記録ID: 107014
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積雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾
奥多摩笹尾根縦走(三頭山〜槇寄山)
2010年12月30日(木) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 980m
- 下り
- 1,014m
コースタイム
9:00武蔵五日市駅-9:52数馬バス停10:02-10:55都民の森11:05-11:50東屋-12:20三頭山東峰-12:25中央峰-12:55西峰12:40-12:50避難小屋13:30-14:15槇寄山-15:10仲ノ平バス停
天候 | 午前中は寒かった。午後はむしろ暖かくなった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
(復路)仲ノ平バス停=[バス]=武蔵五日市駅=[JR]=新宿駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
恒例の年末山行も一昨年は箱根、昨年が本仁田山、今年は3百名山の奥多摩・三頭山となりました。昨春に「奥武蔵・七峰巡り」という“山に登らないプラン”もあったので厳密には4回目というべきでしょう。 朝9:00武蔵市駅集合。西日本から天気が崩れるとあって安全面で遅めの集合時間が心配でしたが変更せず。ササ尾根なら、まぁ、どこでも下山できるでしょ。Kは、前日に誘って急きょ参加。自分は拝島で2分ほど電車に乗り遅れ武蔵五日市駅まで3600円のタクシー代を払う羽目になった。とほほ。コストの高い山だ(泣)。 バスはわれわれ以外に登山客が数人。年末の寒い時に山登る物好きはやはり少ないか(笑)。五日市駅で山ガールを見かけたがどこかに行ってしまった。幻だった。バスの中ではエアリアマップを見ながら、どのルートで行く?こっちだ、あっちだ…などと議論をしていたが皆寝入ってしまう。みなさんお疲れの様子。 9:52数馬バス停着。終点。数人が下車。あー、さぶ。これから山ホントに登るの?木製のバス停がなかなかいいがそれを愛でる余裕もない。10:02使用前の写真を撮って出発。使用後はだいじょうぶ? 九頭竜神社を過ぎ、道が左に湾曲しているところで、直進して立派な兜造りの旅館を過ぎる。そう数馬周辺にはこのような立派な兜造りの家がある。寒村のようだがお金持ちはいる。いまでは、このような家を建てようと思ったらそれこそ数億円はするだろうな。途中家族連れが寒空でBBQをやっている。この寒いのに。子供風邪ひくぞ! また奥多摩有料道路に出てすぐに道路の屈曲点で沢に下りる。丸木橋をわたり滝の右側を登ると滝の落ち口に赤布があるが、そこから枝打ちの枝が散乱した人工林で入り道を失う。沢通しに道があったはずなのだが、道じゃない急斜面をひたすら直登する。人には言わなかったが自分はバテそうになった。本日終了って感じ。ふたたび奥多摩有料道路に出てそのまま舗装道路を行く。ときおり走り屋さんかクルマが通る。通行止めのはずだが。それも一瞬ですぐに静寂が支配する。冬枯れのモノトーンの林の上にグレーの空が広がっている。ちんたら話しをしながら行く。Mのふたりの子供が就職が無事決まったとか、Kの仙台にいる子供が帰ってきているとか、Sの長男も就職だとか、Iさんが、今日は夜の飲み会が目的なのだから、歩きはほどほどに・・・・とか、ともかくとりとめのない話をしたがほとんど覚えていない。 10:55都民の森。年末はPまで閉鎖している。駐車くらいさせてやりゃいいのに。実際、何台かのクルマが路駐していて山ャの夫婦も来ている。ここで一本。 11:05発。ここからはとんでもなく道がいい。少し登ると上から都の係員のような人が上から怒鳴っている。「もしもしっ!クルマを下の駐車場に停めました??クルマは停めちゃダメですよ。駐車禁止ですから。監視カメラでちゃんとチエックしてますよ」「あのぉ、バスで来たんですが…」「あ、あ、そうですか失礼しました。」