ハセツネ初参加 感動のゴール
- GPS
- 32:00
- 距離
- 60.6km
- 登り
- 4,136m
- 下り
- 4,135m
過去天気図(気象庁) | 2009年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
日曜の昼間から月曜の朝にかけてハセツネカップを走ってきた。
結果は無事に完走。記録は、17時間49分25秒。長く辛く楽しかったレースを振り返ってみたい。
11日午前6時51分 TX守谷駅にてカズボーさんと待ち合わせ。加波一族の人たちと一緒に会場の武蔵五日市へ向かう。電車では座って寝ながら行こうということで東京駅まで出て中央特快に乗る。
午前9時30分 会場へ到着。加波一族の方は小学校に場所取りしているとのことだったので分かれて、kimiさんが場所取りしてくれているセブンヒルズの仲間の場所(中学体育館)へ移動。体育館前でkimiさんが待っていてくれていた。
午前10時から11時 セブンヒルズの仲間が続々と集合してくる。
セブンヒルズからの参加者
ysdhrsさん、かずやんこさん、TANEYAさん、canardさん、ezoeさん、えりか様、ゆっち、asameeyさん、スミーさん、いまじさん、たかさん
応援
kimiさん、守さん、isakiさん(御岳神社)
開会式に参加していよいよスタートととなる。
渋滞を少しでも回避しようと今熊神社まで一生懸命走る。ゆっち、オーフィーさんとほぼ同時に神社に到着。予定通りの30分で走ることができた。ここから若干の渋滞があるものの順調に進んでいく。今熊神社の上でトイレに入る。
入山峠に到着。ここで渋滞整理のための列に並び3分ほど待つ。がタイムとしては
予定どおり。
ここから市道山分岐までが遠いしんどい。タイムを気にしつつ頑張って走る。5分遅れくらいで到着。次は醍醐丸、かなり体力を消耗してきており、辛いなぁと思っているとゆっちを発見。一緒に走る。
醍醐丸を通過して、少ししたところでゆっちとおにぎり休憩を入れる。予定どおりのペースできているとはいえ、このペースは僕にとってはハイペースすぎたのではないかと思いはじめる。だって周りが明らかに早そうな人ばかりなんだもの。
あまりに辛いので、ゆっちに先行してもらいスピードを落とす。三国峠についたときに、もうリタイヤしたいと思うくらいに辛くなってきていた。三国峠のベンチに腰を下ろして荷物を降ろし、かなり長く休憩を取る。どんどん後続に追い抜かれていくが、立ち上がれない。試走のときに一緒に走ったハセツネ倶楽部の人たちと会う。一緒にのんびりと休憩をして、ライトを頭へ装着してから再スタート。
やっぱり辛い。もう浅間峠でリタイアしたいという気持ちが1分おきに頭によぎってくる。浅間峠に到着する直前でライトを点灯。
このとき僕は心の中で、「もう二度とハセツネに参加しないぞ。だから、今日だけ頑張ろう」と何度も何度も繰り返しつぶやいていた。一番、鬱な時間であり、辛い時間だった。長いレースの前半1/3が一番辛いって不思議なものだ。
さて、浅間峠は人でごった返していた。
リタイヤを言うのも面倒になったので、休まず先に進む。この判断がよかった。
西原峠へ向かう途中でTANEYAさん、スミーさんに追いつかれる。TANEYAさんが後方に下がり、スミーさんと一緒に西原峠へ向かう。
このスミーさんとペースが何とも小気味よく、疲れない脂肪燃焼系の運動になったようで、浅間までの疲れが完全に消えて、痛かった腰や足も回復して、走るたびに元気になっていくという不思議な感じになってきた。ランナーズハイに近い状態だ。
西原でおにぎり休憩。スミーさんは先に行くとのことで分かれる。結果論だけど、このままついていけば、また違った展開(よい記録でのゴール)もあったかもしれない。が、無理せず休むことにした。もう記録は考えないことに徹することにしていたからだ。それほど浅間峠までのペースがそれほど僕には辛かった。あんな辛い気持ちになりたくなかった。
西原から三頭山を目指す。無理せずにのんびりと。
試走のときは、さくっと登った山なのに延々と登りが終わらない。こんなに長かったっけ?と何度も思う。でも、無理せず、ベンチを見つけたら積極的に座って、休憩してのんびりと登る。
21時30分に三頭山頂上へ到着。休憩をするが、このあたりで食事が口に入らなくなる。おなかは減っているのに、吐きそうになって食べれない。ジェルを流し込む。以降、おにぎりはゴールまで食べることができなかった。重いだけになってしまった。
