金華山: 日本山岳会岐阜支部 1月例会山行
- GPS
- 06:09
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 974m
- 下り
- 970m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
そこから登山口の春日神社まで3台に分乗して移動。 帰りは岩戸で |
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
※山岳会の山行記録も兼ねています
日本百名山の著者、深田久弥氏は、その白山の章の中で、「日本人は大ていふるさとの山をもっている。山の大小遠近はあっても、ふるさとの守護神のような山を持っている。そしてその山を眺めながら育ち、成人してふるさとを離れても、その山の姿は心に残っている。どんなに世相が変わっても、その山だけは昔のままであたたかく帰郷の人を迎えてくれる。」と書いている。
岐阜市民にとって、まさにふるさとの山とは金華山だろうと思う。低山とは言え、金華山の独立峰のような屹立とした姿と、山頂にそびえる岐阜城天守閣は、時代を超えて変わらない。私の学校の校歌にもかならず金華山の名があった。71歳になる私の父は、いまでも金華山に毎週登り、愛してやまないのだが、「なぜ金華山は百名山ではないのか?」といつも言っている。私は、各人には己の心の山があり、金華山が岐阜人の心の山であるとともに、父や私の百名山の一座であることには間違いがないと信じている。
自分にとっても金華山は特別に思い入れが強い。子どもの頃から毎日のように遊び場として登り続けた。岐阜を離れて東京や海外に渡っても、故郷のシンボルマークとして思い浮かぶのは金華山とその脇を流れる清流長良川。自分の生い立ちとともに、山行活動のルーツはこの山とともにあると言っても過言ではないと思う。
ということで、日本山岳会岐阜支部が2017年新年第一回目に金華山山行を選んだことには、我々の山行のルーツを探す上で大きな意義があったのでした。リーダーに感謝!
金華山には2つの顔がある。一つはロープウェイルートを基軸として、岐阜公園側から山腹西側に設けられた「七曲り」「百曲がり」「馬の背」「冥想」といった、金華山登山道オールスターをめぐる、いわゆる金華山表銀座。二つ目の顔で私達が挑むのは、達目洞を中心とし、鼻高ハイキングコース、岐阜城、三角点、東坂ハイキングコース、妙見峠、鷹巣山をめぐる、いわゆる裏銀座。ただ銀座と呼ぶには東坂以外はほとんど人がいない。ただ、尾根道をずーっと辿っていくのでとっても気持ちのいいトレイルなのです。またこのルートは西側に伸びる山々や各務原アルプスまでつなぐことができ、岐阜のロングトレイルは全てがこの道に通じているのである。
今回の山行の参加者は17名。山岳会の山行でも単独では中々これだけの参加人数は集められない。金華山というネームバリューも標高も手頃な山がどれだけ人々を魅了するかを語っている。メンバーも皆個性的。今日が、金華山16777回目の天然記念物級の超ベテラン、低山ハイクだから修行にならん、といい25kgの荷物をザックに背負込む通称「修験者」のおっさん、金華山は子どもの頃に登ったきりという人。普段我々が選ぶ山とは異なり、"私達の山"という特別な想いを持って山行に挑んだのでした。私にとっては、金華山は日常のトレーニングルートであり、そこを皆で遊びながら登ることに特別の楽しみを感じたのでした。
山行は朝7時に岩戸公園駐車場からスタート、そこから兎走山登山口の春日神社まで皆の車に分乗して移動する。兎走山の標識はうさぎの絵も可愛らしく中々魅力的だ。もっとメジャールートになってくれればいいのに。ただし、兎走山の山頂は低く、ほんの一瞬で到着。体を慣らし、岩田山・舟伏山に向かう。
