霞沢岳 雷雨、強風と悪天の中無事登頂
- GPS
- 52:45
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,457m
- 下り
- 1,441m
コースタイム
6:05上高地(河童橋付近で写真タイム)6:50→明神館8:00→徳本峠付近11:40(テント設営)→徳本峠小屋にビールを買いに往復
2日目:11時間20分(ルートミス約1時間30分込み)
3:30起床→テン場5:10→ジャンクションピーク6:20→ルートミスにより北側陵線へ→ルート復帰7:55→K1 10:30→K2 11:10→11:30霞沢岳11:45→K2 12:25→K1 12:45→ジャンクションピーク15:50→テン場16:30
3日目:3時間(休憩・土産タイム込み)
テン場8:35→10:20明神館10:35→河童橋11:10→上高地11:35
天候 | 1日目:晴れ→曇り→雪 2日目:曇り→雷雨 3日目:雨 気温はそれほど低くありませんでしたが、風が強かったです。 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
4人の場合は4,000円なのバスで入るのとほぼ同じ料金。 時間も気にせずにゆったりしているのでお勧めです。 駐車場は1日500円で2泊3日で1500円也。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は例年に比べて雪が多く雪崩もあるようです。入山時に確認した所によると雪崩の影響で前日まで涸沢へは入山禁止だったとのことでした。 ●上高地〜明神 上高地で登山届を提出しますが、スタッフの方に登山道の状況を確認できます。 標高差もそれほどなく、樹林帯の整備された道なのでハイキング気分で歩けます。まだ雪が残っていて凍結している箇所があるため滑らないように注意。 ●明神〜徳本峠付近 明神館を過ぎて橋を渡ると徳本峠への分岐があります。 分岐から20分ほどはなだらかな道で小屋の車が入るため除雪されています。途中フキノトウが芽吹いていたので晩御飯の食材として調達しました。 除雪最終地点から雪道となります。2度橋を渡ると直登の急坂になります。締まっていると歩きやすいですが、下山時は雨で雪が融けズボズボ足を取られ難儀しました。 登っていくと正面にロープが張られている箇所があります。ここから左に入ると徳本峠ですが、そのまま直登し鞍部に到着した付近でテントを設営しました(小屋へは歩いて10分程度でした)。 ●徳本峠付近〜ジャンクションピーク 所々ピンクテープありました。樹林帯の急傾斜で木に摑まりながら登ります。 ジャンクションピーク山頂は平坦でいくらでも幕営するスペースがありました。今回は2組いました。ここから先はテープなどの目印がほとんどありません。 ●ジャンクションピーク〜K1 トレースがついていたので安易に辿ったらルートを間違え北へ伸びる陵線にでてしまい、沢を下り登り返して正しい陵線に取り付きます。ここで1時間30分ロスしてしまいました。 山頂が広く陵線が分かりづらいので、地図と磁石で確認すべきでした。 ここからは若干の上下を繰り返しながらの樹林帯歩きです。 K1直下からは展望が開け、六百山の奥に穂高が聳えています。K1への直登はかなりの急傾斜で足場をしっかり作りながら三点確保する必要があります。 ●K1〜K2 K1から鞍部への最後の10m程が今回で一番急傾斜でした。ほとんど取り付くといった感じです。ここから先は上高地側からの強風に注意しながらK2に向けて登ります。それほど危険な箇所はありませんが右側が切れ込んでいるため滑ると下まで落ちそうです。 ●K2〜霞沢岳山頂 K2まで来れば山頂はすぐそこです。危険箇所はありませんでした。 先行パーティーが掘り出してくれたのか道標が見えました。 山頂からは360度の展望です。あいにく穂高が雲に覆われてしまったのが残念でした。 ●温泉 下山後は島々の近くの「せせらぎの湯」で汗を流しました。500円也。 貴重品ロッカー、休憩所、売店、食堂有り。 露天風呂、シャンプー、ボディーシャンプー有り。 台湾ラーメン(650円)が美味しかったです。 |
写真
感想
昨年焼岳に登った時、穂高、笠ヶ岳も素晴らしかったが梓川を挟んでどっしりと構えた姿が気になったのが霞沢岳。
調べてみると徳本からジャンクションピーク、K1、K2と越えて山頂へ向かうルートは短いようでかなりハードなことが分かり俄然やる気になる。
1日目は上高地に到着した時は絶好の天候で、焼岳、穂高の素晴らしい景観に感動した。徳本峠へは、急だがそれほど長くないため振り返っては明神の姿を楽しみながらゆるりと登る。先行者がいるお陰で踏み跡もついており助かった。
テント設営後に徳本小屋までビールを買いに行ってみたら、ピークを1つ越えて10分ほどで到着したので設営場所としては良かったのだろう。霞沢岳のバッチも購入。
雪が降ってきて風も強くなってきたのが心配だったが、酒盛りして早めに就寝。
2日目はいよいよ頂上へアタック。長いルートとなるので3時半起床で5時の出発を目指した。相変わらず風は強く雲が若干気になったが登り始めた。
ジャンクションピークへの登りはかなり急登で小無間への登りを思い出す。ピーク上でテント設営も考えていたが実行しなくて良かったとつくづく感じた。
今回はトレースがあったため安易に辿ってしまったら陵線を間違えてしまい時間と体力をロス。予定9時間と長丁場だったため1時間半が致命的なミスとなりえる。なんとか登頂できたが、やはり平らで展望がない場合は必ず地図と磁石で確認する必要があることを痛感した。
K1は思っていた以上に急傾斜で緊張を強いられたが、360度の絶景でそんな緊張も吹っ飛ぶ。K1〜頂上までは雪尾がダイナミックに張り出し、強風でまだまだ冬のような状況だった。雪粒が顔を叩いて風側に顔を向けていられないほどだ。
山頂は一面雪面で道標掘り出してなければ全く分からないところだった。この頃には雲が降りてきて穂高山頂は見えず、風もますます強くなってきたので急ぎ下山を開始した。
天気を気にしながら先を急いだが、K1から下り始めた途端に雷鳴轟き、霙が降ってきた。この時期に雷?と失望し、急ごうにも急傾斜で三点確保しながら降りねばならず気持ちが焦るばかり。陵線急傾斜の下山40分は生きた心地がしなかった。
樹林帯にたどり着いてようやく一安心したが、ジャンクションピークを越えてテン場までの道のりも長かった。幸い気温がそれほど低くなかったので雨に濡れても大丈夫だった。
降りてきて考えてみると、雷雨がもう少し早ければ登頂を断念せざる得ない状況だった。運が良かったと考えよう。
霞沢岳に登れたわけだが、マップを見てまた1つ歩きたいルートができた。今度は燕岳〜常念〜蝶ヶ岳を越えて徳本峠まで計画しよう。
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