富士山(須走口ルート)
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,850m
- 下り
- 1,850m
コースタイム
11:50須走口登山口→13:00新六合目(長田山荘)→13:40本六合目(瀬戸館)→14:50七合目(大陽館)
→16:30夕食→19:00就寝
(2日目)
4:25朝食→5:00出発→5:55本七合目(見晴館)→6:20八合目(江戸屋)→7:00本八合目(胸突江戸屋)
→7:25八.五合目(御来光館)→8:30頂上浅間大社奥宮→9:25剣ヶ峰→10:00/10:30頂上浅間大社奥宮
→11:45七合目(大陽館)→12:50砂払い五合目→13:40須走口登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平日だったのに11時過ぎには駐車場満車 20分くらい徘徊してやっと停められた |
コース状況/ 危険箇所等 |
平日でもすれ違い出来ないほど混んでる箇所あり |
写真
感想
「富士山かー、嫌だな」
富士登山を持ちかけられた時はそう感じた。
夏になると連日ニュースになる富士山頂を目指す大渋滞。感じの悪い山小屋店員。まずい飯。汚いトイレ。
山をあまり知らない人に山の話をするとよく聞かれる質問が二つある。
1.「その山は標高何メートル?」
みんな「高さ」にしか目がいかないのである。山は高ければ高いほどイイのだと思っている。
自分も始める前はそうだった。
しかしハマればハマるほど、タテではなくヨコの広がりに興味は移っていく。
2.「富士山は登りましたか?」
日本人にとってやはり富士山は特別なのでしょう。
こんな言葉もある。
「登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」
日本人たる者、一度は登ってみようじゃないか。そうしたらもう二度と登らないから!
そんな訳で、イヤイヤ富士登山を計画。
だけどあの満員電車みたいな中を登るのは絶対嫌だったから、
仕方なく(!?)会社を二日間休んで平日に決行することとした。
登山道は四ルートあるが、今回は須走ルートを選択。
須走ルートは他のルートと違い、最初は緑の中を歩く事ができ、
また帰りは「砂走り」といって、細かい砂礫地帯の急斜面を駆け下りる事が出来る
変化に富んだルートである。しかも意外と人が少ないという。
登り始めて3時間、あっという間にこの日泊まる山小屋、大陽館に着いてしまった。
「山頂まで往復してこようかな」くらいの気分だった。
もともと日帰りを考えていたのだが、「御来光を見ないなら行く意味がない」みたいな事を言われ、イヤイヤ山小屋を検討。
その中でも比較的評判の良い「大陽館」を選択。値段も他の小屋より多少高い。
寝床は一人一畳くらいはあって寝袋が用意されている。
ピーク時は一畳に三人くらいなんだろうな。
食事は(恐らく冷凍)ハンバーグとご飯と豚汁。
なんじゃこれ?と思っていると後ろから「豪華だー」「前に泊まったところはカレー3口だったよ」。
。。。
確かにご飯・豚汁はお代わり自由。豪華だ。
豚汁は旨かった。
やる事がないので19時に就寝。
もちろん疲れてもいないので全然眠れない。意外と暑いし。
4時起床だから9時間も寝れる!?
夜中に出発して山頂で御来光を見る人も多くいるが、あまりおススメできない。
御来光は七合目以上ならどこから見ても同じだし、
真っ暗の中ヘッドランプを点けて歩いたとしても、やはり足元が危ない。
暗いことによるストレスでいつも以上に疲労してしまう人も多い。高山病にもなりやすい。
と尊敬する田部井淳子さんが言っていた。
翌朝は4時に起床し、半頃から朝食。
5時に小屋を出て少し登った所から御来光を拝む事にする。
雲ひとつない晴天で素晴らしい御来光を拝む事が出来た。
確かに今まで日の出は何度も見てきたが、この場所からの光景は特別なものがあった。
この光景が見られれば、富士山に登ってよかったと思える。
せっかく登ったのに暴風雨の中なんてことになった人も多いだろうけど、気の毒だ。
陽が昇ると気温が一気に上昇。長袖Tシャツ一枚になる。
途中、吉田口登山ルートに合流する箇所があるがあまりの人の多さに目を疑った。今日は平日だろ?
山頂で御来光を拝んだ人たちが一気に下山してきたのだ。
こんなに多くの人がいてゆっくり見られたのか疑問。
やはり途中で見て良かった。
山頂に近付くにつれ、真新しい、高機能のウェアに身を包んだ山ガールが何人も倒れているのを目にした。
恐らく高山病だろう。一度かかると下山しない限り治らないと聞くから大変だ。
普通の山だったら動けなくなっている人(ましてや若いガール!)がいたら声をかけて介抱するのが当然だが、
ここでそんなことしたら逆に白い目で見られ、変態扱いされるのが目に見えてる。
ここは富士山なのである。
7合目から約3時間で須走口山頂に到着。
山頂奥宮で焼印(ここでは朱印みたいなの)を刻印し、最高地点である剣ヶ峰を目指す。
須走口頂上からは丁度対角線上にあり、一番遠い。
最高峰の碑の前で記念撮影をし、下山することにする。
この碑も、休みの日などは写真撮影の大行列が出来るようだ。
自分にとっては記念碑よりも富士山測候所の方が興味ある。
須走ルートの下山路は、御殿場コース程とはいかないが、砂走りが楽しめる。
ゲイターはもちろん装着するが、マスク、サングラス、頭にはタオルを巻きつけ、完全防備で一気に突っ走る。
格好など気にしてられない。それでも砂まみれになり、登山靴もキズだらけになるのは覚悟しなければならない。
最後の砂払い5合目小屋にて「完全制覇の焼印」を押し、後は樹林帯の中を静かに下っていく。
バカにしていた富士登山だったが、楽しめる点も多かった。
・御来光
・土産が豊富
・金剛杖&焼印
・砂走り
・新田次郎『富士山頂』を読んでから登ったため、富士山測候所に興味がわいた
日帰りだったらまた登りたいと思った。
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