岩田山の山頂に出るまではなかなかの急登。我々は登りには全く支障ないものの、一般の方が逆ルートで下りで使う場合には、相当用心された方がよい。稜線にでればあとはお散歩コースで舟伏山までつなぐことができる。舟伏山は山容もよく岐阜市内からもその独特の形容が美しい山ではあるが、山頂標識がない。三角点だけがポツリ。せっかくだから山頂標識くらい作ってあげてほしい。
舟伏山からは一旦市街地に降る。降った地点の日野一号古墳近辺でザックを下ろし、露天喫茶 タケナカ の営業が始まる(皆でコーヒーを飲んだだけですが)。地べたに座りリーダーが準備してくれた美味しいコーヒーとお菓子を頂き、次の目的地、西山〜金華山への英気を養ったのでした。
西山への登り口は民家と民家の脇の空き地?をすり抜けて到達する。こんなところをぞろぞろと通っていかれては迷惑かな、と思い、足早に登山道に向かう。西山への登山道は切り立って"いない"岩の道!ということなので、安全かつ路面のバリエーションを楽しみつつ、山頂への歩をすすめるのでありました。
西山から金華山山頂までは、鼻高ハイキングコース。週末はいつも混雑する金華山も、この東の道、すなわち裏の道は閑散としている。しかし、行程の気持ちよさは表道を凌ぐものがある。岐阜市内で長い稜線歩きを楽しめるのはここくらいではないかな?
山頂には、西山から一時間ほどで到着。混雑する山頂広場を避け、金華山の三角点(二等)へ。ここは展望も無く地味な場所だが、金華山の三角点は知る人ぞ知る場所にあり、到達できたことだけでも感謝。皆で楽しく昼食を取り、下山を開始したのでした。
下山に使う 東坂ハイキングコースは金華山メジャーコースの一つ。そして、岐阜城直下の垂直の岩場が望める好展望のコースである。この岩場にはハヤブサが巣を作っており、それを知るバードウォッチャーたちが集う場所でもある。我々もハヤブサの飛翔を楽しみながら下山をした。
東坂を降りると妙見峠。ここからスタート地点岩戸の駐車場はすぐそこだが、まだまだ時間に余裕がある。よって、稜線上、西側に足を伸ばし、鷹巣山へ。鷹巣山までの登りは100mを越え、最後の力を振り絞り皆のぼる。最後の最後、急登が続く中、体力の限界を訴えるメンバーも出て来るが、リーダーの叱咤激励で全員がゴール到着。鷹巣山は花崗岩でできた眺望の山。眼下に切り立った崖を見つつ、岐阜の全景を楽しみ、大満足して山頂での時間を過ごしたのでした。
鷹巣山から岩戸までの登山道を利用しておしゃべりしながらゆったりまったり下山。全員無事に、予定より1時間早く下山できました。
金華山、岐阜の低山ですが、考えさせられる事の多い山行でした。緊張感あふれる登山や雪山を続ける中で、本当の登山の楽しみや山に登る行為のルーツを考えさせられました。ということで、素晴らしい山行企画、ありがとうございました。
さて、私は来週から海外出張、帰国後はすぐに雪山研修と、しばらく雪山を楽しむ機会なし。しばらく鋭気を養って、また新たなる山行計画を立てようとおもっております。
お疲れさま!
熱く語りましたな!
自分の心の山は梅竜寺山の天狗岩かな〜 地域ではこの山のことを梅竜寺山と呼ばずに天狗岩と呼んで子供の頃の遊び場だった。今思えばそのころからクライミングをしてたんだなぁと思う( ´艸`)
いや、山行記録を書いてくれと言われたので、この感想文をそのまま使ってもらおうと思ってかきました。普段ならここまで書いていない。本当は25kgの修行おじさんのことをメインに書きたかったのですが・・・。
金華山に対する熱い思いが溢れていますね‼
みんなでまったり歩くのも楽しいね
はい、ということで、YAMA3のところにも書いたのですが、今回は記録担当なので、ここでまとめたのでございます。
しかし、金華山は自分の百名山の一座でもあるな。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する