阿部倉山・二子山・仙元山
- GPS
- 04:55
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 826m
- 下り
- 826m
コースタイム
阿部倉山 09:00-09:05
下二子山 09:20-09:25
上二子山 09:35-09:45
乳頭山 10:40-10:50
観音塚 12:05-12:15
仙元山 12:45-13:00
葉山町立図書館 13:10-13:20
風早橋バス停 13:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
逗子駅 08:22-08:27 長柄交差点バス停 (帰り) 風早橋バス停 13:32-13:40 逗子駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
最高標高が200mほどの低い稜線に終始しますが、穏やかな気分で歩けるのはルートの前半だけです。三浦アルプス南尾根に入ると、規模は小さいけれど急なアップダウンがどこまでも執拗に繰り返されて、かなり消耗させられました。 また、この日は特に歩きにくい箇所はありませんでしたが、雨などで濡れるとその途端に滑りやすくなりそうな箇所が随所にありました。中には危険を伴いそうな箇所すらあったので、雨の直後は避けたほうが良いルートだと思います。 このほか、道標等の設置状況にもやや難があります。 長柄交差点から下二子山までの間、ほとんど道標による案内はありません。ただし取り付き地点さえ見逃さなければ、阿部倉山へ寄り道する分岐を除けば1本道です。 その後上二子山から先になると、三浦アルプス南尾根の東半分くらいまでの間は、かなり親切な道案内を受けられます(多くは心ある人による私設の標識っぽいです)。 ところが三浦アルプス南尾根の西半分になると、分岐点に何の案内もない場所がいくつか見受けられました。地図を見ながら、方角を意識しつつ歩いていれば、進路は明白な場合がほとんどでしたが、注意力が散漫だったりすると迷うかもしれません。 でもこのあたりまで来れば、すぐ近くまで葉山の住宅街が迫っているので、仮に道を間違えても大事には至らないと思います。 |
写真
感想
長柄交差点バス停からスタートして、まずは道路を歩いて川久保交差点へ向かいます。信号のある川久保交差点で県道を横断し、その先で細い道を山の斜面がギリギリに迫るまで歩きます。
そこで右に分かれる道が阿部倉山・下二子山に通じているのですが、その道の入口にはそれを示すものは一切ありません。
ただしその道に入ると、すぐに斜面に取り付く山道が左に分かれていき、そこに立つ電柱には「二子山登山口」という書き込みがありました。
この山道はもっと細い道かと思っていましたが、当面は意外なほど良く歩かれた感じが続きます。そして10分も登らないうちに、道が左右に分かれました。
そこにも何も案内はありませんでしたが、すでに頂上が近いはずなので、そのまま登っていく右の道が頂上に向かうのは明らかです。
右の道を選ぶと、残りほんの僅かな登りで阿部倉山の頂上に着きました。周囲を鬱蒼とした樹林が囲っていて、何も展望のない頂上でした。
阿部倉山からは、登った道を戻るつもりでいましたが、直進方向にも道が伸びています。少々ヤブっぽい雰囲気は最初からありましたが、突入してみました。
すると道らしかったのは最初だけで、次第にほとんど踏まれていない様子に変わって、しかも笹ヤブの中を強引に降りていくために歩きにくかったです。
さほど長い距離を歩かずに、二子山への道に合流できたのですが、阿部倉山からは元の道を戻った方が格段に歩きやすいと思います。
下二子山への登りは急登でしたが、頂上に着いてもほとんど展望はありません。まだ疲れもないので、ここも息を少し整える程度で通過していきます。
一度ガクンと下って、その分を登り返すと、小さな展望台のある上二子山です。気温の上がったこの日、展望はクリアではありませんでしたが、横須賀港など東京湾の方向と、この後に歩く三浦アルプスの南尾根を見渡すことができました。
ここで犬の散歩をしていた2人の方とほぼ同着となり、山道に入って以来初めて見る人の姿となりました。それでも休憩していた10分間のうち、私1人だけの頂上だった時間のほうが長かったです。今日が平日で、しかもまだ早めの時間が良かったのでしょう。
二子山以降、三浦アルプスの北尾根は、概ね穏やかに歩くことができました。アップダウンはいずれも小さなもので、急な箇所もありません。
馬頭観音を過ぎるあたりまでは、どちらかと言えば登りよりも下りが優勢で、サクサクと歩いて行ける感じでした。
