あわや大惨事 戸倉三山 臼杵山 市道山 刈寄山 今熊山
- GPS
- 07:38
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,211m
- 下り
- 1,214m
コースタイム
臼杵山山頂10:20→11:42市道山山頂→13:05栗の木沢13:10→13:49トッキリ場
14:21入山峠→15:16今熊山山頂下→16:00今熊山登山口バス停
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り;16:50西東京バス今熊山登山口入り口→16:55武蔵五日市駅 17:07武蔵五日市駅発拝島行き |
コース状況/ 危険箇所等 |
・急坂が多く、アップダウンも何回もあります。 ・道標はあるのですが、トッキリ場手前、急登の左側巻き道を進んだらハイカーの道ではなく、倒木と崩落だらけの崖道で四分の三周くらいして正規の道に戻れました。 ・踏み後がしっかりしている巻き道は進んでも大丈夫でした。 ・トイレは駅、今熊山山頂下園地。 ・西武鉄道奥多摩ハイキングフリー切符は販売再開されましたが、武蔵五日市のみピストンですと、わたしの発駅からですと普通にパスネットで往復した方がお得でした。 |
写真
感想
戸倉三山(とぐらさんざん)。
GW最終日。
前日にわたしが仕事がオフになったのを知人に嗅ぎつけられて誘われましたため、急遽行って来ました。
道迷いも多く、経験者と一緒の方がいい山、と口説かれまして。
ガイドブックには奥多摩を歩き慣れた人向けの縦走路、と書いてあります。
臼杵(うすき)山842.1m。
市道(いちみち)山687m。
刈寄(かりよせ)山687m。
今熊山505m。
元郷バス停のすぐ!!脇のあんまり近くて見逃してしまうほどの「臼杵山登山口」の杭を右にみて進みます。
いきなり急坂です。
樹林帯に入るともっと急になります。
先頭はもと山岳部ですが{太目さん}なためスローペース。
後に続く{眼鏡さん}、わたし、{おヤセさん}の3名はしょっちゅう立ち止まってはまだ咲いているヤマザクラを見つけて「あそこ、あそこ」と遠くを指差したり、クリスマスツリーにいいモミの木を物色したり、先月末にご一緒した天城山の話をしたり、進んでは追いつき急坂を登ります。
{眼鏡さん}が振り返って
「あれ、あの変わったかたちの山はなんだろう」
「あ、あれは大岳山ですね」
ナーンテ胸を張って答えました。
臼杵山北峰には祠があり、二対も狛犬さんが鎮座しております。
どなたかのレポに道を間違えてここへは辿り着けず、この先から5、6分の臼杵山南峰に着いてしまい、この狛犬を見られず残念、とありましたがホント残念でしたね、狛犬フェチにはたまらん可愛さです。
臼杵山山頂からは霞んで遠くまでは見渡せませんでしたが、地図を広げて馬頭刈尾根が伸びているのを確認しました。
臼杵山、北峰は男、南峰は女、
の双耳峰だそうです。
休憩をとっていると上から下まで一分の隙もない山ガールが登ってきて、ご近所の方らしく刈寄山から下山するトレーニングハイキングということでした。
山頂にはそれから熊除け鈴ならぬ熊除け鐘を鳴らした男性がちょうど正午くらいに来られて狭い山頂もにぎやかです。
市道山へは木の根や岩角の出た急坂を直下してアップダウンを繰り返し、明るく開けたコルを進みます。
鐘の音が時折聞こえて、さきほどの男性も歩き始めてすでに追いつかれそうな気配を感じます。
合流する道と合わさったらもう市道山山頂はすぐそこ、急な斜面を上ります。
刈寄山への道もまた急直下で陣馬山方面の道を分けて尾根歩きが始まります。
峰見通り、上りも下りも2時間20分、と書いてありますが展望なしの小さなアップダウンが続き、アップダウン好きにはこたえられない起伏の多さです。
{太目さん}はご自分でこの山を選択したくせにこの登り下りに根をあげています。
すれ違った方はぱら、ぱら、と男性3名ほどで、静かすぎます。
トッキリ場を目指して小さなアップダウンを繰り返していたところ、今日イチ級の急斜面の前に出たのですが左側に巻き道があったため誰も異を唱えることなく進んだところ、
だんだん怪しくなってきて、
引き返せばいいのに倒木を跨いで、そのうちの1本は足がかけられるように(?)
切り込みまであるものだから進んでしまって、
枝や岩に掴まってなんとか道らしきところに出ましたが左側にリボンがありますが、巻いた感覚からしてどうも違う、
で、右側を進んだところなんとかピークを越えた道に合流しましたが…
ピークの道がまっすぐではなく、斜めに下ったアップダウンだったのでしょうか?
