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Yamareco

記録ID: 1045126
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甘利山入口(ゲート前)→甘利山→奥甘利山→千頭星山→苺平→南アルプス芦安山岳館

2017年01月08日(日) ~ 2017年01月10日(火)
 - 拍手
magmagoon その他2人
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
55:17
距離
29.0km
登り
2,844m
下り
2,464m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:33
休憩
0:26
合計
6:59
7:17
151
スタート地点
9:48
9:48
82
11:29
11:30
16
11:46
11:46
12
11:58
11:59
31
12:30
12:32
60
13:45
13:45
31
14:16
2日目
山行
7:48
休憩
0:25
合計
8:13
6:37
19
6:56
7:13
156
9:49
9:57
293
14:50
宿泊地
3日目
山行
5:33
休憩
1:02
合計
6:35
8:00
72
宿泊地
9:12
9:31
38
10:09
10:10
36
10:46
10:58
63
12:01
12:31
3
12:34
12:34
35
13:09
13:09
86
天候 1日目:曇
2日目:曇後晴
3日目:晴
過去天気図(気象庁) 2017年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー
甲斐タクシー:韮崎〜甘利山ゲート前 1720円
芦安観光タクシー:芦安〜甲府 7000円
コース状況/
危険箇所等
芦安から夜叉神峠登山口までの道路は雪のため通行止め。
椹池は凍結しつつありました。
2017年01月08日 09:47撮影 by  RICOH WG-5 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1/8 9:47
椹池は凍結しつつありました。
甘利山に向かう左前方に千頭星山。
2017年01月08日 11:49撮影 by  RICOH WG-5 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1/8 11:49
甘利山に向かう左前方に千頭星山。
甘利山山頂。この写真はイマイチですが、なかなかの眺め。天気さえ良ければ。
2017年01月08日 11:56撮影 by  RICOH WG-5 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1/8 11:56
甘利山山頂。この写真はイマイチですが、なかなかの眺め。天気さえ良ければ。
奥甘利山山頂。縦走路から僅かに外れていますが、一応登頂。
2017年01月08日 12:38撮影 by  RICOH WG-5 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
1/8 12:38
奥甘利山山頂。縦走路から僅かに外れていますが、一応登頂。
大西峰に向かう途中辺りから降雪が始まりました。
2017年01月08日 13:58撮影 by  RICOH WG-5 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1/8 13:58
大西峰に向かう途中辺りから降雪が始まりました。
千頭星山に到着時はこの程度の積雪でしたが翌朝は50cmくらいは積もっていました。
2017年01月08日 14:20撮影 by  RICOH WG-5 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
1/8 14:20
千頭星山に到着時はこの程度の積雪でしたが翌朝は50cmくらいは積もっていました。
はじめはガスっていましたが
2017年01月09日 08:56撮影 by  RICOH WG-5 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1/9 8:56
はじめはガスっていましたが
青空がのぞき始めます。
2017年01月09日 09:54撮影 by  RICOH WG-5 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
1/9 9:54
青空がのぞき始めます。
八ヶ岳方面
2017年01月09日 12:45撮影 by  RICOH WG-5 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
1/9 12:45
八ヶ岳方面
富士山も少し雲がかかっていましたが、すっかり青空に。
2017年01月09日 14:02撮影 by  NEX-5T, SONY
2
1/9 14:02
富士山も少し雲がかかっていましたが、すっかり青空に。
ようやくたどり着いた苺平。辻山へのトレースはこの時点でなし。
2017年01月10日 09:15撮影 by  NEX-5T, SONY
2
1/10 9:15
ようやくたどり着いた苺平。辻山へのトレースはこの時点でなし。
バットレスの迫力が凄い。
2017年01月10日 10:12撮影 by  NEX-5T, SONY
3
1/10 10:12
バットレスの迫力が凄い。
間ノ岳に突き上げる弘法小屋尾根、尾無尾根。行ってみたいという話で盛り上がりました。
2017年01月10日 12:12撮影 by  NEX-5T, SONY
2
1/10 12:12
間ノ岳に突き上げる弘法小屋尾根、尾無尾根。行ってみたいという話で盛り上がりました。
除雪作業中。お疲れさまです。
2017年01月10日 14:01撮影 by  RICOH WG-5 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
1/10 14:01
除雪作業中。お疲れさまです。
赤線で書かれた夜叉神旧道が今回の下山ルート。
2017年01月10日 14:35撮影 by  RICOH WG-5 GPS, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1/10 14:35
赤線で書かれた夜叉神旧道が今回の下山ルート。

感想

きっかけは昨年の会山行だった。予定していた蝶ヶ岳が悪天のため中止。しかし南アルプス方面の天気は悪くない。一昨年に鳳凰(薬師岳)のピストンは行ったので、変化をつけて甘利山からの縦走を急遽提案したものの、急すぎるということもあってあえなくボツになった。結局好天にもかかわらず縦走できずに悶々と過ごした、その苦い思いからこの時期に甘利山からの縦走をすることを計画、改めて会山行として採用されることになったのだ。しかし、いざ計画を実行する段になると会員の反応は鈍かった。登山口から駅までのアクセスはタクシーしかないこともあって、単独では経済的に厳しすぎる。途中はラッセルも想定されるので体力的にもきつい。人が集まらないのでは仕方ないと結局ボツになりかけたそのときにベテランのYさんが、仮にも会山行として採用された山行を人が集まらないので中止というのは情けないと義憤に駆られて参加を表明、その気持に後押しされて再度参加を募った結果、計4名のパーティとなった。しかし喜びもつかの間、直前で体調不良等により結局2名は不参加。結局2名パーティ確定かと思われた直前の例会でGさんが急遽参加されることになり、3名パーティでの決行となった。