送電線鉄塔付近の分岐点で、田浦への道を見送って進路を南へと変えていきますが、この場所を含めて、以降しばらくは親切な道標の立つ分岐点が多くなります。
その反面、次第に登りが主体に変わっていき、急な箇所も多くなりました。
乳頭山の頂上に着いても、頂上らしい標識は見当たらず、辛うじて保安林の標識に山名が書き込まれているだけでした。
その直前の分岐点にあった道標に、「乳頭山すぐ」と書かれていたため、見逃すことはありませんでしたが、そうでなければ、気付かずに通り過ぎてしまう可能性もあったかもしれません。
周囲の木々によって、乳頭山からの展望は限られた方角だけでしたが、二子山からよりもずっと近付いた感じて横須賀方向を眺められました。
南尾根に入ると間もなく送電鉄塔ピークを通過します。昨年の夏に来た時、その先であまりに激しい藪に阻まれ、撤退を余儀なくされていた場所です。
でもさすがにこの時期は道がちゃんと見えていて、何の問題もありませんでした。
このあたりから先では、数十メートル規模の小さなアップダウンが小刻みに繰り返されます。
登り下りのいずれも、やや急な箇所が多いですし、際限なくいつまでも続く様子に、体力は消耗し、気力もめげてきます。
さらに、南尾根の西半分に入ったあたりからは、分岐点なのに道標を見ないことが時々起こるようになります。
観音塚まで来た時には、想定していなかったほど疲労が進んでいたので、ここで予定外の休憩を入れています。
しかしアップダウンはこの先も衰えることがなく、たいして変わらない調子で仙元山まで続いていくのでした。
縦走中はそこそこ人とすれ違ったりしていましたが、仙元山に着くとそこは無人で、15分ほど滞在している間に後から現れる人もいませんでした。
眼下に相模湾が大きく広がる展望を前にして、いくつものテーブルやベンチが置かれており、春らしい陽気も手伝って気持ち良く休んでいきます。
江ノ島が思いのほか大きな姿で海に浮かんでいるのが印象的な眺めでした。
仙元山から先は、さすがに下る一方でした。距離は短くて、すぐに舗装道路の出迎えがあり、急坂を下ればもう住宅街の中の交差点でした。
その交差点から、バス停とは逆方向に歩いて、町立図書館に寄り道していきます。図書館の2階には「葉山まちづくり館」があって、運営している「NPO法人葉山まちづくり協会」などが発行している出版物などを購入することができるのです。
ここでコース別に9種類ある「葉山を歩こう」という散策マップと、「葉山の山歩きコース」という冊子を購入しました。どちらも詳細な解説とカラーの地図からなっていて、立派なものです。次にこの周辺を訪れる時には参考にしたいと思います。
また「葉山まちづくり館」のスタッフの方々の応対もとても気持ち良いものでした。
図書館を出て、風早橋バス停を目指して歩いて行くと、バス停に着くか着かないかのタイミングで丁度良くバスが通りかかったので、これ幸いと飛び乗りました。
でもそのおかげで、バス停の写真は取り損ねてしまいましたが。。。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2011_01_03/mt2011_01_03.html#20110330
写真主体のブログ版
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2011-03-30
cellistさん、初めまして。
三浦アルプスは、初めてでしょうか?それにしては、コース選択が素晴らしいですね。とてもいいコースだと思います。
阿部倉山を突き抜けましたか。あの道を突き抜けるとは、山の経験豊富さが伝わってきます。
乳頭山から仙元山に、向かうルートの方が迷いにくいかもしれませんね。
リス写真おめでとうございます。リスと鶯が沢山いましたが、ここのリスの撮影は、かなり難易度高いと思います。
コメントありがとうございました。
同じ日に同じ山にいらしていたのですね。時間帯が違うので、残念ながらすれ違ったりはしなかったようですが・・・
三浦アルプスは、マトモに歩くのは初めてでした。
でも昨年の夏に 大楠山→畠山→乳頭山→仙元山 と歩くつもりで1度訪れていたのです。
が、その時は畠山で激しくヤブ漕ぎをさせられて辟易していたところ、乳頭山の先でも激ヤブが再現して、心が折れて上山口へ敗走していたのです。
そこで季節を変えて、今回のリベンジとなりました。
それから、このあたりのエリアはリスが本当に多いですね。
1月に登った鷹取山でも沢山見ましたが、どうにもすばしっこい奴らで、カメラを構えた頃にはいなくなっている、の繰り返しで、今回は念願叶って嬉しかったです。
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