巻き道を半周するのではなく、
時計でいうと05:30がスタートだとすると到着は06:10、といいますか。
わたしの頭の中は、
(わたしはチョコとキャラメルとべビースターと水と、ひとり分のレスキューシート持っている、{おヤセさん}はいなりずしがまだ1パックあるはずだ、{眼鏡さん}はコンビニおにぎりをまだ持ってそうだった…)
そんなことずーっと考えていました。
それから後は全員「巻き道恐い症候群」になり、せっせと上っては下り、下りては上りしてトッキリ場到着。
その先、{眼鏡さん}がキジを撃ちに行きましたので{太目さん}、わたし、{おヤセさん}、追いついた{眼鏡さん}、の順番になり、刈寄、刈寄を目指して緩やかな道の下方に林道が見え隠れする歩きやすい道を後ろの二人は何か会話していたのですが
ザッ
と音がしたと思ったら、わたしのすぐ後ろにいた{おヤセさん}が落ちて転がっていってるではありませんか!!!
道とちょうど並行してまっすぐな姿勢で、広い所に布団が並べて敷いてあると子供が面白がってごろごろ回るみたいに、斜面をゴロゴロゴロゴローっとすごい勢いで転がっています!!!
「あーっ!!{おヤセさん}!!」
10m?15m位でしょうか、ピタッと止まりました。
「{おヤセさんっ}!!」
起き上がりました。
「大丈夫ですかっ!?」
「大丈夫、それよりメガネないかな?」
上から目を凝らすと{おヤセさん}のいる位置から3mくらい上にあるのを見つけて
「右手の先!!もうちょっと先!!」
立ち上がったおヤセさんの後ろに長い丸太がこれもまた道と並行にポツンと横たわっていて、そこでからだが止まったようでした。
自力で上がってきた{おヤセさん}は見たところどこも怪我はない様子。
「大丈夫ですか?!」
「どこも痛くない、フワッフワのじゅうたんの上みたいだった」
見ると、肘に少し土がついているだけで衣服も裂けていない。
登山道のゴロ石を避けて谷側の道の補強の丸太に足を置いたら朽ちていたらしくグシャッとなってバランスを失ったらしい。
斜面がヒノキやマツの落ちた枯葉の堆積だけで岩も切り株もなかったから大事には至りませんでした。
あっというまにゴロンゴロンと転がり落ちている時、何故か{おヤセさん}が着ているピンク色のシャツだけが色彩として残っていて背中側のザックの色はおそらくすごい回転だったのでしょう、みえませんでした。
本人も、止まらなきゃいけない、と思いながら転がっていた、と言ってましたが本当に、運がいいとしか言いようがありません。
再スタートしたところ、今度は林がまる焦げの異様な風景が広がっています。
登山道を挟んで両側、下部だけ焦げている木、上の方までこげている木、木肌はなんともなくて葉だけ坊主の木。
入山峠の舗装道路を越えてまた同じように黒焦げ地帯がありました。
ここから刈寄山山頂は往復40分ということで今回はパスしました。
この先だったか、私達が来た方向とは別に「刈寄山」方向の道標があり、きちんと確認していませんが逆から来たひとには迷いやすいのではないかしら…
あとは最後の今熊山です。
下りだけかな、と思いきや多少のアップダウンはもちろん用意されてあり、ここに来ると「まきみち」と書かれてあるので自信をもって進みます。
そのうち、道標もないのに巻き道を進み始めて、本当に学習反省がありません。
でも、ちゃんとルートの合流してホッとするのを繰り返したのち今熊山山頂下に着きました。
山頂が神社ですが誰も行こうと言わないのでパスして下り始めたら園地が広がっていて、このルートで初めての好展望が広がります。
もうあとは、とっとこ下ります。
途中、こんな時間に上る若い二人連れは今熊神社へ行くのでしょうか。
「武州の呼ばわり山」といわれていて行方不明になった人をさがすのに、この今熊山へ登って大声でその人の名前を呼べば、いるところがわかる、と信じられているそうです。
幅広い道を下って、きれいな今熊神社遥拝殿の屋根が見えてきました。
神社にいた方が、左へ行ってバス停まで1000m位ですよ、と教えて下さる。
{太目さん}は平坦な道になって安心したのかさらにゆっくりになる。
日頃の習性か、バス停までついつい早足になってしまう。
唯一附いてきてくれた{眼鏡さん}が、
「miketamasさん、疲れてないんですか、早いですねー」
なんて言ってくださる。
早い?
わたしが?
聞きましたかー、
早いってー、
わ、た、し、がっ。
更にスピード増して、気がつけば{眼鏡さん}も引き離してしまった。
庭先でバーベキューをしている。
ツツジのオレンジ色が目に入る。
信号が見えてきて減速を始めて、車道で{眼鏡さん}を待つ。
{太目さん}と{おヤセさん}はまだ姿かたちもない。
30167歩でした。
…こんなに時間がかかったのに、mmm…。
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はじめまして。
@MerryCoco-K ともうします。
足跡からこの記録にたどりつきました。
この日は、同じバスに乗った夫婦の片割れです。
私は二年ぶりに山に登り、ヤマレコを知り、また山にハマってしまいました(汗。
暫く、山から離れていたので、最新のウェアー等、浦島太郎状態です。
どこかの山でお会いできたらよろしくです。
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