1日目
初日はほぼ車道歩き。冬なのである程度雪がついていることを想定していたが、今冬の雪不足で道路には全く雪がない。Yさんいわく、下手に雪があるとアイスバーンになって厄介だというので、これはこれで良かったと思うことにする。それにしても、凍結がないのだからゲートを通れるようにしてくれればよいのになどと悪態をつきながら歩く。実際、地元の猟関係者と思われる人たちは何人も車で入っていたのに、納得が行かない。ところどころ富士山などが見えるスポットがあるのでそれを気休めに先に進む。
それにしても積雪がない。水は雪から作れば良いと飲料水をケチって来たこともあり、水不足が心配になる。広河原に到着した所でどこか水を補給できるところがないかと探索してみたが、水道は止まっていて、自販機も電源が入っていない。この日はGさんが多めに持ってきてくれた水でなんとかするとして、夜の降雪予報がはずれれば撤退だね、とリーダーのYさんが言う。それが本気だったのかどうかわからないが、車道歩きに終始するだけの登山なんて洒落にならない。幸い、奥甘利山を過ぎ、大西峰に向かう途中から雪が降り出した。千頭星山到着時には時間もほどほど、雪も強まる気配なのでこの日は山頂付近で幕営することにする。この夜は雪が降り続き、2度ほど雪かきをする羽目になったが、水不足で下山より遥かにマシだ。

2日目
明け方には雪がやんでいたが、予報通りの大雪で膝くらいまでの高さは雪が積もっていた。新雪なので当然トレースなどはなく当然ラッセル。ラッセルと言っても軽い新雪なのでそれ程苦はない…と思ったが、やはりスピードが出ない。序盤は尾根伝いに行くので道は明瞭だったが、フィックスロープが張られている場所の通過や、千頭星山と標高点2004の間のピークを南に巻く所のルートファインディング等に手こずった。前者は簡易ハーネスをつけていたのが功を奏してより安全に通過できた。結局夏のコースタイムで1hの千頭星山から大ナジカ峠への道のりを3倍かかってしまった。前日は甘利山あたりでの幕営を考えていたところがそのだいぶ先の千頭星山まで到着したので、三山縦走も見えてきたと思っていたが甘すぎた。甘利山だけに。せめて苺平まで到着し、翌日は薬師岳ピストン後下山くらいにまとめたいと奮闘したが、14時過ぎても苺平はまだ遠くここまでのペースを考えると2時間以上は掛かりそうな見通しだ。Yさんが暗くなる前に幕営できそうなところを探そうと言われたので、2400m付近の傾斜がゆるくなったあたりで幕営する。
この日は冷え込み、前日に比べてあまり眠れなかった。気温を見ると-12℃。先日の日光白根山の避難小屋では-15℃だったのでそれよりマシなはずだが寒かった。

3日目
2日目に予定していた苺平まで到着できなかったので、早々に薬師岳は諦めることに。せめて辻山だけでも行きたいと主張していたが、起床・出発の準備等で出発が遅れ、一時間半近くかかって苺平に到着したときには9時半。一昨日の降雪により夜叉神峠登山口までタクシーが入れない可能性も考慮すると、芦安まで2時間は余計に歩くことになる。辻山までのルートはトレースがなく、往復40分程度かかると想定すると厳しいということで割愛することに。この日は朝から晴れていて景色を楽しみにしていたので後ろ髪ひかれる思いだったが、リーダーの判断なのでやむをえない。今回の目標の最低ラインが積雪期に千頭星山から苺平まで抜けることだったのでそれをクリアしただけでもよしとする。(最高は三山縦走、観音岳ピストン、薬師岳ピストン、辻山ピストン、苺平までの縦走と続く)
苺平まではトレースはまったくなかったが、流石に前日まで三連休だったこともあって夜叉神峠から鳳凰三山への縦走路はトレースバッチリだった。お陰で下山はコースタイムを大幅に超えることはなかった。夜叉神峠にほど近くなったあたりでこの山行唯一の登山者と遭遇。話を聞いてみると、ゲートが閉まっていたので芦安の駐車場から歩いてきたらしい。これで芦安まで歩いて下山することが確定。諦めの悪いYさんが一応タクシー会社に確認するように言うので夜叉神峠で電話するもやはり開通していないとのこと。車道歩きに始まり車道歩きに終わるのかと暗澹とした気持ちでいたが、地形図を見てみるとショートカットできそうなところがある。よくよく聞いてみると車道のように迂回しない旧道があるというのでそちらから下山することにする。夜叉神峠登山口直下はトレースがなく、若干不安もあったものの、意外と整備された登山道で芦安に近づくにつれてトレースが多くなった。途中で渡渉などもある変化にとんだ道だったので、舗装道を延々歩くより遥かに気分も楽で実際無駄もなかったと思う。今まで夜叉神峠登山口まで車で入っていて、道の存在も知らなかったので良い経験になった。

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