23時05分に月夜見山の第二関門へ到着。給水をしてもらい20分ほど寝る。はるか前方を走っていたはずのかずやんこさんが両足を痙攣させてしまい月夜見山の休憩所で1時間以上留まっていた。リタイアを考えていたようだが、一緒に歩きましょうと声をかけて二人で御前山を目指す。出発しようとしたとき、TANEYAさんがやってきた。
かずやんこさんと二人でのんびりジョグペースで御前山を目指す。御前山への登りが始まったときに、僕は疲れてしまった。かずやんこさんに先行してもらい脇によけて、少し寝ることにした。道脇で寝ているとゆっちがやってきた。
12日午前1時ごろ ゆっちと一緒に話をしながら、御前山を登る。一人で登るよりもはるかに楽だ。話をすると気がまぎれる。御前山の頂上でかずやんこさんと合流。しばらく休憩しているとTANEYAさんも到着。
ここから大ダワまでは急な下りが続く。かずやんこさん、ゆっちと3人で出発。2時ごろに、大ダワに到着。大ダワまでくれば、もう完走はできるだろうと思っていたので、ほっとして少し涙が出てきた。レースの途中にほっとして涙が出るのは佐渡トライアスロン以来。あのときも小木の坂をバイクで登り切ったとき、これで完走できると涙がこぼれた。なんだかんだとプレッシャーを感じながらレースに参加しているんだな。
疲労はあるが、不思議と膝が痛いとかといった筋肉や関節の異常はなかった。でも無理しないで走ることを浅間峠で決めていたのでペースは上げずに、ゆっくりと進むことにした。故障しているかずやんこさんとゆっちは、僕の無理しないペースがぴったりと合うらしくこのまま3人で進む。
大岳山の岩場を前に睡魔が襲ってきたので、二人に先行してもらって僕は脇で10分ほど寝る。寝た後に、二人を追いかけて大岳山を登る。嫌な岩場クリアして、綾広の滝の水場へ向かう。
冷たくておいしい湧き水を飲んでリフレッシュ。このあたりで、かずやんこさん足の痛みが限界点に達したようで後方に離脱。
ゆっちと二人で御岳へ向かう。御岳のトイレに入っているときに、ゆっちが先行。御岳の宿坊街でisakiさんが応援に来てくれていた。昨日の23時から応援してくれていたようで、僕が通ったのは、午前4時。お待たせしました(笑)
予定通過時間よりも1時間近く遅かったので、「遅いーー!!」と喝を入れてもらう。ハイタッチして、気合いを入れなおして、ゆっちを追いかける。
このまま行けば、日の出山での夜景を見ることができそうだ。日の出山に登る途中でゆっちを追い越して、4時55分に日の出山に到着。金毘羅の下りは、試走を3回もやっている。1時間5分なら無理やり走ることができるかもしれない。ゴールまで残り11キロ。せっかくの夜景もあまり見ることなく、僕はすぐに下り始めた。
が、これまでにないくらいの足の疲労感が僕を襲う。足の裏が焼けるように痛む。サブ17時間を達成するのはペース的に無理だなと確信した瞬間から、歩きに変わった。
残り5キロの標識が出てからゴールまでがあんなに遠かったっけ?残り5キロが1時間以上かかった。試走では金毘羅尾根はすっとばして走っていたので、歩くと距離感がまったく異なって見える。
6時49分に無事ゴール。
ゴールでは約束どおりにkimiさんが待っていてくれた(嬉)。kimiさんは、7時には帰らなくてはいけなかったそうで、ギリギリ間に合ってゴールしてくれてよかったとのこと。僕もほっとした。kimiさんがゴールで待っていることが、大きな精神的支えだったからだ。
kimiさんから約束どおりに、コーラと豚汁をもらって、やっと長かったレースが終わったと思ったら、少し涙が出た。
あちこちと筋肉は痛んだが、大きな故障もなく走りきれた。スピードを抑えたおかげなのか、いつも足にできるマメや爪の血だまりもなかった。終わってみればフルマラソンよりもダメージが少ない気がした。
去年の6月に初めて高尾山でトレイルランをして、そのときにハセツネというレースの存在を参加者から聞いた。それから約16ヶ月。僕はハセツネをゴールすることができた。その間にトレランした回数は38回。多くの人に出会い、今日の日を迎えることができた。
僕に影響を与えてくれた全ての人に感謝!!
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