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Yamareco

記録ID: 106556
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無雪期ピークハント/縦走
甲信越

小楢山

2009年05月20日(水) [日帰り]
 - 拍手
GPS
05:30
距離
14.6km
登り
1,140m
下り
1,428m

コースタイム

牧平バス停  09:40
妙見山    10:40-10:50
差山     11:05-11:10
天狗岩    11:55-12:00
大沢ノ頭   12:15-12:20
幕岩     12:25
小楢峠    12:40
小楢山    12:45-13:00
小楢峠    13:10
母恋し道始点 13:40
オーチャードヴィレッジ・フフ 14:15-14:25
真智バス停  14:40
窪平バス停  15:10
天候 終日気持ち良く晴れていた
過去天気図(気象庁) 2009年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
山梨市駅 09:05-(山梨市営バス)-09:18 窪平バス停 09:20-(山梨市営バス)-09:36 牧平バス停
(帰り)
窪平バス停 15:13-(山梨貸切自動車バス)-15:30 塩山駅
コース状況/
危険箇所等
鼓川温泉から小楢山へ登るルートは、最新の登山地図でも難路を示す破線で描かれています。
途中の妙見山までは踏み跡が薄く、不明瞭に近い箇所もありましたが、極端に分かりにくいこともなく、幸いにも道を外すことはありませんでした。
ただしかなりの急坂です。下山後に温泉を楽しもうと、下りに使われることが多いようですが、私はこの急坂を下りたくなかったので、敢えて登りに取りました。あまりにも傾斜がきつかったので、その選択は正解だったと感じています。下りだと膝とかへの負担が相当に大きいのを覚悟したほうが良いでしょう。

妙見山を過ぎれば、道は明瞭な一本道に変わります。標識も頻繁に見るようになって、この先は破線ルートというよりは実線ルートに近い感覚で歩くことができました。
その代わり岩がちな区間が多くなり、手を使って大きな段差をやり過ごす局面も出てきますし、一旦下りに変わる箇所にはクサリ場もありました。

さらに一次の峠を過ぎると、大沢ノ頭までの間で登り始めと同様の急坂が復活し、一部には容赦ない傾斜の箇所もあります。

大沢ノ頭から先の区間になって、ようやく傾斜が収まり、最後だけは穏やかな気分で登れるようになりました。

下りに使った母恋し道は、傾斜こそ緩やかですが、石ゴロでかなり歩きにくかったです。またバス利用の場合は、山道を終えた後の林道歩き&車道歩きがかなり長くなります。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。

感想

平日とあって、山梨市駅から乗った山梨市営バスは、乗客が4人だけでした。私以外の3人はいずれも窪平では降りなかったので、乾徳山か西沢渓谷にでも向かったのでしょう。
このほかに途中から乗車してきた男性がひとりいて、私と一緒に窪平で降りた後そのまま歩き始めており、予想通りに後ほど小楢山の頂上で見かけることになりました。
私は窪平からさらに洞雲寺行きのバスに乗り継ぎます。乗客は当初私ひとりでしたが、途中から1人だけですが地元の方の利用がありました。

牧平で下車して、すぐ先に見える広い道路に出た後、鼓川温泉の案内看板に従って坂道を登ると、温泉の左脇が登山口でした。
最初は簡易舗装の道ですが、すぐに立派な動物除けの扉があり、これを過ぎると山道に変わります。
道はかなりの急傾斜地に付けられていて、あまりジグザグを描くこともなく、急斜面を直登するような具合でずっと続いていきます。

かなり登って、次第に所々で岩を見るようになると、ほどなく今日最初のピークとなる妙見山に到着です。
樹木が切り開かれた方角にはデーンと富士山が存在感を示しているほか、南アルプスもかなりの範囲が見えていて、なかなかの眺めです。

妙見山を過ぎると、所々で岩っぽい中を通過するようになり、一部には手を使う箇所も出てきます。
次にたどり着いたピークは三角点のある差山ですが、狭くて展望もなく、面白味のない場所だったので、ここは通過するだけとなりました。

差山を後にすると、その先では2度の急降下が待っていました。差山の直下の急斜面は、一部で岩や木の幹を頼って下りますが、これは短いものでした。
その後は一旦緩やかな稜線となって、見返りの岩の標識の立つ地点に出ます。小楢山から下ってきてここで振り返ると、通過してきた大沢ノ頭が大きく見える、というのが名前の由来のようです。
でも今回は逆方向から登ってきたので、ここで初めて見えるようになった大沢ノ頭は、振り返るまでもなく正面に、大きく立ちはだかっていました。
見返りの岩の先では、今度はクサリが下がる岩場の急降下になります。やや長いクサリ場でしたが、クサリを使ったのは下り始めの箇所のみで、あとはクサリを使わなくても岩などを手掛かりにして下ることができました。

