山時には、すっかり酒も抜けたらしく、かなり楽しめたようだ。
登りの苦痛は忘れ去ったみたいだ。
で、また話を本筋に戻す。
二合目の小休止でアイゼン装着。
私は今回はじめてテレマーク用のブーツにアイゼンを試してみた。
ワンタッチ式のアイゼンならテレブーツに合うのはあるが、よくばりな私は(金がないだけ)普通の登山靴にも合うのがないかと探しまくり、グリベルのG10ワイドに出会った。
店の人は、「トウ側、何とか入っているけど、あまりおススメはしませんよ」ってコメント。
そりゃそうだ。テレブーツ用には作ってないのだから。
てな訳で、今回試してみたが、心配ご無用。なかなか調子良かったです。
これ、マジ使えます。
ブナの樹林帯の中を登っていく。
朝日に新雪がキラキラして、すごくいい感じ。
五合目手前から急登。
アイゼン大活躍。
そういや最初からスキー板で登っている奴がいたなぁ。
ここもジグザクしながら登って行っている跡がある。
すげぇ気合いだ。
自分には到底真似できぬ。(最初から最後までスキー登行したみたい)
五合目を過ぎ、しばらくすると樹林帯がなくなり、視界が広がる。
一面の雪。
後ろを振り返ると、日本海。
大山には何度か登っているが、この景色はいつ見てもサイコーだ。
頂上は、時折姿を現すが、ガスの中。
左手には、本日滑降を予定している沢々が広がる。
ここを滑ると思うと・・・も〜たまりません。
はやる気持ちを抑え、山頂を目指す。
八合目あたりから、せっかくスキー板にシールを貼ってきたので、シールでの登行を敢行する。
こちらも快適。しかし、五合目下の急登は自身ありましぇ〜ん。
10:35 3号のアクシデントはあったものの、3時間程度で登れた。
風もきつくなく、ほんと天気に恵まれた。
山頂避難小屋に入り、昼食をとる。
もちろん真っ暗闇。
ヘッドライトをつけながらの食事。
だんだん目も慣れてくるのであった。
意外と楽しい。
11:25 下山開始。
私はスキー。3号はスキーをしないので来た道を下山。
どこから下ろうかと品定めしていたら、4人ほどの出雲から来たおっちゃんスキーヤーが滑り出した。
西方面へ
大山を滑るのは初めてなので、とりあえず後を追っていった。
これが大失態の始まり・・・
もー最高な斜面が広がる。
元谷とは全く方向が違うのはわかっていたが、すぐに戻ればよいか。
滑りの方は、調子が悪いのか、寝不足なのか、登りで疲れたのか・・・
すぐつんのめって、こける。
おかしい?どうなってんねん?
(後でわかったがブーツがウォークモードのままであった・・・トホホ)
それでも騙し騙し滑る。(後で調べたら大ノ沢だったようだ)
騙し騙しだが、チョー気持ちいい
ふと我に返る。
「しまった。調子に乗りすぎて下り過ぎ?」
まん前にスキー場が大きく見える。枡水スキー場だ!
あ、た、た、た、た。痛っー。
慌てて、トラバース。
なかなか夏山登山道へ戻れない。
そりゃそうだ、山頂から扇状に広がっているから、沢ひとつ間違えれば、
下に行けば行くほど、離れていくのだから。
こんなところで身にしみて感じることになろうとは・・・
2つ、3つ、尾根を越えていく。できるだけ標高を下げないように。
途中、雪付きの悪いところで石や蛇籠を引っ掛ける。
あ〜滑走面にキズが・・・。が、そんなこと気にしてられぬ。
樹林帯に入っていった。
やはり下り過ぎたか。やってもたー。
12:00 ようやく夏山登山道に。
元谷も見えぬ。五合目よりかなり下だな。
くやしいので、もう一度登ろう。
板をバックに縛り、もう一度登る。
(このときブーツがウォークモードだったと気づく。俺、アホや)
しばらくすると見た姿が・・・3号だ。
もうここまで降りてきたのだ。早いよ3号。
簡単に今までのいきさつ、このままでは帰れない自分の悔しさを告げ、汗をブルブルかきながら先を急ぐ。
3号をなるべく待たせないようにと急ぐ、急ぐ。
12:40 樹林帯を抜け、六合目あたりまで登った。
山頂までくっきり晴れ渡る。
ここからドロップインだ!
すでに北斜面は、何本ものシュプールがあった。
仕方あるまい。
なるべく人が踏んでいないところを選び、ドロップイン。
うっヒョ〜、サイコー。
(やはり滑るときには、ブーツはロックされていなければならないのだ)
元谷堰堤まで一気滑り〜っ!
あ〜気持ちよかった。
振り返る。ロケーション最高。 満足、満足。
(下の方は雪がすでに湿気を含んでいたが大満足)
ここから大神山神社に向かう。
大神山神社はすごい雪。
滑走は禁止なので板を脱ぎ、門を出るまで歩く。
自分より高い雪の壁の間を歩く。すげぇ雪。
門を出て、再びスキー装着。
一気に民宿街まで滑りおり、13:10到着。
大山寺橋の上で3号と合流。
橋の上から、登ってきた山を眺める。
「あ〜爽快!」
3号は、30分前には着いていたようだ。
テレと歩きの二人組、覚えてますよ。下りも林道で抜かされて行った気がします。
私たち何枚か写真にも写りこんじゃってます
なんだか大変だったみたいですけど、ともかく最高でしたね
同じ一瞬を過ごすことができて、嬉しいです〜
やっぱり、抜きつ抜かれつしてた3人組さんやねぇ
一番先頭あるいていた女性の方やね?
靴はボード用履いてるけど、ボード担いでへんなと思ってた。
下りも抜いた、抜いた。覚えてる
隊員3号を待たせてたから急いでいたのだ。
またどっかで会うことがあるかもね
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