北アルプス 乗鞍岳 剣ヶ峰 山スキー
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,423m
- 下り
- 1,423m
コースタイム
- 山行
- 1:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:20
- 山行
- 4:37
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 5:57
天候 | 3日 晴れ 4日 快晴 風強し |
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過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ツアーコース終点から肩ノ小屋まで所々アイスバーン ・位ヶ原に上がる直前の斜面は早朝はアイゼンが必要 ・ツアーコース終点より上部は視界不良時は迷いやすい ・肩ノ小屋から上部はアイスバーンかつ急傾斜。滑落は 致命的。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
マフラー
ネックウォーマー
バラクラバ
日よけ帽子
毛帽子
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
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感想
昨年から春休みの個人山行について考えていた。行きついたテーマは「冬季3000m峰の登頂とスキー滑走」。それにふさわしい山を探していた。その中で思いついたのが今回の乗鞍岳山スキー計画である。乗鞍岳は冬季3000m峰の中でも比較的簡単で山スキーにも適した地形をしている。比較的簡単と紹介されてはいたものの、やはり冬季の3000m峰は厳しかった。それでも、自分のこれまで経験した冬山山行の中で、最も充実した山行になったのは間違いない。
1日目
前日のうちに松本に入った。弘前から青春18きっぷでずっと鈍行で来たのでだいぶ疲れた。初日は買い出しから始まった。なんとカートリッジを忘れたのである。だがさすが北アルプスの玄関の松本。石井スポーツがあった。さらに行動食などを買って12時9分発の電車に乗り、13時38分に乗鞍高原休暇村に着いた。バスの中から巨大な山容の乗鞍岳が見えた。山頂には雪煙が舞っており、爆風が吹き荒れているのが確認できた。シールを貼って早速登り出す。ゲレンデを重装備で登っているとゲレンデスキーヤーから奇異の目で見られたがそれにはおかまい無し。気にしないことにする。カモシカリフトのトップでテントを設営し、C1とした。雪がサラサラしていて、整地するのに大変苦労する。東北の雪の方が水分を多く含んでいて、固まりやすい印象がある。山頂方面に日が沈んでいくのが見えた。明日の山地アタックに期待と不安が混じる何とも言い難い気持ちでシュラフに潜り込んだ。
2日目
翌日は6時頃に出発し、ツアーコースを登る。ツアーコースはゲレンデではないが、木が切られており道はわかりやすい。ツアーコース終点からの登りでアクシデント発生。アイスバーンで立ち往生してしまう。ツボ足で登ろうとするが、硬すぎてキックステップが効かない。面倒ではあったがアイゼンを履いて切り抜けた。位ヶ原に上がると真っ白なだだっ広い雪原の向こうに乗鞍岳が間近に見えた。肩ノ小屋までひたすらスキーで登る。肩ノ小屋は風が強かった。肩ノからはアイゼンとピッケルで山頂へ向かう。朝日岳の斜面はコチコチのアイスバーンな上に急傾斜で緊張を強いられた。転べば止まる要素はなく、致命的になるだろう。一歩一歩丁寧に登った。朝日岳から山頂までの稜線は風が強かったがバランスを崩すほどではない。程なく3026mの乗鞍岳の山頂に着いた。人生初の冬季3000m峰登頂ともあって山頂に立った喜びは格別なものだった。下りは肩ノ小屋からスキー滑走した。最初は滑走に良い斜面だったが、途中から所々アイスバーンがあり、あまりスピードを出せなかった。さらにツアーコースはバックカントリーの人が大勢いて、滑りにくいことこの上なかった。スキー場トップのテントを回収してゲレンデを滑走する。ゲレンデはやはり滑りやすい。風のような速さで下る。お昼頃に休暇村に下山した。バスの時間にあとわずか間に合わず、3時間も待つことになった。退屈なことこの上ない。だが、ずっと前から温めていた計画が成功した達成感の高ぶりで時間を忘れていた。
今回は冬季3000m峰に自身初登頂&スキー滑走するという貴重な経験を積むことができた。自分の持っている力を最大限に発揮することができた。単独山行は自分の本来の実力が見えてくるように感じる。冬季の3000mの感覚を掴むことができたので、冬山の良いステップアップができたと思う。乗鞍岳はまた積雪期に登ってみたい。
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