急降下が収まって、一次の峠を通過すると、大沢ノ頭への登りが始まります。妙見山までの登りと同様の急坂で、一部には容赦ない傾斜の箇所もあって、かなり苦しい登りでした。
途中で左手に天狗岩への分岐があったので寄ってみると、西側いっぱいに展望が広がっていて、南アルプスが良く見えるほか、八ヶ岳や金峰山なども眺められました。急坂続きのルートにあって、ひと息入れるには良い地点だと思います。
その後も急登は緩むことがなく、むしろ登るにつれて傾斜がさらに強まっていくようです。大沢ノ頭が近くなると、やっと道がジグザグ状に折り返すようになって、いくぶん傾斜が緩和されるようになりました。

大沢ノ頭では360度の展望が広がっていました。どの方向を見ようにも邪魔な樹木が少しずつあったりしますが、これまでの地点からも眺められた南側や西側の山々に加えて、北側の甲武信ヶ岳周辺や東側の大菩薩など、周囲を取り囲む山々が見渡せて壮観です。
ここには焼山峠からの往復で来られていた年長のご夫婦が先着していて、今日初めてお会いする登山者となりました。

大沢ノ頭から少し下っていくと、すぐに幕岩の前に出ます。そして幕岩へ登るクサリも特に難しくなく、意外にあっけなくクサリの上端に到達できました。
そこからさらに岩場を伝って一番高い所に立つと、そこからの展望は圧巻でした。大沢ノ頭よりはやや低いものの、周囲に樹木が全くないので、すっきりとした大パノラマが堪能できます。
この幕岩の上が、今回のルートの中で最も展望の見事な地点なのでした。

幕岩から元の登山道に戻って、だらだらと下って行くと小楢峠です。ここで下る予定の母恋し道を見送って、小楢山の頂上へ向かうと、あとは比較的緩やかで距離も短い道のりでした。
切り開かれている富士山の方角以外は、樹木越しにしか眺めがきかず、あまり展望は楽しめません。でも広い平坦地なので、大勢で休憩しても問題ないでしょう。
1人だけの先客は後ろ姿しか見られませんが、窪平までのバスで一緒だった男性で間違いなさそうでした。

小楢山からの下山は、登って来た道を下らずに、北側にある一杯水を回っていきます。軽く5分も下ると一杯水で、頂上のすぐ下なのにしっかりした水場になっていました。
ここからはほぼ平坦に近い道を歩いて、先ほど通過した小楢峠を左折して、母恋し道に入ります。
傾斜は緩やかなのですが、石がゴロゴロしていて歩きにくい上に、その石の上への着地が多いために足への衝撃が大きくて、せっかくの緩やかさ帳消しになっているような道でした。
そんな下りが変わり映えもなく続き、いい加減鬱陶しくなってきた頃、ようやく林道に躍り出ました。ここが母恋し道の起点で、地図やベンチなどが置かれ、駐車用のスペースも広く取られていました。

あとは長い林道歩きを残すのみです。はじめは簡易舗装されていた道も、途中で別の林道が合わさってからはダートに変わります。
そして前方にゲートが見えてくると、オーチャードヴィレッジ・フフの前に出ます。2006年以来休業が続いている施設ですが、建物は現在も良く管理されている模様で、トイレもきれいで快適に使用することができました。

オーチャードヴィレッジ・フフの先では、窪平バス停への最短ルートから外れるのは承知の上で、真智バス停を経由するルートを歩きました。
真智バス停を通るバスは周辺住民のための生活路線なので、午前中に着く便は、もう昼も近い10:49の1本しかなく、下山時に使える下りの便も13:11を逃すと次は16:56という寂しさ。
当然登山地図も載らないバス停なのですが、何かの役に立つことがないとは限らないので、位置を確認しておきたかったのです。
道なりに下って行く道が、やがて2車線の道路と合わさる交差点を少し右手に外れた所で、そのバス停は見つかりました。

真智バス停から広い道路を北東へ向かえば、窪平と杣口を結ぶバス路線の山本入口バス停があるはずで、当初の予定ではそこでバスを待つはずでした。
ところが予定よりも快調に下ってきてしまい、夕方に2本あるそこからの便には時間が早すぎているため、窪平まで歩いてしまうことにします。
というのも、少し急げば約30分後に出る塩山行きのバスに間に合いそうなのです。3km弱を30分というのは少々忙しいですが、なにしろずっと下り坂、下る勢いに任せた小走りも織り交ぜて、どうにか時間内に歩き切りました。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_04_06/mt2009_04_06.html#20090520

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