トンネルをくぐりやっと少し山道らしくなった。鞘口峠は小さな峠。向こうに白くなった山並みが見える。雲取山ではないか・・・と誰かが言ったが、どうも六ツ石山のようだった。ここからは1500mの三頭山まで一気に高度を稼ぐ。雪はほとんどないが、霜が下りた山道を行く。しばらくすると道は尾根の右を絡みながら斜上して峠状に至る。そこで都民の森からの道を合わせて直上する。みんな黙々と登っている。バテそうだ。 11:50東屋で一本。高度が上がり段々と寒くなってくる。曇天ではあるが、展望はよく、大きくわだかまった御前山や特異な格好の大岳山が見える。昔あの尾根筋をどこまでも歩いたなー、がつがつと・・・。 12:20一旦下り、そこからまた登る。やがて東峰。展望台に立ち寄る。三等三角点はすぐにある。 12:25中央峰もすぐ。そこから大きく下り西峰に至る。 12:55西峰着。西峰では何組かのパーティーが休んでいる。頂上は三つの峰の中で は一番広い。休むのにはちょうどいいが霜が解けぬかるんでいる。頂上には方向 表示板があって、雲取山の頂上は白く煙っていてすでに雪の中のように見える。さぶっ。鷹ノ巣山やら石尾根などが見える。表示板には奥部落のような集落の表示もある。「写真を撮ってください」と子連れの奥さんにお願いをしたら、奥さんが亭主に「撮ってあげて〜!」。今度は亭主が「なんだよー、いつもオレに写真係りを回しやがって・・・」と。すんませんな。西峰には御料局の三角点だろうか。標石がある。宮という文字をデフォルメした字が見えるような気もする。 12:40西峰発。寒いので風もない避難小屋で昼飯としようということで出発。ひたすら下ると自然林になって気持ちがいい。夏ならば、ここは葉が茂っていて展望が何もないだろうとHが言っている。夏に来るところでないことは事実だ。新緑か紅葉かな、ここは。 12:50三頭山避難小屋着。避難小屋は立派な小屋でしかもきちんと掃き清められている。温度計を見ると零下2度。寒いわけだよなぁ。さっそくラーメン用の湯を沸かしそれぞれに入れる。みんなの分を入れてやると自分のがなくなった。ありゃりゃりゃ。自分のを沸かし、 めがねを曇らせながらひたすらすする。うまい!結構汗をかいた。そのあとのコーヒーも美味い!小屋を出ようと温度計を見たら零下1度だった。われわれが滞在して一度だけ温度があがったようだった。 13:30発。外に出ると太陽が出て意外に暖かい。“冬の陽だまりハイク!” 「昨年の年末のハイクと同じで快適っすね?」というとIさんが「いや、昨年のプランはオレにとってはまったく暗かった」で大爆笑。ここからは大きく下り、そのあと、てれんこした尾根道をすすんでやがて槙寄山頂上。 14:15槇寄山着。霜がとけてぬかるんでいる。上野原にはバスがなさそうなので、数馬に下ることとする。槇寄山からは三つ峠や黒岳がでっかく見えた。富士山は雲の中だ。そこから少しくだり、西原峠からは左に折れて仲の平に下った。道ははっきりしており、落ち葉の絨毯の中を靴を潜らせて下る。この枯葉のかさかさ音は冬の森の協奏曲だよなーなんて思う。すぐに集落が見えてきた。家から綿入れを着たおカッパの少女が走り出てきて・・・・煙突からは白い煙があがって…カレーか何かの香りが漂ってくる・・・そんな山あいの夕暮れ・・・島崎藤村の世界かな。 15:10仲の平バス停着。次のバスまで30分ほどあったのでH持参の汁粉をみんなで分けて食べた。なかなか美味かった。 *そのあと新宿のゴールデン街で打ち上げをやりました! |
感想
・寒い日でしたが午後遅くになって逆に暖かくなりました。谷筋の登りは少し寂しげな雰囲気がありましたけど、午後は陽だまりハイクになって大変良かったです。
・これで箱根、本仁田山、三頭山と3回目になりました。いつも終わったあと本当の忘年会をやりますが、今年も新宿のゴールデン街で打ち上げました。Iさんの思い切り猥雑なところでやりたい!との希望も入れて(笑)。なかなか楽しかったです。
・三頭山避難小屋はキレイな小屋でした。一度泊まりに来てみたいなと思いましたね。
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